ATX Minneapolis · ミネアポリス
ATX Minneapolis 2026完全ガイド:日本の自動化企業に行く価値はあるか
Last updated: August 6, 2026
ATX Minneapolis 2026を探してこのページに来られた方に、最初にお伝えすべきことがあります。ATX Minneapolis(Automation Technology Expo Minneapolis)は展示会ブランドとして廃止されました。 現在は、2026年10月28日〜29日にミネアポリス・コンベンションセンターで開催されるMD&M Midwestの5区画のうちの一つ、オートメーション区画です。単独の登録も、単独の出展社リストも、単独のウェブサイトもありません。結論から言えば、この2日間に日本から飛ぶ価値があるのは、医療機器の製造ラインに自動化・搬送・計測を売る企業、そして中西部にすでに顧客や生産拠点があり、その訪問と組み合わせられる企業に限られます。一般的な産業用オートメーションが目的なら、これは行くべき展示会ではありません。この記事では、その判断に必要な数字と、判断を誤らせている古い数字の見分け方を示します。
5,000人
来場者(5区画合計・2026年目標)
575社
出展社(5区画合計・2026年目標)
約40社
オートメーション区画の出展社
無料〜$199
展示会パス
ATX Minneapolis 2026とは何の展示会か
ATX Minneapolisは、2026年時点で独立した展示会ではありません。主催のInforma Marketsが、ミネアポリスで併催していた5つのブランドを一つに統合し、ATX Minneapolisはその中のオートメーション区画になりました。統合後の展示会名はMD&M Midwestです。
主催者自身が公式サイトのオートメーション区画のページで、そう書いています。
formerly ATX Minneapolis, where top automation companies showcase the latest machines, equipment, and technologies
5ブランドと現在の区画名の対応は、公式サイトの区画一覧ページに掲載されています。
| 旧ブランド | 現在の区画 |
|---|---|
| MD&M Minneapolis | MedTech & Digital Health |
| ATX Minneapolis | Automation & Robotics |
| Design & Manufacturing | Design & Manufacturing(名称そのまま) |
| Plastec Minneapolis | Plastics & Polymers |
| MinnPack | Packaging |
ドメインの挙動も一致しています。2026年8月6日に確認したところ、atxminneapolis.comは名前解決せず、atxexpo.comはInforma本体のコーポレートサイトへ301リダイレクトされます。旧傘ブランドのadvancedmanufacturingminneapolis.comはmdmmidwest.comへ、minnpack.comはMD&M MidwestのPackaging区画ページへリダイレクトされ、plastecminneapolis.comは名前解決しません。MD&M Midwestのトップページに「ATX Minneapolis」という文字列は一度も現れません。公式サイト全体で、旧名が出てくるのは上記の「formerly」の2箇所だけです。
これはミネアポリスだけの話ではありません。 Informaは同じ判断を全米4都市のMD&Mブランドに適用しました。西海岸ではATX WestとPlastec WestがMD&M Westに統合され、atxwest.comとplastecwest.comは同じくリダイレクトになっています。ATXというブランドは、東西どちらでも姿を消しました。
そして、まだ古い情報を売っているサイトがあります。 複数のイベント情報サイトが、いまだにATX Minneapolisを単独の展示会として掲載しています。expofinder.comは2026年のATX Minneapolisについて「300 exhibitors, 2w+ visitors」と表示していますが、この展示会に区画別の出展社数は存在せず、20,000人超という来場者数はフロア全体の目標5,000人の4倍です。出典の記載もありません。2026年にATX Minneapolis単独の出展パッケージを提示してくる相手がいたら、その情報が更新されていない証拠だと考えてください。
実務上の結論は単純です。登録はMD&M Midwestで一度行い、バッジ1枚で5区画すべてを回ります。選ぶものは何もありません。
いつ・どこで開催されるのか
2026年10月28日(水)〜29日(木)の2日間、ミネアポリス・コンベンションセンター(1301 Second Avenue South, Minneapolis, MN 55403)で開催されます。2日間です。 3日以上の米国大型展示会を想定して日程を組むと1日余ります。
| 区分 | 時間 |
|---|---|
| 展示フロア | 水 10:00〜17:00、木 10:00〜16:00 |
| カンファレンス | 水 08:30〜16:15、木 08:30〜15:00 |
| 受付 | 火 08:30〜17:00、水 08:00〜17:00、木 08:00〜16:00 |
受付は前日の火曜から開いています。 火曜に到着する便であれば、その日のうちにバッジを受け取っておくと、水曜朝の列を回避できます。
日本からのアクセスは、この展示会の最大の実務的利点です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 直行便 | デルタ航空が羽田〜ミネアポリス・セントポール(MSP)を毎日1往復。往路DL120は羽田16:05発、所要約11時間40分。復路DL121はMSP 10:40発、翌日13:05羽田着 |
| 機材 | Airbus A330-900neo。2023年3月26日にデイリー運航で再開 |
| 参考運賃 | 片道¥126,720〜(2026年8月時点のExpedia日本サイトの表示) |
| 空港から会場 | MSPからダウンタウンまで12マイル。METRO Blue Lineで約25分、$2.00〜$2.50。タクシー$39〜$49、配車サービス$20〜$40 |
軽装ならライトレール、荷物があるならタクシーです。 Blue Lineはコンベンションセンターに停まりません。Nicollet MallまたはGovernment Plazaの駅から徒歩16〜20分あり、サンプルケースや什器を持っての移動には向きません。
なぜ人口規模でいえば中堅のミネアポリスに羽田直行便があるのか。ミネアポリスはノースウエスト航空のハブで、同社は米国キャリアで最も厚い日本路線網を持っていました。2008年の合併でデルタがハブと路線の両方を引き継いだ結果です。デンバーもフェニックスもシャーロットも日本からの直行便を持たない中で、ミネアポリスだけが持っている理由がこれです。
10月末のミネアポリスは寒く、雪の可能性があります。 平均最高気温は約11°C、平均最低気温は約2°C、日照は約10時間半です。ツインシティーズの初雪は2022年が10月14日、2023年が10月30日でした。会期は10月28日〜29日です。積雪に当たる確率は高くありませんが、東京基準のコートでは足りません。
See itineraries誰が主催しているのか
主催はInforma Markets、ロンドン証券取引所上場のInforma PLCの製造業部門(旧Informa Markets Engineering)です。同部門は世界12カ国で50を超えるイベントを運営し、130万件規模の製造業データベースを保有していると自社で説明しています。MD&Mは米国4都市の巡回ブランドで、ミネアポリス(10月・2日間)、アナハイム(2月・3日間)、ニューヨーク(5月・2日間)、シャーロット(日程未定)が並びます。アナハイムのMD&M Westが旗艦で、出展社1,700〜1,800社、来場者13,800人超。ミネアポリスはその約3分の1の規模です。
5ブランドを1つに畳んだ判断は、事業として読めば分かりやすいものです。5ブランドは5つのウェブサイト、5つの販促予算、隣り合うブースを別々に売る5つの営業チーム、そして自分が買ったのは小さい展示会だと思う5組の来場者を意味します。1ブランド5区画にすれば、バッジも名簿もフロアプランも1つになり、スポンサーに提示できる数字は来場者を1人も増やさずに大きくなります。代償は、ATX Minneapolisが中西部の自動化業界で数十年かけて積んだ認知でした。
オートメーション側にとって重要なのは、統合前からInformaの中でのATXの位置づけが分かる証拠が残っていることです。 ATXブランドは、Informaの「Brand Director of Materials, Automation, Packaging and Processing」の担当下にありました。オートメーションは、一人のディレクターが持つ4分野のうちの1つでした。単独の展示会として資源が割かれていた形跡はなく、MD&M Midwestへの吸収は方針転換というより、組織図が実態に追いついた出来事に見えます。
メディアパートナーの顔ぶれが、この区画の重さを最もよく表しています。 公式にパートナーとして並ぶ6誌は、Battery Technology Online、Design News、MD+DI、Packaging Digest、PlasticsToday、Powder & Bulk Solidsで、すべてInforma自身の媒体です。このうちオートメーションの読者を持つのはDesign Newsだけで、それも自動化専門誌ではなく一般的なエンジニアリング誌です。Automation World、Control Design、Assemblyといった自動化専門媒体は、この展示会のパートナーリストにありません。 一方、同じInformaのMD&M Westには約60誌の第三者トレードプレス枠があり、その中にAutomation World、Control、Control Design、Assembly、Machine Designが入っています。西海岸の展示会は今も自動化業界の専門媒体に売り込んでおり、ミネアポリスはそうしていません。
業界団体も同様です。A3(Association for Advancing Automation)、PMMI、ISAのいずれも、この展示会には関与していません。A3は自前でAutomateを運営しており、ここに来ていないのは見落としではなく、自動化業界がどこに集まっているかの正しい表示です。
オートメーション区画にはどんな企業が出展するのか
約40社です。 2026年8月5日時点の公式出展社リスト(Map Your Showの書き出し)をPDFで取得し、手作業で数えました。リスト全体は536行、重複を除いた区画数は523、ブース番号は1345〜3926の範囲にあります。主催者は区画別の出展社数を一切公表しておらず、書き出しデータにも区画のタグがありません。 したがって約40社という数字は、社名と事業内容からの手作業の読み取りであり、境界は曖昧です(Machine Solutions、Motion Dynamics、Delta ModTechなどは自動化と医療機器製造装置の中間にあります)。
主な出展社を分野別に挙げます。括弧内はブース番号です。
- カスタム自動化・システムインテグレーション(最大の集団、かつほぼすべて地元):ATC Automation(2303)、Automated Machine Systems(2009)、Automation Inc.(2103)、Automation NTH(2135)、Can-Am Integration(2130)、Isthmus Engineering & Manufacturing(2521)、Mechatronic Solutions(1803)、MuL Technologies(1813)、PaR Systems(2037、ミネソタ企業)、Sure Controls(2646)、Thor Medical Automation(3020)
- モーションコントロール・駆動:FAULHABER Drive Systems(2520)、maxon(2616)、Jenny Science(2021、スイス)、SCHNEEBERGER(1708、スイス)、PBC Linear(2036)、Zaber Technologies(1702、カナダ)、Griffin Motion(2706)、Joyce/Dayton(2012)
- ロボティクス:EPSON Robots(2035)、UFACTORY USA(2038、協働ロボット)、Hirata Corporation(1717)、PaR Systems(2037)
- ビジョン・センシング・計測:Keyence Corporation of America(2434)、Cyth Systems(3920)、Aven(1709)、NI / Emerson(3920)、Mountz(3742、トルク工具)
- レーザー・加工装置:LPKF Laser & Electronics(2330)、Preco(3014)、Universal Laser Systems(2936)、WAFIOS Machinery(2728)
- マテリアルハンドリング:Kardex Remstar(1823)、PaR Systems(2037)
ブース番号の並びが、この区画のフロア上の位置を語っています。 オートメーションの出展社はほぼすべて1xxx番台か2xxx番台前半にあり、MedTechの受託製造業者は3xxx番台に固まっています。オートメーションはこのフロアの一角であって、専用ホールを持っているわけではありません。
そして、名前がないことのほうが重要です。 FANUC、安川電機、ABB、KUKA、Universal Robotsのいずれも2026年の出展社リストにありません。かつてAutomation Technology Expoという名前を掲げていた展示会で、世界の産業用ロボット大手4社が1社も出ていないという事実が、この区画の性格を最も端的に示しています。
日本勢は6社、いずれも米国法人を持つ大手です
社数の割合でいえば、オートメーション区画の日本比率はフロア平均より高くなっています。
| 出展社 | ブース | 親会社 |
|---|---|---|
| EPSON Robots | 2035 | セイコーエプソン(長野県諏訪市) |
| Hirata Corporation | 1717 | 平田機工株式会社(熊本県) |
| IKO International, Inc. | 2042 | 日本トムソン株式会社 |
| Keyence Corporation of America | 2434 | 株式会社キーエンス |
| Mabuchi Motor America Corporation | 2917 | マブチモーター株式会社 |
| NB Corporation of America | 2026 | 日本ベアリング株式会社 |
6社すべてが、米国子会社を持つ大手です。中小企業は1社もありません。 そして、日本の公的支援プログラムを経由して出ている企業も1社もありません。この点は医療機器側と対照的で、詳しくは費用の節で述べます。
なお、セイコーエプソンの本社は長野県諏訪市にあります。長野県は同じフロアの医療機器側に県のグループブース(2527)を出しており、一つのホールに性格の異なる2つの長野が並ぶことになります。
会場では実際に何が起きるのか
2日間の中身は、523区画の展示フロア、無料の展示会場内セッション、そして有料のカンファレンスとワークショップの3層です。自動化目的の来場者にとって、価値があるのは前の2つで、有料カンファレンスは対象外だと考えてください。
有料の中心は「MD&M MedTech Conference」です。 2日間のトラックは設計、次世代技術、法規制対応、サイバーセキュリティ、サプライチェーン強靭化、品質の6分野で、すべて医療機器の文脈です。別売りの有料ワークショップは4本あり、うち自動化に隣接するのは「Diving Deeper into Lean and Smart Manufacturing Synergies」(自動化・AI・データ分析を従来のリーンに組み合わせる「Digital Lean」)と「Smart Manufacturing: Why it Matters and How to Achieve it」(半日)の2本です。残り2本は滅菌とリーダーシップです。
無料の展示会場内セッションには、自動化が明示的に含まれています。 主催者は「30時間超の無料教育」と3つの展示会場内シアターを掲げ、その内容としてサイバーセキュリティ、オートメーション、ワークフォース・イノベーションを挙げています。基調講演、Coffee Talk、Lunch & Learnも展示会パスで参加できます。
主催者自身が、この区画をどう位置づけているかを2025年版の出展社向け資料に書いています。
The Automation Industry Sector of MD&M Midwest pairs design, manufacturing, plastics, and packaging challenges with smart solutions in a setting that fosters interaction and inspiration. Hundreds of Buyers, C-Suite Executives, and Engineers will be looking to increase efficiency and reduce time, waste, and cost.
この一文は珍しく正直です。 オートメーション区画は「設計・製造・プラスチック・包装の課題に対する解」として、つまり他の4区画に奉仕する立場として位置づけられています。単独の目的地としては書かれていません。そして想定される来場者規模は「Hundreds」であり、フロア全体で掲げる5,000人ではありません。貴社が売りに行くのは医療機器・プラスチック・包装のメーカーであって、自動化業界の展示会に出るわけではない。 これが、この区画に出展する企業が最初に受け入れるべき前提です。
出展側の評価として主催者が自社資料に採用したのは、地元ミネソタの自動化インテグレーターであるMechatronic Solutions(2026年はブース1803)のシニアマーケティングマネージャーの言葉です。
You get people who want to be here, who want to see the latest technology and we get a great opportunity to showcase that. There are a lot of unfound customers that you can find here.
何を言っていて、何を言っていないかを読んでください。 「来たくて来ている人がいる」は質の主張であって、量の主張ではありません。有用なのは後半の「見つけていなかった顧客が多くいる」のほうで、存在を知らなかった買い手を発見できるという、地域展示会本来の効用を述べています。フロアが賑わっているとは誰も言っていません。地元企業が地元の展示会を、その展示会自身の資料で褒めている構図であることも踏まえて読む必要があります。
自動化とは関係のない収穫が一つあります。 このフロアにはBSI Group America(2928)、Bureau Veritas(3046)、CSA Group(3246)、DEKRA North America(2746)、TÜV SÜD America(2627)の5つの認証・試験機関が出展しています。米国の医療機器市場に自社の装置を入れようとする企業にとって、認証機関5社に2日間で会えるのは、出展社の製品とは無関係に成立する来場理由です。
2026年の登壇者は、2026年8月6日時点で未発表です。 主催者はセッションの形式だけを公表し、氏名を出していません。ここで注意すべき点があります。最安の超早期価格の締切は2026年8月14日で、プログラムが発表される前です。 中身を確認してから有料パスを買うことは、この展示会では構造的にできません。
参加・出展にいくらかかるのか
展示フロアを歩くだけなら、2026年9月16日までに登録すれば無料です。 ATX単独のパスは存在せず、価格ラダーはフロア全体で1本です。以下はすべて米ドル、公式のPasses & Pricingページの2026年8月6日時点の掲載価格です。
| パス | 超早期(8月14日まで) | 早期(8月15日〜9月16日) | 事前(9月17日〜10月21日) | 当日(10月22日〜29日) |
|---|---|---|---|---|
| 2日間カンファレンス | $529 | $629 | $749 | $879 |
| 1日間カンファレンス | $319 | $379 | $479 | $579 |
| 展示会パス | 無料 | 無料 | $50 | $199 |
無料から$199まで4倍に跳ね上がるので、渡航が決まっていなくても登録だけ先に済ませるのが合理的です。 カンファレンスパスには団体割引があり、3〜5名で10%、6〜9名で20%、10名以上で25%です。$150のキャンセル料は2026年9月21日まで免除されます。
自動化系の企業が踏みやすい落とし穴が3つあります。
- 無料の展示会パスは「有資格者限定」で、営業・事業開発職は対象外です。 出展していないサプライヤーの営業担当者は無料では入れません。
- 出展していない製造業者は1名あたり$499です。 自社ブースを出さずにフロアを歩いて開拓しようという自動化機器メーカーは、まさにこの条項に該当します。航空券を押さえる前に規約を読んでください。
- 有料カンファレンスは医療機器向けです。 自動化目的なら$529は基本的に不要で、無料の展示会場内セッションのほうが目的に合っています。
ブース出展の価格は、どの区画についても公開されていません。 2025年版の出展社向け資料はブース予約を電話窓口(1-844-826-6466)に、スポンサーシップをsponsorships.ime@informa.comまたは877-683-5251に誘導するだけで、平米単価も最小区画も掲載されていません。公式サイトにも料金表はありません。第三者サイトが提示する平米単価は出典のないものだと考えてください。
そして、日本の自動化企業にとって重要な非対称があります。 このフロアで唯一公開されている出展価格は、長野県のグループブースの1社あたり25万円です。ただしこれは信州医療機器事業化開発センターが運営する医療機器のプログラムで、募集対象は医療機器、医療機器用部品、医療消耗品、健康関連製品などです(2026年分は受付終了済み)。日本の自動化サプライヤーが使える同等の補助ルートは、この展示会には存在しません。 過去のどの年についても、日本のオートメーション分野の団体・パビリオン・ミッション・補助制度がこの展示会に付いていた形跡は見つかりませんでした。フロアにいる日本の自動化企業6社は、いずれも既存の米国法人を持つ大手が自社の判断と予算で出展しています。
渡航費、宿泊費、出展費を合わせた出張総額は、為替と人数で大きく変わります。貴社の条件での概算は、下のツールで試算できます。
Calculate your costs日本企業にとって行く価値はあるか
判断基準は一つです。貴社の自動化技術を買うのが、医療機器メーカーかどうか。 それだけです。
この問いに正面から答える一次情報が一つだけ存在します。JETROが2021年11月、コロナ禍後初の対面開催となった回を取材し、日本の出展企業に話を聞いた記事です。同じ記事の中で、医療機器分野の出展企業3社はいずれも肯定的でした。期待以上の来場者と成果を得た、と述べた企業があり、医療分野では顧客が実現したいことについてのコミュニケーションが非常に重要で、デジタル展示会では不可能、対面式が必須と語った企業があり、帰国後の隔離を負ってでも来る価値があったと述べた企業がありました。そしてJETROは、同じ記事に、オートメーション技術分野の企業からのこの一行を並べて載せています。
コロナ禍以前の展示会に比べ、商談件数は半数以下だった
これは、この展示会について私たちが見つけた唯一の否定的な一次情報です。 主催者ではなく独立した取材者が記録したもので、オートメーション側について書かれた唯一の当事者証言でもあります。コロナ禍による一時的な落ち込みという読み方は当然ありえます。しかし同じ回、同じフロアで、医療機器の出展社3社は満足していました。全区画が等しく落ち込んだのであれば、この差は出ないはずです。MedTechが主で自動化が従というフロア構造では、自動化ブースの人流は医療機器のエンジニアが流れてくるかどうかに依存し、全体の来場が減ったときに最初に細るのがその流れです。 1件の証言は証明にはなりませんが、構造分析と同じ方向を指しています。
行くべき企業。 医療機器の製造ライン向けに、組立自動化、搬送、精密位置決め、マシンビジョン、検査・計測を売っている企業です。買い手はここにいます。来場者の82%は中西部在住で、41%は経験11年以上、64%が進行中または24カ月以内に予定のある案件を持ち、70〜80%が購買の決定または推薦に関与します。ミネソタは世界で最も医療機器の集積が濃い州で、メドトロニックが本社を置き、ボストン・サイエンティフィック、アボット、3Mが主要拠点を構え、メイヨー・クリニック本部は90分南のロチェスターにあります。
特に向いているのは、中西部にすでに顧客か生産拠点がある企業です。 2日間の展示会そのものより、その前後に組める顧客訪問のほうが価値が大きく、往復の航空券1枚で展示会と既存顧客のフォローを両方こなせます。実際、2010年に大阪商工会議所が近畿経済産業局の委託でこの展示会を軸に組んだミネソタ・ミッションは、10日間の日程のうち展示会に2日、ミネソタ州の企業・大学・研究機関の訪問に4日を充てていました。この展示会を出張の目的地にするのではなく、中西部滞在の起点にする。 15年前にこの旅程を職業として設計した人たちの結論は、今も有効です。
行かなくてよい企業。 一般的な産業用オートメーションを売る企業です。根拠は6つあります。世界の産業用ロボット大手4社が出展していないこと。自動化業界の団体が関与していないこと。MD&M Westと違い自動化専門媒体がパートナーにいないこと。有料カンファレンスが医療機器向けであること。主催者自身が区画を他の4区画に奉仕する立場として説明していること。そして、この展示会について存在する唯一の否定的な一次情報が、自動化の出展社から出ていることです。同じ航空券代を使うなら、A3が主催するAutomate(6月、デトロイトまたはシカゴ)が米国の自動化業界が実際に集まる場です。工作機械と生産技術ならIMTS(9月・偶数年、シカゴ)にはJETROのジャパン・パビリオンとJMTBAの派遣があり、日本の中小企業に組織的な入り口があります。 包装ラインに自動化を売るならPACK EXPOです。
それでもこの展示会を選ぶ理由は、狭いが明確です。 2日間で終わり、展示会パスは無料で、羽田から直行便が飛んでいます。米国の医療機器製造向け自動化が市場として成立するかを試すには、これは異常に安い実験です。 私たちの推奨はこの実験を走らせることであって、ブース予算を投じることではありません。まず無料パスで2日間歩き、既存顧客の訪問を前後に付け、それから出展を判断してください。
なお、同じフロアの医療機器側の全体像、日本企業23社の顔ぶれ、長野県のグループブースについては、MD&M Midwest 2026の完全ガイドで扱っています。登録もそちらの名前で行います。
貴社の製品と顧客構成での参加・出展判断は、下記からご相談ください。
Talk to usFAQ
- ATX Minneapolis 2026は今も開催されていますか?
- ブランドとしては廃止されました。現在はMD&M Midwestの5区画の一つ、オートメーション区画です。単独の登録も単独の出展社リストもありません。登録はMD&M Midwestで行い、バッジ1枚で5区画すべてを回れます。
- オートメーション区画には何社が出展しますか?
- 約40社です。主催者は区画別の社数を公表していないため、これは2026年8月5日時点の公式出展社リスト(523区画)を手作業で読んだ数です。うち6社が日本に親会社を持つ企業です。
- 来場者5,000人という数字はオートメーションの来場者ですか?
- 違います。5,000人はMD&M Midwest全5区画を合わせたフロア全体の2026年目標です。区画別の来場者数はどの年も公表されていません。オートメーション区画の想定規模を主催者は「hundreds」と書いています。
- 参加費はいくらですか?
- 展示会パスは2026年9月16日までの登録なら無料、9月17日以降は$50、当日は$199です。2日間の有料カンファレンスは$529〜$879ですが、内容は医療機器向けで、自動化目的なら無料の展示会場内セッションのほうが適しています。
- 日本からミネアポリスへの直行便はありますか?
- あります。デルタ航空が羽田〜ミネアポリス・セントポールを毎日1往復、A330-900neoで運航しています。往路の所要は約11時間40分です。米国内陸都市で日本からの直行便がある都市はごく少なく、これがこの展示会の実務上の利点です。
- 一般的な産業用オートメーションが目的でも価値はありますか?
- 限定的です。FANUC、安川電機、ABB、KUKA、Universal Robotsのいずれも2026年の出展社リストにありません。自動化業界の団体もオートメーション専門媒体も関与していません。医療機器製造向けの自動化でなければ、AutomateやIMTSのほうが投資対効果は高くなります。