Gartner Data & Analytics Summit · オーランド
Gartner Data & Analytics Summit 2027 オーランド完全ガイド:東京開催との違いと参加判断
Last updated: August 6, 2026
Gartner Data & Analytics Summit 2027は、2027年3月8日〜10日に米フロリダ州オーランドのGaylord Palms Resort & Convention Centerで開催される、調査会社ガートナーによるデータ・アナリティクス責任者向けの3日間のサミットです。結論から言えば、データガバナンスやデータカタログのベンダー選定を実際に走らせている企業と、北米のCDAO(最高データ責任者)人脈が必要な企業だけが、オーランドに飛ぶ価値があります。ガートナーの調査内容そのものが目的なら、同じサミットが2か月後の5月18日〜20日に東京で、日本語で、262,900円で開催されます。しかも2026年は、同じアナリストが両方の基調講演に立ちました。この記事では、参加費4,925ドルの中身、77社の出展フロアの実態、東京開催との具体的な差分まで、判断に必要な材料を提示します。
4,700人超
来場者
60人超
ガートナー専門家
77社
出展企業(8月時点)
$4,925
標準参加費
Gartner Data & Analytics Summitとは何のカンファレンスか
調査・アドバイザリー企業のGartner, Inc.が主催する、CDAO(最高データ責任者)とデータ・アナリティクス責任者のための年次サミットです。ベンダーが自社製品を発表する場ではありません。ベンダーを評価する側の調査会社が、そのベンダーから買う側の人間を集めます。
ガートナーは1979年にGideon GartnerとDavid Steinが創業し、ニューヨーク証券取引所にティッカー「IT」で上場しています。FY2025の売上高は64億9,700万ドル。うち調査サブスクリプション事業(Insights)が50億7,260万ドル、カンファレンス事業は6億4,500万ドルで前年比11%増でした。カンファレンスは全社売上の約9.9%にすぎません。
この比率が、このサミットの設計をほぼ説明します。4,925ドルのチケットには、単体で契約すればはるかに高額になる著名アナリストとの30分の個別面談が含まれています。イベントは、50億ドル規模のサブスクリプション事業に人を呼び込み、契約を更新させるために存在するからです。
2027年のトラックは6本です。
- AI, Gen AI and Agentic
- Articulating Business Value
- Data, Analytics and AI Governance
- Data Architecture and Ecosystems
- Leadership and Organization Structure
- Skills, Literacy and Business Transformation
技術寄りのトラックは2本だけだという点に注目してください。「Articulating Business Value」と「Skills, Literacy and Business Transformation」は説明と人材の話で、「Leadership and Organization Structure」は組織設計の話です。データ基盤を作る人ではなく、データ基盤を取締役会に説明して予算を通す人のためのサミットです。
東京で開催される同名のサミットとは何が違うのか
同じ会社が運営する、開催地の違う同じ製品です。「ガートナー データ&アナリティクス サミット」を日本語で検索すると、まず出てくるのは5月に東京で開催される日本版で、日程も価格も言語も別物です。2027年は2か月しか離れていません。
| オーランド版(本記事) | 東京版 | |
|---|---|---|
| 会期 | 2027年3月8日〜10日 | 2027年5月18日〜20日 |
| 会場 | Gaylord Palms Resort & Convention Center | グランドニッコー東京 台場 |
| 来場者 | 4,700人超 | 非公表 |
| 出展企業 | 150社超と公称(77社が掲載) | 非公表 |
| 早期割引 | $4,475 | 231,000円(税込、税抜210,000円) |
| 標準参加費 | $4,925 | 262,900円(税込、税抜239,000円) |
| 官公庁向け | $4,175 | 221,100円(税込、税抜201,000円) |
| 早期割引の締切 | 非公表 | 2027年3月31日 |
| 言語 | 英語 | 日本語 |
1ドル150円換算で4,925ドルは約73万9,000円、東京の標準参加費の約2.8倍です。航空券もホテルもまだ1円も乗せていない段階での差です。
そのうえ、基調講演のアナリストが重なります。Adam Ronthal氏(VP Analyst)は2026年オーランドの開幕基調講演を共同で務め、2027年も基調講演者として名前が出ています。同じ2026年、同氏は「アダム・ロンサール」として東京版のガートナー基調講演にも立ちました。
東京版が縮小版ではないことは、ガートナージャパン自身の記述が最も明確に示しています。
国内外のGartnerアナリストによる専門領域のセッション、コンサルティング・クリニック+、最先端のソリューション・プロバイダーによる聴講型セッションのほか、Ask the Expert、ラウンドテーブル、ワークショップ、ボードルーム・セッションなどの双方向型セッション、スペシャリストとのOne-on-Oneミーティング、展示会エリアでの最新のソリューションのご案内やシアター・セッション、ネットワーキング・プログラムなど多岐にわたるセッションを予定しています。(ガートナージャパン、2026年東京開催の告知より)
「国内外のGartnerアナリスト」という一語が効いています。海外のアナリストは東京にも来ます。調査コンテンツを目的に太平洋を渡る理由は、この一文でほぼ消えます。
東京版は少なくとも2024年から同じ会場で続いています。2024年5月21日〜23日、2025年5月20日〜22日、2026年5月19日〜21日、そして2027年5月18日〜20日。会場のグランドニッコー東京 台場は東京都港区台場2-6-1、ゆりかもめ台場駅と直結しています。
なお、CIO向けの旗艦イベントについてはGartner IT Symposium/Xpo 2026の完全ガイドで別に扱っています。
いつ・どこで開催され、日本からどう行くのか
2027年3月8日(月)〜10日(水)の3日間、Gaylord Palms Resort & Convention Centerで開催されます。ガートナーは開催地を「オーランド」と表記しますが、会場が建っているのは実際にはオセオラ郡キシミーです。ウォルト・ディズニー・ワールドの敷地外で、オーランド国際空港(MCO)から車で約20分の位置にあります。
日本からの移動は重い部類に入ります。日本とオーランドを結ぶ定期直行便は存在しません。
| ルート | 所要 |
|---|---|
| 成田(NRT)からオーランド(MCO)、最短 | 約16時間3分、乗り継ぎ1回 |
| 成田からシカゴ(ORD)経由 | 17時間5分(乗り継ぎ2時間20分) |
| 羽田(HND)から | 飛行時間約15時間に乗り継ぎ約3時間 |
経由地はシカゴ(ORD)、ダラス(DFW)、アトランタ(ATL)、ワシントン(IAD)が一般的です。
ひとつだけ、確定していない好材料があります。ZIPAIRは2026年2月23日から3月10日にかけて、オーランド発成田行きのチャーター便を4便運航しました。フロリダ州からアジアへの初の直行便でしたが、定期路線ではなく需要を測るための限定チャーターだと説明されています。この運航期間は2027年の会期である3月8日〜10日と重なります。同じ実験が2027年に繰り返されるかどうかは発表されていません。予定に組み込むのではなく、渡航手配の直前に確認する材料として扱ってください。
時期そのものは有利です。大西洋のハリケーンシーズンは6月1日から11月30日で、3月8日〜10日はその完全に外側にあります。同じオーランドで10月に開催されるGartner IT Symposium/Xpo(10月19日〜22日)やInfoSec World(10月11日〜15日)にはない利点です。ただし当社が検証済みのオーランド気温データは10月分のみのため、3月の具体的な気温は本記事では示しません。
See itineraries誰が登壇するのか
調査コンテンツを担当するのはガートナーのアナリストで、外部の基調講演者は技術者ではなくビジネス書の著者と大学教員です。実務家の登壇者は、超大型企業のデータ・AI責任者に絞られています。
基調講演
| 氏名 | 肩書 | 所属 |
|---|---|---|
| Adam Ronthal | VP Analyst | Gartner |
| Georgia O'Callaghan | Director Analyst | Gartner |
| Chris Howard | Distinguished VP Analyst | Gartner |
| Peter Hinssen | 起業家・著者 | Nexxworks |
| Naomi Bagdonas | 経営学講師・著者 | Stanford Graduate School of Business |
「Distinguished VP Analyst」はガートナーの研究職として最上位の個人ランクです。RonthalとO'Callaghanの2氏は2026年オーランドの開幕基調講演を共同で務めており、2027年の開幕も同じ組み合わせになる可能性が高いと見られます。
実務家・ゲスト登壇者
| 氏名 | 肩書 | 所属 |
|---|---|---|
| Amy Lenander | Chief Data Officer | Capital One |
| Harshil Patel | Vice President, AI & Data | Walmart International |
| Christopher S. Campbell | Director of AI Governance | Lenovo |
| Patrick Bangert | VP and Chief of AI | Oxy |
| Kate Strachnyi | Founder | DATAcated |
| Scott Taylor | Principal Consultant | The Data Whisperer |
登壇を狙う日本のデータ責任者へ。ガートナーはこのサミットで論文公募(CFP)を実施していません。代わりにあるのは「Executive Story」という応募プログラムで、求められているのは技術論文ではなく、当事者の役員が自分の言葉で語る事例です。締切は公表されていません。
どんな企業が出展しているのか
2026年8月6日時点で77社が掲載されています。ガートナーの公称は「150社超」で、会期の7か月前にこの差があること自体は想定内ですが、本記事では実際に数えた77社を採用します。
ガートナー自身のページで先頭に並ぶ、つまり最も大きな出展枠と推測されるのは、Databricks、Oracle、Qlik、SAP、SAS、Teradata、ThoughtSpotの7社です。その先は分野ごとにきれいに分かれます。
| セグメント | 企業 |
|---|---|
| データ基盤・DWH | Databricks、Snowflake、Oracle、Teradata、Cloudera、SAP、InterSystems、Denodo、Redpanda |
| 分析・BI | Qlik、SAS、ThoughtSpot、Alteryx、Sigma、Hex、Strategy、Omni Analytics、Power BI、Digital Hive、Metric Insights、Row Zero |
| カタログ・ガバナンス・メタデータ | Collibra、Alation、Atlan、Ataccama、Informatica、Precisely、Semarchy、Solidatus、DataGalaxy、Immuta、TrustLogix、DQLabs、DataHub |
| データオブザーバビリティ・品質 | Monte Carlo、Soda、Validio、Bigeye、Pantomath、Acceldata |
| 連携・パイプライン | Fivetran、Airbyte、Boomi、SnapLogic、CData、Coalesce、Syncari、Dagster Labs、Safe Software、Tamr、Nagarro |
| MDM・名寄せ | Reltio、Profisee、Stibo Systems、Senzing、Verato、ChainSys、Dun & Bradstreet |
| AI・データサイエンス | Dataiku、Domino Data Lab、WisdomAI、TextQL、Sapien、WALT AI、Gurobi Optimization |
| グラフ・その他 | Neo4j、Actian(HCLSoftwareのデータ・AI部門)、Ab Initio、Quest Software、Hyland、insightsoftware、Broadcom、Siemens、Keepit、Archive360、Datalogz、Sentinel、RSM US LLP |
このリストから読み取れることが2つあります。
第一に、ハイパースケーラーがいません。AWSのブースもGoogle Cloudのブースもなく、Microsoftは企業としてではなくPower BIという製品名だけで登場します。3社ともトップ階層に並ぶGartner IT Symposium/Xpoとも、3社が会場を支えるKubeConとも対照的です。ハイパースケーラーはCIOを旗艦イベントで口説き、ここはデータ専業スタックの場になっている、という読み方ができます。裏を返せば、データガバナンスやデータカタログの選定を進めている日本企業にとって、Collibra、Alation、Atlan、Ataccama、Informatica、Semarchy、Solidatus、DataGalaxyが同じホールに揃うこの会場は、当社が調べた範囲で最も候補リストを作りやすい場所です。
第二に、日本企業の出展がありません。77社をNTT、富士通、日立、NEC、ソニー、楽天、ソフトバンク、東芝などの名前で検索しましたが、1社も該当しませんでした。Gartner IT Symposium/XpoとInfoSec Worldでも同じ結果でした。
出展を検討している日本のソフトウェア企業には、先に知っておくべき制約があります。ガートナーは出展社をアナリストから明確に切り離しています。
Gartner one-on-ones are available exclusively to paid registered full conference attendees. They are not available to exhibitors or exhibitor conference session passholders.
Interactive sessions such as roundtables, workshops and Meetups are available exclusively to paid registered conference attendees, excluding exhibitors and exhibitor conference session passholders.
出展社が買えるのは4,700人のデータ責任者への接触であって、アナリストへの接触ではありません。ラウンドテーブルやワークショップからも外されます。アナリストへの製品説明は、会期後にVendor Relations部門へvendor.briefings@gartner.com経由で申し込む別手続きです。ブースからアナリストに売り込むつもりで出展すると、前提を読み違えたことになります。
ブース価格は公表されていません。区画料金もスポンサー階層も公開されておらず、当社のDBでもスポンサー行とブースパッケージ行は空のままです。これは調査の欠落ではなく、そういう売り方をしている会社だということです。
会場では実際に何が起きるのか
3日間の中身は、ガートナーアナリストのセッション、30分の個別面談、CDAO限定プログラム、展示フロアの4つに分かれます。参加費に対する費用対効果が最も高いのは、ほぼ確実に個別面談です。
アナリスト1対1ミーティング。 ガートナーの記述はこうです。
All registered attendees have the exclusive opportunity to speak directly with a Gartner analyst in a private 30-minute one-on-one meeting. Because of the high demand for particular analysts, speaker selection is on a first-come, first-served basis.
制約は3つあります。有料の本会議登録者のみで、出展者パスと出展社向けセッションパスは対象外です。製品説明やデモを目的とした利用は認められず、それが起きた場合にアナリストは面談を中止する権利を持ちます。そして予約は先着順です。
先着順という条件は、このサミットでは旗艦イベントより重くのしかかります。来場者4,700人超に対してガートナー専門家は60人超、アナリスト1人あたり約78人です。Gartner IT Symposium/Xpoは来場者7,000人超に対しアナリスト140人超で、1人あたり約50人でした。つまりこのサミットでは、登録が遅れても支払う金額は増えませんが、会いたいアナリストには会えなくなります。予約はGartner Conference Navigatorアプリから行い、事前登録が必要で、枠数とアナリストの都合に左右されます。
誰を押さえるべきかは、2026年の登壇実績が手がかりになります。Adam Ronthal氏はデータ管理・分析基盤、Andrew White氏とNate Novosel氏はガバナンス、Mark Beyer氏とRoxane Edjlali氏はAI-ready data、Andrés García-Rodeja氏はエージェント型アナリティクスを扱いました。
CDAO Circle Program。 新任・現職のCDAOおよびAI責任者を対象とした限定プログラムで、専用コンテンツ、集中ワークショップ、ネットワーキングランチが用意されます。参加には応募が必要です。CDAO限定セッションには「State of D&A 2026: Exchange Lessons from CDAO Agenda Survey」(60分)、CDAOの役割類型とキャリアパスを扱うセッション、「The CDAO's Blueprint for Leading Enterprise-Wide Transformation in the Age of AI」があります。
重要なのは、これが金額ではなく役職で開くゲートだという点です。日本のCDAOやAI責任者は、米国のCDAOと同じ条件で応募できます。有料チケットに追加費用なしで含まれており、シニアな日本のデータ責任者にとって、このサミットで最も価値の高いネットワーキングの入口です。
展示フロアと廊下。 現地の空気を伝える記述は、出展社であるAlationのレポートが唯一のものです。同社は、来場者がガバナンスの課題について「remarkably candid」(きわめて率直)だったと書き、予算とオーナーシップをめぐる社内政治が展示フロアの雑談で公然と話題になっていたと報告しています。セッションだけを目当てに時間割を組むと、この部分を取りこぼします。
なおガートナーは、アクセシビリティ・アンバサダー、祈祷・瞑想室、授乳室などを会場に用意していると説明しています。
2026年のステージで実際に何が語られたのか
2026年3月9日〜11日のオーランド開催で、ガートナーのアナリストが壇上に出した予測の数字が、このサミットの最も持ち帰りやすい成果物です。少なくとも4つが、独立した2社のレポートに同じ内容で記録されています。
開幕基調講演はAdam Ronthal氏(VP Analyst)とGeorgia O'Callaghan氏(Director Analyst)が担当し、コンテキストこそがAIの「新しい重要インフラ」であると論じました。個人参加者のレポートによれば、この講演はデータの3本柱をラフティングに見立てた構成でした。ガートナーの開幕基調講演は、研究発表というより比喩を軸に組み立てられた演出のあるステージだと考えておくとよいでしょう。
数字のほうは演出ではありません。
four out of five organizations increased AI investments in 2026, yet only one in five shows measurable ROI
Adam Ronthal氏とGeorgia O'Callaghan氏、開幕基調講演より。5社中4社が2026年にAI投資を増やした一方で、測定可能なROIを示せているのは5社に1社という指摘です。
60% of organizations will fail to realize AI value
Andrew White氏(VP Analyst)とLauren Kornutick氏(Director Analyst)。データガバナンスとAIガバナンスの統合が不十分であることが理由とされています。
60% of agentic analytics projects relying solely on MCP will fail by 2028 without semantic foundations
Andrés García-Rodeja氏。MCPだけに依存してセマンティックの基盤を持たないエージェント型アナリティクスの案件は、2028年までに60%が失敗するという予測です。
加えて、AIガバナンス関連の支出が2026年に4億9,200万ドルに達し、2030年には10億ドルを超えると報告されています(この数字は発言者を特定できていません)。
定義そのものが持ち帰る価値を持つものもあります。ガートナーがAI-ready dataに与えた定義です。
AI-ready data is data whose fitness for a specific AI use case can be proven, contextually, continuously, and against the requirements of the technique and use case in question.
特定のAIユースケースに対する適合性を、文脈に沿って、継続的に、その手法とユースケースの要件に照らして証明できるデータ、という定義です。Roxane Edjlali氏(Senior Director Analyst)は、この適合性には一度きりの検査ではなく継続的な検証が必要だと述べています。
ここで正直に書いておくべきことがあります。これらを報告しているAtlanとAlationは、いずれも2027年の出展社リストに載っているデータカタログのベンダーです。ガートナーはこのサミットについて事後の来場者実績も公式レポートも公表しておらず、独立した報道は見つかりませんでした。数字自体はガートナーのもので、2社が別々に同じ内容を記録している点は信頼できますが、どのテーマを拾うかの取捨選択は、そのテーマを自社製品が扱うベンダーが行っています。
それでも、4,925ドルのチケットが何を買っているかを最も具体的に説明するのはこの部分です。「AI投資を増やした企業は5社中4社、ROIを示せているのは5社に1社」「60%の企業がAIの価値を実現できない」を、ガートナーの名前を付けて取締役会資料に書ける。日本のデータ責任者にとって、それは航空券に見合う成果物になり得ます。
参加にいくらかかるのか
標準料金は4,925ドル、早期割引は4,475ドル、官公庁・自治体向けは4,175ドルです。
| 区分 | 価格 |
|---|---|
| 早期割引 | $4,475 |
| 標準 | $4,925 |
| 官公庁・自治体向け | $4,175 |
官公庁枠は「国、州または地方の政府、行政機関」と定義され、証明の提出が必要で、事後に遡って適用することはできません。
ここに、読者が行動できない情報が1つあります。ガートナーはオーランド版の早期割引の締切日を公表していません。東京版のページが「2027年3月31日まで」と明記しているのに対し、オーランド版は2つの価格を並べるだけで日付が付いていないのです。早期割引を前提に予算を組むなら、申し込み前に締切を問い合わせてください。
団体割引は旗艦イベントより手厚く設計されています。
| 有料登録 | 無料になる人数 |
|---|---|
| 3名 | 1名 |
| 5名 | 2名 |
| 7名 | 3名 |
| 10名 | 4名 |
無料枠は1組織あたり4名が上限です。同一組織の従業員が同一カンファレンスに登録し、全員分の支払いが完了してから無料枠を使えます。他の団体割引との併用はできませんが、早期割引のような期間限定の割引とは併用できます。早期割引で4名を送る場合、実質単価は1人3,356ドル(4,475ドル×3名÷4名)となり、25%の節約になります。
旗艦イベントとの比較も並べておきます。
| D&A Summit 2027 | IT Symposium/Xpo 2026 | |
|---|---|---|
| 標準参加費 | $4,925 | $8,200 |
| 早期割引 | $4,475 | なし |
| 官公庁向け | $4,175 | $6,125 |
| 来場者 | 4,700人超 | 7,000人超 |
| ガートナー専門家 | 60人超 | 140人超 |
| 出展企業 | 150社超と公称 | 180社超 |
| 団体割引の開始 | 3名有料で1名無料 | 4名有料で1名無料 |
D&A Summitは旗艦より約40%安く、旗艦にはない早期割引があり、団体割引も早い段階で効きます。「ガートナーのシンポジウム」しか聞いたことがない読者は、これが別の、より手の届く製品であることを押さえておくべきです。
最低価格の表記には注意してください。公開データや二次情報が最低価格として4,175ドルを載せている場合、それは官公庁向けの料金です。民間企業が支払う標準料金は4,925ドルで、750ドルの差があります。
未確定のコストも明記しておきます。1ドル150円換算で、参加費だけで約73万9,000円です。これにGaylord Palmsの宿泊料金と日本からの往復航空券が乗りますが、この2つは本記事では検証できていません。MCOとの往復送迎はおよそ100ドルです。出張総額は人数と為替で大きく変わるため、貴社の条件での概算は下のツールで試算してください。
Calculate your costs日本企業にとって行く価値はあるか
判断は1つの問いに収束します。東京版で手に入らないものを、貴社は本当に必要としているか。
ガートナーの調査内容と国内のデータ責任者人脈が目的なら、5月18日〜20日の東京で足ります。同じ会社が、同じ形式のセッションを、日本語で、262,900円で提供します。One-on-Oneミーティングもあり、海外のアナリストも来ます。2026年は同じAdam Ronthal氏が両方の基調講演に立ちました。価格差は約2.8倍で、17時間のフライトも不要です。
オーランドに飛ぶ理由は、次の3つに限られます。
- 出展フロア。 Databricks、Snowflake、Collibra、Alation、Atlan、Informatica、Monte Carlo、Fivetran、Dataikuが同じホールに並びます。2026年8月6日時点で77社が確定済みです。データガバナンスやデータカタログのベンダー選定を実際に走らせている日本企業にとって、この密度は東京では再現できません。
- グローバル市場を担当するアナリスト。 30分ずつ、先着順で押さえられます。日本市場担当ではなく世界市場を見ているアナリストの見解が必要なら、ここが最短距離です。
- 北米のCDAO人脈。 CDAO Circleの応募が通ることが条件ですが、通れば、日本国内では作れない同職の横のつながりが手に入ります。
この3つのどれも「本当の目的」でないなら、5月の東京のほうが良い買い物です。
行かないほうがよい企業もはっきりしています。データ基盤を作るエンジニアを送る場ではありません。6本のトラックのうち技術寄りは2本で、残りはビジネス価値の説明、組織設計、人材とリテラシーです。実装の知見が目的なら、同じ予算でベンダー各社の技術カンファレンスに行くほうが成果が出ます。ブースからガートナーのアナリストに製品を売り込みたい日本のソフトウェア企業も対象外です。規約で明確に禁じられています。
日本人参加者の実情については、正直に「わからない」と書きます。ガートナーはどのカンファレンスについても国別の内訳を公表しておらず、日本語でオーランド版の参加レポートを探しましたが1件も見つかりませんでした。見つかるのはすべて東京版のレポートです。出展社に日本企業はなく、日本語の情報も存在しません。オーランドに行く日本人参加者は、かなりの少数派になると考えてください。
その東京版のレポートには、日本の読者にとって有用な観察が含まれています。CData Software Japanの赤塚誠二氏は、2025年の東京開催でグロービス経営大学院との共同セッション「『作って終わり』から『使われ続ける』ダッシュボード・データ分析基盤構築の進め方」に登壇し、こう報告しています。
『継続して使われるデータ分析基盤』をシステムと組織の仕組みの両方から構築した話を、グロービス経営大学院様での試行錯誤や工夫を交えながらリアルにお話しいただきました。(CData Software Japan 赤塚誠二氏、2025年東京開催の参加レポート)
同氏は、ブースを訪れたのがエンジニアよりも事業部門の来場者が多かったこと、そして最も多かった質問がAI、基幹システム連携、仮想データ統合だったことも書いています。基幹システム連携が上位に来るのは日本固有の関心事で、オーランドのアジェンダが正面から扱うテーマではありません。貴社の課題がそこにあるなら、その一点だけでも東京を選ぶ理由になります。
貴社の状況に照らした参加・出展判断のご相談は、下記からどうぞ。
Talk to usFAQ
- Gartner Data & Analytics Summit 2027の参加費はいくらですか?
- 標準料金は4,925ドル、早期割引は4,475ドル、官公庁・自治体向けは4,175ドルです。3名の有料登録で1名分が無料になる団体割引があり、早期割引と併用できます。4名で申し込むと実質1人3,356ドルです。早期割引の締切日は公表されていません。
- オーランドと東京、どちらに参加すべきですか?
- ガートナーの調査内容と国内のデータ責任者人脈が目的なら、5月18日〜20日の東京版(262,900円)で足ります。オーランドに飛ぶ理由は、77社が集まるデータ製品の出展フロア、グローバル市場担当アナリストとの個別面談、北米のCDAO人脈の3つに限られます。
- Gartner IT Symposium/Xpoとは何が違いますか?
- 対象と規模と価格が違います。IT SymposiumはCIO向けで来場者7,000人超、標準8,200ドル。こちらはCDAOとデータ責任者向けで来場者4,700人超、標準4,925ドルと約40%安く、旗艦にはない早期割引もあります。
- アナリストとの1対1ミーティングは誰でも予約できますか?
- 有料の本会議登録者のみです。30分の個別面談が参加費に含まれますが、出展者パスと出展社向けセッションパスは対象外。製品説明やデモ目的の利用は認められません。予約は先着順で、アナリスト1人あたり来場者は約78人です。
- 日本からオーランドへの直行便はありますか?
- 定期便はありません。成田発の最短で約16時間3分、シカゴ経由で17時間5分です。経由地はシカゴ、ダラス、アトランタ、ワシントンが一般的です。2026年2月から3月にZIPAIRが4便のチャーターを運航しましたが、需要調査目的の限定運航でした。
- 日本企業も出展していますか?
- していません。2026年8月6日時点で掲載されている77社に日本企業は1社もありません。AWSとGoogle Cloudのブースもなく、MicrosoftはPower BIという製品名でのみ登場します。出展の中心はデータ専業のグローバルベンダーです。