ANA AI and Technology for Marketers Conference · フェニックス

ANA AI and Technology for Marketers 2027完全ガイド:日本企業のための参加判断

最終更新:2026年9月6日

芝生の前庭越しに見るArizona Biltmoreの本館。装飾を彫り込んだコンクリートブロックの外壁が続き、手前に「ARIZONA BILTMORE A WALDORF ASTORIA RESORT」と刻まれた看板が置かれている
会場のArizona Biltmore(2023年12月撮影、会期外)。1929年開業のリゾートホテルで、外壁はフランク・ロイド・ライトが考案したコンクリートブロック工法によるものです。コンベンションセンターではなく、宿泊と会議が同じ敷地に収まる形式です。写真:Warren LeMay(w_lemay)(CC BY-SA 2.0)

ANA AI and Technology for Marketers Conferenceは、2027年6月7日〜9日にアリゾナ州フェニックスのArizona Biltmoreで開催される、AIとマーケティングをテーマにした会議です。主催は全米広告主協会(ANA)で、広告主側は無料、それ以外は$1,299から$1,999という料金体系です。ただし、この記事は他のガイドより短くなります。理由は明確で、開催9カ月前の時点で、主催者がセッション内容も登壇者も公表していないためです。判断材料が価格と日程と会場しかない状態で、内容があるかのように書くことはしません。この記事では、確認できた事実と、確認できなかったことをそのまま提示します。

無料診断

ANA AI and Technology for Marketers Conferenceへの出展・参加は、貴社にとってどのような成果につながるでしょうか。

公式サイトのURLを元に、参加の意義と活用方法を診断します。

無料でご利用いただけます。メールアドレスの登録は不要です。

新しい企業の診断は1日3件まで無料です。

資料ダウンロード

無料

登録不要、無料でダウンロードいただけます。

  • ANA AI and Technology for Marketers Conference 2027 イベント概要資料

    EXPA編集資料 · 2027年版 · 0.6 MB

    無料でダウンロード

無料

広告主側の参加費

$1,999

非会員の参加費

$259/泊

宿泊(交渉レート)

0件

公表済みセッション

いつ・どこで開催されるのか

項目内容
開始2027年6月7日(月)13:00
終了2027年6月9日(水)12:00
会場Arizona Biltmore(2400 E. Missouri Avenue, Phoenix, AZ 85016)
宿泊ANA交渉レートで$259/泊、締切は5月17日、要参加登録

カレンダー上は3日間ですが、初日午後開始・最終日午前終了のため実質2日半です。

6月のフェニックスは非常に暑いことを前提に計画してください。40度を超える日が珍しくありません。宿泊レートが姉妹イベント(3月ラスベガス、$365/泊)より$100以上安いことには、季節的な理由があります。

このシリーズは開催地も時期も固定されていません

開催回時期開催地備考
2026年9月メリーランド州Oxon HillMeta提供
2027年6月アリゾナ州フェニックス提供企業は未公表

都市、月、提供スポンサーがいずれも変わっています。毎年の定例出張として予算化できるイベントではありません。 CESやNRFのように会場と時期が固定されたイベントとは、計画の立て方が異なります。

参加にいくらかかるのか

料金体系は姉妹イベントのANA Creator Marketing Conferenceと完全に同一です。早期割引は2026年12月31日までです。

区分現地参加オンライン参加
Client-Side(広告主側)$0$0
Platinum$1,299$1,099
Gold$1,499$1,299
Silver$1,599$1,399
非会員$1,999$1,799

ANAは広告を出す側の業界団体です。会員である広告主は無料で参加し、その広告主に売り込みたい媒体社・プラットフォーム・代理店が会員区分に応じて払います。スポンサーが媒体社とプラットフォーム中心である理由もそこにあります。

日本企業にとっての最大の論点は、無料枠を使えるかどうかです。ANAへの入会可否と条件は公開情報では確認できませんでした。米国子会社で米国の媒体を購入している企業は、参加検討の前にANAへ直接問い合わせてください。$0と$1,999の差は、他のどの検討材料よりも大きくなります。

キャンセル規定は、無料枠にも適用されます

ANAの規定は日本のイベントより細かく、しかも無料の枠にも金銭的な条件が付いています。 長距離の渡航を伴う日本企業には、ここが実務上いちばん効きます。

条件内容
開催60日以上前のキャンセル全額返金(書面での申し出が必要)
開催59〜45日前50%返金
開催44日前以降返金なし
参加者名やカードの変更1件$125の手数料
現地参加からオンライン参加への変更無料
無料枠の不参加$250のノーショー料金(3日前までに連絡がない場合)
未使用の登録金銭的価値なし、翌年への繰越も不可

注目すべきは下から2行目です。 広告主向けの$0の枠であっても、登録して来なかった場合は$250を請求されます。「とりあえず無料だから登録しておく」という扱いができない設計です。

一方で、現地参加からオンライン参加への変更が無料である点は、日本企業にとって実質的な保険になります。出張が直前に流れても、44日前を過ぎて返金が受けられない状況で、参加そのものはオンラインに切り替えられます。渡航の可否が読めない段階では、この逃げ道の存在を前提に登録を判断できます。

規定にはもう1つ、明記しておくべき記載があります。宿泊料金の一部が会議の運営費に充当される、というものです。会場のホテルに泊まることが、そのまま主催者への支払いの一部になるという構造です。近隣の安いホテルを取る判断をする場合は、それが交渉レートの前提を外れる行為だと理解しておいてください。

Arizona Biltmoreの会議棟の入口。銅葺きの庇が左右に張り出し、その下に自動ドアが並ぶ。手前の芝生の脇に館内案内板が立っている
本館の西側に建つ会議棟(2023年12月撮影、会期外)。案内板が示すFrank Lloyd Wright Ballroomをはじめ、会議施設は宿泊棟とは別の建物にまとまっています。棟の間は屋外を歩くため、6月の日中はこの距離が体力に響きます。写真:Warren LeMay(w_lemay)(CC BY-SA 2.0)
費用を試算する

プログラムは読めなくても、スポンサーは読めます

内容が未公表であっても、誰がこの部屋に金を払っているかは分かります。 当社が収集したスポンサーは14社です。

分類企業
プラットフォームGoogle、Meta、TikTok、Pinterest
小売メディアAmazon Ads、Walmart
テレビ・映像メディアNBCUniversal、Disney Advertising Sales、A+E Networks
屋外・郵送OUTFRONT(屋外広告)、United States Postal Service(米国郵政公社)
広告技術・効果測定Viant Technology、Analytic Partners
業務ツールmonday.com

14社すべてが、広告主に何かを売る側です。 広告主側の企業は1社も協賛していません。これは前述の料金体系(広告主は無料、売る側が払う)と完全に整合します。

そしてこの一覧は、3月のCreator Marketing Conferenceのスポンサーと14社中13社が同一です。違いはNBCUniversalとMNTNの入れ替えだけでした。

ここから読み取れることが1つあります。ANAは会議ごとに協賛を募っているのではなく、年間パッケージを売っています。 つまり、この会議で貴社に声をかけてくる企業の顔ぶれは、3月の会議とほぼ同じです。「どちらの会議に行けば違う相手に会えるか」という問いに対する答えは、どちらでも相手は同じです。差が出るのは議題であって、出展者ではありません。

米国郵政公社が協賛している点は、日本の感覚では意外に映るはずです。米国では紙のダイレクトメールがいまだに主要な獲得チャネルとして予算を持っており、USPSはそれを売る立場にあります。AIとマーケティングを議論する部屋に郵便が予算を投じているという事実は、米国のマーケティング予算の配分が日本と違うことを端的に示しています。

内容について、現時点で言えること

言えることがほとんどありません。 主催者の2027年ページには、日程、会場、宿泊レート、価格表、キャンセル規定しか掲載されていません。セッションのテーマ一覧も、登壇者も、構成の説明もありません。ページには「Agenda」という見出しだけが置かれ、その下は空欄のままです。

この状態を2026年9月6日に再確認しましたが、8月時点から変化はありませんでした。 開催まで9か月を切っても中身が出ていない、というのが現状です。

これは調査不足ではなく、公表されていないという事実です。姉妹イベントのCreator Marketing Conferenceが5つのテーマと5種類の構成を詳細に公開していることと対照的です。同じ協会が同じ時期に運営していても、公開の進み方には差があります。

主題として分かっているのは、AIと新しいテクノロジーをマーケティング戦略にどう統合するかという領域であることだけです。

登壇公募は開催の6カ月前が目安とされているため、2027年6月開催であれば2026年12月頃が締切の目安です。プログラムが出るのもその前後と見込むのが妥当です。

主催のANAとはどういう団体か

ANA(Association of National Advertisers)は、広告を出す側の業界団体です。代理店の団体でもプラットフォームの団体でもありません。

この一点が、この会議の性格をすべて決めています。会員は米国国内で広告費を投じる企業であり、会議は会員のための場として設計され、会員に売りたい企業が費用を負担します。貴社がこの部屋でどちら側に座るのかは、料金表を見れば分かります。$0なら買う側、$1,999なら売る側です。

日本企業にとっての含意も、そこから素直に出ます。ANAが想定する会員像は米国国内で広告費を持つ企業なので、日本本社のマーケティング部門は原則として想定の外にあります。米国子会社を通じて米国の媒体を買っている企業だけが、無料枠を検討する資格を持ちます。 入会の可否と条件は公開されていないため、確認は直接の問い合わせによるほかありません。

日本からの参加実績と、日本語の情報

何も見つかりませんでした。 2026年9月にメリーランド州で開かれる回についても、日本語・英語のいずれでも参加記録を確認できていません。スポンサー14社に日本企業はなく、日本語でこの会議を紹介した記事も存在しません。JETROのジャパンパビリオンも公的な補助ルートもありません。

このイベントについて日本語で調べても何も出てこないのは、貴社の調べ方の問題ではありません。 日本からの参加が確認されていない会議だからです。

日本からフェニックスへはどう行くのか

日本からフェニックス・スカイハーバー国際空港(PHX)への直行便はありません。ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ダラスなどでの乗り継ぎになります。会場のArizona Biltmoreは空港から北へ車で20分程度です。

6月のフェニックスは、日本のどの都市とも比較にならない暑さです。 日中40°Cを超える日が珍しくありません。会場は宿泊棟と会議棟が別の建物に分かれており、その間は屋外を歩きます。距離は長くありませんが、真昼の移動を繰り返す前提で服装と体力を見積もってください。宿泊のANA交渉レートが$259/泊と、3月ラスベガスの姉妹会議の$365/泊より$100以上安いのは、この季節性が理由です。

日本企業にとって行く価値はあるか

現時点では判断できません。そして、判断できないと書くことがこの記事の役割です。

内容が未公表のイベントに、日本から渡航費を含めて数十万円を投じる判断はできません。価格だけを見れば広告主側は無料ですが、無料であることは内容の保証ではありません。

現実的な進め方は3段階です。

  1. 2026年12月以降にプログラムを再確認する。 登壇公募の締切前後に内容が出る見込みです。
  2. 同時にANAへ入会可否を問い合わせる。 これは内容と独立して進められます。回答次第で費用が$0になります。
  3. 内容が出た時点で、3月のCreator Marketing Conferenceと比較する。 同じ協会、同じ料金、同じ2日半です。予算が1回分しかないのであれば、内容を見比べてから決めれば十分です。

なお、オンライン参加という逃げ道があります。 非会員でも$1,799で、渡航を伴いません。内容が読めない段階での妥協案としては合理的です。

勧めないのは、6月のフェニックスへの渡航を軽く見積もることです。 会場はリゾートで快適ですが、屋外の移動は真夏の日本以上に厳しくなります。

行程プランを見る ご相談はこちら

よくある質問

スポンサーにはどんな企業が入っていますか?
14社で、Google、Meta、TikTok、Pinterestのプラットフォーム、Amazon AdsとWalmartのリテールメディア、NBCUniversal、Disney Advertising Sales、A+E Networksの映像メディア、OUTFRONTの屋外広告、米国郵政公社、Viant Technology、Analytic Partners、monday.comです。全社が広告主に売る側で、広告主側の企業は協賛していません。3月のCreator Marketing Conferenceとは14社中13社が同一のため、会場で声をかけてくる顔ぶれは両会議でほぼ変わりません。
ANA AI and Technology for Marketers 2027はいつ開催されますか?
2027年6月7日13時開始、6月9日12時終了です。実質2日半です。会場はアリゾナ州フェニックスのArizona Biltmoreです。2026年はメリーランド州で9月に開催されており、都市も時期も変わっています。
参加費はいくらですか?
広告主側(Client-Side Tier)は無料です。それ以外は現地参加でPlatinum $1,299、Gold $1,499、Silver $1,599、非会員$1,999です。オンライン参加は各区分$200程度安くなります。早期割引は2026年12月31日までです。
どんなセッションがありますか?
2026年9月6日時点でも未公表です。主催者ページのAgenda欄は見出しだけで中身がなく、掲載されているのは日程、会場、宿泊レート、価格表、キャンセル規定のみです。内容で判断したい場合は、登壇公募の締切の目安である2026年12月以降に再確認してください。
姉妹イベントとの違いは何ですか?
同じANA主催で料金体系も同一ですが、3月のCreator Marketing Conferenceは5つのテーマと構成が公開済みです。本イベントは未公表です。内容を見て判断したいのであれば、現時点では3月のほうが評価できます。
フェニックスの6月は暑いですか?
非常に暑く、40度を超える日が珍しくありません。会場のArizona Biltmoreはリゾートで、宿泊のANA交渉レートは$259/泊です。3月ラスベガス開催の姉妹イベントが$365/泊であることとの差には、季節的な理由があります。
日本企業も参加できますか?
非会員として$1,999で参加できます。無料のClient-Side Tierを使えるかは、日本企業がANAに入会できるか次第で、公開情報では確認できませんでした。米国子会社を持つ企業はANAに直接確認する価値があります。
参加費の補助を受けられる制度はありますか?
ありません。日本の展示会出展助成は自社商品を展示する出展を前提にしており、カンファレンスの参加費は対象外です。費用を下げる道は補助金ではなく、ANAの会員資格です。無料のClient-Side Tierに該当すれば1,999ドルが不要になります。まず自社がANAに入会できるかを確認するほうが、助成を探すより実際的です。

渡航するかどうか、まだ迷われていますか?

派遣される人数とご予算をお知らせください。実際にかかる費用、現地での行程、そして社内稟議に使える資料をまとめてお返しします。

30分のオンライン相談を予約する