AWS re:Invent · ラスベガス

AWS re:Invent 2026完全ガイド:日本企業のための参加・出展判断

Last updated: August 6, 2026

AWS re:Invent 2026は、2026年11月30日〜12月4日にラスベガスで開催される、Amazon Web Services主催の世界最大のクラウドカンファレンスです。結論から言えば、すでにAWS上で本番ワークロードを動かしている企業と、AWSパートナーとして米国市場に食い込みたい企業にとっては、1人90万〜100万円の出張費に見合うイベントです。逆に、これからクラウドベンダーを選定する企業には向きません。来場者の78%はすでにAWSで複数の本番ワークロードを運用しており、新規開拓の場ではなく既存ユーザーの拡張の場だからです。この記事では、2026年の確定情報と、2024年・2025年に現地入りした日本企業12組の記録から、判断に必要な数字を出典付きで並べます。

6.3万人超

来場者(2025年実績)

2,200+

セッション数(2026年予定)

約1,900人

日本からの参加(2025年)

$1,299〜$2,499

参加パス

AWS re:Inventとは何のカンファレンスか

AWS re:Inventは、Amazon Web Servicesが2012年から毎年ラスベガスで開催している自社カンファレンスで、2026年が15回目です。業界団体の展示会でもメディア主催のイベントでもありません。プラットフォーム提供者が自社の顧客とパートナーのために開く場であり、この一点がイベントの性格をほぼすべて決めています。

2025年の実績は、現地参加63,000人超、ライブ配信視聴200万人超、セッション1,900本以上、スピーカー3,500人、新機能・新サービスの発表500件以上でした。初回の2012年は約6,000人規模で、Netflixのリード・ヘイスティングス氏がインフラ全面移行を発表した回として知られています。10年強で10倍になった計算です。

ただし、伸びは頭打ちです。現地参加者数は2019年の約60,000人から2025年の63,000人超まで、ほぼ横ばいで推移しています。増えているのはセッション本数と配信視聴者数であり、会場の人数ではありません。「世界最大規模のカンファレンスであることをブランディングしている印象を受けました」というDMM.com 神畠正稔氏の2024年の観察は、この構造をよく捉えています。

来場者の構成は、このイベントに行くべきかどうかを判断する最重要データです。AWSがスポンサー向け資料で開示している内訳は次のとおりです。

区分内訳
地域北米70%、EMEA 13%、APAC 12%、中南米5%
AWSの利用状況本番ワークロードを複数運用78%、単一の本番5%、検証・開発6%、評価中7%、未利用5%
職種ITプロフェッショナル24%、開発者・エンジニア20%、IT部門の役員16%、事業側の役員13%、営業・マーケティング9%、その他18%
企業規模エンタープライズ36%、中堅・中小22%、スタートアップ9%、その他33%

5人に4人がすでにAWSで本番を運用しています。クラウドの導入検討層はほぼいません。

いつ・どこで開催されるのか

2026年11月30日(月)〜12月4日(金)の5日間です。会場はラスベガスの Caesars Forum、Caesars Palace、Encore、MGM Grand、The Venetian、Wynn の6施設に分散します。バッジ受取は前日の11月29日(日)から始まり、ハリー・リード国際空港で7:00〜23:59、各ホテルで10:00〜20:00に受け取れます。

日本からの渡航は、米国の主要カンファレンスの中では手間がかかる部類です。

項目内容
直行便東京〜ラスベガスの直行便はありません。必ず乗り継ぎになります
最短ルート羽田発はロサンゼルス経由で約14時間30分、サンフランシスコ経由で約14時間45分
乗継地の選び方1回乗継の予約の49%がロサンゼルス経由。サンフランシスコは平均乗継時間が1時間55分と最短
陸路の代替ロサンゼルスからラスベガスまで車で約4時間。乗継便が飛ばない場合の現実的な保険になります
会場間の移動会期中はシャトルが施設間を常時運行(バッジ必須)。ラスベガス・モノレールもバッジ提示で無料
12月上旬の気候日中15°C前後、朝晩5°C前後、湿度約38%。上旬は月内で最も乾燥します

渡航書類でつまずく人が毎年出ます。ESTAは2025年9月30日に$21から$40へ改定され、有効期間は2年、パスポートを更新すると無効になります。JTBは出発の2週間前までの取得を指示しています。さらに、JTB公式ツアーの一部コースはカナダを経由するため、ESTAに加えてカナダのeTAが必要です。

会場の距離感は、地図を見ただけでは絶対に伝わりません。参加記録12件のうち5件が同じ警告を書いています。Finatextのfumiyakk氏の記述が代表的です。

地図で見ると、そんなに遠くないよね?ラスベガスの地図を見ながら、そう思っていた自分が懐かしい。実際に歩いてみると、その距離感は想像以上でした。

数字で言えば、主要会場のVenetianとMandalay Bayは直線距離で南北に約4kmあります(@suzuki-navi氏、2025年参加)。マイナビのエンジニアは「最も離れているホテルは歩いて1時間かかるほどの距離があります」と書き、英語圏の常連参加者Ryan Pothecary氏は1日20,000〜30,000歩を見込むよう助言しています。移動時間を組み込まないアジェンダは、初日で破綻します。

See itineraries

誰が主催しているのか

主催はAmazon Web Services, Inc.です。2025年の売上高は1,287億ドル、営業利益は456億ドルで、クラウドインフラ市場の最大手です。2006年にS3とEC2でクラウド事業を始めて以来、re:Inventは2012年から途切れずに毎年、米国の感謝祭明けの週にラスベガスで開催されています。

基調講演の指揮を執るのはAWS CEOのMatt Garman氏です。2026年の開幕基調講演は12月1日(火)8:30〜10:30に予定されています。Garman氏は2006年、AWS立ち上げの年にAmazonへインターンとして入社し、AWS初期のプロダクトマネージャーの1人としてEC2とコンピュート事業を10年以上率いたあと、営業・マーケティング・グローバルサービス担当のSVPを経て2024年6月にCEOに就任しました。年間売上1,000億ドル規模になったAWSを、創業期から製品側で見てきた人物が引き継いだ形です。

収益構造を知っておくと、このイベントの振る舞いが読めます。参加費は6万人規模で$1,299〜$2,499、スポンサーシップは6ティアと200種類以上の追加メニュー、そして最大の見返りはAWS自身の戦略価値です。2025年には500件以上の発表がre:Inventで行われました。つまりre:Inventは黒字化を目指す事業ではなく、AWSのマーケティング予算の一項目です。だからこそ規模が大きく、だからこそ内容はAWS製品の話に集中します。

2026年の基調講演の登壇者は、Garman氏の開幕枠を除いて2026年8月6日時点で未発表です。公式ページは「近日公開」とだけ表示しています。2025年に登壇したSwami Sivasubramanian氏、Werner Vogels氏、Peter DeSantis氏は有力ですが、公式の裏付けはありません。

どんな企業が参加・出展しているのか

2026年はスポンサーとブースが合計420社以上、出展社ディレクトリには2026年8月6日時点で232社が掲載されています。最上位のEmeraldスポンサーは、Accenture、Anthropic、Capgemini、Datadog、Deloitte、IBM、MongoDB、NVIDIA、OpenAI、PWC、Splunkの11社です。

このリストは2度読む価値があります。AnthropicとOpenAI、フロンティアモデルの直接の競合2社が、同じイベントの最上位パッケージを揃って買っています。クラウドベンダーのカンファレンスで起きているこの事実が、2026年のre:Inventが何の話をする場なのかを、公式のテーマ文よりも正確に示しています。EC2の話ではありません。

残りの最上位ティアは、グローバルSIer(Accenture、Capgemini、Deloitte、IBM、PWC)と、インフラ・可観測性のベンダー(Datadog、MongoDB、NVIDIA、Splunk)に分かれます。その下のティアには、2025年の実績でSalesforce、GitHub、Okta、Snyk、1Password、Stripe、Notionなどが並びました。Amazon自身の製品グループ(Amazon Eero、Amazon Leoなど)も、サードパーティと同じ床にブースを出します。

日本企業の参加形態は、ブースではありません。ここは正直に書きます。2026年の出展社ディレクトリの公開分に日本発の企業は見当たらず、JETROのパビリオンも国別・県別の共同出展枠も存在しません。日本勢の実績は、登壇と大型デリゲーションに集中しています。

企業2025年の関わり方
ソニーグループChief Digital OfficerのJohn Kodera氏が基調講演に登壇。AIとデータによる感動体験がテーマ
トヨタ自動車セッションIND320に登壇。ディーラー体験を変えるAI基盤の事例
日産自動車ソフトウェアデファインドビークルの開発について登壇
富士通出展とトークセッションを実施。AWS Public Sector Provider Partner of the Year APJのファイナリスト
NTT DATAグローバルのアーキテクトコミュニティのミートアップを現地開催。NTT東日本もAWS Ambassadorを含む技術者を派遣
クラスメソッド100名以上を派遣。日本語での現地取材体制としては最大規模
NECパブリックビジネスユニットだけで10名を派遣

このほか、ZOZO(5名)、DMM.com(3部門から3名)、NRIセキュアテクノロジーズ、サーバーワークス、LAC、マイナビ、QES、キリオス、DCR、SORACOM、サイバーエージェント、CRESCO、アシスト、日経クロステックが現地から日本語のレポートを公開しています。

日本企業の現実的な目標は、ブースではなく登壇です。ソニー、トヨタ、日産はいずれも顧客としてステージに立っており、これはスポンサー料で買った枠ではありません。

会場では実際に何が起きるのか

5日間の中身は、基調講演、セッション、Expo、そしてre:Playの4つに分かれます。2026年はセッション2,200本以上が予告され、そのうち70%が手を動かす参加型です。座って聞くだけのイベントではありません。

日付主な内容
11月29日(日)バッジ受取、キックオフ企画10:00〜18:00
11月30日(月)セッション8:00〜17:30。16:00〜19:00にExpoでウェルカムレセプション
12月1日(火)8:30〜10:30にMatt Garman CEOの開幕基調講演。Expo 10:00〜18:00、セッション11:30〜17:30、18:00〜20:00にネットワーキング
12月2日(水)セッション8:00〜18:30。Expo 10:00〜18:00、16:30〜18:00にハッピーアワー
12月3日(木)セッション8:00〜17:30。Expoは16:00に終了。19:30〜23:59にLas Vegas Festival Groundsでre:Play
12月4日(金)最終セッション8:00〜12:30

セッションの形式は、Launch Sessions、Builders' Sessions、Ask the Experts、500レベルのディープダイブ、Industry Meetups、Customer Stories、Connected Learning Journeys、Executive Meetupsに分かれます。レベル表記は初参加者がつまずくポイントです。QESの三浦氏が現地で受講した日本語セッションGBL102によれば、100〜200が入門、300が中級、400〜500が上級から研究レベルにあたります。何も知らずに500番台を予約すると、90分を失います。

基調講演は席取りが勝負です。サーバーワークスの坂本朋子氏は「オープニングキーノートでは、開始のかなり前から会場に人が集まりはじめ、満席になります」と書いています。2024年に参加した久我京一氏の戦術は具体的です。

朝食が8時からなので、朝食は諦めて並ぶことで、結構良い席で見ることができました。

Expoは2025年時点で50,000平方メートル超(500K+ sq ft)の規模で、混雑します。NRIセキュアの大島悠司氏は「多くの企業が生成AIやAIエージェントの活用をアピールしている印象でした」と総括し、2025年に最も行列ができていたのはスポンサーブースではなくAWS自身の「The House of KIRO」だったと複数の参加者が報告しています。

最終日前夜のre:Playは、パスに含まれる大規模パーティーです。ひとつだけ実用的な注意があります。@suzuki-navi氏の「re:Playの会場は非常に音量が大きくて私にはつらいので耳栓を使った」という記録は、この件に触れた唯一の日本語ソースです。

日本語サポートは、公式サイトに書かれているより厚めです。2025年には公式セッションGBL102が日本語で実施され、AWSジャパンは日本人参加者向けの総括セッションを別途運営しています。ただし本編は英語です。NRIネットコムの高橋涼氏は「セッションは基本英語のみとなります」と明記し、@suzuki-navi氏は字幕の限界を報告しています。

文字起こしもタイムラグがあります。そのため、聞き取れなかったところだけ文字起こしを読むということはできませんでした。

対処法は道具と姿勢の両方です。LACの滝山莉子氏は「翻訳ツールの準備は現実的かつ費用対効果の高い対策です」として翻訳イヤホンを挙げ、QESの三浦氏は「翻訳アプリなどを使いながら質問すれば親切に対応してくれます。分からないまま立ち止まるより積極的参加を」と書いています。

日本からの参加者は何につまずくのか

参加記録12件を突き合わせると、つまずく箇所はほぼ同じです。内容が難しすぎたと書いた人は1人もいません。全員が挙げるのは、予約、距離、寒さ、英語、この4つです。すべて事前に潰せます。

  1. 予約は開始10分前に消えます。 予約席は開始時刻の10分前を過ぎると解放され、当日枠の列に回されます。公式FAQに明記されており、日本語・英語の参加記録4件が独立に同じ警告を書いています。@yosimitu氏の表現が最も端的です。「予約したセッションはセッション開始の10分前に入場開始となります。間に合わないと予約していても入場できません」
  2. 人気セッションは数時間で埋まります。 予約は10月上旬に開放され、時差の関係で日本時間の午前2時前後に始まります(NRIネットコム 高橋涼氏)。ただし満席でも席の10%〜20%は当日枠に確保され、追加開催(Repeat)が組まれることもあるため、アプリをこまめに確認する価値はあります。1日あたりの予約は5本までに抑え、会場移動には30〜60分を見込むのが常連の組み方です。
  3. 屋内は屋外より寒いことがあります。 参加記録4件が同じことを書いています。マイナビのエンジニアは「パーカーは裏起毛で、ラスベガスの夜や なぜか冷房が効いている会場では非常に助けられました」と記録し、QESの三浦氏は「会場内(特にKeynote会場)は『外より寒い』ことがあるため、防寒着は必須」と断言しています。砂漠だから暖かいという想定は捨ててください。
  4. 到着は2日前が安全です。 LACの滝山莉子氏、久我京一氏、Ryan Pothecary氏の3人が同じ助言をしています。理由は乗継便の遅延と時差ぼけの両方です。高橋涼氏は「時差ボケになると1日2,3時間しか寝れないといったこともありえます」と書いています。到着日にバッジを受け取っておくのが定石です。
  5. 名刺は100枚持ってください。 滝山莉子氏の記録が根拠です。「期間中は想定以上に名刺交換の機会が多く、途中で不足するケースも少なくありません」。日本国内の展示会の感覚で30枚持っていくと、2日目に切れます。
  6. 食事は無料、水はドラッグストアで買います。 各会場で朝食と昼食が無料提供されます。一方でホテルの売店の水は観光地価格です。三浦氏は「ホテルの売店ではなく、街中のドラッグストア(WalgreensやCVSなど)を利用すると、水や軽食が半額以下で手に入る」と書いています。
  7. 録画されないセッションを優先してください。 Ryan Pothecary氏の助言です。ワークショップやハンズオンなど参加型のセッションは後から視聴できません。逆に、講義形式のブレイクアウトは帰国後にアーカイブで追えます。現地の時間の使い方は、この基準で決まります。

参加・出展にいくらかかるのか

参加パスは早期割引が$1,299、2026年8月25日を過ぎると$2,499です。日本から1人送る総額は、2024年・2025年の複数の実例で90万〜100万円に収まっています。

区分価格条件
早期割引フルカンファレンスパス$1,2992026年8月25日23:59(PDT)まで
通常フルカンファレンスパス$2,4998月26日以降
まとめ買い10%割引同一決済で10枚以上
JTBツアーのパスオプション193,000円JTB公式ジャパンツアー申込者のみ

登録にはAWS Builder IDが必要で、バッジ受取日に18歳以上である必要があります。返金は2026年10月16日までが全額、10月17日〜11月23日が50%、それ以降は返金されません。AWSの承認を得れば名義変更は可能なので、「席を先に押さえて参加者は後で確定する」という日本企業の稟議事情に合わせた運用ができます。

総額の内訳は、過去の実額を出典ごとに分けて示します。

費目金額出典
ツアー代金約65万円Qiita @yosimitu氏、2025年時点の実額
カンファレンスパス約30万円DMM.com、2024年の実額
雑費約10万円Qiita @yosimitu氏
諸税・燃油サーチャージ148,140円JTB、2026年6月25日時点。ツアー代金に含まれません
ESTA$402025年9月30日に$21から改定、有効期間2年

2026年のJTBツアー代金そのものは、各コースページに画像として掲載されており、テキストとして確認できませんでした。上記の65万円は2025年参加者による実額であり、2026年の見積もりではありません。総額は、DMM.comが2024年の実績として報告した1人あたり約100万円(うちカンファレンス参加費30万円)を基準に見るのが安全です。

日本からの正規ルートは、AWSがJTBと組んで運営する公式ジャパンツアーです。2026年版は東京発のA・B・Cコースと関西(KIX)発のDコースの4本立てで、Aコースだけでも航空会社と添乗員の有無で6種類に分かれます。日程は5泊7日から6泊9日、2026年11月28日〜12月6日の範囲です。宿泊はHarrah's Las VegasまたはMGM Grandのシングル、部屋タイプの指定はできず、バスタブはありません。食事は付きません。ツアー限定の特典として、日本語のEXPOツアー、参加者専用の情報共有アプリ、Japan Nightへの優先案内が付きます。

締切は早いです。申込期限は2026年9月11日17:00(日本時間)で先着順、旅行代金の支払いは10月30日まで、パスオプションの支払いは9月30日までです。10月1日以降はパスオプションのキャンセル料が100%になります。2026年8月6日時点で、A3コースは7月27日に、A5コースは8月4日に満員となっています。検討している場合、判断の期限は9月ではなく今です。

宿泊は、登録後に参加者ポータルから公式ホテルブロックを予約します。割引はコード不要で自動適用され、ブロックの締切は2026年11月5日です。1泊分のデポジットが事前に必要で、対象ホテルの予約可能年齢は21歳以上(Treasure Islandを除く)です。実勢の宿泊単価はポータル内でしか確認できないため、本稿では金額を示しません。

出展費用については、公開情報が限られていることを先に書きます。2026年のスポンサーシップ価格は非公開で、2025年の資料も価格を画像で掲載しているためテキストとして抽出できませんでした。公開されているのはパッケージの構造だけです。

ティアブースフルパスブース要員パスブレイクアウト枠
Emeraldカスタム 40'×40'15153
Diamondカスタム 30'×30'13132
Platinumカスタム 20'×20'11111
Goldターンキー 10'×20'99-
Bronzeターンキー 10'×10'55-
Showcaseキオスク 5'×5'33-

第三者の解説記事は、2025年の追加メニューの価格として商談ルーム$25,000、Lightning Theaterセッション$25,000、ネットワーキングレセプション$110,000〜$135,000を挙げています。ただしこれは公式資料と突き合わせて確認できていないため、桁感の参考に留めてください。

金額よりも重要な制約があります。スポンサーシップは「AWSパートナーおよび一部のエンタープライズ顧客」に限られ、販売はパートナーティア別に3回に分けて開始され、毎回すぐ完売します。同一ティア内のブース位置は契約書の署名時刻順です。契約は14日以内に締結、請求は開催の90日前、支払いは30日以内という条件も付きます。出展の決め手は予算ではなく、AWSパートナーネットワークでの地位と、契約を先に済ませる速さです。

渡航費・宿泊費・参加費を合わせた出張総額は、人数と為替で大きく変わります。貴社の条件での概算は、下のツールで試算できます。

Calculate your costs

日本企業にとって行く価値はあるか

判断基準は1つだけです。貴社がすでにAWS上で本番環境を動かしているかどうか。ここで答えが「いいえ」なら、90万円の使い道は他にあります。

行くべき企業。 AWS上で複数の本番ワークロードを運用していて、生成AIとエージェント基盤の実装判断を1年分まとめて仕入れたい企業です。2025年だけで500件以上の発表があり、そのほとんどがこの週に集中します。次に、AWSパートナーとして米国市場での存在感を作りたいSIとクラウドインテグレーター。そして、経営層に世界の実装水準を直接見せたい企業です。DMM.comの3名の報告は、この3つ目の効用を最もはっきり言語化しています。

生成AIがトレンドになっていく中で日本の IT業界を見渡した時ビジネスとして導入している流れは感じません(神畠正稔氏)

世界のイケてるプロダクトは生成AIを早くも取り込んでいてユーザーに価値を提供しているという事実を目の当たりにしました(國分竜二氏)

この種の温度差は、アーカイブ視聴では伝わりません。役員を1人連れて行く価値があるとすれば、この一点です。

行かなくてよい企業。 まず、これからクラウドベンダーを選定する企業です。来場者の78%はすでにAWSで本番を運用しており、比較検討の材料は集まりません。次に、AWSエコシステムに接続しない製品を売る企業です。6万人という数字は魅力的に見えますが、そのうち貴社の見込み客が何人いるかを先に見積もってください。同じ予算で、顧客が実際にいる業界特化型の展示会に出るほうが成果は出ます。そして、1人だけ送って社内共有の計画を立てていない企業。@yosimitu氏の総括がそのまま答えになります。「大事なのは『目的をはっきりさせること』と『帰国後にどう社内へ還元するか』」

出展を検討している企業へ。 現実的な条件は厳しいと申し上げておきます。日本発の企業のブースは2026年の出展社ディレクトリの公開分では確認できず、国別パビリオンも共同出展枠もありません。前提としてAWSパートナーネットワークでの地位が要ります。一方で、登壇の道は開いています。ソニー、トヨタ、日産はいずれも顧客としてステージに立ちました。日本企業がre:Inventで狙うべきは、ブースの申込みではなく、AWSの担当者に対する事例提案です。

迷っている段階なら、まず無料のライブ配信で様子を見るという進め方があります。2025年は200万人以上が配信で視聴しました。配信の登録開始は2026年中に案内される予定です。そのうえで、貴社の状況に合わせた参加・出展の判断は、下記からご相談ください。

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FAQ

AWS re:Invent 2026の参加費はいくらですか?
早期割引パスが$1,299、2026年8月25日を過ぎると通常パスの$2,499です。同一決済で10枚以上まとめて購入すると10%割引になります。JTBの公式ジャパンツアー申込者は、パスオプションを193,000円で購入できます。
AWS re:Inventはどこで開催されますか?
米国ネバダ州ラスベガスです。2026年は11月30日〜12月4日の5日間、Caesars Forum、Caesars Palace、Encore、MGM Grand、The Venetian、Wynnの6施設に分散して開催されます。会期中は施設間をシャトルが常時運行し、バッジ提示でモノレールが無料になります。
日本からラスベガスへの直行便はありますか?
ありません。東京発は必ず乗り継ぎになります。最短はロサンゼルス経由で約14時間30分、サンフランシスコ経由で約14時間45分です。1回乗継の予約の49%がロサンゼルス経由で、サンフランシスコは平均乗継時間が1時間55分と最短です。
日本企業が1人派遣すると総額いくらかかりますか?
90万〜100万円が実額の目安です。2024年と2025年の参加者2組が、ツアー代金・パス・雑費を合わせていずれもこの水準を報告しています。2026年に確定している固定費は、JTBのパスオプション193,000円と、諸税・燃油サーチャージ148,140円です。
英語ができなくても参加できますか?
セッションはほぼすべて英語です。字幕は出ますが遅延があり、聞き逃した箇所を後から読む用途には使えません。翻訳イヤホンや翻訳アプリを持ち込む日本人参加者が増えており、AWSジャパンは日本語の総括セッションを別途開催しています。
日本企業もブース出展できますか?
条件付きで可能ですが、実例はほとんどありません。スポンサーシップはAWSパートナーと一部のエンタープライズ顧客に限られ、販売はパートナーティア別の3回に分けて開始され毎回完売します。国別パビリオンや共同出展枠もありません。日本企業の実績は登壇と大型デリゲーションが中心です。
AWS re:Invent 2026完全ガイド:日本企業のための参加・出展判断