TechCrunch Disrupt · サンフランシスコ

TechCrunch Disrupt 2026完全ガイド:日本企業のための参加・出展判断

Last updated: August 6, 2026

TechCrunch Disrupt 2026は、2026年10月13日〜15日にサンフランシスコのMoscone Westで開催される、TechCrunch主催のスタートアップカンファレンスです。結論から言えば、北米で顧客と投資家を同時に探しているスタートアップ、そしてスタートアップとの提携先を探している事業会社には、行く価値があります。逆に、来場者の内訳データを見てから予算を通す必要がある企業には向きません。TechCrunchは職種別・業種別・国籍別の構成を一切公表しておらず、「1万人超」という表現は少なくとも4年連続で同じだからです。この記事では、月に約$200ずつ上がるチケット価格の仕組み、無料で出展できるStartup Battlefield 200の実態、そして2026年の返金期限がすでに過ぎているという事実まで、判断に必要な材料を出典付きで並べます。

1万人超

来場者(主催者発表)

320億ドル

Battlefield出身企業の調達総額

10月13〜15日

会期

$199〜$1,199

参加パス

TechCrunch Disruptとは何のカンファレンスか

TechCrunch Disruptは、テクノロジーメディアのTechCrunchが2010年から開催しているスタートアップカンファレンスです。ベンダーの自社イベントでも、業界団体の展示会でもありません。メディアが主催するイベントであり、この一点がほぼすべてを説明します。ステージを組むのは編集部、通貨は報道、そして売られているのは特定企業のロードマップではなく、スタートアップエコシステムへのアクセスです。

2010年にニューヨークで始まり、米国と欧州の複数都市や中国にも広がりましたが、現在はサンフランシスコ版が唯一の旗艦イベントです。主催者は来場者1万人超、会期中に生まれたつながり20,000件以上を掲げています。

ただし、この数字の扱いには注意が必要です。「1万人超」は少なくとも4年連続で同じ表現が使われています。2023年に参加したKDDI Americaの一色望氏は「推定1万人以上の人が参加します」と書き、同じ年に参加した千葉道場ファンドの石井貴基氏も「TC Disrupt2023の参加者は1万人以上とのアナウンスをどこかで見たがするのですが」と書いています。監査された数字はなく、職種別・国籍別の内訳も公表されていません。測定値ではなくマーケティング上の定数として読むのが妥当です。

このイベントの中核はStartup Battlefieldというピッチコンテストです。15年以上続き、これまでに1,700社以上が参加し、出身企業の調達総額は320億ドル、イグジットは約250社に達しています(2025年1月時点)。優勝賞金は10万ドルで、エクイティは取られません。出身企業としてTechCrunchが挙げているのは、Dropbox、Trello、Cloudflare、Discordです。

いつ・どこで開催されるのか

2026年10月13日(火)〜15日(木)の3日間、サンフランシスコのMoscone Westで開催されます。ここで先に注意を1つ書きます。2024年は10月28日〜30日、2025年は10月27日〜29日でした。2026年は2週間ほど早まります。「去年と同じ10月下旬」で航空券とホテルを押さえると、日程を外します。

日本からのアクセスは、米国の主要カンファレンスの中では最も容易な部類です。

項目内容
直行便羽田・成田からサンフランシスコ(SFO)へ直行便があり、所要は約9〜10時間
空港から会場BARTでPowell Street駅まで約28分、$9〜12。駅からMoscone Westは徒歩圏
10月の気候平均最高21°C、最低13°C。霧はほとんど出ず、降水は月間25mm程度、雨天は3〜4日
入国ESTAが必要。2025年9月30日に$21から$40へ、2026年1月1日の調整で$40.27。有効期間は2年

天候は、この時期のサンフランシスコの明確な利点です。10月は地元で「サンフランシスコの本当の夏」と呼ばれる月で、夏のどの月よりも日照があります。雨が降るとすれば月の最終週に寄る傾向があり、10月13日〜15日は月内で最も乾いて暖かく晴れる時期にあたります。11月開催の米国カンファレンスと比べたとき、服装も体調管理も明らかに楽です。それでも日中と朝晩の寒暖差はあるため、上着を1枚足せる重ね着にしてください。

See itineraries

誰が主催しているのか

主催はTechCrunchです。ただし所有者はYahooではありません。2025年3月23日、YahooはTechCrunchをプライベートエクイティのRegentへ売却したと発表しました。2025年より前に書かれた日本語の解説の多くは、この点で古くなっています。

Regentは Michael Reinstein 氏が創業した投資会社で、PCWorld、Macworld、InfoWorld、CIO、TechAdvisorを傘下に持つFoundryも保有しています。Yahooは少数株を残し、編集部はそのまま残留、サンフランシスコとニューヨークの新オフィスへ移りました。所有の系譜はAOL、Verizon Media、Yahoo、そしてRegentと続きます。Disrupt 2025がRegent体制下の1回目で、2026年が2回目です。

これが日本の買い手に関係する理由は、収益化の仕方が変わるからです。Yahooは広告事業の中のメディア資産としてTechCrunchを運営していました。Regentは出版ブランドのポートフォリオを運営しています。イベントはテック系メディアにとって最も利益率の高い事業で、DisruptはTechCrunchの旗艦です。2026年に観察できる挙動はこれと整合的です。ほぼ毎月プロモコードが出る段階的な値上げ、「席がなくなる前に」という希少性で売られる$12,500の出展テーブル、そして開催の3ヶ月近く前に閉まる返金期限。いずれも不適切ではありませんが、意味ははっきりしています。定価が実勢価格になることはなく、割引には必ず期限が付きます。

もう1つ、構造として知っておくべきことがあります。主催者が同時に報道機関でもあります。Disruptを運営する編集部が、Disruptを取材します。出展の便益として「プレス露出」を見積もるときは、この点を差し引いて考えてください。

どんな企業が参加・出展しているのか

Expoフロアは3つの集団でできています。Startup Battlefield 200に選ばれた200社、$12,500を払った有料出展企業、そして国や地域の機関が支援するスタートアップのクラスターです。2023年に参加したKDDI Americaの一色望氏が、この構造を最も明確に描写しています。

エキシビジョンでは、Battlefieldのセミファイナルへの進出が叶わなかった180社に加えて、JETROを含む各国の組織が支援するスタートアップが所せましとブースを構えており

2026年のパートナーとして19社が公表されています。Google for Startups、Schneider Electric、Backblaze、TriNet、Justworks、Fidelity Private Shares、Electronic Frontier Foundation などに加え、国・地域の経済振興機関として KOTRA(大韓貿易投資振興公社)、Barcelona Catalonia Startup Ecosystem、Silkroad Innovation Hub が並びます。

日本の読者はこの最後のグループを二度見る価値があります。KOTRAはJETROの韓国側の相手方です。2026年のパートナー一覧にKOTRAはあり、JETROはありません。JETROが公開している海外見本市支援スケジュール(2026年7月22日更新)にもTechCrunch Disruptの記載はなく、スタートアップ向けの海外イベント支援ページに載っているイノベーション系イベントはCES 2027のみです。これは「JETROが2026年に出さない」ことの証明ではありません。公開情報に見当たらない、という事実です。ただし日本のスタートアップが取るべき実務上の前提ははっきりしています。JETROブースを当てにした計画は立てないことです。

会場にいる人の構成については、出展した当事者の証言が最も価値があります。2023年に出展したYuimediの創業者の言葉を、石井氏が引用しています。

スタートアップ(angel stage ~ later stage ) ・事業会社(大手〜SMB)・大学・投資家、全てのステークホルダーが均等に参加しており、北米のスタートアップエコシステムの成熟度を肌で感じました。

Yuimediのブースにも大企業・大学医療系の方々が真剣にヒアリングにきており、そのまま商談に繋がったりなど、起業家に対して同じ目線で話されているなという印象を受けました。

日本のカンファレンスやイベント等はまだ、起業家と投資家しかおらず(しかも投資家の方が多いことも)、大企業・大学職員はかなり少ない状況なので、かなりコントラストを感じました。

これがDisruptに行く最大の理由を、どのマーケティング文よりも正確に言い当てています。部屋にいるのは出資者だけではなく、買い手もいます。日本のスタートアップイベントでは創業者と投資家しか集まらないところに、事業会社と大学が同じ目線で入ってきます。

日本企業の実績も積み上がっています。ZenmuTech(東証338A)は2022年から4年連続で出展し、2025年はMoscone Westのブース O1 に立ちました。2023年にはYuimediとSolafuneが出展し、YuimediはStartup Battlefield 200にも選ばれています。2025年にはKoidraがBattlefield 200に選出されました。JETROのジャパンブースは2022年に14社、2023年に10社、2024年に10社を支援しており、2024年の顔ぶれは 3rdBrain、BlancAI、Final Aim、inxR、Jitera、MEMORY LAB、Mirror Mii、Qlay Technologies、Tetra Tokyo、World Matcha でした。HR・コンサルティング領域のAI、XR、フードテックまで業種は広がっています。

会場では実際に何が起きるのか

3日間の中身は、ステージのセッションとExpoフロアに分かれます。ただし参加記録を読む限り、価値の中心はExpoフロアにあります。基調講演を絶賛した記録は1つもなく、出展者の記録はすべてテーブルでの会話について書かれています。

2026年のステージは、Disrupt Stage、AI Stage、Builders Stage、Industry Stage(AI IRL)に加え、新設のSmart Money StageとSmart Systems Stageの6つです。トピック領域は Building & Scaling、AI & the Physical World、Digital Finance、Machines, Infrastructure & Energy の4つが公表されています。

2026年8月6日時点で公表されている登壇者は12名です。

登壇者肩書
Arvind JainGlean 創業者兼CEO
Jeff LawsonTwilio 共同創業者
Robby SteinGoogle、Google Search プロダクト担当VP
Arsalan Tavakoli-ShirajiDatabricks 共同創業者兼SVP(フィールドエンジニアリング)
Tomasz TunguzTheory Ventures ジェネラルパートナー兼創業者
Garrett LangleyFlock Safety CEO兼共同創業者
Amjad MasadReplit CEO
Panos PanayAmazon

このリストの形が、イベントの性格をよく表しています。一社の役員が並ぶのではなく、事業を作った創業者、大手プラットフォームのプロダクト責任者、投資家、成長企業の営業責任者が混ざっています。売られているのは一社のロードマップではありません。

Startup Battlefieldの進行はこうです。選ばれた200社が3日間Expoに出展し、上位20社がメインステージでピッチし、5社が決勝に進みます。2023年は上位20社から6社が決勝という形でしたので、ブラケットは年によって変わると見ておいてください。2025年は貨物コンテナ物流のGlīdが優勝し、10万ドルを獲得しました。決勝に残ったのはCharter Space、Glīd、MacroCycle、Nephrogen、Unlisted Homesの5社で、準優勝はNephrogenです。最終審査にはCowboy VenturesのAileen Lee氏とDigg創業者のKevin Rose氏が入りました。

このイベントで最も注意すべき性質は、テーマの入れ替わりの速さです。石井氏の2023年の記述が、それを最もよく捉えています。

会場を歩いてみても、セッションのリストを見ても、Web3、NFTというワードは(少なくとも私は)見かけもしなければ耳にもせず、2022年の盛り上がりは何だったのか状態でした・・・

その代わりに盛り上がっているのはもちろんAIです。そのため、例えるなら[サービス名].ethという看板が、すべからく[サービス名].aiに変わっているような印象をもちました。

そして2025年には、そのAIの扱いもすでに次の段階へ移っていました。Net One Systemsの吉田将大氏の総括です。

「AIそれ自体を売りにする時代は、思ったより早く終わりつつある」ということです。

重要なのはそのAIインフラの上に他社が真似できないような技術やIP(知的財産)を構築できるかどうかがビジネスで成功する鍵となりそうです。

投資家側の空気も同じ方向を向いていました。2025年に参加したVCの頼嘉満氏は、ステージ上のVCについて「VCたちが"AIブーム"を過剰に煽るのではなく、冷静な構造分析をしていた」と書き、「AI投資が「熱狂」から「選別」のフェーズに入った」と総括しています。

参加費はいくらで、いつ買うのが正解か

パスは6種類あり、2026年8月6日時点でExpo+の$199からInvestorの$899までです。ただし価格より先に確認すべき事実があります。2026年のチケットの返金期限は2026年7月31日で、すでに過ぎています。公式のチケットページは、その日を過ぎたチケットは理由を問わず返金不可と明記しています。

パス現在価格通常価格内容
Expo+$199$349Expoホールのみ。最も安く入る方法
Student$249$399学生
Non-Profit$299$499非営利団体
Attendee$749$1,049一般参加
Founder$799$1,099創業者向けトラック
Investor$899$1,199投資家向け。インベスタールームを含む

Disruptは早割が1回だけ切れる方式ではなく、年間を通じて上がり続ける階段です。TechCrunch自身の告知がその段を記録しています。2026年1月21日「年内最安」、2月21日「7日後に値上げ」、2月25日「あと3日、最大$680お得」、5月29日「最大$410の割引は残り24時間」、8月4日「今週だけ$100の追加割引」。

上がり幅は実測できます。当社が2026年7月24日に記録した公式価格と2026年8月6日の公式価格を比べると、13日間でAttendeeは$559から$749へ$190、Founderは$579から$799へ$220上がっていました。月あたり約$200と見ておくのが実務的です。1月に買うか8月に買うかで、1人あたり数百ドル変わります。

団体割引は使ってください。4〜9名で15%、10名以上で30%が現在の単券価格から引かれます。4名を派遣する日本企業が単券を4枚買うのは、まず間違いです。

プロモコードもほぼ毎月出ます。2026年8月4日には、創業者・投資家・一般パスに$100の追加割引が付くコードが8月7日までの期限で案内されました。この種の割引が常に走っているため、定価で買う理由はほとんどありません。

返金期限が閉じている以上、2026年については「先に席を押さえて人は後で決める」という日本企業によくある進め方が使えません。本稿の調査範囲では名義変更に関する規定は見つかりませんでした。複数名で参加する場合は、購入前に主催者へ直接確認してください。

パス以外の費用感については、日本企業による総額の実例が公開されていません。参考になる数字は1つあります。ZenmuTechは自社ブースへの来訪者向けにEXPO+パスを「約5万円相当」と案内しており、円建てでの価格帯を独立に裏づけています。渡航費と宿泊費を含めた出張総額は、人数と為替で大きく変わります。貴社の条件での概算は下のツールで試算できます。

Calculate your costs

出展するにはどのルートがあるのか

ルートは4つあり、費用は0円から$12,500まで開きます。そして最も安いルートが、同時に最も価値の高いルートです。

ルート費用含まれるパス空き状況
Startup Battlefield 200無料(確定後に辞退した場合のみ$1,995)オールアクセス4枚4月上旬〜5月下旬に応募。2026年分は締切済み
国・地域機関の支援補助あり。ブートキャンプとピッチ枠が付く年により異なるJETROの2026年度スケジュールに記載なし
有料出展パッケージ$12,500、返金不可オールアクセス5枚+Expo+ 5枚テーブルがある限り先着順
参加のみ$199〜$899(1名)1枚いつでも。ただし価格は毎月上がります

Startup Battlefield 200に選ばれると、3日間の無料テーブル(直径30インチのカクテルテーブル、wifi、卓上サイン、黒のリネン)、公式アプリへの掲載、オールアクセスパス4枚、プレスリストへのアクセス、創業者向けマスタークラス、そしてDisrupt Stageでピッチする機会が付きます。TechCrunchは応募と参加に対して手数料もエクイティも取らないと明記しています。対象はプレシリーズAが中心で、シリーズAは個別に判断されます。動作するMVPと明確なデモが必要で、応募は全世界・全業種から受け付けています。米国外の企業が対象外ということはありません。

金額に直すと、この枠の価値がはっきりします。オールアクセスパス4枚はAttendee価格$749換算で約$3,000、テーブルの有料同等品は$12,500のパッケージです。選ばれれば1万ドル以上の価値が無料で手に入り、選ばれなかったときの損失は応募の手間だけです。

ただし2026年には間に合いません。2026年の応募は4月6日に開き、5月27日に締め切られました。2027年を狙うなら、開催のおよそ5ヶ月前、4月上旬に応募が開くと見込んで準備してください。登壇の公募も同じ時期です。2026年の登壇応募は5月29日に締め切られました。ベンダー主催のカンファレンスではステージ時間は買うものですが、Disruptには応募で入れる枠があります。2027年の予定表には、4月と5月を先に書き込んでおく価値があります。

JETROのジャパンブースは、2022年から2024年まで3年連続で運営されました。支援はブースだけではありません。JETRO自身の2024年9月11日の発表によれば「ブース出展に加え、会期中のライブピッチセッションおよび会期前のブートキャンプを実施することでスタートアップ企業のグローバル展開をサポートします」という内容です。ただし2025年と2026年については、実施を示す公開情報が見つかりませんでした。JETROの海外見本市支援スケジュール(2026年7月22日更新)にDisruptの記載はなく、スタートアップ向け海外イベント支援ページに載っているのはCES 2027のみです。確認したい場合は、JETROのスタートアップ課へ直接問い合わせるのが最短です。

補助金との付き合い方については、ZenmuTechの4年間が手本になります。同社の2025年10月16日の発表にはこうあります。

2022年にJETRO(日本貿易振興機構)の支援プログラムを受け初出展して以来、翌2023年から毎年単独出展を重ね、本年で4回目の出展となります。

同社は2022年にサンノゼへ事業開発拠点を開設し、西海岸のネットワークづくりを継続しています。補助金は入口であって、目的地ではありません。

日本企業にとって行く価値はあるか

判断基準は1つです。貴社がその場で売りたいものが「製品」なのか「会社」なのか。Disruptで評価されるのは後者です。

行くべき企業。 第一に、北米で顧客と投資家を同時に探しているプレシリーズAからシリーズAのスタートアップ、とりわけディープテック企業です。2023年の決勝進出企業はヘルスケア、バイオ、宇宙にAIを掛けた領域に偏り、2025年の優勝は貨物コンテナ物流のGlīdでした。ソフトウェアSaaSだけの場ではありません。第二に、スタートアップとの提携先を探している事業会社です。Yuimediの証言のとおり、この会場では事業会社と大学が創業者と同じ目線で話します。第三に、AI基盤の上に自社のIPを載せられる製造業・素材・ロボティクス企業です。2026年のトピック領域とSmart Systems Stageの新設が示すとおり、重心はソフトウェアのAIから、物理産業・エネルギー・インフラへ適用されたAIに移っています。日本の製造業が防御可能な技術を持っている領域と、正面から重なります。

行かなくてよい企業。 まず、来場者データを見てから予算を通す必要がある企業です。TechCrunchは職種別・業種別・国籍別の内訳を一切公表していません。ベンダー主催のカンファレンスが出すようなスポンサー向け資料は存在せず、ブースを買う判断はデータではなく評判に対して行うことになります。次に、既存の製品ラインを売り込みたい大企業です。ここで見られるのは製品仕様ではなく会社と創業者なので、同じ予算で業界特化型の展示会に出るほうが商談は積み上がります。そして、2026年に確実に行けると言い切れない企業です。返金期限は2026年7月31日で閉じています。

出展を検討している企業へ。 順番は決まっています。プレシリーズAなら、まずStartup Battlefield 200です。無料で1万ドル以上の価値があり、2027年の応募はおよそ4月上旬に開きます。対象外か間に合わないなら$12,500の有料テーブルですが、返金は効きません。どちらも難しい場合は、Expo+パス$199で1人送って会場を見てから翌年を決めるのが、最も安い判断材料の買い方です。

最後に、出展の価値について正直な注意を書いておきます。日本語の参加記録はどれも肯定的ですが、その多くは会社の費用で渡航した社員か、自社のブースを告知する企業が書いたものです。リード獲得数や商談件数を数字で公開した記録は1つもありません。最も具体的なのがYuimediの「そのまま商談に繋がったりなど」という記述です。期待値は、その粒度に合わせて置いてください。貴社の状況を踏まえた参加・出展の判断は、下記からご相談ください。

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FAQ

TechCrunch Disrupt 2026はいつ・どこで開催されますか?
2026年10月13日〜15日の3日間、サンフランシスコのMoscone Westで開催されます。2024年は10月28日〜30日、2025年は10月27日〜29日でしたので、2026年は2週間ほど早まります。前年と同じ日程で予算を組むと外れます。
TechCrunch Disrupt 2026の参加費はいくらですか?
2026年8月6日時点で、Expoホールのみの Expo+ が$199、一般のAttendeeが$749、Founderが$799、Investorが$899です。価格は年間を通じて段階的に上がります。4〜9名なら15%、10名以上なら30%の団体割引が適用されます。
チケットは返金できますか?
できません。2026年の返金期限は2026年7月31日で、すでに過ぎています。公式のチケットページは、その日を過ぎたチケットは理由を問わず返金されないと明記しています。日程が確定してから購入する前提で計画してください。
日本のスタートアップもStartup Battlefield 200に応募できますか?
できます。TechCrunchは全世界・全業種から応募を受け付けており、手数料もエクイティも取りません。対象はプレシリーズAが中心で、動作するMVPが必要です。ただし2026年の応募は5月27日に締め切られました。2027年は4月上旬に開くと見込まれます。
出展するにはいくらかかりますか?
有料の出展パッケージは$12,500(返金不可)で、ブランディングされた6フィートのテーブル、オールアクセスパス5枚、Expo+パス5枚が含まれます。一方、Startup Battlefield 200に選ばれた企業は無料でテーブルとオールアクセスパス4枚を得られます。
JETROの支援を受けて出展できますか?
2026年については公開情報が見当たりません。JETROは2022年に14社、2023年と2024年に各10社のジャパンブースを出しましたが、2026年度の海外見本市支援スケジュールにDisruptの記載はありません。計画の前提にはせず、スタートアップ課に直接確認してください。
TechCrunch Disrupt 2026完全ガイド:日本企業のための参加・出展判断