Edge Computing Expo North America · サンノゼ

Edge Computing Expo North America 2027完全ガイド:日本企業のための参加・出展判断

最終更新:2026年8月7日

Edge Computing Expo North America 2027は、2027年6月16日〜17日にカリフォルニア州サンノゼのSan Jose McEnery Convention Centerで開かれる、エッジコンピューティングとIoTの2日間の展示会・カンファレンスです。結論から言えば、工場・物流・エネルギーの現場でIoTやエッジAIを実装している事業会社の技術責任者と、北米で部品・デバイス・接続基盤を売りたい日本のハードウェア企業には、費用対効果の高い出張先です。逆に、CESやNVIDIA GTCのような規模を想定して予算と人数を決めると、確実に過剰投資になります。この記事では、2027年について確定している事実と2026年開催回の実績値をはっきり分けたうえで、主催者が公表する数字がどこまでクラスター合計なのか、日本企業の出展が251社中7社という実情まで並べます。

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主催者の公式資料とEXPAが編集した概要資料を掲載しており、種別は各資料に表示しています。

8,000人超

来場者(2026年実績・7イベント合計)

251社

出展社(2026年実績・合計)

$1,399

Goldパス(2026年実績)

251社中7社

日本企業の出展(2026年)

Edge Computing Expo North Americaとは何のカンファレンスか

エッジコンピューティングとIoTの専門展示会であり、同時にTechEx North Americaという7つの併催イベントを束ねたクラスターの1ブランドでもあります。バッジは1枚で、Edge Computing Expoのパスを買えばIoT Tech Expo、AI & Big Data Expo、Cyber Security & Cloud Expo、Digital Transformation Week、Intelligent Automation Conference、Data Center Congressのセッションにもそのまま入れます。会場も1つ、フロアも1つです。

ここが数字の読み方の分かれ目になります。主催者が掲げる「8,000人超」「250名超のスピーカー」「250社超のテクノロジープロバイダー」は、すべて7イベントの合計値です。Edge Computing Expoという1ブランドだけの規模ではありません。

実際の差は大きいものです。当社データベースが2026年7月に取得した時点で、Edge Computing Expoブランドに紐づく登壇者は21名、スポンサーは24社でした(内部データベース、確度90)。250名超という数字と21名という数字は、どちらも正しく、指している対象が違うだけです。貴社が2日間で聞けるエッジ関連のセッションは、250本ではなく20本台と見積もってください。

扱うテーマは、エッジコンピューティングとAIoT、産業用IoTとデジタルツイン、コネクティビティとインフラとセキュリティ、組込みシステム、AI統合、IoTセキュリティと分析です。Edge Computing側のステージは2日間で4トラックに分かれており、そのうち2つは無料パスで、2つはGoldパス限定です。

日程トラック必要なパス
Day 1Edge Computing & AIoT:リアルタイム推論の実装無料
Day 1Industrial IoT & Digital Twins:これからのスマートファクトリーGold
Day 2The Future of IoT Connectivity, Infrastructure & SecurityGold
Day 2Embedded Systems in Action:堅牢なIoTデバイスの作り方無料

製造業の方にとって最も中身が近いDay 1のIndustrial IoT & Digital Twinsが、ちょうどGold側に置かれています。この配置は偶然ではなく、無料でフロアと一部セッションを開放して来場者数を積み上げ、本命の中身を有料側に置くという設計です。

2027年はいつ・どこで開催されるのか

2027年6月16日(水)〜17日(木)の2日間、サンノゼのSan Jose McEnery Convention Center(150 W San Carlos St, San Jose, CA 95113)で開催されます。所在地はシリコンバレーのど真ん中で、会場正面にVTAライトレールのConvention Center駅があります。

会場についてもう1つ押さえておくべき点があります。この展示会は2026年開催回からサンタクララ・コンベンションセンターを離れ、サンノゼへ移りました。開催時期も、2024年と2025年は6月上旬、2026年は5月中旬、2027年は6月中旬と動いています。「去年と同じ会場、同じ週」で社内の出張枠を押さえると外れます。

San Jose McEnery Convention Centerは1989年開業、2013年に1億3,000万ドルをかけて125,000平方フィートを増築した、シリコンバレー最大のコンベンションセンターです。2017年から2019年までAppleのWWDCとMetaのF8が使っていた建物でもあります。

San Jose McEnery Convention Centerの外観を高所から捉えた写真。左に赤いタイル装飾の既存棟、中央に樹木を模した金属製のアート、右にガラス張りの増築棟とHilton San Jose
会場のSan Jose McEnery Convention Centerです。左が既存棟、右が2013年増築のガラス棟で、その奥がHilton San Joseです(会期外、2014年撮影)。写真:Anne Jacko(CC BY-SA 2.0)

会期中の時間割は主催者が公開しています。2日目は15時35分にセッションが終わり、16時にフロアが閉まります。帰国便を2日目の夜に取る場合、会場を出る時刻から逆算できます。

項目Day 1(6月16日)Day 2(6月17日)
受付8:30〜18:009:00〜16:00
セッション9:45〜17:309:45〜15:35
展示フロア8:00〜18:008:30〜16:00
ネットワーキングドリンク17:30〜19:30(Goldパスのみ)なし

日本からの渡航条件は、米国の主要展示会の中ではかなり良い部類です。

項目内容
直行便ZIPAIR Tokyoが成田(NRT)とサンノゼ(SJC)を運航。2026年8月時点でこの路線の運航は同社のみ
所要時間往路が約9時間40分、復路が約10時間45分。距離は約5,140マイル、約8,280km
運航頻度直行便は週3日(火・木・日)。日程の自由度は高くありません
米国内の乗り継ぎ不要。会場は空港から市内中心部へ入るだけの距離です
6月の気候日中は月初25°Cから月末28°Cへ、朝晩は13〜15°C。20°Cを下回ることも33°Cを上回ることも稀
入国ESTAが必要です
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誰が主催しているのか

主催は英国ブリストルに拠点を置くTechEx Events Ltdです。会社情報データベースのTracxnは同社を2020年設立、外部調達なしと記録しています。各イベントサイトのフッターにも「TechEx Events Ltd」と入っています。

出自を知っておくと、この展示会の設計が理解しやすくなります。TechExは展示会社が後からメディアを始めたのではなく、メディア企業が展示会を収益化の場として始めた組織です。親をたどるとEncore Media Group Ltd、事業ブランドとしてはTechForge Mediaで、同社はブリストルに本社を置く技術系のオンライン出版社です。AI News、IoT News、Cloud Computing News、Cyber Security News、Digital Transformation Newsなど7つの媒体を運営しており、この7媒体が7つの併催イベントとほぼ1対1で対応します。TechEx Eventsのマネージングディレクターは Phill Hirons 氏です。

収益構造は、有料パス、出展ブース、スポンサーシップ、そして媒体側のパートナーシップです。ただし出展とスポンサーシップの価格は一切公開されていません。この点は後の費用の節で改めて扱います。

主催者としての性格を一言でまとめるなら、ベンダー主催のイベントではないということです。特定企業のロードマップが基調講演を占めることはなく、フロアの中立性は保たれています。一方で、独立系メディアの規模で運営されているため、CESやHannover Messeのような業界団体主導の巨大展示会とは資本も動員力も別物です。

どんな企業が参加・出展しているのか

2026年開催回の出展社ディレクトリには、7イベント合計で251社が掲載されていました。顔ぶれはハイパースケーラーからエッジ機器のスタートアップまで幅があります。

区分出展企業の例(2026年開催回)
プラットフォーム・大手ベンダーIBM(スタンド297)、Amazon Web Services(295)、SAP(230)、Red Hat(302)、HP(201)、Lenovo(210)、Hewlett Packard Enterprise、Akamai(108)、OpenText、SUSE
エッジ・IoT基盤Spectro Cloud、Avassa、Pelion、emnify、Telenor IoT、KPN IoT、InHand Networks、Milesight、Cassia Networks、Teltonika
産業・設備運用LG CNS(268)、MaintainX、Aras、Overhaul、GXO Logistics
セキュリティFortinet(164)、Thales、Claroty、ONEKEY、Finite State、ThreatLocker、Horizon3.ai
データ・分析Denodo、Starburst、MindsDB、Tiger Data、EDB、Alation、S&P Global Market Intelligence
ロボティクスUnitree Robotics(483)、Vigiles Robotics、BRELYON
コンサルティングDeloitte AI & Engineering(272)、Booz Allen、Xebia、Carahsoft

来場者の構成は主催者が公表しています。以下はいずれも7イベント合計の数値です。

職種割合
ディレクター・VP24.1%
開発者・エンジニア24.1%
CxO18.8%
マネージャー15.2%
スタートアップ8.9%
テクニカルアドバイザー5.4%
メディア3.6%
業種割合
IT26%
製造・産業24%
運輸・物流18.6%
公共・行政12%
エネルギー・ユーティリティ11%

主催者は来場者の70%が購買権限を持つと説明しています。ただしこの表で本当に効いてくるのは、ディレクター・VPと開発者・エンジニアがどちらも24.1%で並んでいることです。役員だけの場でも技術者だけの場でもなく、両方が同じフロアにいます。加えて製造・産業が24%とIT(26%)に肉薄しており、シリコンバレー開催のソフトウェア寄りイベントとしては異例の比率です。日本の製造業がこの展示会を見る理由は、実質的にこの1行に集約されます。

展示フロアの通路。左手前に併催イベントのカウンター、中央から奥に小型のシェルスキーム型ブースが並び、ハイテーブルとスツールで来場者が商談している
同シリーズのIoT Tech Expo Global(2017年、ロンドン)の展示フロアです。ブースは大型の造作ではなく小型のシェルスキームが中心で、通路には商談用のハイテーブルが並びます。北米開催回の写真ではありません。写真:Ian Hughes(CC BY 2.0)

そして日本企業についてです。2026年開催回の251社のうち、日本に本社を持つグループの企業は7社でした。

企業位置づけ
Alps Alpine North America, Inc.アルプスアルパインの北米拠点。部品・センサー
ENEOS USA Inc.ENEOSの北米法人。エネルギー・素材
NEXTY Electronics America豊田通商グループのエレクトロニクス商社
Nagase America LLC長瀬産業グループ
豊田通商システムズ豊田通商のIT部門
YAZAKI Innovations Inc.矢崎グループ
SCIVAXナノインプリント・光学

7社の並びには、はっきりした傾向があります。部品、素材、商社と、その米国法人ばかりで、日本のSaaS企業もAIスタートアップも1社もいません。ハードウェアと材料の会社が、すでに持っている米国拠点を使って出ている、という構図です。

前例としてもう1社あります。株式会社ヨコオは2024年開催回(当時はサンタクララ会場)に初出展し、ブース#282でローカル5G用アンテナを世界初公開しました。同社の発表はこう説明しています。

今回ヨコオブースでは、工場内のAGV(自動搬送車)、空港などでの遠隔操作バスなど様々な用途での需要拡大が想定されるローカル5G用アンテナを初めて展示します。本製品は現在開発中で、6月末ごろから発売を開始する予定です。

未発売の製品を米国で初めて見せる場として使う、という具体的な使い方です。日本の部品メーカーにとって再現しやすい型でもあります。

なお、JETROのジャパンパビリオンも、日本の業界団体による共同出展枠も、公的な補助ルートも見つかりませんでした。当社が調べた範囲で、この分野の米国イベントのうち公的なパビリオンがあるのはCESだけです。ディレクトリに載っている行政系の出展はInvest Québec Internationalとサンノゼ市であり、日本の枠はありません。出展したい場合は主催者と直接契約する以外の道はありません。

会場では実際に何が起きるのか

2日間の中身は、展示フロア、各ステージのセッション、Meetup Zone、そして初日夕方のネットワーキングドリンクの4つです。日本の大型展示会と最も違うのは会場の作りで、セッションのステージは独立したホールではなく、展示フロアの中に置かれたオープンな劇場形式です。壁で仕切られておらず、フロアを歩いていて人だかりができていればそれがセッションです。

人気のパネルになると座席が埋まり、後ろに立ち見が積み上がります。これは主催者の資料には書かれていない事実で、同じシリーズの会場写真から確認できます。

展示ホール内に設けられたオープンな劇場形式のステージ。前方のスクリーンにパネル討論のタイトルが映り、着席した聴衆の後方に立ち見の人が並んでいる
同シリーズのIoT Tech Expo Global(2017年、ロンドン)のセッションステージです。展示ホール内に壁なしで設営され、人気のパネルでは後方に立ち見が出ます。北米開催回の写真ではありません。写真:Ian Hughes(CC BY 2.0)

セッションの中身は、2026年開催回のDay 1(Industrial IoT & Digital Twins、Gold限定)の実際の進行が最も参考になります。Schneider ElectricのHelenio Gilabert氏による次世代スマートファクトリーの動向、Boston Dynamics、Rockwell Automation、Ford Motor Company、Momenta Venturesを交えたIIoTのパネル、LG CNSによるAIとインダストリアルIoTの統合、Brightly(Siemensグループ)による製造業の資産管理へのAI適用、Meta Superintelligence LabsのRavi Kiran Arikapudi氏によるフィジカルAIへの移行、といった並びです。

登壇者の顔ぶれで注目すべきは、ベンダー側だけでなく使う側の事業会社が壇上にいることです。2026年開催回のEdge Computing側の登壇者21名には、Ford Motor Company、PepsiCo、UPS、Airbus、Bosch Research、Qualcomm、NVIDIA、Google、Ericsson、日立が含まれます。標準化団体もDigital Twin ConsortiumのCTOとOPC Foundationが入っており、工場側のシステム統合に関わる方には意味のある構成です。

フロアの空気については、2026年開催回に参加したArgos DataのLiz Dunn Marsi氏の記録が具体的です。現場の担当者が口にしていた不満として、同氏はこう書いています。

data is spread across multiple systems, in formats that don't match, at a volume that internal teams can't easily process on their own

複数のシステムに分散し、形式が揃わず、社内チームだけでは処理しきれない量になっている、という話です。同氏はさらに、モデルの学習や実行よりもデータの整形に時間を使っているチームが目立ったとも書いています。AIの能力を語る場ではなく、データ配管と人間による確認をどう回すかを語る場になっていた、という記録です。

この展示会の使い方として最も具体的な例は、米国NSFのI-Corpsプログラムが2026年開催回に送り込んだ起業家チームです。参加報告によれば、彼らは会場を顧客開拓の現場として使い、2日間でひたすら見込み客への聞き取りを行っています。8,000人が2日間、1つのフロアに収まっているという規模は、歩いて話しかけて回るには適した密度です。

参加・出展にいくらかかるのか

以下はすべて2026年開催回の実績で、2027年の価格は2026年8月時点で未公表です。

パス価格(2026年実績)含まれるもの
Gold Pass$1,399全ステージの有料・無料セッション、展示フロア、Meetup Zone、VIPラウンジ、ネットワーキングドリンク、公式アプリ
Free Pass$0無料セッションのみ、展示フロア、Meetup Zone、公式アプリ
Enterprise Leadership Pass$0Gold相当。購買権限を持つ企業幹部が対象で審査制。個別商談や少人数ランチへの招待あり
Press Pass$0Gold相当。報道機関の記者証が必要
Start Up Pass$699Gold相当。スタートアップ向けの50%割引枠

この展示会は、入るだけなら無料です。展示フロアとMeetup Zoneと無料セッションは$0のパスでカバーされます。有料化されているのは、Day 1のIndustrial IoT & Digital TwinsとDay 2のConnectivity, Infrastructure & Securityという2トラックと、VIPラウンジとネットワーキングドリンクです。製造業のIoT担当が本命で聞きたい内容はGold側に置かれているため、実務上は$1,399を前提に見積もるのが現実的です。

価格ラダーについては注意が必要です。2026年8月時点で公式サイトに表示されている7段階の価格ラダー($399、$599、$699、$849、$999、$1,199、$1,399)は、締切日が2025年11月19日から2026年5月19日までとなっており、これは2026年5月開催回のラダーがそのまま残っているものです。段階の構え方は2027年も同様と考えてよいものの、日付は失効しています。同じことが登壇者一覧、アジェンダ、出展社ディレクトリにも当てはまります。2026年8月時点でサイトに載っている中身は、日程と会場を除いてすべて2026年開催回のものです。

グループ割引は5名以上で相談、請求書払いにも対応しています。稟議と振込に時間がかかる日本企業にとって、請求書払いが最初から用意されているのは実務的に大きい点です。一方で学生の入場は認められておらず、採用担当者はGoldパスの購入が必要です。

出展費用については、正直に書いておきます。公開価格は存在しません。主催者の出展・スポンサー案内ページには、来場者属性と出展メリットの説明があるだけで、料金表もブースサイズ表もスポンサーティアの金額もありません。置かれているのは問い合わせフォームへのリンクだけです。当社データベースにもブースパッケージの行は1件もありません。予算枠を作るには営業担当と個別にやり取りするしかなく、これは登録開始を待つ話ではありません。

スタートアップ向けの枠には、明文化された条件があります。応募できるのは、創業者または役員が申し込むこと、ブートストラップまたはシード段階で調達額が1,000万ドル以下であること、従業員20名以下であること、技術分野のソフトウェアまたはハードウェアを手がけていることの4条件を満たす企業です。主催者は割引枠に限りがあり先着順だと明記しています。

渡航費と宿泊費については、日本発の公式ツアーやパッケージは確認できませんでした。宿泊はサンノゼのダウンタウンが基本で、公式ホテルはすでに満室です。貴社の人数と日程での概算は、下のツールで試算してください。

費用を試算する

日本企業にとって行く価値はあるか

判断基準は1つです。貴社が扱っているものが、工場や設備や車両やインフラといった「物理側」に触れているかどうか。触れているなら、この規模の展示会としては効率の良い場です。触れていないなら、わざわざサンノゼまで行く理由は薄くなります。

行くべき企業。 第一に、製造・物流・エネルギーの現場でIoTやエッジAIを実装している事業会社の技術責任者です。来場者の24%が製造・産業、18.6%が運輸・物流という構成は、シリコンバレーで開かれるイベントとしては珍しく、しかも壇上にいるのがFord、PepsiCo、UPS、Airbusといった使う側の会社です。ベンダーの売り込みではなく、同じ問題を先に踏んだ実務者の話が、2日間で登壇者21名分まとまって聞ける場は、そう多くありません。同じ物理側の話でも、データセンターの中身であればAI Infra Summit、施設と電源であればData Center Anti-Conference、GPUと推論基盤であればNVIDIA GTCが、それぞれ別の層を扱います。

第二に、北米で部品・デバイス・接続基盤を売りたい日本のハードウェアメーカーです。すでにアルプスアルパイン、ENEOS、豊田通商グループの2社、長瀬産業、矢崎、SCIVAXの計7社が出ており、ヨコオのように未発売品の初公開に使った例もあります。日本勢がゼロの空白市場ではありませんが、251社中7社という密度は、目立とうと思えば十分に目立てる水準です。

第三に、シード段階のスタートアップです。$699のStart Up Passに加えて専用のStart Up Zoneがあり、投資家も来場します。I-Corpsのチームが実証しているとおり、2日間で顧客開拓の聞き取りを大量に回すには適した規模と密度です。

行かなくてよい企業。 まず、大型展示会の規模を期待している企業です。8,000人・251社・2日間という規模は、日本のJapan IT Week1ホール分に近い水準です。CESやNVIDIA GTCと同じ感覚で出張枠を組むと、人数も日数も余ります。1人か2人、正味2日で十分に回りきれます。

次に、無料パスで済ませようとしている企業です。フロアと無料セッションだけを目当てにするなら、渡航費を払ってまで行く価値は低くなります。中身の濃い産業向けトラックはGold限定であり、そこを外すと展示ブースを見て回るだけの2日間になります。

そして、エッジもIoTも扱わない純粋なソフトウェア企業やSaaS企業です。AI & Big Data側やDigital Transformation側のセッションは同じバッジで聞けますが、そのために太平洋を渡る理由にはなりません。同じ費用なら、貴社の業界に特化した米国のイベントのほうが確実です。

最後に、2026年8月時点で最も注意すべき点を1つ。 この展示会について日本語で書かれた判断材料は、事実上存在しません。PR TIMESを全文検索してもヨコオの2024年の出展告知が2件出てくるだけで、参加レポートも出展レポートも見つかりません。日本語のSERPは英語の公式サイトと、名前の似た国内展示会(組込み・エッジ・IoT開発EXPO、IoT・エッジコンピューティングEXPOなど)で埋まります。つまり社内で「他社はどうしているのか」を調べても、答えは出てきません。判断は貴社自身の目的から立てるしかなく、そこを詰めずに人を送ると、8,000人の中で何も起きないまま2日が終わります。貴社の状況を踏まえた参加・出展の判断は、下記からご相談ください。

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よくある質問

Edge Computing Expo North America 2027はいつ・どこで開催されますか?
2027年6月16日(水)〜17日(木)の2日間、カリフォルニア州サンノゼのSan Jose McEnery Convention Centerで開催されます。会場は2026年開催回からサンタクララ・コンベンションセンターより移っています。開催時期も5月から6月へ動いているため、前回と同じ週で計画を立てないでください。
参加費はいくらですか?
無料パスと有料のGoldパスがあります。2026年開催回の実績で、Goldパスが$1,399、スタートアップ向けのStart Up Passが$699、無料パス、報道関係者向けパス、審査制のEnterprise Leadership Passが各$0でした。2027年の価格ラダーは2026年8月時点で未公表です。
無料パスだけで足りますか?
目的によります。展示フロア、Meetup Zone、公式アプリ、そして各ステージの無料セッションは無料パスで入れます。ただしEdge Computing側の4トラックのうち、Day 1のIndustrial IoT & Digital TwinsとDay 2のConnectivity, Infrastructure & SecurityはGold限定です。製造業向けの中身はGold側に寄っています。
日本企業も出展していますか?
しています。2026年開催回の出展社ディレクトリ251社のうち、日本に本社を持つグループの企業は7社でした。Alps Alpine North America、ENEOS USA、NEXTY Electronics America、Nagase America、豊田通商システムズ、YAZAKI Innovations、SCIVAXです。いずれも部品・素材・商社系で、日本のSaaS企業はいません。
日本からサンノゼへの直行便はありますか?
あります。ZIPAIR Tokyoが成田(NRT)とサンノゼ(SJC)を結んでおり、2026年8月時点でこの路線を運航しているのは同社のみです。所要は往路が約9時間40分、復路が約10時間45分です。就航は2022年12月12日で、日本からサンノゼへの直行便が約2年9か月ぶりに復活した路線です。
出展料はいくらですか?
公開されていません。主催者の出展・スポンサー案内ページには料金表がなく、問い合わせフォームへのリンクだけが置かれています。ブースサイズ別の価格もスポンサーティアの金額も一切公表されていないため、予算枠を作るには営業担当との個別のやり取りが必須です。

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