SuiteWorld · ラスベガス
SuiteWorld 2026完全ガイド:日本企業が参加する価値はあるか
Last updated: August 6, 2026
SuiteWorld 2026は、2026年10月25日〜28日にラスベガスのCaesars Forumで開催される、Oracle NetSuiteの自社ERPカンファレンスです。結論から言えば、基調講演を見るためだけに渡航する価値はありません。 発表内容は無料のオンライン配信で見られ、日本の専門メディアが48時間以内に日本語で報じ、日本語で開催されるSuiteConnect Tokyoでも再演されます。渡航が正当化されるのは、SuiteGurus(技術専門家との1対1相談)、ハンズオンラボ、150社超のパートナーExpo、有料の事前トレーニングの4つのうち、少なくとも1つを名指しできる企業だけです。この記事では、3名以上で$900安くなるグループ料金の使い方、直行便がない移動の組み方、そして日本での機能提供が北米より遅れるという実務上の警告まで、判断に必要な材料を出します。
約7,500人
来場者(2024年実績)
350以上
セッション・ラボ
150社超
パートナー出展
$1,895
グループ料金(3名以上)
SuiteWorldとは何のカンファレンスか
SuiteWorldは、Oracle NetSuiteが年1回開催する自社製品のカンファレンスです。業界団体でも中立的な主催者でもなく、製品を売っている当事者が開く場です。対象はNetSuiteを使っている企業と、これから使う企業、そして導入を支援するパートナーです。
この製品の位置づけを最初に押さえてください。判断のほぼすべてがここで決まります。 NetSuiteはOracleの中堅・成長企業向けERPで、大企業向けのOracle Fusion Cloud ERPとは売る相手も担当チームもブランドも別です。ASCIIの現地取材がこの構造を正確に説明しています。
「2016年にはオラクルが買収し、現在はオラクルの一事業部門となっているが、独立したNetSuiteブランドでビジネスを展開している。メインターゲットが中堅中小企業層(SMB層)であり、オラクルが別途サービス展開しているエンタープライズ(大手企業)向けのクラウドERP「Oracle Fusion Cloud ERP」とは位置づけが異なるためだ。」
つまり、Oracle Fusion Cloud ERPを使っている企業が行くべきなのはSuiteWorldではなくOracle CloudWorldです。 ここを取り違えると、4日間と渡航費が丸ごと無駄になります。
NetSuite自身は顧客層をSMBとは呼びません。ASCIIはその理由をこう記録しています。
「NetSuiteが、同社の顧客層をSMBではなく“成長企業”と表現するのは、企業の成長段階に合わせた機能やサービスを提供することで、急速な成長を後押しできるという自負からだ。」
規模の実態は次のとおりです。NetSuiteの顧客は世界で4万4,000社超、基盤はOracle Cloud Infrastructureで17リージョン・36データセンター(東京を含む)に展開し、20以上の言語と190カ国以上の通貨、数十カ国の会計制度に対応します。2024年の「Forbes Cloud 100」では、100社中83社がNetSuiteの顧客でした。急成長中の非上場テック企業が中心にいる製品だと考えて差し支えありません。
2026年の位置づけは「Where big ideas meet real outcomes」です。テーマの流れを3年で追うと性格が見えます。2024年は「All Systems Grow」でOracleの分析基盤とAIを取り込む回、2025年は「No Limits」で次世代基盤NetSuite Nextを発表した回、そして2026年は、発表済みのNetSuite Nextに既存顧客を実際に移行させる回です。新発表を見に行く年ではありません。
いつ・どこで開催されるのか
2026年10月25日(日)〜28日(水)、ラスベガスのCaesars Forum(3911 Koval Lane)です。本会議の前に10月24日〜25日の9時から17時(太平洋時間)で有料の事前トレーニングが別途組まれています。
開催時期が3年で2回動いている点に注意してください。
| 開催年 | 会期 | 会場 |
|---|---|---|
| 2024 | 9月9日〜12日 | Caesars Forum |
| 2025 | 10月6日〜9日 | Caesars Forum |
| 2026 | 10月25日〜28日 | Caesars Forum |
2026年は2025年より3週間遅く、2024年とは1ヶ月半以上ずれます。昨年の社内カレンダーを流用すると、確実に違う週を押さえることになります。
移動は、この記事で扱う米国カンファレンスの中で最も手数がかかります。日本からラスベガスへの直行便はありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 直行便 | なし。ロサンゼルス(LAX)またはサンフランシスコ(SFO)で1回乗り継ぎます |
| 所要時間 | 東京・大阪〜LAXが約10時間、〜SFOが約9時間50分。乗り継ぎ後1〜1.5時間でラスベガス |
| 実務上の見込み | 往復とも移動に丸1日。深夜便で早朝到着という組み方はできません |
| 乗り継ぎ時間 | 羽田で国内線から国際線に乗り継ぐ場合、3時間程度を見込むという実務者の助言があります |
| 入国 | ESTA(電子渡航認証)が$40.27、有効期間2年 |
乗り継ぎが1回入るということは、遅延が会議1日分を消す可能性があるということです。初日の基調講演に間に合わせたいなら、前日入りを前提に組んでください。
気候は、この時期に限れば味方です。ラスベガスの10月は平均最高27〜28°C、平均最低14〜15°C、降水量は月間で約0.21インチしかありません。さらに10月は月内での変化が大きく、月初の最高約32°Cから月末には約24°Cまで下がります。10月25日〜28日という日程は、その涼しい側の端に当たります。 2025年の10月上旬開催より過ごしやすい条件です。
See itineraries誰が主催しているのか
主催はOracle NetSuiteで、Oracleの一事業部門です。単一ベンダーが自社製品について開く会であり、中立の主催者も、独立したプログラム委員会も、公募セッションもありません。
構造として珍しいのは、買収された側のブランドが、買収後も自分のカンファレンスを持ち続けていることです。Oracleは自社の旗艦イベントとしてOracle CloudWorldを開いていますが、NetSuiteは創業者を壇上に立たせたまま、自分の名前でSuiteWorldを続けています。これは買収時の約束どおりです。
NetSuiteの出発点は1998年の「NetLedger」で、創業者はEvan Goldberg氏、初期資金約1億2,500万ドルを出したのはOracle創業者のLarry Ellison氏でした。同氏は最終的に約40%の株式を保有しています。Oracleは2016年7月28日にNetSuiteの買収を発表し、1株$109.00の現金、総額およそ93億ドルで同年11月に完了しました。その発表資料にある当時のOracle CEO、Mark Hurd氏の言葉が、10年後にSuiteWorldが存続している理由そのものです。
"Oracle and NetSuite cloud applications are complementary, and will coexist in the marketplace forever. We intend to invest heavily in both products, engineering and distribution."
両者は補完関係にあり、市場で永続的に共存する、という宣言です。
現在のGoldberg氏の肩書はFounder and Executive Vice President, Oracle NetSuiteで、SuiteWorldの開幕基調講演に立つのは同氏です。買収前に18年間NetSuiteを率い、買収後も10年在籍しています。買収された企業の創業者としては異例の継続性で、それがこのイベントの一貫性を支えています。
2025年に日本の報道陣の取材に答えたGoldberg氏の発言が、製品の方向性を最もよく表しています。
「ERPのユーザー体験の未来は対話にあると考えている。我々の理想は知識豊富な同僚と話すような体験で、それこそがビジネスにとって最高のインタフェースだ」
日本側の体制も整っています。日本代表は渋谷由貴氏(日本オラクル 執行役員、Vice President、NetSuite事業統括 日本代表 カントリーマネージャー)で、AWSとMicrosoftを経て現職です。2025年12月5日に開かれたCustomer Meet Up TokyoではNetSuiteの日本参入20周年が掲げられ、同年のSuiteConnect Tokyoには日本オラクル代表執行役社長の三澤敏光氏も登壇しています。日本市場は片手間の扱いではありません。
登壇の公募はありません。 日本企業がSuiteWorldの壇上に立つ経路は2つだけです。1つはスポンサーになってExpo内のPartner Solutions Stageの枠を買うこと、もう1つはNetSuiteから事例顧客として招かれることです。後者の入口はラスベガスのイベント運営チームではなく、日本のカントリーチームです。
どんな企業が参加・出展しているのか
最初に正直に書きます。NetSuiteは参加者の職種・業種・役職・地域の内訳を一切公表していません。 公式サイトが出しているのは「8,000人以上」という総数だけです。他の多くのカンファレンスがスポンサー向けに出す来場者プロフィールに相当するものが存在しません。
信頼できる実数は1つだけです。2024年大会について、ASCIIの大塚昭彦氏が現地から報告しています。
「現地会場にはおよそ7500人の参加者が集まった。ゴールドバーグ氏によると、これは過去最大規模の参加者数だという。」
これが名前の付いた取材者による唯一の実数です。2025年の「8,000人超」は二次情報で、2026年の「8,000人以上」は開催前のマーケティング上の数字です。この記事では2024年の約7,500人を実績として扱います。
参加者の顔ぶれは、製品とプログラム構成から推定するしかありません。NetSuiteが扱うのはERP、財務会計、CRM、在庫、購買、人事、プロフェッショナルサービス管理です。したがって中心にいるのはCFO、経理・財務の責任者、コントローラー、業務・サプライチェーンの管理者、情報システム部門、そして導入を担うコンサルタントです。英語圏の参加ガイドがこのイベントの価値を「同じ会計上の課題を解決した同業者との非公式な会話」に置いているのは、その重心を正確に言い当てています。
"The most valuable insights at SuiteWorld come from informal conversations with peers who have solved similar accounting challenges."
地域構成も非公表です。ただしラスベガスという開催地にアジアからの直行便がないことを踏まえると、会場は圧倒的に北米中心だと想定するのが現実的です。
日本からの参加者数は、どの年についても一切測定されていません。 さらに調べた範囲では、日本語の総括セッション、日本人向けのネットワーキング、日本語の同時通訳など、日本向けの企画がSuiteWorld本体に存在するという証拠は見つかりませんでした。他の米国大型カンファレンスと比べて明確に違う点です。英語のみのイベントとして準備してください。
出展側は150社超のパートナーが集まります。公式のスポンサー一覧は取得できず、社名の内訳は示せません。分かっているのは、パートナーが定着しているらしいという1点です。米国のパートナーであるBring ITは、2026年を4年連続のスポンサードだと自社サイトで説明しています。
日本の顧客企業については、NetSuite Japanが自社の資料で名前を挙げている企業があります。これらは日本国内のNetSuiteイベントに登壇した企業であり、SuiteWorldへの参加や出展を示すものではありません。 その前提で、どういう業種がこの製品を使っているかの参考になります。
| 企業 | 業種 |
|---|---|
| JVCケンウッド | 電機 |
| トリドールホールディングス | 外食 |
| クボタ | 産業機械 |
| メルカリ | マーケットプレイス |
| SkyDrive | eVTOL開発 |
| チームスピリット | SaaS |
| タナベコンサルティング | コンサルティング |
| ちん里う本店 | 食品製造 |
| john masters organics | 化粧品 |
| グラフィック・パッケージング・インターナショナル | 包装 |
上場電機メーカーからマーケットプレイスのユニコーン、老舗の食品製造まで並びます。テック企業専用の製品ではありません。日本国内には導入支援のパートナー層(ベンチャーネット、ハイブリードなど)も形成されており、NetSuite Japanが正式なパートナープログラムを運営しています。
会場では実際に何が起きるのか
4日間の中身は、基調講演、350以上のセッションとハンズオンラボ、そして150社超のパートナーが出るExpoの3つです。実務上の価値は、この順番とは逆に並びます。
基調講演がイベントの中心です。 日本の専門メディア4社の記事は、いずれもGoldberg氏の基調講演を軸に構成されており、ブレイクアウトセッションについて書いたものはありません。演出も大きく、2024年はシルク・ドゥ・ソレイユが開幕を飾りました。
2025年に発表されたのがNetSuite Nextです。Goldberg氏は「我々の歴史の中で最大の発表となる、次世代のNetSuite」と紹介しました。中核にあるのが対話型AIのAsk Oracleです。
「ユーザーが業務について質問すると、NetSuite全体のデータから検索や分析を実行し、ビジネスの意思決定に寄与するインサイトを提供する。」
役職に応じて回答を最適化し、参照したデータを確認できるようにして回答の信頼性を担保する設計です。ほかにRedwood UIへの刷新、シナリオ分析のAI Canvas、エージェント型ワークフローが同時に発表されました。Goldberg氏は「No Limits」というテーマを引きながら「AIを活用することで、できないことは何もなくなる」と述べています。
費用面で重要なのは移行条件です。
「NetSuiteユーザーは追加料金なしでNextに移行する。今後1年以内に北米で提供開始を予定している。アジア圏への提供時期についてゴールドバーグEVPは、米国以外でも早期に提供できると強調した。」
既存顧客の移行は追加料金なし、ただし北米が先です。 この点は後の評価の節で改めて扱います。
Expoの中身は、日本から行く場合の優先順位をつけて読むべきです。
- SuiteGurus。 NetSuiteの技術専門家との1対1相談です。日本では得られないものは実質これだけで、具体的な設定上の課題を持って行けば、これ1つで渡航費が正当化されます。
- Learning Labとハンズオンラボ。 カスタマーサクセスのチームが常駐し、実機で手を動かせます。早く埋まるため事前予約が必須です。
- NetSuite Next Readiness Center。 自社が次世代基盤に移行できる状態かを判定する場です。2026年のイベントの主題そのものにあたります。
- The Commons。 NetSuite Nextを含む実機デモの中心です。
- NSpection。 すでに契約に含まれているのに使っていないAI機能を洗い出す枠です。有用ですが、同時にアップセルの場でもあります。
- Partner showcaseとPartner Solutions Stage。 日本に代理店がないアドオン製品を探すならここです。ExpoのみのSuiteWorld価格を提示するパートナーもあります。
英語圏の参加ガイドは、セッションを連続で詰め込まないよう警告しています。詰め込むと情報過多になり、価値の源泉である非公式な会話の時間が消えるためです。350のセッションを消化しようとするのが、この会場で最もよくある失敗です。
なお、基調講演を含むオンライン視聴のSuiteWorld On Airは無料です。
参加にいくらかかるのか
フル参加パスは個人$2,195です。ただし日本企業がまず見るべきなのはグループ料金です。
| 区分 | 価格 | 条件 |
|---|---|---|
| フル参加・早期 | $1,895 | 7月31日まで、先着1,000名(終了) |
| フル参加・通常 | $2,195 | 8月1日〜10月28日 |
| フル参加・グループ(3名以上) | 1名$1,895 | 10月28日まで、人数上限なし |
| フル参加・非営利 | $1,495 | 10月28日まで |
| フル参加・公共部門 | $1,495 | 10月28日まで |
| SuiteWorld On Air(オンライン) | 無料 |
3名以上のグループ料金は1名$1,895で、締切も先着枠もありません。 これは終了した早期割引と同額で、通常価格より$300安い水準です。3名を送る企業は$5,685で済み、個人料金で買った場合の$6,585より$900安くなります。3名以上を派遣する日本企業が個人料金で買う理由はありません。
なお公式サイトの2ページで記載が食い違っており、9月1日から個人料金が$2,495に上がるとするページがあります。念のため8月中に手続きするのが安全です。
事前トレーニングは別料金です。
| コース | 通常 | 直前 | グループ(3名以上) |
|---|---|---|---|
| 2日間 | $2,295 | $2,495 | $2,095 |
| 1日間 | $1,395 | $1,495 | $1,295 |
通常価格は8月31日まで、購入自体の締切は10月14日です。参加費と同額かそれ以上の投資になるため、トレーニング目的で行くのかどうかは最初に決めておくべきです。
キャンセル規定は日本の稟議スケジュールと相性が悪いので、先に把握してください。
| 期日 | 内容 |
|---|---|
| 9月4日 17時(太平洋時間) | 全額返金の最終日。7%の手数料を差し引き |
| 9月4日〜10月2日 | 返金は50%のみ |
| 10月2日 17時 | 支払期日、かつ参加者の名義変更の最終日 |
| 10月2日 17時1分以降 | 返金なし |
| 10月28日 | 登録受付終了 |
実務的な逃げ道は名義変更です。10月2日までなら参加者の差し替えは無料で、9月4日を過ぎてからのキャンセルは半額を失います。 出張者が確定しない段階でも、まず席を押さえて後から名前を差し替えるのが合理的です。
フル参加パスに含まれるのは、セッション(基調講演、ブレイクアウト、ハンズオンラボ)、Expo、夜のイベント、食事、そして終了後30日間のストリーミング視聴です。この30日の再視聴期間は、1名だけ派遣して社内に持ち帰る使い方と相性が良い条件です。
ホテルは公式ポータル経由で4施設が1泊$229〜$329で提供され、到着72時間前まで違約金なしでキャンセルできます。 参加費より条件が緩いので、宿から先に押さえて構いません。
出展・スポンサー費用は公表されていません。 公式ページにあるのは問い合わせ用のメールアドレスと「枠は限られており早期に埋まる見込み」という一文だけで、価格表も、ティア構成も、プロスペクタスも公開されていません。調べた範囲で外部に流出した資料もありませんでした。この記事で出展費用を示せないのは、推測で書かないためです。出展を検討する場合はSuiteWorld Sponsorshipチームへの直接照会が唯一の経路になります。
Calculate your costs日本企業にとって行く価値はあるか(率直な評価)
基調講演を見ることが目的なら、行く価値はありません。 これは反対意見ではなく、証拠から出てくる結論です。2025年は日本の専門メディア3社が48時間以内に発表内容を日本語で報じました。SuiteWorld On Airは無料です。そして日本語のSuiteConnect Tokyoが同じ内容を扱います。
| SuiteWorld | SuiteConnect Tokyo | |
|---|---|---|
| 開催 | 年1回の旗艦イベント、ラスベガス | 世界巡回ツアーの日本開催 |
| 2025年の実績 | 10月6日〜9日、Caesars Forum | 7月23日、ANAインターコンチネンタルホテル東京 |
| 規模 | 現地約7,500人(2024年)、セッション350以上 | 500名超、1日開催 |
| 言語 | 英語 | 日本語 |
| 費用 | $1,895〜$2,495+国際渡航費 | 国内日帰り |
ZDNet Japanは東京開催の位置づけをこう報じています。
「SuiteConnect Tokyoはグローバルツアーの最終地であり、日本での開催は2025年で2年目」
東京は世界ツアーの最終地です。 ラスベガスで10月に発表された内容は、数ヶ月後に整理され翻訳された状態で東京に届きます。
さらに重い実務上の警告があります。 日本のNetSuite導入パートナーであるベンチャーネットの持田卓臣氏が、他のどの情報源も書いていない点を指摘しています。
「Ask OracleやAI Canvasは北米先行で、2026年を通じて順次提供される見込みです。」
「ニュースを見たら「日本で今使えるのか/提供予定なのか」を必ず確認しましょう。」
Goldberg氏はアジアにも「早期に」提供すると強調しましたが、日付は示されていません。実装を担うパートナーは北米先行だと明言しています。基調講演で見る機能は、北米の現在であって日本の未来です。 ラスベガスで見た画面をそのまま経営会議で約束すると、1年早い話をすることになります。
行くべき企業。 NetSuiteをすでに相当規模で運用していて、自社の設定について具体的な質問を持っている企業です。SuiteGurusで技術専門家と1対1で話せる機会は日本にありません。NetSuite Nextへの移行を実際に判断する段階にある企業も、Readiness Centerとハンズオンラボに用事があります。2日間の事前トレーニングでチームを一気に立ち上げたい企業、そして日本に代理店がないアドオン製品やISVを探している企業にとっても、150社超のExpoは日本で代替できません。共通するのは、持ち帰るものが情報ではなく作業の成果だという点です。
行かなくてよい企業。 発表内容を知りたいだけの企業は、無料のオンライン配信と日本語報道で足ります。Oracle Fusion Cloud ERPを使っている企業は、そもそも会場を間違えています。行くべきはOracle CloudWorldです。NetSuiteをまだ導入しておらず比較検討の段階にある企業も、先に日本のパートナーに相談するほうが早く、安く済みます。日本語での情報収集を期待している企業も避けるべきです。日本語対応の形跡は確認できませんでした。
評価の前提として、証拠の偏りも明かしておきます。 調べた範囲で、このイベントについて批判的なことを書いた参加者はどの言語にも1人もいませんでした。行列も、期待外れのセッションも、後悔も、記録がありません。一方で公開されている記事は、取材旅費を負担されて基調講演を報じた専門メディアと、ブースを持つパートナーの発信にほぼ限られます。一様に肯定的なのは、イベントが完璧だからではなく、書き手の構成がそうだからだと考えるべきです。 特に、SuiteGurus、ラボ、Expo、トレーニングという「渡航を正当化する4つ」を実際に評価した一次報告は、どの言語でも見つかりませんでした。
最後に費用面の実務を1つ。派遣が3名以上になるなら、グループ料金で1名あたり$300、3名で$900が自動的に浮きます。締切はありません。
貴社の人数と為替を前提にした出張総額の試算、そして渡航すべきか東京で足りるかのご相談は、下記からどうぞ。
Talk to usFAQ
- SuiteWorld 2026はいつ・どこで開催されますか?
- 2026年10月25日〜28日、ラスベガスのCaesars Forumです。前日の10月24日〜25日には有料の事前トレーニングが別途あります。開催時期は毎年動いており、2024年は9月、2025年は10月上旬でした。昨年の日程を前提に手配しないでください。
- SuiteWorld 2026の参加費はいくらですか?
- フル参加パスは個人$2,195です。3名以上のグループ料金なら1名$1,895で、こちらに締切はありません。非営利・公共部門は$1,495です。9月1日に$2,495へ上がるとする公式ページもあるため、8月中の購入が安全です。オンライン視聴は無料です。
- 日本からラスベガスへの直行便はありますか?
- ありません。ロサンゼルスかサンフランシスコで1回乗り継ぎます。東京・大阪からロサンゼルスまで約10時間、サンフランシスコまで約9時間50分、そこからラスベガスまで1〜1.5時間です。往復とも移動に丸1日を見込んでください。
- 日本語のサポートはありますか?
- 確認できていません。同時通訳、日本語セッション、日本人向けの総括セッションや交流会のいずれについても、公開情報も参加報告も見つかりませんでした。英語のみのイベントとして準備することを勧めます。日本語で聞きたい場合は、日本語で開催されるSuiteConnect Tokyoが選択肢です。
- SuiteConnect Tokyoとどう違いますか?
- 規模と言語と役割が違います。SuiteWorldはラスベガスで年1回開く旗艦イベントで、セッションとラボが350以上あります。SuiteConnect Tokyoは1日開催の日本語イベントで、2025年7月23日の第2回は500名超が参加しました。世界ツアーの最終地にあたるため、発表を聞くだけなら東京で足ります。
- 基調講演だけならオンラインで見られますか?
- 見られます。SuiteWorld On Airという無料のオンライン視聴が用意されています。加えて2025年は日本の専門メディア3社が48時間以内に発表内容を日本語で報じました。基調講演の内容を知ることが目的なら、渡航する必要はありません。