ServiceNow Knowledge · ラスベガス
ServiceNow Knowledge 2027完全ガイド:日本企業が参加する価値はあるか
Last updated: August 6, 2026
ServiceNow Knowledge 2027は、2027年5月4日〜6日にラスベガスで開催される、ServiceNow主催の自社プラットフォームのカンファレンスです。20周年の節目にあたります。 2026年8月時点で会場も価格もアジェンダも未発表のため、この記事の数字はすべて2026年以前の実績です。判断の分岐点は単純です。ServiceNowを本番運用している企業にとっては、この一連の記事で最も推奨しやすいカンファレンスの1つです。使っていない企業には、行く理由がありません。 そのうえで日本企業に固有の材料が3つあります。この研究シリーズで最も手厚い日本語プログラム、ゴールデンウィークとの完全な重複、そして日本の年度がもたらす予約の出遅れです。この記事では、その3つと2026年実績の費用を提示します。
20,400人
来場者(2026年実績)
74カ国
参加国(2026年)
807
セッション等(2026年)
$1,995〜
参加費(2026年実績)
ServiceNow Knowledgeとは何のカンファレンスか
Knowledgeは、ServiceNowが年1回ラスベガスで開く自社カンファレンスです。2027年で20回目を迎えます。ベンダー主催であるという一点が、このイベントの性格をほぼすべて説明します。
会場全体が1つのプラットフォームに接続しています。 出展しているパートナーはServiceNowを導入する側の企業であり、セッションはServiceNowをどう展開するかについてであり、製品発表は同社のその年の方向性を決めます。ServiceNowを導入しておらず検討もしていない企業にとっては、来場者層がたまたま重なるだけの場所です。 逆に導入済みであれば、3日間だけ地球上で最もServiceNowの知見が濃い場所になります。
2026年の実績は次のとおりです。
| 指標 | 2026年 |
|---|---|
| 来場者 | 20,400人以上 |
| 参加国 | 74カ国 |
| セッション、AIデモ、円卓会議 | 807 |
| Vibe Code Loungeで作られたアプリ | 2,771本 |
| 「有意義な人脈ができた」と回答した割合 | 88% |
74カ国で20,400人という構成は、米国のベンダー主催イベントとしては本当に国際的です。 規模でいえば、この一連の記事の中でDreamforce(4万〜5万人)に次ぐ2番目にあたります。
2026年のテーマは「Welcome to Agentic Business」で、ServiceNow Otto(自然言語のAIインターフェース)、AI Control Tower(組織全体のAIのガバナンスと可視化)、Autonomous Workforce(人と並んで働くAI専門職)が発表されました。
もう1つ、Originという発表が日本企業には重要です。 これは「Back-to-Box」と説明されたもので、作り直さずに既存のServiceNowからより多くの価値を引き出す、という考え方です。ベンダーが顧客に対して、追加購入ではなくすでに買ったものを使い切れと言っているわけで、これは珍しいことです。導入から2、3年が経った企業が探すべきセッションは、まさにこの種の内容です。
議論の重心がどこへ動いたかについては、現地に入ったSCSKの報告が的確です。
「「AIを使うかどうか」ではなく、「AI利用を前提にどう業務を設計するか」へと議論の軸が変化している」
規模の推移については、正直に書いておきます。 2025年は約21,000人・1,100以上のセッション、2026年は20,400人以上・807でした。この2つは信頼度の異なる情報源から来ており、3%程度の差を読み込みすぎるべきではありません。ただし、成長していると書くこともできません。 セッション数の減り方のほうが目立ちます。
2027年はいつ・どこで開催されるのか
2027年5月4日(火)〜6日(木)、ラスベガスです。 ただし2026年8月時点で確定しているのはそこまでです。
| 確定していること | 未発表のこと |
|---|---|
| 会期:2027年5月4日〜6日 | 会場 |
| 開催地:ラスベガス | 参加費 |
| Knowledge 20周年であること | アジェンダ、トラック、基調講演者 |
| 有料イベントであること | 登録開始時期 |
| 日本語プログラムの実施可否 |
2026年はThe Venetian ResortとWynn Las Vegasの2館を使い、アフターパーティーだけがSphereで開かれました。この記事に出てくる価格、プログラム、日本語対応はすべて2026年以前の実績であり、2027年の約束ではありません。 ただしこのイベントは年ごとの一貫性が高く、5月上旬、ラスベガス、約2万人、同じパス構成、同じ日本語プログラムという形が続いています。
ゴールデンウィークと完全に重なります
2027年5月4日はみどりの日、5月5日はこどもの日です。会期3日のうち2日が日本の祝日にあたります。 これは有利にも不利にも働くので、両方書きます。
有利な面。 3日のうち2日が祝日なので、消費する有給休暇は少なくて済みます。実際、2025年にKnowledgeへ渡航したSCSKのエンジニアはゴールデンウィークを使っており、特別なことではありません。
不利な面。 ゴールデンウィークは日本発の航空券が1年で最も高く、最も席が取りにくい週です。運賃は跳ね上がり、予約可能期間も早く閉じます。3月になって決めた企業は、米国のカンファレンス予算の上にゴールデンウィーク料金を上乗せすることになります。
日本の年度が予約を遅らせます
これは、2026年に参加した日本人が指摘した点で、英語の情報源からは絶対に出てこないものです。日本企業は海外企業より準備が遅れる。理由は年度の区切りにある、という指摘です。
日本企業の年度は4月から3月です。5月のカンファレンスは、新年度が始まって最初の数週間に来ます。 予算が承認されたばかりで、出張の可否がまだ決まっていない時期です。一方、1月から12月を年度とする海外企業は、1月の時点で予算が付いており、すでに予約を済ませています。
結果として、日本のチームは予約段階に遅れて到達し、ゴールデンウィーク価格に突入し、良いホテルは埋まっています。対処は1つです。Knowledgeを「前年度に決める案件」として扱ってください。 5月の開催に対して、その直前の1月から3月の計画サイクルで意思決定と予算確保を終えておく、という順番になります。
移動
日本からラスベガスへの直行便は運航されていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最短経路 | 羽田発はロサンゼルス経由で合計約14時間27分、サンフランシスコ経由で約14時間43分 |
| 経由地の傾向 | ロサンゼルス経由が乗り継ぎ予約の約49%。サンフランシスコ経由は平均乗り継ぎ時間が最短の1時間55分 |
| 内訳 | 東京・大阪からロサンゼルスまで約10時間、サンフランシスコまで約9時間50分。そこから1〜1.5時間の国内線 |
| 航空会社 | 日本発の区間はANA、日本航空、デルタ、アメリカン、アラスカ。米国内はユナイテッド、デルタ、アメリカン、アラスカ |
| 代替手段 | ロサンゼルスから車で約4時間。現実的な代案です |
ZIPAIRが成田〜ラスベガスのチャーター便を運航した実績はありますが、定期便ではありません。
そして見落としやすい落とし穴が1つあります。 日本の旅行会社が組む経路の中にはカナダを経由するものがあり、その場合はESTAに加えてカナダのeTAが必要になります。経由地を確認してから手続きを進めてください。
5月上旬のラスベガスは、夏の暑さが来る前の良い時期です。最高気温は5月の間に約29°Cから34°Cへ上がっていくため、5月4日から6日は涼しい側の端にあたり、日中約29°C、朝晩約19°Cです。降水はほとんどありません。
See itineraries誰が主催しているのか
主催はServiceNowです。Dreamforceと同じベンダー主催型で、業界団体でも展示会運営会社でもありません。
経営陣は2人が前面に出ます。Bill McDermott氏は会長兼CEOで、毎年基調講演に立ちます。SAPのCEOを務めたのち2019年にServiceNowへ移った人物です。Amit Zavery氏は社長兼最高製品責任者兼COOで、共同で基調講演を担当します。Google Cloudで業務アプリケーション基盤を率い、その前はOracleに長く在籍しました。
そしてZavery氏は、Knowledgeの中で開かれるJapan Sessionに登壇します。 社長兼最高製品責任者が毎年1時間、日本の顧客だけの部屋に入るということであり、ServiceNowが日本市場をどう位置づけているかを示す材料として、これ以上分かりやすいものはありません。
収益構造を見ると、このイベントの目的が分かります。約2万人が$1,995から$2,195を払う規模では、チケット収入はServiceNowの事業規模に対して小さなものです。Knowledgeが存在する理由は4つあります。年間の製品ストーリーを決めること(Otto、AI Control Tower、Autonomous Workforceはいずれもここで発表されました)、既存顧客をより上位の使い方へ動かすこと、実装収益が生まれるパートナーエコシステムを養うこと、そして認定資格と研修です。
4つ目が静かな戦略の中核です。 新しいServiceNow資格を持って会場を出るエンジニアは、自分のキャリアがServiceNowの成功に結び付いた人になります。エンタープライズ基盤にとって最も長持ちする堀は、これです。
スポンサーの顔ぶれも、この構造を裏づけます。当社が2026年について捕捉できたのはDeloitte、Accenture、Cognizant、DXC Technology、EY、KPMGの6社で、全社がグローバルSIです。ソフトウェアベンダーは1社もありません。 2万人規模のイベントとしては明らかに一部しか捕捉できていないため最上位層と考えるべきですが、性格はDreamforceの最上位ティアと同じです。展示フロアは、製品を買う場所ではなく実装パートナーに会う場所です。
日本側の体制もあります。ServiceNow Japan 合同会社は東京都港区にあり、執行役員社長は鈴木正敏氏です。日本のパートナー経済も機能しており、SCSKはリセラーとして活動し、2026年のKnowledgeで「Reseller Rising Star for the Japan region」を受賞しました。同社は毎年エンジニアを派遣して日本語の詳細な報告を公開しています。NTTデータはServiceNowをサービスとして提供すると同時に自社でも導入し、HR Service Delivery上に社内の「EXポータル」を構築しています。ほかにNTTコミュニケーションズ、ジャパンシステム、ロココ、DCSが日本語の情報を公開しています。
どんな企業が参加・登壇しているのか
このイベントを理解する鍵は、メインステージと分科会の落差です。
2026年の基調講演には、McDermott氏とZavery氏に加え、NVIDIAのJensen Huang氏、FedExのRaj Subramaniam氏、CVS HealthのCISO、Humane IntelligenceのRumman Chowdhury氏、AI投資家のAllie K. Miller氏、DeloitteのTrevear Thomas氏、そして俳優のIdris Elba氏とMindy Kaling氏が並びました。Dreamforce級の予算です。
一方、分科会に登壇しているのは実務者です。2026年の登壇者リストにある顧客側の肩書を並べると、性格が分かります。
| 所属 | 肩書 |
|---|---|
| Shell | Chief Product Owner, ServiceNow Platform |
| Booking.com | ServiceNow Product Manager |
| Thales | Global Head of HR Integrations |
| Assurant | Lead ServiceNow Engineer |
| Panasonic Avionics | CIO |
| Banco da Amazônia | IT Governance |
| NTTドコモ | Inter-Operator Automation Lead |
メインステージにJensen Huang氏がいて、分科会には保険会社のServiceNowエンジニアが何が壊れたかを説明しに来ています。日本から渡航する価値があるのは、圧倒的に後者です。 メインステージの相当部分は演出だと理解しておいてください。
顧客の名前が示すとおり、74カ国という数字は実態を伴っています。 Shell、Thales、Booking.com、Banco da Amazônia、Qiddiya、NTTドコモ。米国中心のベンダー主催イベントとは明確に違います。
そして日本企業は、この会場で先駆者ではありません。 NTTドコモの秋山信彦氏が2026年に登壇しています。SCSKは日本地域の表彰を受けています。NTTデータとセブン&アイ・ホールディングスはServiceNowの公開資料に顧客として登場します。パナソニック アビオニクスのCIOも登壇者リストにいます。社内の説得材料としては、この一連の記事で扱った中でDreamforceに次いで作りやすい部類です。
登壇の経路については、注意が1つあります。Knowledgeには公募が見つかりませんでした。 登壇は招待か、パートナー・顧客の枠を通じたものと見られます。DeveloperWeekのような応募フォームは存在しないため、壇上を狙う日本企業は、応募先を探すのではなくServiceNowの営業担当か導入パートナーに相談するのが正しい順番です。
会場では実際に何が起きるのか
プログラムは4つの構成要素と展示フロアでできています。Knowledge Exchange(参加者同士の議論)、ServiceNow University(体系的な研修)、Labs & Certifications(実習と資格試験)、そしてCreatorConです。
CreatorConはカンファレンスの中のカンファレンスです。 ServiceNow AIプラットフォームの開発者とアーキテクト向けに、ハンズオンのワークショップとハッカソンが組まれます。2026年に2,771本のアプリが作られたVibe Code Loungeもこの世界に属します。開発チームを送るなら、狙うべきはここです。
セッション形式は3種類で、劇場型の講演、ブースでのデモ、議論中心のワークショップが数百本同時に走ります。
日本語プログラムがあります
これは、この一連の記事で扱ったどのカンファレンスよりも手厚い日本向けの体制です。しかも英語のサイトからはほとんど見えません。
2026年にServiceNow Japanが組んだ日本語プログラムは次のとおりです。
| 日時 | 内容 |
|---|---|
| 5月4日 夜(開幕前日) | Japan Welcome Reception |
| 5月6日 午後 | Amit Zavery Japan Session |
| 5月6日 18時 | Japan Developer Meetup |
| 5月7日 午後 | Japan Closing Session |
| 5月8日(閉幕翌日) | サンタクララ本社見学 |
日本語プログラムは開幕の前夜に始まり、閉幕の翌日に終わります。公式の会期に合わせて航空券を取ると、両端を丸ごと落とします。 日程を組むときに最初に確認すべき点です。
さらにServiceNow Japanは、渡航前の準備段階でも日本語の支援を行っています。参加を検討している人向けの日本語の情報セッションを開催して報告を公開し、「Knowledge 26 の歩き方」という日本語のナビゲーションガイドを公式コミュニティに掲載しています。このガイドはESTA、空港から会場までの配車サービス、現地情報、推奨アプリ、アジェンダビルダーの登録方法、アフターパーティーの座席予約までを扱います。加えて日本語での登録促進と、派遣した日本人レポーターによる事後の記事があります。
参加を迷っている日本の顧客のために、ベンダー自身が日本語の説明会を開くカンファレンスは、この研究プログラムでKnowledgeだけです。
現地の言語サポートは2系統あります
異なる年の参加者が、それぞれ別の仕組みを報告しています。
- 専用アプリによる英日リアルタイム翻訳。 2026年に現地入りしたSCSKの報告では、数百の同時進行セッションに対して専用アプリでの英日リアルタイム翻訳が提供されました。
- 同時通訳付きセッション。 2025年のSCSKの報告は、英語の聴き取りに自信がない場合はアジェンダビルダーで同時通訳付きセッションを絞り込み、優先するよう助言しています。
アプリによる全体的な対応と、通訳付きセッションという的を絞った対応の両方があるということです。
実際に行った人の助言
2026年に参加した日本人実務者が、翌年行くかどうか迷っている人に向けて書いた記録があります。助言は4つです。
- 講演だけでなく、Roundtable、Playground、ハンズオンに行くこと。 Knowledgeはこの種の枠が特に多く用意されています。
- 渡航前にServiceNowのコミュニティに参加しておくこと。 知っている人がいる状態で現地に入るためで、同氏はこれを「安全基地」と表現しています。効果についてはこう書いています。
「知らない場に飛び込む心理的ハードルはかなり下がります」
- 可能ならDay 0から入ること。 時差に慣れる時間が取れ、開幕前夜のJapan Welcome Receptionにも間に合います。
- ハンズオンが満席に見えても諦めないこと。 予約システム上は埋まっていても、当日枠が存在します。
同氏が現地で学んだこととして挙げているものの中に、日本企業に効く指摘があります。ServiceNowの導入で起きる問題は日本固有ではなく、世界共通だったというものです。ShellやBooking.comのエンジニアが同じ失敗の形を説明するのを聞くこと自体に、渡航の価値がある、という趣旨です。
セッションの選び方については、SCSKの担当者が800から1,100本の目録に対して関心のあるタグで絞り込む方法を勧めています。同氏はITSM、ITOM、AIを選んでいます。
参加にいくらかかるのか
2027年の価格は未発表です。 以下は2026年の実績で、Knowledgeは年ごとに緩やかな値上げを続けているため、2027年の下限と考えてください。
| パス | 早期 | 通常 |
|---|---|---|
| Full Conference Pass | $1,995 | $2,195 |
| Government Pass | $1,595 | $1,695 |
| One Day Pass | $995 |
団体料金は5名以上で適用されます。日本円では、2025年に参加したSCSKの担当者がフルパスを約33万円と換算しています。これに渡航費と宿泊費が加わります。
なお公式の価格ページには早期料金を$1,795とする記載もありました。この表は読み込み時に生成される形式で内容を確認できなかったため、$1,995から$2,195を作業上の幅として扱い、$1,795は未確認として扱ってください。
One Day Passの$995は、使われていない選択肢です。 フルパスの半額以下で、火曜または水曜のいずれか1日を通しで使えます。翌年にチームを送るかどうかを判断するための下見としては、これが最も安い入り方です。 ただし落とし穴があります。最終日には入れません。そして2026年の構成では、Japan Closing Sessionが最終日にありました。
資格試験の割引が、最も具体的な費用回収の材料です
2026年の参加者が、会期中に認定試験が75%引きで提供されていたと報告しています。ServiceNowの認定試験は通常1本あたり数百ドルします。現地で2、3本受ければ、パス代の相当部分を資格という形で回収でき、印象ではなく資格を持って帰ることになります。
ただし、これは参加者1名による報告であり、ServiceNowの公式発表ではありません。2027年に同じ割引があるか、条件が同じかも確認できていません。 費用計算の前提に置く前に、登録時点で必ずご確認ください。それでも、英語圏のどのガイドもこの点を前面に出していないため、知っているだけで有利になる情報です。
出展・スポンサー費用は公表されていません。 ホテルは公式サイト経由で予約できますが、5月の会期中の料金水準は確認していません。
Calculate your costs日本企業にとって行く価値はあるか(率直な評価)
判断の線が、この一連の記事で最もはっきりしているカンファレンスです。単一プラットフォームのイベントだからです。
行くべき企業。 ServiceNowを全社導入していて活用度を上げたい企業です。とくに導入から2、3年が経ち、追加購入ではなく既存の投資を使い切る段階にある企業には、Originのような「作り直さずに価値を引き出す」という主題が正面から合います。開発チームを持つ企業はCreatorConを狙ってください。ハンズオンとハッカソンがあり、開発者向けの実質はここに集まっています。資格を取りに行くエンジニアにも合理性があります。そして日本語での情報収集を必要とする企業にとって、ここは選択肢の中で明確に最も条件が良い会場です。
行かなくてよい企業。 ServiceNowを使っておらず、導入も具体的に検討していない企業です。会場全体が1つのプラットフォームに接続している以上、貴社の関心と交わる部分がありません。メインステージの豪華さを目当てにする企業も、期待の置き方を間違えています。Jensen Huang氏とIdris Elba氏が並ぶ基調講演は確かに壮観ですが、渡航費を正当化するのは分科会、ハンズオン、資格試験、そして日本語プログラムのほうです。
登壇や出展を狙う企業。 公募がないため、応募先を探しても見つかりません。ServiceNowの営業担当か導入パートナーを経由してください。NTTドコモが2026年に登壇し、SCSKが日本地域の表彰を受けている以上、前例のない挑戦ではありません。
段取りについて、3つだけ具体的に書いておきます。
- 前年度中に決めてください。 5月の開催はゴールデンウィークと重なり、日本発の航空券が最も高い週にあたります。しかも日本企業の年度は4月始まりなので、放っておくと新年度の最初の数週間に慌てて手配することになります。1月から3月の計画サイクルで意思決定を終えるのが正しい順番です。
- 航空券は公式会期より前後に1日ずつ広げてください。 日本語プログラムは開幕前夜のレセプションに始まり、閉幕翌日の本社見学で終わります。
- 迷っているなら、まず1名をOne Day Passで送る手があります。 ただし最終日には入れないため、Japan Closing Sessionが目的なら使えません。
最後に、この記事が拠って立つ情報の性質も明かしておきます。 Knowledgeは日本語の情報が豊富なカンファレンスで、その点はこの一連の記事の中でもDreamforceに次ぐ充実ぶりです。ただし、見つかった日本語の記録はすべて、ベンダー自身の資料か、商業的な利害を持つパートナーおよび実務者による肯定的な記述でした。批判的な日本語の記録は1件も見つかっていません。 英語側も業界紙とパートナーのマーケティングが中心で、独立した立場の参加記は見つかりませんでした。日本語の情報が多いことと、中立的な検証があることは別の話です。 会場の熱気や日本語対応の記述は信用してよい一方、「行って期待外れだった」という記録が存在しないのは、そういう体験がないからではなく、書く動機を持つ人がいないからだと考えるのが妥当です。
貴社の人数と為替を前提にした出張総額の試算、そしてゴールデンウィークを踏まえた日程の組み方については、下記からご相談いただけます。
Talk to usFAQ
- ServiceNow Knowledge 2027はいつ・どこで開催されますか?
- 2027年5月4日〜6日、ラスベガスです。Knowledgeの20周年にあたります。会場は2026年8月時点で未発表で、2026年はThe Venetian ResortとWynn Las Vegasの2館を使いました。登録もまだ開始されていません。
- 参加費はいくらですか?
- 2027年の価格は未発表です。2026年の実績はFull Conference Passが早期$1,995、通常$2,195、One Day Passが$995でした。5名以上の団体料金もあります。日本の参加者はフルパスを約33万円と換算しており、これに渡航費と宿泊費が加わります。
- 日本語で参加できますか?
- できます。2026年は専用アプリによる英日リアルタイム翻訳がセッションに提供され、2025年は同時通訳付きセッションをアジェンダビルダーで絞り込めました。いずれも参加した日本企業の報告で確認されています。この一連の記事で最も日本語対応が厚いカンファレンスです。
- 日本向けのプログラムはありますか?
- あります。2026年はJapan Welcome Reception、Amit Zavery Japan Session、Japan Developer Meetup、Japan Closing Session、そして翌日のサンタクララ本社見学が組まれました。開幕前夜に始まり閉幕翌日に終わるため、公式会期だけの航空券では両端を逃します。
- ゴールデンウィークと重なりますが問題ありませんか?
- 5月4日はみどりの日、5日はこどもの日にあたり、有給休暇の消費は少なく済みます。一方でゴールデンウィークは日本発の航空券が最も高く、最も混雑する時期です。前年度の1月から3月の計画段階で意思決定し、早めに航空券を押さえてください。
- ServiceNowを使っていない企業にも価値はありますか?
- ほとんどありません。会場全体が1つのプラットフォームに接続しており、出展社はServiceNowの導入パートナー、セッションはServiceNowの展開が主題です。導入済み、または導入を具体的に検討している企業でなければ、渡航を正当化する材料が見つかりません。