Automate · ラスベガス

Automate 2027完全ガイド:日本企業のための出展・参加判断

Last updated: August 6, 2026

Automate 2027は、2027年5月10日〜13日にラスベガスのLas Vegas Convention Centerで開催される、北米最大級の産業自動化展示会です。ロボット、マシンビジョン、モーションコントロール、AIが1つのフロアに集まります。日本企業にとってこの展示会が特別なのは、世界の産業用ロボット供給の45%を日本が担っており、その第2の輸出先である米国で最も大きなショーウィンドウがここだからです。展示会場の入場は無料です。2026年の来場登録者は5万人を超え、前年比11%増で、当社が調査した米国展示会のなかではっきり成長しているのはAutomateだけです。この記事では、2027年が史上初の米国西部開催であること、日系8社の出展実績、そして「ヒューマノイドが主役」という見出しの裏側で現地の観測筋が何を言っているかを提示します。

5万人超

来場登録者(2026年実績)

1,230社

出展社(2026年実績)

無料

展示会場の入場

45%

日本の産業用ロボット供給シェア

Automateとは何の展示会か

Automateは、産業用ロボット、マシンビジョン、モーションコントロール、AI、自律走行搬送ロボット(AMR)、システムインテグレーションを扱う北米最大級の展示会です。主催は米国の業界団体A3(Association for Advancing Automation)で、特定メーカーの自社イベントでも、展示会運営企業の商品でもありません。

扱う領域がこの4つに揃っているのには理由があります。A3は、もともと別々だった3つの団体が統合してできた組織です。ロボットのRIA、マシンビジョンのAIA、モーションコントロールのMCMA。展示会の守備範囲は、主催団体の組織図そのものです。

JETROは2026年の現地報告で、この展示会の範囲をこう説明しています。

ロボティクス、人工知能(AI)、マシンビジョン、モーションコントロールなど、製造業の自動化技術

そして最初に訂正しておくべきことがあります。Automateは毎年開催です。 日本語のトレードショー案内には「2年に1度」「出展約500社、来場約2万人」と書いたページが今も残っており、日本語検索でも上位に出てきます。これはデトロイト時代の情報です。実際には2024年シカゴ、2025年デトロイト、2026年シカゴ、2027年ラスベガスと毎年開かれており、2026年は第10回、出展1,230社でした。古い数字を前提に稟議を書くと、規模を半分以下に見誤ります。

なぜ日本企業にとって特別な展示会なのか

日本が世界の産業用ロボット供給の45%を担っているからです。国際ロボット連盟(IFR)によれば、日本は世界最大の産業用ロボット生産国です。

IFRが示す2020年の数字が、その構造をよく表しています。

項目
産業用ロボット出荷台数136,069台
輸出比率78%
過去5年の輸出年平均成長率6%
国内設置のうち輸入品の割合2%
市場規模の世界順位中国に次ぐ2位

輸出先の内訳が、この展示会の意味を決めます。日本のロボット輸出の22%が米国向けで、これは中国の36%に次ぐ2位です。

つまりAutomateは、日本企業がたまたま参加している外国の展示会ではありません。日本が世界一のシェアを持つ製品カテゴリについて、その第2の輸出先の国にある、最大のショーウィンドウです。

それを裏づける出来事が2026年にありました。ロボット業界で最も権威ある賞とされるJoseph F. Engelberger Robotics Awardが、日本ロボット工業会(JARA)の専務理事に贈られています(ATI Industrial AutomationのRobert Little氏との同時受賞)。賞の名は産業用ロボットの父と呼ばれる人物にちなむもので、A3自身の会長も過去の受賞者です。米国のロボット業界の中心が、日本のロボット業界の中心を公式に認めた形です。

授賞式は有料のディナー形式(2026年実績で1人$175、10名テーブル$1,750)で行われます。日本から代表団を送る場合、具体的な会食のターゲットにもなります。

2027年はいつ・どこで開催されるのか

2027年5月10日(月)〜13日(木)の4日間、ラスベガスのLas Vegas Convention Center(3150 Paradise Rd)で開催されます。開場時間は月曜から水曜が10:00〜17:00、木曜は15:00までです。

2027年は、Automateとして史上初めて米国西部で開かれる回です。 これまでの開催地はシカゴとデトロイトだけでした。西海岸と山岳部の製造業にとっては近くなる一方、日本から見ると移動が楽になるわけではありません。日本とラスベガスを結ぶ直行便は存在せず、乗り継ぎが前提になります。

規模は3回連続で記録を更新しています。

開催地会期来場登録者出展社
2024シカゴ5月6日〜9日42,895人記録更新(実数未確認)
2025デトロイト5月12日〜15日45,000人超900社超
2026シカゴ6月22日〜25日50,000人超1,230社
2027ラスベガス5月10日〜13日未公表例年1,000社以上

数字の扱いには注意が必要です。 A3は「登録者5万人超」と発表し、業界紙TSNNは前年比11%増と報じました。一方、現地でフロアを歩いた調査会社Interact Analysisは「4万人を超える来場者」と書いています。登録した人数と実際に会場に入った人数は別の数字で、その差は約2割です。登録者数として引用し、来場者数と混ぜないでください。

5月の気候は、ラスベガスで開かれる展示会としては最も過ごしやすい時期にあたります。平均最高32°C、平均最低19°C。月内で日中の最高気温は29°C前後から34°C前後まで上がりますが、40°Cを超えることはまれです。

かつてAutomateはマテハン・物流の展示会ProMatと併催されていましたが、現在は完全に別です。主催もA3とMHIで異なり、開催地も時期も違います。ProMat 2027は4月19日〜21日、シカゴのMcCormick Placeで、Automateのちょうど3週間前です。両方見るには2回の渡航が必要になります。

誰が主催しているのか

主催はA3(Association for Advancing Automation)、1974年にRobotic Industries Association(RIA)として設立された米国の業界団体です。2024年に50周年を迎えました。会員は1,450社超で、メーカー、部品サプライヤー、システムインテグレーター、エンドユーザー、大学、研究機関、コンサルティング会社が含まれます。

会長はJeff Burnstein氏。デトロイト出身で、RIA会長を務めた後、A3への統合を主導しました。同氏自身が2023年のEngelberger賞の受賞者でもあり、業界最高の賞を出す団体の長がその賞を受けているという珍しい構図になっています。

主催者が業界団体であることは、費用の構造に直結しています。 A3の会員が出展者そのものなので、団体の経済的な動機は「できるだけ多くの買い手をフロアに入れること」に向かいます。だから入場が無料で、基調講演も無料、会場のWi-Fiも無料、学生向けの見学ツアーも無料です。有料なのは、体系立った講義と資格が欲しい人向けのカンファレンスだけです。

貴社がどちら側にいるかを確認する簡単な言い方があります。出展するなら貴社が顧客で、来場するなら貴社が商品です。 どちらが良い悪いという話ではなく、予算をどこに置くかが変わります。

A3が運営しているのは展示会だけではありません。A3 Business Forum(2027年1月18日〜20日、オーランド)、Advanced Vision & AI Conference、International Robot Safety Conference、ロボットシステムインテグレータ認証制度(RICP)、そしてCVP(Certified Vision Professional)のBasicとAdvanced、CMCP(Certified Motion Control Professional)といった資格制度を持っています。資格試験はカンファレンスパスと併用すれば$175、単独受験なら$295〜$675です。 会場での受験を前提にした価格差で、展示会来場から団体の資格へ誘導する設計になっています。

どんな企業が出展・来場しているのか

2026年の出展は1,230社、展示面積は425,000平方フィート(約3万9,000平方メートル)でした。2027年の出展社リストはA3が「作成中」と説明しており、現時点で公表されているのは早期に確定した16社だけです。

日本企業について、JETROの2026年の報告が8社を名指ししています。 ファナック、安川電機、川崎重工業、不二越、デンソー、オムロン、ニデック、THK。

2027年の早期確定リストにも、日本親会社の企業が4社入っています。EPSON Robots、FANUC America、Harmonic Drive LLC、Yaskawa America(Motoman)。ほかにIntel、Intrinsic(Alphabetのロボットソフトウェア企業)、Microsoft、NVIDIA、Schneider Electric、Siemens、Standard Bots、Universal Robots、Ericsson、Gather AI、Formova、そして法律事務所のDLA Piperが並びます。ロボットの展示会に大手法律事務所が出ているのは、いまの自動化の議論のかなりの部分が技術ではなく規制と契約の話になっている証拠です。

日本勢の顔ぶれは、完成品メーカーと部品メーカーの両方が揃っている点が特徴です。 ファナック、安川、川崎重工、デンソー、三菱電機というビッグ5に加えて、波動歯車のハーモニック・ドライブ、直動案内のTHK、モーターのニデック、センシングと制御のオムロン。産業を成立させている部品の層が、そのまま北米のフロアに出ています。

中小企業の前例もあります

2026年、日本のモバイルロボットのスタートアップである株式会社TriOrbが、North Buildingのブース#15060で出展しました。同社のTriOrb BASEプラットフォームを、2台のロボットによる協調搬送の形で実演しています。

時代の変化に迅速かつ柔軟に対応できる再構成可能な生産ラインの実現を後押しします。

同社はシリーズBで28.8億円(累計42.3億円)を調達し、中小企業庁から成長中の中小企業300社の1社に選ばれた企業です。ファナックや安川と同じフロアに、シリーズB段階の日本のスタートアップが単独でブースを構えた。貴社の規模で現実的かどうかを判断するうえで、これが最も新しい実例です。

日本勢の常連ぶりを示す小さな証拠がもう一つあります。不二越は自社サイトの展示会案内にAUTOMATE 2026を、国内の展示会とまったく同じ書式で載せています。名称、会期、開催地、会場、主な出展品。日本のロボットメーカーにとってAutomateは特別な遠征ではなく、年間予定表に載っている定例行事です。

来場者の構成

A3は詳細な属性データを公表していません。分かっているのは次の3点です。

  1. 2026年の登録者は5万人超。現地でフロアを歩いたInteract Analysisの数え方では、実際の来場は4万人超。
  2. カンファレンス登録者は1,600人超。つまり登録者のおよそ3%しかカンファレンスに金を払っていません。
  3. A3自身の説明では「あらゆる規模の企業のエンジニア、経営層、意思決定者」。

この97対3の比率が、出展を考える企業にとって最も重要な数字です。 Automateは圧倒的にフロアの展示会です。出展するなら、想定顧客のほぼ全員がセッション会場ではなくブースの前を歩いています。

会場では実際に何が起きているのか

2026年の目玉はヒューマノイドロボットでした。A3はNVIDIAがスポンサーするHumanoid Robot Pavilionを新設し、Humanoid Robot ForumをAutomateの中で初めて開催して、2日間の半日構成に1,100人超の登録を集めています。

そのほかのプログラムも2027年に引き継がれる見込みです。

  • Automate Startup Challenge。 賞金1万ドル。2026年の優勝はMbodiで、自然言語と実演によって産業用ロボットに新しい作業を教えるプラットフォームでした。
  • Automate Innovation Awards。 2026年の受賞はCeiliX(InfinityCraneとSkyRunner、オートメーションシステム部門)、Standard Bots(Flux AI、ビジョン・AI・ソフトウェア部門)、Synapticon(ACTILINK-JDとPOSITRON Safety AI、コンポーネント部門)。
  • Joseph F. Engelberger Robotics Awards。 授賞式は有料ディナー形式。
  • 教育パビリオン、A3 NextGen Theater、学生チャレンジ、学生向け見学ツアー、教育者向けプログラム。
  • Women's Empowerment ForumとLatin America Networking。いずれも数百人規模。

2026年のStartup ChallengeにもInnovation Awardsにも、日本企業の受賞はありませんでした。Engelberger賞の結果と並べて、正直に書いておきます。

見出しと現場の見立てが食い違っています

ここがこの記事で最も実務的な部分です。

主催者と業界メディアは、2026年のAutomateをヒューマノイドの年として語りました。一方、現地で120件を超える詳細な聞き取りを行った調査会社Interact Analysisは、逆の結論を日本語で公表しています。

フィジカルAIはヒューマノイドロボットの話題から離れつつある

同社の見立てでは、実務的な動きはすでに「既存システムへのAI統合」に移っています。知覚はマシンビジョン、判断はモデル、実行はロボットとモーションコントロール、という組み合わせです。

同社が挙げた観測は、日本の部品メーカーにとってはそれぞれが警告として読めます。

製品競争は統合能力へ移行している

マシンビジョンは長期運用プラットフォームへ変化しつつある

規制がバックエンド上の要求から市場参入の基礎能力へ移行しつつある

そしてJETROが、独立に同じ結論へ達しています。

個別機器の性能向上にとどまらず、それらを統合し工場全体の設計・運用を高度化する

異なる2つの機関が、同じフロアを見て、同じことを言っています。競争の土俵が、個々の機器の性能から統合能力へ移ったということです。単体の精度と信頼性を強みにしてきた日本の部品メーカーにとって、これは戦略上の警告として受け取るべき内容です。ブースで単体スペックの優位を説明して終わるなら、来場者が探しているものとずれます。

投資の実態も、記録的な来場者数から想像するより慎重です。Interact Analysisの読みでは、自動化投資は選択的に戻っており、半導体、データセンター、自動車、ライフサイエンスに集中しています。大型の設備投資計画ではなく、対象を絞った段階的な投資が主流です。記録更新と慎重な投資は、同時に成立しています。

JETROはもう一つ、経営層が読むべき一文を書いています。

先端製造を経済競争力や国家安全保障に直結する重点分野として位置付けている

米国が先端製造を、経済競争力と国家安全保障に直結する重点分野と位置づけているという指摘です。北米で自動化製品を売るということは、この文脈の中に入るということでもあります。

参加・出展にいくらかかるのか

展示会場を歩くだけなら無料です。A3の公式FAQは「Walking the show floor, seeing the daily keynote, and visiting exhibitor booths is FREE!」と明記しています。

無料の登録でカバーされるのは、展示、毎日の基調講演、Show Theater、Innovation Stage、AMRの実演デモ、教育パビリオン、A3 NextGen Theater、学生向け見学ツアー、そして会場のWi-Fiです。

これは当社が調査した米国展示会のなかで2例目の完全無料入場です。 もう1つはIMTSで、こちらも業界団体(AMT)が主催しています。入場料を取るのは、ベンダー主催やメディア企業主催の展示会の方です。同じラスベガスで開かれるBlack Hat USAは、最も安いパスでも$1,399します。

有料なのはカンファレンス、資格試験、社交イベントだけです。以下は2026年の実績で、2027年の価格はまだ公表されていません。公式の料金ページは2026年8月6日時点でも2026年の表のままです。

項目早期通常
All-Access Conference Pass$1,095$1,195
One-Day Conference Pass$395$450
Humanoid Robot Forum(2日券)$790All-Accessパスに含まれる
CVP Basic 認定試験カンファレンスパス併用で$175単独$295
CVP Advanced 認定試験カンファレンスパス併用で$175単独$495
CMCP Basic 認定試験カンファレンスパス併用で$475単独$675
Networking Party$45(要登録)同左
Engelberger賞ディナー1名$17510名テーブル$1,750

早期割引の期間だけは2027年分が確定しており、この記事を読んでいる時点ですでに始まっています。 早期料金は2026年6月25日から2027年3月29日まで、通常料金は2027年3月30日から会期最終日の5月13日までです。A3は早期割引以外の値引きを出さないと明言しているので、値引きの機会はこの1回だけです。3名以上のグループ割引は別に案内があります。

2026年のキャンセル規定は、早期割引の締切までは全額返金、その後およそ3週間は$175の事務手数料を引いて返金、以降は返金なしという形でした。2027年も同じ形になる可能性が高い規定です。

出展費用は公開されていません

公式の出展ページは「ブースには何が含まれますか」という質問に「Contact our team」とだけ答え、スポンサーシップの問い合わせはsales@automate.orgに回されます。本記事の調査では、現行のブース価格を示せる資料は見つかりませんでした。 実額を知るには問い合わせるしかない、というのが正直な結論です。

古い価格表がインターネット上に残っていますが、使わないでください。2017年のスポンサーシップ資料に由来する金額が各所に流通しており、その資料は「Automate 2017モバイルアプリ」や当時のProMatとの併催に言及しています。10年前の価格です。

そして日本企業向けの支援もありません。 JETROはAutomateを重要な展示会として報告していますが、ジャパンパビリオンも、補助付きのブース枠も、団体出展のルートも、2026年と2027年のどちらについても見つかりませんでした。 ここはIMTSとの明確な違いです。IMTSにはその仕組みがあり、Automateにはありません。日本企業はグローバル子会社として(FANUC America、Yaskawa America、EPSON Robots)、あるいはTriOrbのように直接の商業契約で出展しています。

渡航費、宿泊費、出展費用を合わせた総額は、人数と為替で大きく変わります。貴社の条件での概算は、下のツールで試算できます。

Calculate your costs

日本からラスベガスへはどう行くのか

日本とラスベガスを結ぶ直行便はありません。5月に運航しているノンストップ便は、日本のどの空港からも存在しません。乗り継ぎが前提です。

検索の落とし穴が一つあります。集約サイトが成田〜ラスベガスの「直行便」を表示することがありますが、これはアメリカン航空がJALと共同でCES(毎年1月開催)に合わせて臨時運航する、10日ほどの季節便です。Automateは5月で、この便は飛びません。

経路は2つに絞られます。

1. 米国内で乗り継ぐ。 ロサンゼルス(LAX)、サンフランシスコ(SFO)、シアトル(SEA)、ダラス(DFW)、ホノルル(HNL)が候補です。入国審査と預け荷物の受け取りは、ラスベガスではなく最初に降りた米国の空港で行います。LAXでの国際線から国内線への乗り継ぎは、最低2時間を見ておいてください。

2. 仁川(ICN)で乗り継ぐ。 大韓航空が仁川〜ラスベガス間に通年・毎日運航のノンストップ便を持っています(所要約11時間45分〜13時間30分)。この経路の実務的な利点は、米国の入国審査がラスベガスになることです。LAXよりはるかに小さな空港で、行列も短くなります。

ドアツードアの所要時間は、どちらの経路でも13〜17時間超を見込んでください。

会場周りの移動と滞在費については、同じLas Vegas Convention Centerで開催されるFABTECHのガイドに詳しくまとめています。ラスベガスのホテルが表示室料とは別に課すリゾートフィーについても、そちらで扱っています。

See itineraries

日本企業にとって行く価値はあるか

判断の分かれ目は、貴社が北米の自動化市場で単体の性能を売るのか、統合された結果を売るのかです。

まず来場について。行くべき企業は多いです。 産業用ロボット、マシンビジョン、モーションコントロール、AMR、そしてこれらの部品を作っている、あるいは使っている日本企業のほぼすべてが該当します。理由は単純で、入場が無料だからです。判断に必要なのは渡航費と時間だけで、パスの費用はゼロです。北米の自動化市場がいまどこを見ているかを数日で把握できる場所として、これより安い選択肢はありません。

出展すべき企業。 北米に販売網か現地法人を持つ、あるいは持とうとしている日本のロボット・部品メーカーです。日本のビッグ5と主要部品メーカーはすでに全社が出ています。同じカテゴリで北米を狙うなら、いない方が目立ちます。ただし出展の意味は「並ぶこと」ではありません。登録者の97%はカンファレンスではなくフロアにいるので、ブースの前を通る人数は十分に確保できます。問題は、その人たちが単体スペックの説明を聞きたがっていないことです。JETROとInteract Analysisが独立に同じ結論を出しています。準備すべきは、貴社の製品が既存の工程にどう統合されるかを示す展示です。

中小企業。 出展は現実的です。TriOrbが2026年にNorth Buildingで単独ブースを構えた前例があります。ただし覚悟すべき条件が2つあります。ブース価格が非公開でA3に直接聞くしかないこと、そしてJETROのジャパンパビリオンも団体枠も補助もないことです。IMTSにはその仕組みがあり、Automateにはありません。単独で見積もりを取り、単独で判断することになります。

見送ってよい企業。 自動化と直接の接点がない企業です。Automateの守備範囲は主催団体A3の組織図そのもので、ロボット、ビジョン、モーションコントロール、AIに絞られています。マテハンや物流搬送が主戦場なら、3週間前にシカゴで開かれるProMat 2027(4月19日〜21日)の方が適切です。両方は3週間差の別都市開催なので、1回の出張では回れません。

日程の詰め方。 カンファレンスに出る予定があるなら、早期割引の締切は2027年3月29日です。A3は早期割引以外の値引きを出さないと明言しています。展示会場だけが目的なら無料なので、この締切は関係ありません。

最後に、日本語の情報の扱い方を一つ。 Automateについて日本語で書かれているのは、JETROの報告、調査会社の分析、出展企業自身の告知、視察ツアーの販売ページのどれかです。参加した人が一人称で書いた記録も、費用を積み上げた記事も見当たりません。そして「2年に1度、出展500社」と書いた古い案内ページが、いまも検索上位に残っています。実際は毎年開催で、2026年の出展は1,230社でした。社内で資料を回す前に、出どころの日付を確認してください。

貴社の状況を踏まえた参加・出展判断の相談は、下記からどうぞ。

Talk to us

FAQ

Automate 2027の入場料はいくらですか?
展示会場は無料です。事前登録すれば、展示、毎日の基調講演、Show Theater、Innovation Stage、AMRの実演デモまで無料で見られます。有料なのはカンファレンス(2026年実績でAll-Access $1,095〜$1,195)、認定試験、社交イベントだけです。
Automateは何年ごとに開催されますか?
毎年です。「2年に1度」と書いている日本語の案内ページが今も検索に残っていますが、それはデトロイト時代の情報です。2024年シカゴ、2025年デトロイト、2026年シカゴ、2027年ラスベガスと毎年開催されており、2026年が第10回でした。
日本企業も出展していますか?
しています。JETROの2026年の現地報告は、ファナック、安川電機、川崎重工業、不二越、デンソー、オムロン、ニデック、THKの8社を名指ししています。2027年の早期確定リストにもエプソン、ハーモニック・ドライブなどが入っています。
中小企業でも出展できますか?
できます。2026年には日本のモバイルロボットのスタートアップ、株式会社TriOrbがNorth Buildingのブース#15060で出展しました。ただしJETROのジャパンパビリオンも団体出展枠もなく、A3と直接契約します。ブース価格は非公開です。
カンファレンスの早期割引はいつまでですか?
2027年3月29日までです。早期料金の期間は2026年6月25日から始まっており、3月30日以降は通常料金になります。A3は早期割引以外の値引きを出さないと明言しているため、これが唯一の機会です。3名以上のグループ割引は別に案内があります。
5月のラスベガスの気候はどうですか?
平均最高32°C、平均最低19°Cです。月内で日中の最高気温は29°C前後から34°C前後まで上がり、40°Cを超えることはまれです。暑いものの対応可能な範囲で、平均最高39°Cに達する8月のラスベガスとは別物と考えてください。
Automate 2027完全ガイド:日本企業のための出展・参加判断