SMTA International · ローズモント(イリノイ州)

SMTA International 2027完全ガイド:日本企業のための出展・参加判断

最終更新:2026年8月7日

芝生の先に立つCTAローズモント駅の大きな案内サインと、その後ろに並ぶ円筒形のホテル群
会場のあるイリノイ州ローズモント。CTAブルーライン・ローズモント駅の案内サインと、背後に建つHyatt Regency O'Hareの外観です(2014年8月撮影、会期外)。写真:Michel Curi(CC BY 2.0)

SMTA International(SMTAI)2027は、2027年10月24日〜28日にイリノイ州ローズモントで開かれる、電子機器実装(SMT)の技術会議と展示会です。結論から申し上げます。この週の主役は展示会ではなく査読付きの技術会議で、展示会フロアの入場は無料です(2026年実績)。米国に子会社か代理店をすでに持ち、はんだ材料・実装装置・検査装置を北米の高信頼性製造(防衛、航空宇宙、医療機器、産業機器、農業機械)に売っている企業には、行く価値があります。逆に、米国に拠点を持たないまま現地代理店探しを目的に出展を考えている企業には、おすすめしません。SMTAには日本支部がなく、日本語の窓口も存在しないためです。この記事では、2027年について確定している事実と2026年の実績値をはっきり分けたうえで、無料のフロアパスから$43,700のブースまで、実際にかかる金額を出典付きで並べます。

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10月24日〜28日

会期(2027年)

無料

展示会入場(2026年実績)

会員$3,600から

ブース10x10フィート

12社

日本関連の出展(2025年)

SMTA Internationalとは何のカンファレンスか

SMTA Internationalは、米国の非営利業界団体SMTAが年1回開く、電子機器実装の技術会議と展示会です。5日間の技術会議に、後半2.5日だけ展示会が併設されるという構成で、比重は会議側に置かれています。

主催のSMTA(Surface Mount Technology Association)は、イベント会社ではありません。1984年設立の国際的な非営利団体で、学術誌『Journal of SMT』の発行、オンライン研修、SMT工程の認証、Global Technology Awardsの運営を本業として抱えています。ジャパンユニックスの2014年のプレスリリースが、日本語で最も正確に説明しています。

SMTA(国際表面実装技術協会)は、様々なエレクトロニクス産業に携わる個人・法人の国際的な非営利組織として1984年に設立されました。以来、企業間を超えた、専門知識の共有と伝達により、エレクトロニクス産業の世界的な発展に貢献しています。

技術会議は6つのトラックに分かれています。2026年の内訳は、先進パッケージ(APT)、低温はんだ(LTS)、信頼性と過酷環境(RHE)、アディティブ実装(AME)、製造改善(MFX)、試験・検査(INS)です。2025年はこの6トラックで90本を超える技術発表が行われ、Lockheed Martin、Nokia Bell Labs、Meta、Samsung、Binghamton大学などが登壇しました。

規模について、はじめに数字の出どころを整理させてください。ここを間違えると判断を誤ります。主催者が公表しているのは併催のThe ASSEMBLY Showとの合算見込みである「来場者5,500人超、出展社500社超」だけで、SMTAI単独の来場者数は主催者も業界紙も公表していません。一方、The ASSEMBLY Show単独の実績は、主催のBNP Mediaが2024年に来場者4,300人超・出展社200社と発表しています。そしてSMTAI自身の出展社リストは、2025年の公式イベントガイドで約120社、2026年のサイト掲載分で102社です(2026年8月9日時点、募集継続中)。

つまり、合算値の大部分は併催展のものです。SMTAI単独は来場者1,000人強、出展社100社台の規模と考えるのが妥当です。これは合算値と併催展の実績値という出所の異なる2つの数字を差し引いた推計であり、主催者の確定値ではありません。ただし判断材料としては、5,500という数字をそのまま信じるよりはるかに安全です。

小さく、専門的で、同じ産業の人しかいない場です。それを理解して行けば費用対効果は高く、規模を期待して行けば必ず失望します。

2027年はいつ・どこで開催されるのか

2027年10月24日(日)〜28日(木)、イリノイ州ローズモントで開催されます。主催者は2027年から2029年までの日程を公式サイトで先出ししており、2028年は10月22日〜26日、2029年は10月21日〜25日です。

ただし、2027年について主催者が発表しているのは日程と「ローズモント」という地名だけです。会場名は2027年分としては未発表で、当社データベースの会場欄も「Not specified」のままです。ローズモントにコンベンションセンターは1つしかなく、2019年・2025年・2026年はいずれもDonald E. Stephens Convention Centerでした。したがって同会場が想定されますが、これは推測であり、確定情報ではありません。

会期の構造は毎年同じです。2026年の実績を並べます。

層2026年の日程時間
技術会議10月25日〜29日(5日間)月8:30〜17:00、火8:30〜18:00、水11:00〜18:00、木8:30〜12:00
展示会10月27日〜29日(2.5日間)火16:00〜19:00、水10:00〜17:00、木9:00〜14:00

2025年もまったく同じ形でした(会議10月19日〜23日、展示会10月21日〜23日)。展示会だけが目的なら、5日間のうち後半2.5日で足ります。2027年の展示会日程は未発表ですが、この形が続くなら10月26日〜28日です。初日の火曜は夕方16時開場で、軽食と飲み物付きのレセプション形式で始まります。

日本からの渡航条件は、米国の主要展示会の中でもかなり良い部類です。

項目内容
直行便羽田・成田からシカゴ・オヘア国際空港(ORD)へANA、JAL、United、Americanが就航
空港から会場主催者は「オヘア空港から数分」と説明。CTAブルーラインのローズモント駅が会場そば
市内アクセスローズモント駅からシカゴ中心部のループまで約36分、ピーク時は2〜7分間隔
公式ホテル(2026年)Crowne Plaza $199/泊、DoubleTree $261/泊、Embassy Suites $269/泊(いずれも税別)
駐車場William St.ガレージほかで24時間$20、再入場不可
10月の気候シカゴの10月平年値は日中約17℃、平均約13℃、朝晩約10℃(月平均値。下旬はこれより冷えます)

ホテル3軒はいずれも会場と同じN River Rd沿いで、会場・駐車場・隣接するParkway Bank Parkはスカイブリッジで結ばれています。10月下旬のシカゴで屋外を歩かずに済む構造は、実務上ありがたい設計です。予約締切は2026年の場合10月5日でした。なお主催者は、ホテル手配を代行する外部業者と一切契約していないと明記しています。公式連絡はすべて@smta.orgのアドレスから届きます。

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誰が主催しているのか

主催はSMTA(Surface Mount Technology Association)、1984年設立の国際的な非営利団体で、本部はミネソタ州エデンプレーリーにあります。展示会を売る会社ではなく、技術会議を運営する会員制の学会に近い組織です。展示会フロアが無料で、最上位スポンサー枠が$16,000にとどまるのは、この性格から素直に導かれます。

理事会の顔ぶれが、この団体の重心をそのまま示しています。2025年の理事長はRockwell AutomationのGreg Vance氏、副にPlexusのKirk Van Dreel氏。理事にはLockheed Martin、Valeo、Celestica、HP、pSemi、Lightmatter、KYZEN、Aqueous Technologiesなどが並びます。産業機器、防衛・航空宇宙、EMSが中心で、コンシューマー機器やアジアの前工程は理事会にいません。2014年時点でも理事長はPlexusで、Intel、Cisco、Henkel、IBMが役員に名を連ねていました。20年間、性格が変わっていない団体です。

そして、日本の読者にとって最も重要な事実を先に申し上げます。SMTAには日本支部がありません。同団体は世界に約50の支部・アライアンスグループを持ち、アジアだけでも香港、インド(バンガロール)、韓国、ペナン、台湾に拠点があります。欧州、アイルランド、メキシコ5拠点も同様です。その一覧に日本だけがありません。

これはIPC APEX EXPOとの決定的な違いです。当社のIPC APEX EXPO 2027のガイドで詳しく扱っていますが、あちらの主催団体(Global Electronics Association、旧IPC)は東京・永田町に事務所を構え、日本語のサイトと日本語の窓口を持っています。渡米前に、日本語で、東京で話ができます。SMTAにその入口はありません。英語で、直接、ミネソタの本部か会場でやり取りすることになります。

もっとも、日本企業がSMTAに評価されていないわけではありません。ジャパンユニックスの卓上型はんだ付ロボット「UNIX-410Sシリーズ」は、SMTAの第10回グローバルテクノロジーアワード2014(はんだ付その他部門)を受賞しています。同社の発表によれば、はんだ付ロボットの受賞はこれが初でした。審査の仕組みも同社が説明しています。

SMTAでは、グローバル企業に属する技術責任者や製造責任者など、産業界のエキスパートをパネルメンバーに迎え、各国から応募を受けた生産技術、実装技術を第三者が審査を行い、優れた製品に対して表彰をしています。

日本語の窓口はない、しかし製品の実力は第三者審査で評価される。この団体との距離感は、その2点で理解していただくのが正確です。

どんな企業が参加・出展しているのか

2025年の公式出展社リストで、日本関連の12社を社名で確認しました。SMTAI自身の出展社が約120社ですから、実に1割が日本関連です。小さな展示会にしては、密度の高い数字です。

企業名義分野
Fuji America Corporation米国子会社実装機。トラック共同座長も務めています
Panasonic Connect米国法人実装機、電子機器製造
Omron Inspection Systems米国法人検査装置。技術発表も実施
Saki America米国子会社3D検査装置。本社は東京
KOKI Solder America米国子会社はんだ材料。座長を2名輩出
Senju Comtek Corporation米国子会社千住金属工業のはんだ材料。シカゴ現地生産
Seika Machinery米国販社タムラのリフロー炉ほか日本製SMT機器の販売。2026年はスポンサー
Ikeuchi USA米国子会社ドライフォグによる湿度管理
Texmac/タカヤ米国代理店フライングプローブテスタ
Japan Unix日本本社名義はんだ付ロボット
日本スペリア社日本本社名義鉛フリーはんだ
マコー日本本社名義ウェットブラストによる表面処理

2026年のリスト(2026年8月9日時点、102社)にも、Fuji America、Harimatec、Ikeuchi USA、KOKI Solder America、Omron、Panasonic Connect、Saki America、Seika Machinery、Senju Comtek、Texmac、Trans-Tec Americaの11社が並んでいます。

出展の形にはっきりしたパターンがあります。多くの日本企業は、日本本社ではなく米国子会社または米国代理店の名義で出展しています。ハリマ化成グループの2019年の告知は、この構造をそのまま書いています。

米国現地法人Harimatec Inc.は、2019年9月24〜25日、米国イリノイ州ローズモントで開催される第20回 SMTA International 2019(表面実装技術展)に出展いたします。

ブースに立つのは米国側の社員です。日本から営業チームを送り込んで自社ブースを回す形は、確認できた範囲では見当たりませんでした。一方で、ジャパンユニックス、日本スペリア社、マコーの3社は日本本社名義でリストに載っており、この形が絶対というわけでもありません。マコーは新潟県長岡市のウェットブラスト専業メーカーで、IPC APEX EXPO 2024にも出展しています。北米の実装系展示会を両方回っている数少ない日本の中小企業です。

技術会議側の日本勢も見ておきます。2025年の実績です。

  • レゾナックの江尻氏が、TGV(Through Glass Via)向け銅焼結ペーストについて先進パッケージトラックで発表しました。
  • 上村工業から4名(佐々木氏、柴山氏、田辺氏、橋本氏)が共著で参加しています。
  • 日本スペリア社のKeith Sweatman氏が発表を行い、同年のSMTA Technical Distinction賞を受賞しました。
  • パナソニックのTony Senese氏が、Nokia Bell LabsおよびKeysightとの共著に加わっています。
  • Seika MachineryのMichelle Ogihara氏は、Women's Leadership Programの委員とセッション座長を務めています。

出展社リストに載る日本企業と、プログラムに名前が出る日本企業は、ほぼ別の集合です。前者は装置と材料のメーカー、後者は材料と表面処理の研究部門。SMTAIで日本の存在感が最も高いのは、はんだ材料と検査装置という2分野です。日本の産業が世界的に強い領域と、この会議の中心分野が正確に重なっています。

日本以外の顔ぶれも押さえておきます。展示側はKoh Young(韓国)、Indium、MacDermid Alpha、AIM Solder、KYZEN、ZESTRON、Kurtz Ersa(ドイツ)、BTU、Heller、Mirtec、Viscom、ViTrox、Test Research(台湾)など。会議側の委員会にはAnsys、Honeywell、Nokia Bell Labs、Rockwell Automation、AMD、John Deere、Medtronic、Keysightが座っています。2025年の基調講演はDaimler Truck North AmericaのゼネラルマネージャーJoanna C. Cooper氏でした。

なお、JETROのジャパンパビリオンも、自治体の共同出展枠も確認できませんでした。この展示会に固有の公的補助ルートも見つかっていません。ブースが必要なら主催者と直接契約する以外に道はないとお考えください。

会場では実際に何が起きるのか

灰色の外壁に赤と金のラインが走る円弧状の建物と、Donald E. Stephens Convention Centerの文字看板
2019年・2025年・2026年の会場となったDonald E. Stephens Convention Center。River Rd側の外観です(2012年8月撮影、会期外)。2027年の会場は主催者未発表です。写真:Matthew G. Bisanz(CC BY-SA 3.0)

会期中に走っているのは、技術会議、展示会、PDC(実務研修講座)、そして学生コンテストや表彰式などの周辺プログラムの4つです。

技術会議が本体です。査読を通った発表が6トラックに並び、2025年は90本を超えました。テーマの傾向は、業界紙I-Connect007のMarcy LaRont氏が現地から書いた総括が的確です。

Leaving the show floor on the final afternoon of SMTA International last week in Rosemont, Illinois, it was clear that the show remains a grounded, technically driven event that delivers a solid program, good networking, and an easy space to commune with industry colleagues and meet with customers.

地に足のついた技術中心のイベントである、という評価です。同氏は続けて、アディティブ実装が量産適用に近づきつつあること、先進パッケージの精緻化、サステナビリティ観点からの低温はんだへの再注目、そして信頼性と検査が変わらず中心テーマであり続けていることを挙げています。

展示会フロアの実態について、同じ記事から引用します。

The mood on the floor was upbeat, with solid traffic through most of the week. Most exhibitors I spoke with said they had good conversations and left with promising leads.

良い商談ができ、有望なリードを持ち帰った、という出展社の声です。ただし、この記事にも、調べた範囲のどの記事にも、この展示会で獲得した受注額の話は出てきません。同氏はまた、大型展示会に比べれば華やかさに欠けるものの、SMTAの聴衆の技術志向にはよく合っている、と評しています。期待値の置き方として正確です。

出展社側の声も1つ。主催者サイトに掲載されている、Mid America Taping and Reeling社のBarbara Pauls社長のコメントです。主催者が載せている推薦文である点は割り引いてお読みください。

Our company has been exhibiting at the SMTA International show for over 20 years. We find this to be the most well-organized show in the industry. The quality and quantity of leads prove to pay off year after year.

周辺プログラムも無視できません。2025年から始まったBright Manufacturing Challengeは、学生チームが4か月かけてPCB制御のロボットを設計・実装・試験し、決勝をフロア上で行うコンテストで、2026年は30チームが参加しています。Women's Leadership Programは月曜半日のプログラムとレセプション。月曜夜には『Circuits Assembly』誌との共催で表彰式があり、同誌のService Excellence Awardsもこの週に発表されます。

会場のDonald E. Stephens Convention Centerは、1975年開業で総展示面積840,000平方フィート、連続する250,000平方フィートの空間に1,225ブースを入れられる規模です。2026年のSMTAIと併催展はホールB・C・Dを使いました。会場全体の1つの区画を使う催しだとご理解ください。

最後に、出展を考えている方が事前に知っておくべきルールを3つ。1つ目、スーツケーシング(出展していない企業による通路での営業)は禁止で、発見された非出展者は退場を求められます。無料のフロアパスは、通路で売り込む権利までは含みません。2つ目、ブースは会期中ずっと有人である必要があり、閉場前の撤収には$300の罰金が科されます。3つ目、ブース位置は先着ではなく抽選です。申込書に主催者記入用の抽選番号欄があります。

参加・出展にいくらかかるのか

2027年の参加登録も出展料金も、2026年8月9日時点で未発表です。公式サイトはまだ2026年を売っています。以下はすべて2026年の実績で、2027年を見積もる際の最も確度の高い基準です。

まず参加費です。この展示会の最大の特徴がここに出ます。

パス会員非会員含まれるもの
Exhibition Only無料無料2.5日間の展示会フロア(併催展を含む)
Conference Single Day$450$600技術会議1日分と展示会
Conference Package$950$1,2504日間の技術会議と展示会
Conference Bundle$1,275$1,5755日間の会議、展示会、PDC3本
PDC(単体)$250$250実務研修講座1本
学生(パッケージ)$475-.eduメールアドレスが必要
学生(1日)$275-同上

展示会フロアに入るのは、会員でも非会員でも無料です。比較のために当社の他ガイドの数字を並べますと、IPC APEX EXPO 2026のフロアパスは$25、RSA Conference 2026の最安パスは$149でした。SMTAIは$0です。渡航費と宿泊費だけで、フロアと日本関連12社を含む出展社100社台を一度見て回れます。

割引も整理しておきます。2026年の場合、早期登録割引は9月18日締切で10%引き(学生と講演者は対象外)。SMTAの法人会員はブロンズ10%、シルバー15%、ゴールド25%の追加割引がPackageとBundleに適用されます。講演者・セッション座長になると料金が下がり、Bundleが会員$950になります。キャンセルは開催2週間前までの書面通知で$75の手数料を引いて返金、それ以降は返金なしです。

次に出展費用です。2026年の申込書に掲載された正規料金です。

ブースサイズSMTA法人会員非会員
10x10フィート(約9.3平方メートル)$3,600$4,400
10x20フィート$6,600$8,200
20x20フィート$12,400$15,700
20x30フィート$18,200$22,900
30x40フィート$35,500$43,700
アイランドブース/コーナーブース各$150加算各$150加算

法人会員は会員料金からさらにゴールド25%、シルバー15%、ブロンズ10%が引かれます。ブース料金に含まれるのは、公式ディレクトリへの1社掲載、法人会員向けのフルカンファレンスパス1名分、技術会議の予稿集です。什器・カーペット・電源はすべて別注文で、IPC APEX EXPOのようなターンキーパッケージの設定はありません。海外から初出展する場合、この点は事前に見積もりを取ってください。

支払条件も厳しめです。申込時に25%が返金不可の手付金、残額の期限は2026年サイクルで7月1日。同日以降の申込は全額前払い、同日以降のキャンセルや面積縮小は一切返金なしです。

スポンサーシップは、この規模の展示会としては手が届く水準に並んでいます。

枠価格
Gold Package$16,000
Silver Package$12,000
Bronze Package$8,000
登録スポンサー(1社限定)$4,000
トートバッグ(1社限定)$4,000
会議ランチ(1社限定)$4,000
ノート・ペン(1社限定)$3,500
フロアグラフィック$3,000
火曜レセプション$1,500
ウィンドウクリング(3社限定)$1,200
デジタルイベントガイド広告$400(半ページ)/$800(1ページ)

最上位が$16,000です。CESや大型ITカンファレンスの感覚からすると桁が1つか2つ小さく、$1,500から$4,000の枠が複数あります。日本製SMT機器の販社であるSeika Machineryが2026年のイベントスポンサーに入っているのは、この価格帯だからこそ成立する選択です。

宿泊は2026年のブロック価格で1泊$199〜$269(税別)、駐車場は24時間$20。渡航費と宿泊費を含む出張総額については、参考にできる日本語の実例が見つかりませんでした。したがって本記事では総額の目安を提示しません。貴社の人数と日程での概算は、下のツールで試算してください。

費用を試算する

IPC APEX EXPOとどう使い分けるか

北米の実装系展示会に1つだけ行くとしたら、判断基準は明確です。規格が目的ならIPC APEX EXPO、技術発表と製造現場のエンジニアが目的ならSMTA Internationalです。当社のIPC APEX EXPO 2027のガイドの内容と突き合わせて整理します。

観点SMTA International 2027IPC APEX EXPO 2027
会期10月24日〜28日、ローズモント(イリノイ州)4月3日〜8日、アナハイム(カリフォルニア州)
主催SMTA。1984年設立の非営利技術団体Global Electronics Association(旧IPC)。1957年設立の規格団体
価値の中心査読付き技術会議(6トラック、90本超)IPC-A-610やJ-STD-001の規格委員会
フロア入場無料(2026年実績)$25(2026年実績)
ブース最小構成10x10フィート会員$3,600(2026年実績)100平方フィート会員$3,500(2027年正規料金)
ターンキーブース設定なし会員$6,500
日本語の窓口なし。日本支部もなし東京事務所と日本語サイトあり
日本企業の確認数出展12社(2025年)出展・登壇12社(2024年〜2027年)
併催The ASSEMBLY Show(機械組立・自動化)なし

ブース単価はほぼ同じです。$3,600と$3,500で、有意な差ではありません。分かれるのは、その週に何が手に入るかです。

APEXに行くと、貴社または貴社の顧客の受入基準そのものを議論している部屋に座れます。日本の001/610オートモーティブ委員会には東海理化とトヨタ自動車が委員長・副委員長として入っており、日本からの提案が国際会議の議題に上がります。SMTAIに規格委員会はありません。代わりにあるのは、Rockwell、John Deere、Lockheed、Honeywell、Medtronicのエンジニアが自社の工程課題を持ち寄る査読付きの会議と、機械組立・自動化の併催展です。

もう1つの実務的な差が、入口です。APEXは東京で日本語で相談を始められます。SMTAIにその入口はなく、日本支部も存在しません。初めて北米の実装系展示会に出る企業にとって、この差は費用より大きい可能性があります。

したがって推奨する順序はこうです。車載や高信頼性向けで規格対応が経営課題になっている企業は、まずAPEX。米国にすでに販売網があり、中西部の製造顧客との関係を深めたい企業、または技術発表で名前を売りたい企業は、SMTAI。両方行く体力がある企業は、4月のアナハイムと10月のローズモントで、半年おきに違う目的の出張を組めます。

日本企業にとって行く価値はあるか

判断基準は1つです。米国内に、貴社の製品を売る人がすでにいるかどうか。いるなら、SMTAIはその人たちに武器を渡す場として非常に費用対効果が高い会議です。いないなら、この展示会でそれを見つけるのは、他の選択肢より難しくなります。

行くべき企業。 第一に、はんだ材料と検査・実装装置のメーカーで、米国子会社か米国代理店をすでに持っている企業です。理由は数字が示しています。確認できた日本関連の出展12社のうち、9社が米国子会社または米国代理店の名義で、分野は実装機、はんだ材料、検査装置の3つに集中しています。日本の産業が強い領域と、この会議の中心分野が正確に重なっており、しかも出展社100社台の小さなフロアなので、1割を占める日本勢は埋もれません。

第二に、査読付きの技術発表を出せる企業です。ここがSMTAIの本体です。レゾナックのTGV向け銅焼結ペースト、上村工業の4名共著、日本スペリア社のKeith Sweatman氏(2025年のTechnical Distinction賞受賞)。いずれもブースではなく、プログラムに名前が残っています。Rockwell、John Deere、Lockheed Martin、Medtronic、Nokia Bell Labsの技術者が聴衆にいる場で名前を憶えてもらうコストとして、これ以上安い方法は思いつきません。

第三に、まだ何も決めていない企業です。フロアパスが$0です。渡航費と宿泊費だけで、日本関連12社を含む出展社と併催のThe ASSEMBLY Showを一度見て回り、雰囲気と客層を自分の目で確認できます。初年度は出展せず無料で下見をし、翌年に法人会員になってブースを取る。この順序を止める理由がありません。10月下旬のシカゴ行きを1本組むだけで、判断材料が揃います。

行かなくてよい企業。 まず、米国に販売網を持たないまま、現地で代理店を見つけることを目的に出展を考えている企業です。厳しめに申し上げます。SMTAには日本支部も日本語の窓口もありません。フロアは出展社100社台、来場者は1,000人強と推測される規模で、大半が中西部の同業者です。非会員でブース$4,400に什器・電源・輸送・渡航費を積むより、その予算を米国代理店探しそのものに使うほうが確実です。代理店は展示会で見つけるものではなく、展示会に一緒に立つために事前に見つけておくものです。高速伝送の設計者に会いたい場合は2月のDesignCon、装置と材料を前工程に売る場合はSEMICON Westが、それぞれ別のフロアです。

次に、規模を期待している企業です。「来場者5,500人超、出展社500社超」は併催のThe ASSEMBLY Showとの合算見込みであり、同ショー単独が2024年に4,300人超でした。SMTAI単独をこの数字で想像すると、現地で必ず落胆します。

そして、規格対応が目的の企業です。SMTAIに規格委員会はありません。IPC-A-610やJ-STD-001の改訂に関わりたいのであれば、行き先は4月のアナハイム、IPC APEX EXPOです。

出展を決めた企業へ、実務的な注意を3つ。 1つ目、什器・カーペット・電源はブース料金に含まれておらず、ターンキーの設定もありません。IPC APEX EXPOと同じ感覚で見積もると足が出ます。2つ目、支払条件が硬く、申込時に25%が返金不可、期限日以降のキャンセルは全額没収です。社内の稟議スケジュールを先に確認してください。3つ目、SMTAの法人会員になってから申し込んでください。ブース料金が会員価格になり、そのうえで会員ランクに応じて10〜25%が引かれ、参加費にも同じ割引が乗ります。1回の出展で会費は回収できる設計です。

最後に、この会議の性格を最もよく表しているのは、無料のフロアパスと$16,000という最上位スポンサー枠の組み合わせです。主催者は、展示会フロアを収益源ではなく技術会議の付属物として設計しています。だからこそ、フロアで受注を期待すると外れ、会議とその周辺で人に会う目的なら当たります。貴社が持ち帰りたいものが受注なのか、技術的な評価なのか、既存代理店の後押しなのかをはっきりさせてから、10月下旬の5日間を組んでください。貴社の状況を踏まえた参加・出展の判断は、下記からご相談ください。

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このカンファレンスをさらに詳しく

よくある質問

SMTA International 2027はいつ・どこで開催されますか?
2027年10月24日〜28日、イリノイ州ローズモントで開催されます。会場は主催者がまだ発表していませんが、2019年・2025年・2026年と同じDonald E. Stephens Convention Centerが想定されます。展示会は例年、会期後半の2.5日間だけです。
SMTA Internationalの参加費はいくらですか?
展示会フロアだけなら無料です(2026年実績、会員・非会員を問わず)。技術会議に入る場合は、4日間のConference Packageが会員$950、非会員$1,250。5日間とPDC3本が付くConference Bundleが会員$1,275、非会員$1,575です。2027年の料金は未発表です。
日本企業もSMTA Internationalに出展していますか?
しています。2025年の公式出展社リストで、Fuji America、Ikeuchi USA、Japan Unix、KOKI Solder America、マコー、日本スペリア社、オムロン、Panasonic Connect、Saki America、Seika Machinery、Senju Comtek、Texmac/タカヤの12社を確認しました。多くは米国子会社または米国代理店名義です。
ブース出展にいくらかかりますか?
2026年実績で、10x10フィート(約9.3平方メートル)が会員$3,600、非会員$4,400です。10x20フィートは会員$6,600、非会員$8,200。什器と電源は別途、出展社キットからの注文になります。申込時に25%が返金不可の手付金です。
IPC APEX EXPOとSMTA Internationalはどちらに行くべきですか?
規格が目的ならIPC APEX EXPO、技術発表と製造現場のエンジニアが目的ならSMTA Internationalです。APEXの価値の中心はIPC-A-610などの規格委員会にあります。SMTAIには規格委員会がなく、査読付きの技術発表と、中西部の高信頼性製造の顧客が中心です。
会場のローズモントへはどう行きますか?
羽田・成田からシカゴ・オヘア国際空港(ORD)への直行便を使います。主催者は会場をオヘア空港から数分の位置と説明しています。CTAブルーラインのローズモント駅が会場そばにあり、シカゴ中心部のループまで約36分です。
SMTA Internationalの来場者数は何人ですか?
主催者はSMTAI単独の来場者数を公表していません。公表されているのは併催のThe ASSEMBLY Showとの合算見込み5,500人超のみです。同ショー単独が2024年に4,300人超でしたので、SMTAI分は1,000人強の規模と推測されます。あくまで推計です。

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