PACK EXPO International · シカゴ

PACK EXPO International 2026完全ガイド:日本企業のための参加・出展判断

Last updated: August 6, 2026

PACK EXPO International 2026は、2026年10月18日〜21日にシカゴのMcCormick Placeで開催される、北米最大の包装・加工機械の展示会です。結論から言えば、北米市場に機械や包装材を売る意思がある日本メーカーと、自社の生産ラインを更新する予定のある食品・医薬・日用品メーカーには、行く価値があります。参加費が$30で、東京からシカゴまで直行便が飛んでいて、出展社2,600社のうち少なくとも44社が日系親会社の企業だからです。逆に、技術の目新しさを求めて行く場ではありません。この記事では、会期の落とし穴、出展料の実額、McCormick Placeの労働組合ルール、そして「日本企業はこの床にすでにいるが、ほとんど日本名では出ていない」という事実まで、判断に必要な材料を出典付きで並べます。

2,600社

出展社(2026年予定)

4.8万人

来場バイヤー(2024年実績)

130万平方フィート

展示面積

$30〜$130

参加費

PACK EXPO Internationalとは何の展示会か

PACK EXPO Internationalは、業界団体のPMMI(The Association for Packaging and Processing Technologies)が2年に1度、偶数年にシカゴで開催する包装・加工機械の展示会です。商業目的の展示会主催者ではなく、機械メーカー900社超が加盟する業界団体が自ら所有・運営しています。会員の機械を売るために存在する展示会であり、会員がその展示会を所有しています。

規模は2024年の実績が最も正確です。出展社2,700社、正味展示面積132万平方フィート、いずれも過去最高でした。来場したバイヤーは48,000人、これに出展社スタッフ29,500人を加えた総入場者数が77,500人です。この2つの数字は混ぜないでください。48,000は「顧客が何人来たか」の答えで、77,500は「建物の中に何人いたか」の答えです。二次情報のサイトでは頻繁に混同されています。

2026年について主催者が掲げているのは出展社2,600社、来場者48,000人です。2024年の検証済み実績が2,700社ですから、これは成長の予告ではなく横ばいから微減の見通しです。PACK EXPO Internationalは2024年に記録を出し、その水準を維持している展示会です。

日本の読者にとって最も分かりやすい規模の目安は、平方フィートではなく国内展示会との比較です。2024年に視察したConnected Roboticsの佐藤氏は、こう表現しています。

展示会全体の規模感でいうと、日本で開催される食品製造総合展「FOOMA」の3倍弱くらいです。特徴的なのは、PROMACHやDURAVANTといった大手企業が巨大なブースを構えていて、その中に複数の企業が入っているような形態があることです。日本の展示会では大手企業はそれなりの大きさのブースで展示していますが、PACK EXPOはその5倍近い広さのブースでした。

来場者の職種は、営業やマーケティングではありません。工場長、包装エンジニア、生産技術の責任者、研究開発、調達、品質・サステナビリティ、保全といった、機械を仕様決定して買う人たちです。業種は40以上にまたがりますが、半分以上は食品・飲料です。Connected Roboticsの沢登氏は、食品関連の展示が全体の7割程度と見ています。

基調講演はありません。これはテック系カンファレンスとの構造的な違いで、先に知っておく価値があります。メインステージの目玉人物も、製品発表の瞬間も、ライブ配信もありません。教育セッションは展示フロア上のステージで行う30分枠が150本以上あり、すべて参加費に含まれます。本編は通路に並ぶ機械そのものです。

いつ・どこで開催されるのか

2026年10月18日(日)〜21日(水)の4日間です。会期の形に落とし穴があります。多くの読者が想定する月曜から木曜ではなく、日曜から水曜です。しかも最終日の水曜は15時に閉場します。金曜の便で帰る前提で日程を組むと、2日を無駄にします。

開場時間
10月18日(日)9:00〜17:00
10月19日(月)9:00〜17:00
10月20日(火)9:00〜17:00
10月21日(水)9:00〜15:00

混雑する日は月曜と火曜です。これは3つの独立した情報源が同じことを言っています。Connected Roboticsの沢登氏は「月曜日と火曜日が特に混雑していましたね。日曜日や最終日の水曜日は比較的空いていて。」と書き、2022年のPMMI発表では2社の出展企業がそれぞれ月曜を「過去最高の日」と述べています。フロアに使える日が2日しかないなら、月曜と火曜を取ってください。日曜は教育セッションの開始が遅く、水曜は閉場が早い日です。

会場のMcCormick Placeは北米最大のコンベンションセンターで、ミシガン湖畔にある4棟の建物からなります。PACK EXPO Internationalはその4棟すべてを使います。ひとつのホールを一周する展示会ではなく、建物のあいだを移動する展示会です。屋内でつながってはいますが、距離はあります。

項目内容
直行便成田・羽田からシカゴ・オヘア(ORD)へANA、日本航空、ユナイテッド航空が直行便を運航
所要時間往路は成田発で約11時間55分、復路は約13時間。距離は約6,290マイル
空港から会場Metra Electric線の電車がMcCormick Place館内に停車。Millennium Park駅からの乗車はバッジ提示で無料
ほかの交通CTAグリーンライン Cermak-McCormick Place駅、公式ホテルからの無料シャトルバス
10月中旬の気候日中16°C前後、朝晩7°C前後。降水は少なく、10月はシカゴで最も乾いた月とされます

東京からシカゴが直行便で結ばれていることが、この展示会の最大の実務的利点です。ラスベガスやオーランド開催の展示会は米国内線への乗り継ぎが必要ですが、ここは不要です。乗継便の遅延も、2度目の保安検査も、国内線の預け荷物料金も発生しません。気候は東京の10月中旬より日中で5°C、夜間で8°Cほど低い程度です。冬用のコートは要りませんが、湖からの風があり、McCormick Placeは湖岸に直接建っています。

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誰が主催しているのか

主催はPMMI(The Association for Packaging and Processing Technologies)です。1933年8月21日、ニューヨーク州バッファローに包装機械業界の35人が集まって設立されました。きっかけはルーズベルト政権の全国産業復興法で、全産業に業界規約の策定を義務づけたことです。同法は1935年に違憲判断で失効しましたが、団体は残り、ロビー活動から標準策定へと役割を変えました。本部はバージニア州ハーンドン、加盟企業は北米の製造業者・サプライヤー900社超、社長兼CEOはJim Pittas氏です。

この出自は今の展示会にも残っています。PMMIはANSIと共同で機械安全規格ANSI B155.1を策定し、包装を学ぶ学生と教育機関へ年間10万ドルを拠出するPMMI Uを運営し、自社のプレスリリースが引用する業界動向レポートも自ら発行しています。展示会は第三者の主催者に手数料を払う形ではなく、PMMIが直接所有・運営しています。

PACK EXPOは複数の展示会からなる家族で、International は偶数年、奇数年はPACK EXPO Las Vegasが旗艦になります。買い手側から見れば毎年どこかでPMMIの旗艦展示会が開かれますが、このシカゴ版は2年に1度しか来ません。

PMMIが出展営業で使う数字が1つあります。PACK EXPO Internationalのバイヤーの81%は、他のPACK EXPOには参加していないというものです。出展社にとっては、シカゴを飛ばした分が翌年のラスベガスで取り返せるわけではない、という主張になります。主催者自身の主張であることは割り引くべきですが、出展営業の論拠がここに置かれていることは知っておく価値があります。

どんな企業が来場・出展しているのか

来場者は北米の製造業のバイヤーです。PMMIは参加を表明した企業名を公開しており、これは展示会としては珍しく具体的です。食品・飲料ではCoca-Cola、PepsiCo、General Mills、Kraft Heinz、Mars、Nestle、Hershey、Tyson Foods、Cargill、Danone。日用品・産業ではProcter & Gamble、Colgate-Palmolive、Unilever、SC Johnson、Amazon、Apple、Ford、Target。ライフサイエンスではPfizer、Merck、Abbott、AbbVie、Moderna、Sanofi、Genentech。ヘルスケア包装パビリオンのページは、製薬企業の上位25社のうち21社が来場すると記載しています。

出展側で、日本の読者が知っておくべき最も重要な事実がここにあります。日本の機械はこの展示会に大量に出ていますが、そのほとんどは日本名で出ていません。

2026年の出展者リストは2,607件で、そのうち少なくとも44件が日系親会社の企業です。フロアのおよそ1.7%にあたります。ただしその多くは米国子会社の名前、合弁会社の名前、あるいは改称後のブランド名で登録されており、出展者リストを日本語の社名で検索しても見つかりません。

フロア上の社名日本の親会社2026年ブース
Omori North America大森機械工業N-4745
PACRAFT東洋自動機(改称)LU-8514
Shibuya Hoppmann澁谷工業S-2845
Yamato Corporation大和製衡S-4182
Formost Fuji CorporationフジマシナリーS-3566
General Packer, North AmericaゼネラルパッカーS-1730
American-Newlongニューロング機械製作所S-1745
THEM / Sanko North America三光機械N-6028
American Fuji SealフジシールインターナショナルN-5543
Nikka Densok USA日科電測W-16078
Taisei Lamick USAタイセイラミックN-5445
Mitsui Chemicals America三井化学W-15107
TOPPAN Packaging Americas凸版印刷W-50040
Columbia/Okuraオークラ輸送機の合弁N-5735

自社グループ名で出ている企業もあります。FANUC America、Yaskawa America(Motoman Robotics Division)、Omron、Keyence Corporation of America、SMC Corporation of America、Daifuku、Nidec、THK America、U.S. Tsubaki、SATO America、Denso Robotics、Epson Robotics、Hitachi、Toyota Automated Logistics、Fujifilm、UBE America、Kaneka Green Planet、Sojitz Plastics America などです。

そして、リストに載っていない会社があります。イシダは2024年も2026年も自社名では出展していません。北米での独占パートナーであるHeat and Control のブース(N-4706、N-4721)に、イシダのマルチヘッド計量機、縦型製袋充填機、X線検査機、金属検出機、チェッカーが並びます。出展者リストでイシダを探しても、見つかりません。

つまり、出展者リストで日本語の社名を数えることには、ほとんど意味がありません。正しい問いは「どの米国パートナーがどの日本のメーカーを代理しているか」です。日本の機械メーカーにとっての実際の論点は、行くか行かないかではありません。北米のパートナーがいるかどうか、そしてそのパートナーが自社をきちんと代理できているかどうかです。

現地の運営も同様に現地化されています。Connected Roboticsの佐藤氏の観察です。

ファナック、安川電機、SMCなど、大手メーカーが自社のブースを出展していました。特徴的だったのは、ほとんどの日本企業は現地スタッフが中心となって運営していて、日本人スタッフは少数だったことです。例えば、ファナックのブースには自分たちが立ち寄ったタイミングでは、日本人スタッフが一人もいませんでした。

一方で、ジャパンパビリオンもJETROの共同出展枠もありません。2026年のパートナー協会一覧にはオーストラリア(APPMA)、イタリア(UCIMA)、英国(Automate UK)、メキシコ(CANAINCA、IAE)、ブラジル(ABRE、Fispal)、ドイツ(Koelnmesse)、そして世界包装機構が名を連ねていますが、日本の団体はありません。日本の機関としての参加は、パビリオンではなく視察団という形を取っています。

日本企業が受賞候補に入ることもあります。2026年のTechnology Excellence Awardsでは、Mitsui Chemicals America が食品・飲料部門のファイナリストに選ばれました。多層ナイロンやEVOH構造をリサイクル可能なPE系モノマテリアル積層に置き換えることを狙う水性バリアコーティング TAKELAC WPB 341 での選出です。9件のファイナリストのうち6件が米国外の企業で、日本、ドイツ、オーストリア、イタリア、ブラジルが並びます。機械の見本市であると同時に、日本の材料化学が競って評価される場でもあります。

会場では実際に何が起きるのか

機械はほとんど止まっています。ここは主催者の説明と現地の記録が食い違う点なので、両方書きます。PMMIの公式FAQは、機械が稼働しているところを見られるかという問いにはっきり「はい」と答えており、トップページも稼働する機械とライブデモを売り文句にしています。一方、2024年に実際にフロアを歩いたConnected Roboticsの沢登氏の記録はこうです。

機械は基本的に停止した状態で展示されていて、興味を持った来場者がいた時に個別にデモを行うというスタイルでした。

同社の佐藤氏が、その商売上の理屈を補っています。

集客を目指すというよりも、お客様が来られたときに個別に機械を動かして説明するという形式でした。また、各ブースで商談スペースが充実していて、その場で具体的な商談が進むケースも多く見られました。印象的だったのは、商談が成立すると鐘を鳴らして祝福するようなシーンを何度か見かけたことです。

おそらく両方とも、それぞれの意味で正しいのだと思います。機械は動かせる状態にあり、実際に動かします。ただし人を集めるための定時デモではなく、プロジェクトを持った来場者が来たときに、1人ずつのために動かします。日本の展示会のように定時に人だかりができる光景を期待して行くと、静止した機械の並ぶホールを歩くことになります。デモは、こちらから頼むものです。これがこの展示会で最も実務的な心構えです。

商談の進み方も日本とは違います。

日本のように「ちょっと様子を見に参加する」といった雰囲気ではなく、商談も非常に実務的で、その場で見積もりを手書きで作成するような光景も見られました。意思決定が早く、その場での商談がより重視されているんだという印象を受けました。

来場者はほぼ全員がビジネス目的で、一般の見学者はほとんどいません。ロボットの展示についても、同社は日本の展示会との違いを指摘しています。「とりあえずロボットを展示している」という印象の企業はほとんどなく、展示されているロボットはすべて具体的な導入実績のある用途を持っていた、という観察です。

大手同士の売り方の違いも、北米展開を考えるうえでは使える情報です。Connected Roboticsの小笠原氏は、フロアを占める2つの買収グループの営業モデルが異なると指摘しています。

例えばDURAVANTは一気通貫した営業を行って、グループ会社に案件を振り分けていくのに対し、PROMACHはグループ会社間の連携をあまり行わないなど、アプローチが異なります。この違いは、アメリカ市場での展開を考える上で重要な示唆がありました。

教育セッションは150本以上あり、すべてバッジに含まれます。ステージはInnovation Stage、Food & Beverage Processing Innovation Stage、Sustainability Central、Industry Speaks、Reusable Packaging Learning Center に分かれ、1本30分が中心です。パビリオンは食品・飲料加工ゾーン、ロジスティクス、容器・材料、ヘルスケア包装、PACKage Printing、リユース包装、菓子の7つに、協会パートナーパビリオンが加わります。

夜のプログラムもあります。月曜のPACK gives BACKはHouse of Blues Chicagoで開催され、2026年はThird Eye Blindが出演します。チケットは別売りで、収益はPMMI財団に寄付されます。2024年は同種のイベントに約3,000人が集まりました。

参加・出展にいくらかかるのか

参加費は$30です。2026年9月25日までの事前登録が$30、それ以降が$130。これが来場者向けの価格表のすべてです。上位パスもコンファレンスパスも、セッションの追加料金もありません。この1枚に展示、150本以上の教育セッション、全パビリオン、ネットワーキングイベント、無料シャトルバスが含まれます。米国のテック系カンファレンスが$1,300から$2,500であることを思えば、チケット代は航空券に対する端数です。社内稟議の組み立て方そのものが変わります。

さらに安くなる可能性もあります。出展社は無料の招待バッジを配れます。Customer Invite Programという仕組みで、たとえばFormost Fujiは無料登録用のリンクを公開しています。取引のある機械メーカーに一声かけるだけで、$30すら不要になることがあります。

注意点も3つあります。返金は一切ありません。無料招待や事前登録を含め、申込後の取り消しはできません。バッジの現地再発行は$100です。そしてバッジには eventBit というビーコンが入っており、場所ごとの来場者密度を計測しています。登録することが同意にあたり、解除は dataprivacy@pmmi.org へのメールか会場のヘルプデスクで申し出る方式です。情報管理に厳しい企業の出張者には、先に伝えておくべき事実です。

出展料は明快です。

項目内容
標準料金1平方フィートあたり$34.25。ドレージ(荷役費)込み
PMMI会員料金非公開の割引料金。expo@pmmi.org に問い合わせ
10フィート×10フィート(100平方フィート)$3,425
20フィート×20フィート(400平方フィート)$13,700
手付金25%、返金・譲渡不可
2026年分の支払期限2026年6月22日。すでに経過しており、全額返金不可

ドレージが含まれている点が、この展示会の特異なところです。ドレージとは、トラックから機械を降ろしてブースまで運び、会期後に運び戻す作業のことです。米国の展示会では通常、重量に応じて別途請求され、予想外の請求書が来る代表的な項目です。PMMIはこれを料金に含めています。条件が1つあり、指定された搬入日の14時までにトラックがMcCormick Placeでチェックインする必要があります。この枠を外すと割増料金の対象になります。

床の割り当ては優先ポイント制です。継続して出展することでポイントが貯まり、PACK EXPOの各展示会は別々に加算されるため、ラスベガスを飛ばしてもシカゴの優先順位は下がりません。裏を返せば、初出展の企業は場所取りの列の最後尾から始まります。

McCormick Placeの労働組合ルールは、想像より緩く、そして肝心なところで硬いです。イリノイ州法と会場の Exhibitor Bill of Rights により、「出展者従業員」は自社ブースでかなりの作業ができます。ここでいう出展者従業員とは、開幕日の6か月以上前からその企業にフルタイムで雇用されている人を指します。該当すれば、ブースの大きさを問わず、展示の設営と撤去、機械・機材の組立と分解、看板やグラフィックの設置、電気機器やAV機器の接続と操作ができます。自社の脚立、手工具、電動工具も使えます。

できないことは1つに集約されます。動力・油圧を使う運搬機器には一切触れられません。フォークリフト、パレットジャッキ、シザーリフト、ジェニーリフト、電動台車、足場、スクーターはすべて対象外です。自社の非電動のハンドトラックや台車で滑らせたり位置を直したりすることはできます。雇用の証明(W-2や給与関係書類)は求められれば24時間以内に提出する必要があり、この権利を協力会社の要員に移すことはできません。

日本の機械メーカーにとって、これは両面があります。6か月以上在籍している自社のエンジニアが機械を自分たちで組み立てられるのは、デモラインを組むうえで望ましい形です。一方で、重量物は組合の作業員なしには1ミリも動きません。計画すべきは組立ではなく、吊り込みと搬送です。

日本からの視察には、業界団体の公式ルートがあります。日本包装機械工業会(日包工)が中部包装食品機械工業会の協賛、東武トップツアーズの実施で視察団を運営しており、歴史は長く、2014年の時点で第73次を数えています。2026年の内容は次のとおりです。

項目2026年
日程2026年10月17日(土)〜22日(木)の6日間
定員20名(最少催行15名)、添乗員1名
参加費(日包工・中部会員)710,000円
参加費(非会員)760,000円
条件エコノミークラス、2名1室
1人部屋追加(4泊)+160,000円
ビジネスクラス追加(復路)+800,000円
燃油サーチャージ(別途)63,800円の目安
申込期限2026年6月12日、すでに経過

会員が2名1室で参加した場合、諸費用を足して約79万円、1人部屋なら約95万円が食事代と小遣いを除いた総額です。2024年の同じ視察団は会員665,000円でしたので、1回で45,000円、約6.8%上がっています。宿泊はDoubleTree by Hilton Chicago Magnificent Mileで、募集要項はバスタブがない部屋が中心であることを明記しています。

この視察団には、読者が気づくべき点が2つあります。第一に、最終日を捨てています。水曜の午前11時50分の便で帰国するため、15時まで開いている最終日のフロアには立ちません。第二に、展示会当日の昼食は付きません。フロアを回る日程としては正しい設計ですが、会場内の食事代は別途見ておく必要があります。

2026年の申込期限はすでに過ぎています。ただし個人で行くこと自体は難しくありません。バッジは$30、東京からシカゴは直行便です。通訳や送迎、代理登録が必要なら、同時期の視察パッケージを扱う旅行会社(Harukaze Travelなど)が個別に手配を請け負っています。買う価値があるのは通訳と代理手配であって、$30のバッジではありません。

渡航費と宿泊費を含む出張総額は人数と日程で変わります。貴社の条件での概算は、下のツールで試算できます。

Calculate your costs

日本の展示会と比べてどうか

日本にも包装の展示会が2つあり、そのうち1つは同じ週に開かれます。

展示会会期会場主催規模
PACK EXPO International2026年10月18〜21日McCormick Place(シカゴ)PMMI出展2,600社(予定)、バイヤー48,000人(2024年実績)
TOKYO PACK 20262026年10月14〜16日東京ビッグサイト東1〜3・7・8日本包装技術協会2024年は3日間で約220,000人の来場
JAPAN PACK2025年10月7〜10日(隔年・奇数年)東京ビッグサイト東4〜8日本包装機械工業会出展500社超、来場40,000人超

220,000と48,000を並べて比較しないでください。日本の展示会は来場者数を会期中の延べ入場者数で発表し、2日来た人は2人として数えます。PMMIは48,000をバイヤーの数として発表し、出展社スタッフ29,500人は別に数えています。測っているものが違うため、この注釈なしに同じ文に並べるのは、読者を誤らせる最も簡単な方法です。

この表から日本の読者が実際に取るべき点は2つです。

1つ目は日程です。TOKYO PACK 2026は金曜10月16日に閉幕し、PACK EXPOは日曜10月18日に開幕します。両方に出るなら土曜の便になり、それはまさに日包工の視察団が10月17日に出発する日程です。物理的には可能ですが、楽ではありません。多くのチームにとっては、どちらか一方を選ぶ話になります。

2つ目はもっと本質的です。JAPAN PACKを主催しているのは日本包装機械工業会であり、PACK EXPOへの視察団を運営しているのも同じ団体です。日本の包装機械業界の団体が、自国の展示会を開きながら、同時に会員を米国の展示会へ連れて行っています。これは矛盾ではなく、答えです。業界自身が両者を競合ではなく補完と見ているということであり、シカゴへ行く理由は技術の目新しさではなく、規模(500社に対して2,600社)と北米の顧客基盤にあります。

日本企業にとって行く価値はあるか

判断基準は1つです。貴社が北米の顧客と、北米のパートナーを本気で必要としているかどうか。技術を見に行くだけなら、東京ビッグサイトで足ります。

行くべき企業。 第一に、北米市場に機械や包装材を売る意思のある日本メーカーです。理由は市場規模だけではありません。すでに44社の同業が、多くは米国名でその床に立っています。行くか行かないかを決める段階はとうに過ぎていて、実際の論点は北米のパートナーがいるか、そのパートナーが自社を正しく代理できているかです。イシダの存在がHeat and Controlのブースであり、フジマシナリーの存在がFormost Fujiのブースであるという事実を、自分の目で確認する価値があります。第二に、生産ラインの更新を予定している食品・医薬・日用品メーカーです。参加費$30と直行便で、2,600社の機械と40以上の業種の解決策を4日で見られます。Colgate-Palmoliveのグローバルエンジニアリング担当SVPは、社内での正当化の仕方をこう語っています。

"This show is packed with great companies and innovation. If each person from my team walks away with just one great idea as a result of the inspiration we find here at PACK EXPO International, it will already have been worth it!"

1人1つのアイデアで元が取れる、という基準です。$30のバッジであれば、この基準はかなり緩くなります。第三に、共同製造先や量産の受け皿を探している小規模メーカーです。機械メーカーと受託製造業者が同じ建物にいる展示会は多くありません。

行かなくてよい企業。 まず、技術の目新しさを求める企業です。ここに並ぶのは実装され販売されている機械であって、研究段階の技術ではありません。次に、定時デモを見て回る前提で計画している企業です。機械は止まっており、デモは頼んで初めて動きます。受け身で通路を歩く出張は、ほぼ何も持ち帰れません。そして、ジャパンパビリオンや公的な共同出展枠を前提に出展を計画している企業です。この展示会にJETROのパビリオンはなく、日本の団体はパートナー協会一覧にも載っていません。出展はPMMIとの個別契約以外に道がありません。

出展を検討している企業へ。 2026年についてはすでに手遅れです。ブース代の支払期限は2026年6月22日で、それ以降は全額が返金不可の扱いになっています。狙うなら2027年9月のPACK EXPO Las Vegasか、2028年のシカゴです。準備の要点は3つあります。優先ポイント制のため初出展は場所取りで不利になること、$34.25という単価にはドレージが含まれており米国の展示会としては読みやすい費用構造であること、そして自社のエンジニアは機械を組めるが重量物は動かせないため、計画すべきは組立ではなく吊り込みであることです。

最後に、初めて行く日本企業にとって最も実用的な戦術を1つ。フロアにいる44社の日系企業は、そのまま使えるネットワークです。Connected Roboticsは2024年、SMCのブースへ挨拶に行っただけで会期中のランチミーティング用のスペースを貸してもらい、そこで情報交換をしています。同社は日本企業同士の横のつながりが強く、情報交換が活発だったと書いています。シカゴ近郊のシャンバーグに日系製造業が集積していることも、この密度に効いています。代表団を組まずに単身で行く会社ほど、この事実は効きます。貴社の状況を踏まえた参加・出展の判断は、下記からご相談ください。

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FAQ

PACK EXPO International 2026はいつ・どこで開催されますか?
2026年10月18日〜21日、シカゴのMcCormick Placeで開催されます。日曜から水曜という珍しい会期で、最終日の水曜は15時に閉場します。北館・南館・西館・Lakeside Centerの4棟すべてを使い、隔年(偶数年)開催です。
PACK EXPO Internationalの参加費はいくらですか?
2026年9月25日までの事前登録が$30、それ以降は$130です。これが価格表のすべてで、上位パスはありません。150本以上の無料セッション、全パビリオン、シャトルバスがこの1枚に含まれます。返金は一切ありません。
日本からシカゴへの直行便はありますか?
あります。成田・羽田からシカゴ・オヘア国際空港へANA、日本航空、ユナイテッド航空が直行便を運航しています。往路は約11時間55分、復路は約13時間です。米国内での乗り継ぎが不要な点が、ラスベガス開催の展示会に対する最大の利点です。
日本企業も出展していますか?
しています。2026年の出展者リスト2,607件のうち、少なくとも44件が日系親会社の企業です。ただしその多くは米国法人名で出ており、日本語の社名では見つかりません。イシダは自社名では出展せず、Heat and Controlのブースに機械が並びます。
出展料はいくらかかりますか?
標準料金は1平方フィートあたり$34.25で、ドレージ(搬入出の荷役費)が含まれます。10フィート四方で$3,425、20フィート四方で$13,700です。PMMI会員は非公開の割引料金が適用されます。2026年分の支払期限は6月22日で、すでに全額返金不可です。
TOKYO PACKやJAPAN PACKと何が違いますか?
規模と客層です。JAPAN PACKは出展500社超、PACK EXPOは2,600社規模で、来場者は北米の製造業バイヤーです。なおJAPAN PACKを主催する日本包装機械工業会が、PACK EXPOへの視察団も運営しています。業界団体自身が両者を補完関係として扱っています。
PACK EXPO International 2026完全ガイド:日本企業のための参加・出展判断