Affiliate Summit East · ニューヨーク

Affiliate Summit East 2027完全ガイド:日本企業のための出展・参加判断

最終更新:2026年8月19日

ホテルの吹き抜けを上階から見下ろした受付エリア。青と黄緑のカウンターが横一列に並び、AFFILIATE SUMMIT EAST 2016と大きく表示されている。赤い模様のカーペットの上を数人が歩いている
Affiliate Summit East 2016の受付エリア(2016年7月31日〜8月2日)。カウンターの表示に「NEW YORK MARRIOTT MARQUIS」と入っているとおり、2027年と同じ会場です。写真:Affiliate Summit(CC BY 2.0)

Affiliate Summit East(ASE)は、2027年7月26日〜27日にニューヨークのMarriott Marquis Times Squareで開催される、アフィリエイトマーケティングのイベントです。主催者は「the original affiliate marketing event(最初のアフィリエイトマーケティングイベント)」と位置づけています。同じ主催者が1月にラスベガスで開催するAffiliate Summit Westの姉妹イベントであり、日本企業にとっての実際の論点は、行くかどうかではなく、WestとEastのどちらに行くかです。この記事では両者の違いを料金の中身まで踏み込んで比較し、Eastにしかない「B2Bパートナーシップ」枠、Meet Marketが2日間に伸びるという構造の違い、ビザ却下時の返金規定、そしてニューヨーク開催が持つ実務上の意味を整理します。

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4,395人

参加者(主催者実績値)

2日間

会期

49人超

登壇者

ニューヨーク

開催地

Affiliate Summit Eastとは何のイベントか

アフィリエイトマーケティング、つまり成果報酬型の集客に特化したイベントです。主催はClarion Events。業界がなぜ二面市場になるのか、なぜ媒体側だけが無料なのかという基本構造は姉妹イベントのAffiliate Summit Westのガイドで詳しく扱っていますので、初めての方はそちらを先にお読みください。

主催者の説明を引用します。

Affiliate Summit East is the original affiliate marketing event where 4,500+ advertisers, publishers, ecommerce sellers, affiliates, content publishers, media buyers, networks, and tech suppliers gather to create partnerships, launch sales, and grow their businesses.

この4,500という数字の扱いには、注意点が1つあります。 同じ公式サイトの実績表示は「4,395+ Attendees」です。4,500超は目標または概数、4,395は集計値で、社内資料には4,395のほうを書いてください。あわせて掲示されているのは「2 Days of meetings」と「49+ expert speakers」です。2日間で登壇者49人という密度は、3日間7,000人超のWestとは明確に別物です。

参加ブランドとして掲示されているのは、Adidas、Amazon、Best Buy、Bankrate、BuzzFeed、CNET、CNN、eBay、e.l.f.、Fandom、Forbes、Klarnaなどです。広告主側と媒体側の双方が並んでいる点が重要で、これがアフィリエイト市場が成立している状態を示します。

なお主催者は、参加者リストは提供しないと明言しています。プライバシーポリシー上の方針で、公開されるのは一部企業の抜粋だけです。「事前に参加者名簿をもらって当たりをつける」という日本の展示会でよくある準備は、ここでは成立しません。名簿を売ると持ちかけてくる業者がいれば、それは公式ではありません。

WestとEast、どちらを選ぶか

日本から年に1回しか行けないのであれば、これが実際の判断です。

Affiliate Summit WestAffiliate Summit East
会期2027年1月26日〜28日2027年7月26日〜27日
開催地Caesars Forum(ラスベガス)Marriott Marquis(ニューヨーク)
日数3日2日
参加者7,000人超4,395人
Meet Market初日の6時間に集中会期2日間を通して開催
パスの種類Networking/VIP/Partnership WeekNetworking/VIP/Ultimate VIP
飲み物無料6杯までコーヒー無制限
団体割引3名以上で自動適用5名以上で自動適用
アフィリエイトパスの受付開始9月2027年2月
併催Creator Economy Live WestCreator Economy Live East(7月28日)

この表でいちばん実務に効くのは、Meet Marketの行です。 Westの商談テーブルは初日の6時間に全てが集中します。Eastは2日間を通して開いています。6時間に人を張り付けるのと、2日間に分散させるのとでは、送り込む人数も体力の配分も変わります。1名で行くのであれば、Eastのほうが取りこぼしは少なくなります。

品質の差ではありません。判断すべきは3点です。

第1に決算期です。 3月決算の日本企業にとって、1月のWestは当期の予算、7月のEastは翌期の予算です。予算計上のタイミングが異なります。

第2に規模と密度です。 3日間7,000人超か、2日間4,395人か。商談件数を最大化したいならWest、絞った相手と話したいならEastです。

第3に都市です。 ここが実務上いちばん大きい差です。

ニューヨーク開催の実務的な意味

ラスベガスはカンファレンスのための都市です。会期が終われば帰るだけです。

ニューヨークは違います。取引先、現地法人、候補パートナーとの商談を同じ渡航に載せられます。 日本から米国東海岸への出張は片道13時間前後で、往復に2日を要します。その渡航でカンファレンス2日だけを消化するのは、機会としてもったいない使い方です。会期が2日で終わる設計は、裏を返せば前後に商談を積むための余白が最初から用意されているということでもあります。

一方で、7月下旬のニューヨークは暑く、宿泊費も高い時期です。会場のMarriott Marquisはタイムズスクエアに面しており、この立地はそのまま宿泊単価に乗ります。前後に商談を積む前提で計画するほうが、費用の回収は確実になります。

トラック構成と、Eastにしかない枠

8つのトラックがあります。

  1. Content & Commerce
  2. Lead Buyers
  3. Affiliates
  4. Ecom Sellers
  5. ブリーフィング:Pay Per Call
  6. ブリーフィング:B2B Partnership
  7. ブリーフィング:Affiliate Fraud
  8. ワークショッププログラム
ホテル宴会場の後方から撮影したセッションの様子。手前の参加者は全員が演台のほうを向いて立ち、奥では円卓に着いた聴衆が発表を聞いている
同じくAffiliate Summit East 2016のセッション会場です。着席分が埋まり、後方には立ち見が出ています。演台にMarriott Marquisの表示があります。主催者は展示ホールの写真として公開しています。写真:Affiliate Summit(CC BY 2.0)

注目すべきは6番目のB2B Partnershipです。

アフィリエイトマーケティングは通常、消費者向けの手法です。そのため日本のBtoB企業は「自社には関係ない」と判断しがちです。しかしEastには、B2Bへの適用を扱うブリーフィング枠があります。当社が扱った米国マーケティングイベントの中で、アフィリエイトのB2B適用が明示的に議題になっている唯一の例です。

BtoBの成果報酬型パートナーシップを米国で検討している企業にとっては、この枠の存在だけでもEastを選ぶ理由になります。ただし前述のとおり、ブリーフィングは事前RSVP制です。 これを目的に渡航するのであれば、アプリが開く4週間前が実質的な申し込み期限だと考えてください。

7番目のAffiliate Fraudも、日本企業には見落とされがちな枠です。米国のアフィリエイトプログラムでは、クッキースタッフィングや不正なクーポン挿入といった手口が実在し、成果報酬の支払いが不正に吸われます。米国でプログラムを立ち上げる側にとっては、ネットワーク選定と同じくらい実務的な議題です。

併催のContent & Commerce Summitも、メディアとパブリッシャーとの提携に寄った内容です。7月28日にはCreator Economy Live Eastが続き、Ultimate VIPパスがこれへのVIPアクセスを含みます。

会場では実際に何が起きるのか

構造はWestと似ていますが、時間の使い方が違います。

Meet Marketが2日間開いています。 主催者はこれを「2日間のスピードネットワーキング展示」と説明し、アフィリエイト、広告主、パブリッシャー、テクノロジー企業との商談を連続で組む場だとしています。Westの6時間集中型と比べ、1日あたりの密度は下がりますが、取りこぼしは減ります。

来場者の内訳について、主催者は40%超がアフィリエイトとコンテンツパブリッシャーだとしており、この比率は毎年上がっているとしています。媒体側が4割を占めるという構成が、広告主として行く価値の中心です。 残りが広告主、EC事業者、ネットワーク、テクノロジー提供側です。

主催者が掲げる満足度の数字は次のとおりです。参加者の86%がネットワーキングの機会を「excellent」と評価し、84%がネットワーキングとパートナーシップ構築を目的に参加していると回答しています。加えて「独立した評価で世界のイベント上位5%」に入るとしています。いずれも調査方法と評価主体が公開されていないため、主催者の主張として読んでください。

ネットワーキングの仕掛けは常設です。Connect Loungeは大手媒体とエンタープライズブランド専用の区画、VIPラウンジは上位パス保有者の商談と食事の場になります。業種別のミートアップ、公式アプリからの面談予約、早朝のランニングクラブが並び、初日の終わりにOfficial ASE27 Partyが置かれます。

East固有の催しが1つあります。Publisher Dinnerです。 大手媒体向けの招待制ディナーで、主催者は「ニューヨークは出版の本拠地だから」と理由を書いています。媒体側として参加する日本企業にとっては、フロアの立ち話より濃い接点になり得る枠です。詳細は開催が近づいてからの発表とされています。

参加・出展にいくらかかるのか

参加パスの2027年価格は、2026年8月時点で未発表です。 公式の登録ページは2027年分の販売ページになっておらず、「次回開催の情報を最初に受け取るために登録を」というメール登録フォームが置かれているだけです。推測した金額は掲載しません。

一方、出展にあたるMeet Market Tableの価格は公開されています。$7,499から始まり、会期が近づくにつれて$10,499まで上がります。

ここに、East を検討する日本企業が知っておくべき逆転があります。

Affiliate Summit WestAffiliate Summit East
Meet Market Tableの開始価格$6,499$7,499
上限非公開(会期が近づくと上昇)$10,499
参加者7,000人超4,395人
商談時間初日6時間2日間

規模が37%小さいほうが、テーブルは15%高いということです。 来場者1人あたりの出展単価に直すと、Eastはおよそ1.8倍になります。これは主催者を責める話ではありません。ニューヨークの会場費は、ラスベガスのコンベンションセンターとは前提が違います。ただし社内で稟議を書くときに「小さいほうが安いはずだ」と仮定すると、金額を取り違えます。

テーブルに含まれるものはWestとほぼ同じです。

含まれるもの内容
テーブル6フィート×2フィートのドレープ付きテーブルと椅子2脚
電気・インターネット含まれません(別途手配)
パスNetworkingパス2枚
追加パス25%割引
掲載公式ネットワーキングアプリに社名、説明文、自社サイトへのリンク

装飾のCustom Upgradeとリード獲得端末(Lead Retrieval)はWestと同じ仕組みで、主催者は装飾について外部業者より50%安いと説明しています。出展者の平均収益として掲げられているのは$1,318,300で、Westの$1,705,804より低い数字です。いずれも算定方法と母数が公開されていない主催者の販促上の数字なので、そのまま社内資料に転記しないでください。独立した第三者による出展レポートは、英語でも日本語でも見つかりませんでした。

価格は未発表でも、パスに何が含まれるかは公表されています。ここは2027年分として読めます。

区分含まれるもの
全パス共通2日間のMeet Market、全コンテンツ(フォーラムとブリーフィングを除く。これらは事前RSVP制)、公式パーティ、公式アプリ、ミートアップ、コーヒー無制限
VIP上記に加えて、フロアから離れた専用VIPラウンジ(個別商談用のスペースあり)、非VIPと会うためのVIP商談エリア、終日のスナックと飲み物、基調講演の録画とトラックの音声
Ultimate VIPVIPの全てに加えて、7月28日のCreator Economy Live EastへのVIPアクセス

フォーラムとブリーフィングが「全コンテンツ」から除外されている点は、価格表からは読み取れない重要な条件です。 B2B PartnershipもAffiliate Fraudもブリーフィングです。つまりEastの目玉をパス料金だけでは押さえられません。アプリでの事前予約が実質的な入場条件になります。

団体割引は5名以上で自動適用され、10名以上は個別の割引が用意されます。Westの3名以上より条件が厳しいので、少人数で分けて申し込む前に人数を確認してください。

アフィリエイトパスの条件は、Eastのほうが明確です

媒体側の無料パスについて、Eastの公式FAQは対象を具体的に書いています。自社が所有・運営するアフィリエイト活動で実際に成果報酬を得ている個人・企業に限られ、広告主、ネットワークの一員、サービスを売りに来る代理店は対象外です。申請の受付は2027年2月に開きます。

日本国内でメディアやキャッシュバックサイトを運営していて、米国の広告主案件を取りに行きたいのであれば、この枠が使えます。一方、日本の広告代理店が「媒体側」として無料で入ろうとしても、条件に当てはまりません。

ビザが下りなかった場合の規定があります

これは米国のイベントとしては珍しく踏み込んだ規定で、日本企業の海外拠点スタッフを同行させる場合に効きます。

主催者は、パスを購入済みであればビザ申請用の招へい状を作成します。必要事項は氏名、会社名、役職、出生国、生年月日、パスポート発行国、国籍、パスポート番号、パスポートの有効期限、住所、電話番号、メールアドレスです。

そして、ビザが却下された場合は全額返金されます。条件は、却下から7日以内に、かつ2027年6月26日までに、書面で日付入りの却下証明を提出することです。期限までに書類を出せない場合は返金ではなくパスの譲渡などの扱いになります。

日本のパスポートはビザ免除プログラムの対象で、必要なのはビザではなくESTAです。この規定が効くのは、ビザ免除の対象外である国籍のスタッフを同行させる場合、たとえば米国以外のアジア拠点から人を出す場合です。該当するなら、6月26日という日付を先に押さえてください。

費用を試算する

日本企業にとって行く価値はあるか

判断の起点は、WestかEastかです。 どちらも行かない、という選択肢は、米国で成果報酬型の顧客獲得を本気で検討している企業にはありません。米国のアフィリエイト市場は、ネットワークと主要媒体との関係で成果がほぼ決まり、その関係は対面で作るのが最短だからです。

Eastを選ぶべきなのは、次の4つの場合です。

  1. ニューヨークで他の用件も処理できる企業。 現地法人、取引先、候補パートナーとの商談を同じ渡航に載せられます。渡航2日を含めて考えれば、この差は小さくありません。会期が2日で終わる設計とも噛み合います。
  2. BtoBでの成果報酬型パートナーシップを検討している企業。 B2B Partnershipのブリーフィング枠があるのはEastだけです。ただしB2Bのマーケティング実務全般を学ぶ場としては、2月カールスバッドのB2B Marketing Exchangeのほうが密度は上です。
  3. 1名だけを送る企業。 Meet Marketが2日間開いているため、6時間に集中するWestより取りこぼしが減ります。
  4. 7月に予算を組める企業。 3月決算であれば翌期第2四半期にあたります。

Westを選ぶべきなのは、商談件数を最大化したい企業です。3日間7,000人超という規模は、初年度に相場観を掴む目的には向いています。

行かなくてよい企業。 第一に、米国での販売実績がまだない企業です。これは姉妹イベントと同じ判断で、アフィリエイト媒体は成果が出る商品にしか送客しません。売れている実績のない商材を持ち込んでも、条件のよい媒体は動きません。第二に、参加者名簿を事前に入手して当たりをつける前提で計画している企業です。主催者は名簿を出しません。第三に、モバイルアプリの獲得と収益化が主戦場の企業です。同じClarion Eventsが5月に開くMAU Vegasが該当します。小売とEコマースの文脈なら1月のNRF: Retail's Big Showです。

日本からの参加については、楽天とインタースペースがAffiliate Summitで登壇しています。 ただし、それがWestかEastかは今回の調査では特定できませんでした。楽天はWestの公式参加ブランド一覧に掲示されていますが、East側の同等の一覧では確認できていません。Eastについての日本語の参加レポートは、英語の第三者レポートも含めて見つかっていません。 貴社の状況を踏まえた参加・出展の判断は、下記からご相談ください。

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よくある質問

Affiliate Summit East 2027はいつ、どこで開催されますか?
2027年7月26日〜27日の2日間、ニューヨークのMarriott Marquis Times Squareで開催されます。同時にContent & Commerce Summitが併催されます。1月ラスベガス開催のAffiliate Summit Westとは別のイベントです。
West(西海岸)とどちらに行くべきですか?
予算が1回分なら、時期と目的で選んでください。Westは1月ラスベガス、3日間、7,000人超。Eastは7月ニューヨーク、2日間、4,395人です。商談テーブルはWestが初日6時間に集中し、Eastは2日間開いています。3月決算の日本企業にとって、1月は当期、7月は翌期の判断になります。
参加費はいくらですか?
参加パスの2027年価格は2026年8月時点で未発表で、登録ページはメール登録フォームのみです。一方、出展にあたるMeet Market Tableの価格は公開されており、$7,499から始まり会期が近づくと$10,499まで上がります。参加者7,000人超のWestが$6,499からであることを踏まえると、規模の小さいEastのほうがテーブルは高い設計です。
出展費用の補助を受けられる制度はありますか?
都内中小企業向けの東京都中小企業振興公社・展示会出展助成事業が海外展示会にも使えます。助成限度額150万円、助成対象経費の3分の2以内。ただし助成の対象になるのは出展であって参加ではなく、申請には出展小間料の計上が必須です。パスを買って会場を歩くだけの参加は、この制度の対象外です。航空券とニューヨークの宿泊費も対象経費に含まれません。
どんな企業が参加しますか?
主催者が掲示する参加ブランドには、Adidas、Amazon、Best Buy、e.l.f.といった広告主側と、BuzzFeed、CNN、Forbes、CNET、Fandomといった媒体側の双方が並びます。アフィリエイト市場の両サイドが揃う構成です。
B2B企業でも意味がありますか?
8つのトラックの中に「B2B Partnership」のブリーフィングがあります。アフィリエイトは通常BtoC向けの手法ですが、この枠があることは、BtoBへの適用が議題になっていることを示します。本ガイドで扱った中で唯一の例です。
ニューヨーク開催の利点は何ですか?
出張を組み合わせられる点です。ラスベガスはカンファレンス目的の都市ですが、ニューヨークは取引先や現地法人との商談を同じ渡航に載せられます。7月下旬は暑く宿泊費も高いため、その分の回収は意識してください。

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