LeadsCon · ラスベガス
LeadsCon 2027完全ガイド:日本企業のための参加判断
最終更新:2026年9月6日
LeadsConは、2027年4月5日〜7日にラスベガスのMGM Grandで開催される、米国のリードジェネレーションとパフォーマンスマーケティングのカンファレンスです。前提として、この業界は米国国内の規制産業であり、日本企業の大半には適合しません。 同じ業界のLead Generation Worldのガイドで詳しく説明したとおりです。ただしLeadsConには、その例外が具体的に見える材料があります。登壇者にLIXILの米国ブランドであるAmerican Standardが入っています。 この記事では、その一点から「どういう日本企業なら意味があるのか」を具体的に示します。参加者3,000人という規模、25分野という対象業種の広さ、そして事前に商談を組むMeetingsHubの仕組みまで含めて、判断に必要な材料を並べます。
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LeadsCon 2027 イベント概要資料
EXPA編集資料 · 2027年版 · 0.4 MB
3,000人
参加者(主催者公称)
25分野
対象業種
40名
登壇者(2026年実績)
LIXIL系1社
日本関連の登壇
LeadsConとは何のカンファレンスか
米国のリードジェネレーション、つまり消費者の見込み客情報を売買する業界のカンファレンスです。主催はAccess Intelligenceで、Chief Marketer、AdExchanger、PR News、Event Marketer、AdMonstersなどを擁するB2Bメディア企業です。業界団体ではなく、メディア企業が自社の読者層を集めるイベントです。
この運営主体の違いは、会場の中身に直接出ます。業界団体が主催するCESのようなイベントは会員企業の総意で議題が決まりますが、メディア企業のイベントは編集部が普段取材している事業者を壇上に乗せます。 登壇者に事業会社の実務者が多く、ベンダーのスポンサー枠からの登壇が少ないのはそのためです。同じ業界でも独立系主催のLead Generation Worldはスポンサー55社が前面に出る構成で、性格がはっきり分かれます。
主催者の掲げるテーマは「Navigate the shifting landscape of lead gen & performance marketing」、変化するリードジェネレーションとパフォーマンスマーケティングの環境をどう進むか、というものです。
規模と、会場で用意されている仕組み
主催者は2027年のページで、規模をこう掲げています。
| 項目 | 主催者の公称値 |
|---|---|
| 参加者 | 3,000人 |
| 対象業種 | 25分野 |
| 自己定義 | 「世界最大のパフォーマンスマーケティングイベント」 |
この3,000人という数字は主催者の公称であり、第三者による監査値ではありません。 CESのように監査済みの来場者数を公表する主催者とは、数字の性格が違います。参考として、競合のLead Generation Worldは自社サイトで「LeadsConのほうが多いが差は500人程度」と書いており、両者を突き合わせるとLGWは2,500人前後という計算になります。いずれも主催者側の主張であり、確定値として扱うべきではありません。
主催者が挙げる25分野のうち、名指しされているのは住宅ローン・融資、自動車、ヘルスケア、保険、フィンテック、教育、法律、住宅サービス、小売です。
会場の仕組みとして、参加判断に効くものが2つあります。
- Billion Dollar Buyer's Club。 参加者が動かすリード購入額の合計が10億ドル規模に達する、という主催者の位置づけです。買い手の購買力を前面に出す設計になっています。
- MeetingsHub。 事前に商談を組む仕組みで、主催者は毎年数千件の現地商談が設定されると説明しています。3,000人の会場で誰に会うかを渡航前に決められるという点で、日本から行く場合はここが実質的な生命線になります。飛び込みで名刺を配る前提の出張計画は、この設計と噛み合いません。

誰が来る場なのか
主催者は参加対象をこう定義しています。
If generating, buying, distributing or measuring leads is your business, then you have to be at LeadsCon.(主催者サイト、2027年開催ページ)
リードを生成する、買う、配信する、計測する。これが業務そのものである人のための場だという宣言です。裏を返せば、リードが業務の一部でしかない企業には設計が合っていません。
主催者が挙げる参加者像は、Fortune 1000のマーケター、リードの買い手、調達部門、代理店、アフィリエイトです。ここに調達部門(procurement)が入っている点は、日本の同種イベントとの違いとして押さえておく価値があります。リードは調達品として買われているという前提が、この会場の共通認識です。
登壇者の所属が、このイベントの正体です
先に数字の出どころを明確にします。以下の40名は2026年の登壇者です。 主催者は2027年のページで「2026 Speakers」として同じ一覧を掲げ、2027年の議題については「Keep an eye out for the 2027 agenda(2027年のアジェンダにご注目ください)」と書いています。2027年の登壇者は2026年9月時点で未発表です。顔ぶれは年による変動が小さい業界ですが、特定の登壇者に会うことを目的に渡航を決めるのであれば、2027年の発表を待ってください。
そのうえで、40名を所属で分類すると、この業界の輪郭がそのまま出ます。
| 分野 | 登壇者の所属 |
|---|---|
| 住宅ローン | Rocket Mortgage、Cross Country Mortgage、LendingTree、Voxtur |
| 保険 | Jupiter Auto Insurance、Verisk Marketing Solutions |
| データ・信用情報 | TransUnion、Cogo Labs、Plateau Data Services |
| 住宅サービス | ADT、Lixil - American Standard |
| リード事業者 | DMS、Madrivo、Suited Connector、Boss Leads、Digital Thrive、Anomaly Squared、Botsplash、Sonera |
| 法律 | Squire Patton Boggs |
米国のリテール金融と住宅サービスです。 マーケティング一般ではありません。
主催者が2026年のアジェンダに参加したブランドとして挙げているのは、Aetna CVS Health、Google、Credit Karma、Kohler、Pennymac、QuoteWizard by LendingTreeです。医療保険、検索プラットフォーム、個人信用、住宅設備、住宅ローン。登壇者一覧よりもこちらのほうが、買い手側の顔ぶれをはっきり示しています。
この一覧の中にKohlerが入っている点は、日本企業にとって見逃せません。Kohlerは米国の住宅設備メーカーで、後述するLIXILのAmerican Standardと同じ市場で競合しています。 つまりこの会場は、日本企業の米国子会社にとって競合他社が集客手法を語る場でもあります。
法律事務所であるSquire Patton Boggsが登壇者に含まれている点も見逃せません。通常のマーケティングカンファレンスでは珍しい構成です。米国では消費者への電話やSMSでの接触がTCPA(電話消費者保護法)と各州法で規制されており、集客手法と同じ比重で法務が議題になる業界だからです。
日本企業の適合条件が、ここに具体的に出ています
登壇者リストの中にLixil - American Standardがあります。担当はPerformance Marketing Leaderの肩書を持つBastian Cowsert氏です。
LIXILは東京に本社を置く日本企業で、American Standardはその米国ブランドです。2013年にAmerican Standard Brandsを買収して以降、米国の住宅設備市場で事業を展開しています。
これが、米国のリードジェネレーションカンファレンスが日本企業に意味を持つ唯一のパターンです。
- 日本の親会社が
- 米国に事業実体(この場合は住宅設備メーカー)を持ち
- 米国の消費者リードを継続的に購入して
- 米国の施工業者経由で製品を売っている
この状態の企業にとって、LeadsConは「海外の業界イベント」ではなく自社の業界イベントです。日本資本であることは、参加判断に何の関係もありません。
逆に言えば、この条件を満たさない日本企業にとっては、内容が自社に適用されません。米国の住宅ローン規制の話も、TCPA対応の話も、米国で該当事業を営んでいなければ実務に接続しません。
なお、この事実は日本語の情報源ではなく、当社が収集した登壇者データから確認したものです。日本国内でこのイベントが紹介された記録は見つかりませんでした。
Lead Generation Worldとの使い分け
同じ業界のイベントが、10週間の間に2つあります。
| Lead Generation World | LeadsCon | |
|---|---|---|
| 会期 | 2027年2月17日〜19日 | 2027年4月5日〜7日 |
| 開催地 | チュラビスタ(サンディエゴ近郊) | MGM Grand(ラスベガス) |
| 運営 | 独立系の主催者 | B2Bメディア企業 |
| 当社データ上のスポンサー | 55社 | 未取得 |
| 当社データ上の登壇者 | 0名 | 40名 |
| 厚みのある側 | ベンダーのエコシステム | 事業者側の登壇 |
この違いは運営主体から素直に説明できます。独立系の主催者はベンダーのスポンサー料で成立し、メディア企業は自社が普段取材している事業者を集めます。
そのため、この業界に売るツールを持っているならLGW、事業者として運用を学びたいならLeadsConのほうが近くなります。
参加にいくらかかるのか
主催者は2027年の価格表を公開していません。 公式サイトの価格ページには日程と会場しか掲載されておらず、登録は外部の登録システム(CompuSystems)に飛ばされます。金額を知るには、その登録フローに入る必要があります。
金額の手がかりは、競合であるLead Generation Worldが2025年12月に公開した比較記事です。そこにはLeadsConのチケットが最大でおよそ$2,995に達すると書かれています。
この数字の出どころは競合他社です。 自社を安く見せるために書かれた記事であり、LeadsCon自身が認めた金額ではありません。上限の目安として頭に置きつつ、実額は登録システムで確認してください。
参考として、同記事は3名を送る場合に約$4,500、5名なら約$7,500の差が出ると計算しています。仮に$2,995が正しいとすれば、日本から3名を送る場合の参加費だけで約9,000ドルになり、渡航費と宿泊費がその上に乗ります。
費用を試算する日本からラスベガスへはどう行くのか
日本とラスベガスを結ぶ直行便はありません。ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなどでの乗り継ぎとなり、所要はおおむね14〜16時間です。会場のMGM Grandはストリップ南側にあり、空港からは車で10分程度と、ラスベガスの大型会場の中では最も空港に近い部類です。
4月上旬のラスベガスは日中の最高気温が25〜30°C前後で、8月開催のBlack Hat USAやDEF CONのような酷暑にはなりません。渡航条件そのものは、この時期であれば厳しくありません。
会場がホテル併設のため、会期中の移動はほぼ発生しません。バッジを取りに外へ出る必要も、会場間のシャトルを待つ時間もない構成です。
日本企業にとって行く価値はあるか
判断基準は1つだけです。米国に、この業界の事業実体があるかどうかです。
あるなら参加してください。 LIXILがAmerican Standardとして登壇しているのが、その典型例です。米国で保険、住宅ローン、住宅設備、住宅サービスなどの事業を運営し、消費者リードを購入しているのであれば、これは自社の業界の年次イベントです。40名の登壇者はいずれも同業の実務者であり、規制対応も含めた運用の話が聞けます。
ないなら、2027年は見送ってください。 米国のマーケティング動向を知りたいのであればShoptalk、成果報酬型の集客に関心があるのであればAffiliate Summit Westのほうが、日本から参加する企業にとって接続しやすい内容です。
中間のケースもあります。 米国事業の買収を検討している段階の企業です。買収候補の業界がここに含まれるのであれば、対象業界の集客構造と規制リスクを事前に理解する場として使えます。ただしその場合も、目的は情報収集であって商談ではありません。
行くと決めたら、順番があります。 3,000人の会場で偶然に頼るのは非効率なので、MeetingsHubでの事前商談設定を登録直後に始めてください。会いたい相手を10社挙げられないうちは、渡航の判断自体を保留したほうが結果的に安く済みます。
日本からの参加実績と、日本語の情報
日本語の情報は事実上存在しません。
- 日本語の参加レポート、出展レポート、開催報道はいずれも確認できませんでした。日本国内でこのイベントが紹介された記録も見つかっていません。
- 当社が確認できた日本関連の登壇は、LIXILの米国ブランドAmerican Standardの1件のみです。日本本社からの登壇ではありません。
- JETROのジャパンパビリオンも、自治体の共同出展枠も、公的な補助ルートもありません。JETROが公開している出展支援対象の見本市一覧にも記載はありません。
日本語で調べても何も出てこないのは、貴社の調べ方の問題ではありません。 この業界の日本企業向けの入口が、そもそも存在しないためです。前述のとおり、参加の前提は日本資本かどうかではなく、米国に該当事業の実体があるかどうかです。
参加費が判断を分ける水準にあります
確度のある数字が1つもないまま、上限だけが高いというのが、このイベントの費用面の特徴です。主催者は2027年の価格を公表せず、唯一出回っている$2,995という数字は競合が自社を安く見せるために書いたものです。
それでも、上限が正しいと仮定した計算はしておく価値があります。3名を送れば参加費だけで約9,000ドル、ここに直行便のない往復の航空券と3〜4泊の宿泊費が乗ります。米国に該当事業を持つ企業にとっては業界の年次イベントなので、この水準は稟議で説明できます。一方、視察目的でこの金額を出す判断は、同じラスベガスで開かれる他のイベントと比べても説明が難しくなります。
航空券と宿泊費はここでは見積もりません。ラスベガスの宿泊費は同時期の他イベントで週ごとに大きく振れるため、記事に書いた数字がそのまま外れます。先に確かめるべきは総額ではなく、登録システムに入って実際の参加費を見ることです。 そこが$2,995なのか$1,500なのかで、この出張の性格が変わります。
行程プランを見る ご相談はこちらよくある質問
- LeadsCon 2027はいつ、どこで開催されますか?
- 2027年4月5日〜7日の3日間、ラスベガスのMGM Grandで開催されます。2022年、2025年もラスベガス開催で、開催地は安定しています。運営はChief MarketerやAdExchangerを擁するB2Bメディア企業Access Intelligenceです。
- どんな業界のイベントですか?
- 米国のリードジェネレーションとパフォーマンスマーケティングです。登壇者の所属を見ると、Rocket Mortgage、LendingTree、TransUnion、ADT、Veriskなど、住宅ローン、保険、信用情報、住宅サービスが中心です。
- 日本企業に向いていますか?
- 米国に事業実体を持つ場合に限り向いています。登壇者にLIXILの米国ブランドAmerican Standardが入っており、これが唯一の適合パターンを示しています。日本の親会社が米国事業を保有し、米国の消費者リードを購入している企業です。
- Lead Generation Worldとどちらに行くべきですか?
- 2月のLGWはスポンサー55社、ベンダーのエコシステムが厚い構成です。4月のLeadsConは登壇者40名の事業者側が厚い構成です。ツールを売りたいならLGW、事業者として学びたいならLeadsConが近くなります。
- 参加費はいくらですか?
- 主催者は2027年の価格表を公開しておらず、登録は外部の登録システムに移ります。競合のLead Generation Worldが2025年12月に公開した比較記事は、LeadsConのチケットが最大でおよそ$2,995に達するとしています。ただし出典は競合他社であり、確定額ではありません。
- 参加者は何人ですか?
- 主催者は3,000人と公称しています。第三者による監査値ではありません。競合のLead Generation Worldは自社サイトで、LeadsConのほうが多いものの差は500人程度だと書いています。いずれも主催者側の主張として読んでください。
- 参加費や協賛費の補助を受けられる制度はありますか?
- 確認できていません。日本の展示会出展助成は自社商品を展示する出展を前提にしており、カンファレンスの参加費や協賛費は対象外です。都内中小企業向けの東京都中小企業振興公社・展示会出展助成事業も、申請には出展小間料の計上が必須です。LeadsConは2027年の参加費自体が公表されていないため、まず主催者から価格表を取り寄せることが先になります。
- なぜ登壇者に法律事務所が入っているのですか?
- この業界の主要リスクが法規制だからです。米国では消費者への電話やSMSでの接触がTCPAと州法で規制されています。Squire Patton Boggsが登壇者に含まれるのは、集客手法と同じ比重で法務が議題になっていることを示します。
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