The Battery Show North America · デトロイト
The Battery Show North America 2026完全ガイド:日本企業のための出展・参加判断
Last updated: August 6, 2026
The Battery Show North America 2026は、2026年10月12日〜15日にミシガン州デトロイトのHuntington Placeで開催される、北米最大級の電池・EVサプライチェーン展示会です。結論から言えば、電池やEVの生産ラインに材料、部品、計測機器、製造装置を供給する企業にとっては、渡航費に見合う「行くべき」展示会です。一方、電池セルそのものを製造する企業や、消費者向けのEV製品を売る企業にとっては、規模の割に得るものが少ない場でもあります。この記事では、入場が無料になる条件、ブース出展の実費、2025年に60社余りが出展した日系企業の実像まで、判断に必要な材料を提示します。
2.1万人超
来場者(2025年実績)
1,300社超
出展社(2025年実績)
60社超
日系出展社(2025年)
8月28日まで無料
展示会場の入場
The Battery Show North Americaとは何の展示会か
The Battery Show North Americaは、電池とEVの「作り方」を売買する産業見本市です。完成した電気自動車を見せるモーターショーではなく、セル、材料、製造装置、計測機器、熱対策部品といった、電池を量産するために必要なものを供給する企業が集まる場です。主催はイギリスのInforma PLC傘下のInforma Markets Engineeringです。
構造上の注意点が一つあります。この展示会はElectric & Hybrid Vehicle Technology Expo North Americaと同一会場・同一バッジで一体運営されています。会場も出展社ディレクトリも一つで、実質的に一つのイベントが二つのブランド名を持っている状態です。2025年にフジクラコンポジットがEV Tech Expo側のブース2050を確保したように、日本企業がどちらの名義で申し込んでも同じフロアに立ちます。1,300社、16,000人といった公表数値はすべてこの合算値です。
規模と歴史を整理すると次のようになります。
| 年 | 会期 | 会場 | 規模 |
|---|---|---|---|
| 2023 | 9月11〜14日 | Suburban Collection Showplace(ミシガン州ノバイ) | 775社超、教育プログラム72時間超 |
| 2024 | 10月8〜10日 | Huntington Place(デトロイト、初開催) | 2.1万人超、約1,250社。いずれも当時の記録 |
| 2025 | 10月6〜9日 | Huntington Place | 2.1万人超、1,300社超。15周年 |
| 2026 | 10月12〜15日 | Huntington Place | 8月5日時点で953社が登録済み |
日本語で情報を集める際に最も重要な歴史的事実は、2024年の会場移転です。 2023年まではデトロイト中心部から北西に約50km離れたノバイ市の郊外会場で開催されていました。2024年にダウンタウンのHuntington Placeへ移り、その年に来場者・出展社の両方で記録を更新しました。日本の自動車業界向け情報サイトMarkLinesは2024年の報告で、この会場を「新しい会場である米国ミシガン州デトロイトのハンティントンプレイス・コンベンションセンター」と書き、「2024年のイベントには21,000人以上の出席者と約1,250社の出展企業があり、双方とも記録を更新した」と記録しています。2023年以前に書かれた日本語の視察記事やホテル情報は、別の街を指しているため使えません。
主催者発表の数値には注意が必要です。2026年の公式サイトは来場者16,000人以上、出展社1,300社以上、講演者250人以上、教育プログラム140時間以上と掲げていますが、同じサイトの別ページ(Why Attend)は講演者150人以上、136時間と書いており、内部で食い違っています。来場者16,000人という数字も、2024年・2025年の実績21,000人より低い保守的な見通し値です。実数として確認できるのは、公式のMapYourShow出展社リストを2026年8月5日時点で集計した953社です。会期まで2ヶ月あるため1,300社に届く可能性は十分ありますが、現時点では目標値です。
いつ・どこで開催されるのか
2026年10月12日(月)〜15日(木)の4日間、デトロイト中心部のHuntington Place(1 Washington Boulevard, Detroit, MI 48226)で開催されます。ただし展示会場が開くのは13日(火)からの3日間です。初日の月曜日は3時間ワークショップのみで、フロアは開きません。
| 日程 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 10月12日(月) | ワークショップのみ | 9:00〜16:00 |
| 10月13日(火) | 展示会場・カンファレンス | 9:30〜16:30 |
| 10月14日(水) | 展示会場・カンファレンス | 9:30〜16:30 |
| 10月15日(木) | 展示会場・カンファレンス・Executive Summit | 9:30〜15:00 |
日本からの渡航は、米国の主要展示会としては恵まれた部類です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 直行便 | 羽田〜デトロイトをデルタ航空が週7便、A350で運航。往路約11〜12時間、復路約13時間。全日空は同路線に就航していません |
| 大阪・名古屋発 | 直行便はなく乗り継ぎになります |
| 空港から会場 | 約35km、車で25〜35分。Uber・Lyftは$35〜45、タクシーは定額$60が一般的。SMART FASTバスは$2で45〜70分 |
| 10月の気候 | 平年の最高気温16.7°C、最低6.7°C、降水量64mm、降雪なし。札幌の10月下旬に近い体感です |
配車サービスを使う場合、デトロイト空港ではBig Blue Deck内の指定エリアからしか乗車できません。到着ロビーの前で待っても車は来ないため、初訪問者がつまずきやすい点です。
宿泊はonPeakが唯一の公式手配窓口です。2026年10月13〜14日の公式レートは以下のとおりです。
| ホテル | 1泊 | 会場まで |
|---|---|---|
| Fort Pontchartrain Detroit, a Wyndham Hotel | $279 | 0.03マイル |
| DoubleTree Suites by Hilton, Fort Shelby | $247 | 0.39マイル |
| The Westin Book Cadillac Detroit | $270 | 0.44マイル |
| Courtyard by Marriott Detroit Downtown | $259 | 0.46マイル |
| Detroit Marriott at the Renaissance Center | $256 | 0.52マイル |
| MGM Grand Detroit | $304 | 0.77マイル |
実勢は1泊$250〜$300、いずれも会場まで徒歩圏です。 リストには$180のSouthfield地区のホテルもありますが、会場から16〜19マイル離れており、レンタカーを前提としない日本からの出張者には配車代が1日$70〜90上乗せされます。ダウンタウンで予約してください。日本の視察ツアーを扱うハルカゼ旅行社がモデルプランで例示しているのもDetroit Marriott at the Renaissance Centerで、日本人グループには馴染みのある選択肢です。
See itineraries誰が主催しているのか
主催はInforma Markets Engineering、ロンドン証券取引所上場のInforma PLC(ティッカーINF)の一部門です。同社は自らを「世界の3兆ドル規模の先端製造業向けで最大手のB2Bイベント運営・出版・デジタルメディア企業」と説明し、130万件の独自データベースを使って供給者と購買層をつなぎ、十数カ国で50以上のイベントを運営していると述べています。
この出自から、この展示会の振る舞いが3つ説明できます。
1つ目は、収益源が来場者ではなく出展社だということです。 展示会場への入場は早期登録なら無料、以降も$69〜$99にすぎません。一方でカンファレンスパスは$945〜$2,495、ブースは1平方フィートあたり$48.75〜$56.50です。無料のExplorer Passが存在する理由も、出展しないサプライヤーに$399を課す理由も、ここにあります。
2つ目は、イベント事業であると同時にメディア事業でもあることです。 公式メディアパートナーのBattery TechnologyとDesign Newsはどちらも主催者Informaの自社媒体です。この展示会に関する業界記事の多くは主催者自身が書いているため、レポート類は独立した第三者評価ではなく、広報に近いものとして読む必要があります。
3つ目は、ブランドが世界展開されていることです。 The Battery Showは北米のほか、欧州(シュトゥットガルト、2026年6月9〜11日)、中東(ドバイ、9月1〜3日)、アジア(ジャカルタ、9月2〜5日)、インド(グレーターノイダ、10月22〜24日)で開催されます。日本企業が出展先を選ぶとき、競合する複数の展示会から選んでいるのではなく、同じブランドのどの版に出るかを選んでいます。
イベント責任者はInforma Markets EngineeringのGroup Event Director、Shamara Ray氏です。2025年の15周年に際して同氏は「Our 15th anniversary in Detroit is more than a celebration, it's a reflection of how far the battery industry has come and the global impact of the battery supply chain」と述べています。
カンファレンスのプログラムは営業部門ではなくアドバイザリーボードが編成しています。公式サイトで確認できるボードメンバーの一人は、北米電池業界団体NAATBatt Internationalの理事も兼ねる化学エンジニアです。プログラムが業界団体と接続していることは、技術セッションの質を判断するうえで有効な手がかりになります。
どんな企業が出展しているのか
2026年の出展社は、2026年8月5日時点の公式リストで953社です。日本企業の視点で見ると、この展示会は日本の得意分野がそのまま並ぶフロアです。
| セグメント | 出展企業の例 |
|---|---|
| セル・パック | A123 Systems、Shenzhen BAK Power Battery、Inventus Power、American Battery Factory |
| 正極・負極・セパレータ・電解液材料 | 東レ、ZEON、カネカ、積水化学工業、Guangzhou Tinci Materials |
| 熱管理・ベント・防火 | 信越シリコーン、Fujipoly、Sekisui Voltek、住友ベークライト |
| 接続・バスバー・ケーブル | 住友電工インターコネクトプロダクツ、TDK、KOA Speer |
| 試験・計測・検査 | HIOKI、菊水電子、ESPEC、堀場製作所、日本電子、島津製作所、日立ハイテク、ミツトヨ、ZEISS |
| 生産設備・自動化 | アマダウエルドテック、日特、日東精工、高砂工業、SMC、Bosch Rexroth、NETZSCH |
| パワートレイン・モーター | ニデックモーター、三菱電機、BorgWarner、山田製作所 |
| 化学・接着剤・コーティング | Dow、Henkel、ダイセル、ナガセアメリカ、AGCケミカルズ |
| 商社・流通 | 兼松KGK、ナガセアメリカ、岡谷、TTI |
日系企業は何社来ているのか
2025年は日系企業60社余りが出展しました。 これはジェトロ・シカゴ事務所が自ら視察プログラムを実施したうえで報告した数字です。ジェトロのビジネス短信(2025年10月16日、村山裕紀・星野香織)は「外国企業では、日系企業60社余りが出展したほか、中国系企業の出展も目立ち、引き続きバッテリー産業での大きな存在感を示した」と記録しています。日本の政府系機関が現地で確認した数字であり、「うちのような会社も来ているのか」という問いへの最も確実な回答です。
2026年については、8月5日時点の公式リストから日本親会社の出展社38社が確認できます。60社との差は、リストがまだ埋まりきっていないためと見るのが自然です。ブース番号つきで確認できる企業は次のとおりです。
愛知製鋼 6606 ・ アマダウエルドテック 3242 ・ American Honda Motor 4500 ・ ダイセル 2543 ・ ESPEC 5622 ・ Fujipoly 2935 ・ HIOKI 5711 ・ 日立ハイテク 6400 ・ 堀場製作所 2411 ・ 日本電子 801 ・ カネカ 1800 ・ 兼松KGK 6636 ・ ケーヒン・ラムテック 5840 ・ 菊水電子 1212 ・ KOA Speer 2035 ・ 三菱電機 1311 ・ ミツトヨ 1327 ・ ナガセアメリカ 3014 ・ ニデックモーター 2404 ・ 日東精工 2726 ・ 日特 1730 ・ OHKITA Technologies 1809 ・ 岡谷 1018 ・ プロテリアル 2929 ・ 積水化学工業 1711 ・ Sekisui Voltek 3843 ・ 写真化学 5627 ・ 島津製作所 6305 ・ 信越シリコーン 1705 ・ SMC 3426 ・ 住友ベークライト 1215 ・ 住友電工インターコネクトプロダクツ 3029 ・ 高砂工業 2034 ・ 田辺工業 5929 ・ TDK 1405 ・ 東レ 718 ・ 山田製作所 2344 ・ ZEON 5336
この一覧が示す傾向を言葉にすると、日本の強みはセルではなく、計測・材料・工程装置にあります。38社のうち8社が試験計測メーカーで、残りの多くが材料、フィルム、接着剤、コネクタ、巻線・溶接装置です。日本のセルメーカーは自社名で出展していません。パナソニックは2025年、EVモーター用部品や車載電子部品の供給者としてジェトロの視察先に含まれています。つまりセル生産の川上・川中に売る企業にとっては、競合がすでにいるフロアです。
ジャパンパビリオンはなく、代わりに視察プログラムがある
2026年の出展社リストには、German Pavilion(3826)、UK Pavilion(3222)、New York State Pavilion(2814)、チワワ州政府(5236)が並びます。日本のパビリオンはありません。 2025年もジェトロは、カナダ総領事館、英国電池産業化センター(UKBIC)、ドイツ経済・エネルギー省(BMWE)の政府出展を記録していますが、日本政府のブースには触れていません。
日本の関与はパビリオンではなく代表団の形をとっています。ジェトロは2025年10月7〜8日、日系企業12社16人が参加する2日間の視察プログラムを実施し、東レやパナソニックなど約20社との面談をアレンジしました。ミシガン州経済開発公社(MEDC)とDetroit Regional Partnership(DRP)が支援し、グレッチェン・ホイットマー州知事との質疑応答も設けられています。知事は代表団に対し「日本企業のミシガン州への貢献と、ジェトロの長年の協力に心から感謝している」と述べました。
日本企業にとって、これが最も実利のあるエコシステム上の事実です。ミシガン州は日系の電池サプライヤーを積極的に誘致しており、ジェトロはMEDCとの紹介関係を持っています。 展示会はその機会であり、実際の相手方はMEDCとDRPです。2026年に同じプログラムが実施されるかは未確認のため、単独で申し込む前にジェトロ・シカゴに問い合わせる価値があります。
なお中国系企業の存在感は年々増しています。2026年のリストでは、広東、深圳、江蘇、寧波、浙江、山東を冠する社名が100件を優に超え、確認できた日系38社を大きく上回ります。
会場では実際に何が起きるのか
4日間は、月曜のワークショップ、火曜から木曜の展示フロアとカンファレンス、木曜の経営層向けサミットという構成です。出展社のInventus Powerが自社の参加記で「3-day expo」と書いているとおり、フロアに立つ日数は3日です。人員計画はこれを前提に組んでください。
カンファレンスは5つのトラックに分かれています。
| トラック | 領域 |
|---|---|
| Track A, Battery Development | 次世代化学組成、安全性、バッテリーインテリジェンス |
| Track B, Battery In-Use | サプライチェーン、製造、リサイクル |
| Track C, EV Development | 投資、政策、規制、国際競争 |
| Track D, EV In-Use | 設計、充電インフラ、消費者採用 |
| Track E, Emerging Applications | 定置用蓄電、大型車両、航空 |
内訳は技術セッションとケーススタディが40本以上、15分のライトニングトークが30本以上、月曜の3時間ワークショップが6本です。木曜には経営層向けの非公開Executive Summit($995から)が置かれています。フロア側にはOpen Tech Forum、New Product Showcase、Battery Tech Theater、各種パビリオン、Women in EV Lunch、ネットワーキングレセプション、Battery Awardsがあります。
技術的な重心がどこにあるかは、2025年の取材記事がよく示しています。 専門誌EV Engineering & Infrastructureが会場で出展社に取材したところ、話題の中心はセルの化学組成ではなく、製造プロセスと安全性でした。ドライ電極塗工について、Dürr SystemsのClean Technology Systems事業開発ディレクター、David Ventola氏はこう述べています。
Our new dry process for making electrodes requires only about half the space requirements compared to typical wet processes, so you save a lot of energy and capital expenditures; not to mention the operating costs.
電池組立ラインの変化について、Bosch RexrothのVertical Markets営業ディレクター、Dave Hull氏の説明はさらに具体的です。
You could sum all of this up in speed and density. In the past, if you wanted to make twice as many cars, you built a factory twice as big. You'd buy another conveyor line and just plunk it next to the first one. Today, we can go up, using vertical space and exceptional speed.
熱暴走時のガス排出フィルム(Avery Dennison)、リチウムイオンを使わずにBMSを試験する電池シミュレータ(Bloomy)、EVヒートポンプ用の圧力温度複合センサ(TDK)も同じ記事で取り上げられています。MarkLinesも2024年の報告で「出展した多くの企業がバッテリーセルの進歩を強調した」一方、「出展企業のもう一つの焦点は熱ソリューション」と書いており、2年続けて同じ傾向が確認できます。ここは日本の部材・装置メーカーが強い領域そのものです。
登壇者の顔ぶれも押さえておく価値があります。2026年に公表されている講演者には、ExxonMobil副社長のVenkatesh Vasudevan氏(アーカンソー州のリチウム採掘が理由で、燃料事業ではありません)、LG Energy Solution北米社長のBob Lee氏、Rho Motion調査責任者のIola Hughes氏、Keysightの電池試験専門家Bob Zollo氏、ZEISSのX線品質保証専門家Herminso Villarraga-Gómez博士などが並びます。2025年の基調講演はGMのKurt Kelty氏(電池・推進・サステナビリティ担当副社長)、LG Energy SolutionのBob Lee氏、米国エネルギー省車両技術局長のAustin Brown氏、SK On北米社長のRob Schnell氏という構成でした。
ここに一つ、日本企業が知っておくべき空白があります。2025年の基調講演にも、2026年に発表済みの登壇者にも、日本企業の名前はありません。 舞台はデトロイトのOEM、韓国のセルメーカー、米国政府機関のものです。日本企業が登壇を狙うなら、公募のある技術セッションやライトニングトークが現実的な入口になります。
言語面は率直に書いておきます。主催者による日本語通訳サービスの提供は確認できていません。 日本の視察ツアー会社が通訳手配と代理登録を標準サービスとして販売していること自体が、日本人来場者が英語だけで会場と登録を突破できると考えていない証拠です。
参加・出展にいくらかかるのか
展示会場を歩くだけなら、2026年8月28日までの登録で無料です。 これがこの展示会の費用構造で最も重要な一点です。$945を超えるパスはすべてカンファレンスセッションの受講料であり、フロアへの入場料ではありません。
2026年8月6日時点はEarly Bird期間(7月18日〜8月28日)です。Super Early Birdは7月17日で終了しています。
| 区分 | Early Bird(〜8/28) | Standard(8/29〜10/9) | 会場(10/10〜) |
|---|---|---|---|
| Explorer Pass(展示会場のみ) | 無料 | $69 | $99 |
| Student Explorer Pass | 無料 | 無料 | 無料 |
| Explorer Plus Pass | $199 | $249 | $299 |
| Non-Exhibiting Supplier(NES) | $399 | $399 | $399 |
| Workshop(10月12日) | $695 | $795 | $895 |
| 1 Day Pass | $995 | $1,045 | $1,095 |
| 2 Day Pass | $1,395 | $1,495 | $1,695 |
| 3 Day Pass | $1,795 | $1,895 | $2,095 |
| All Access Pass | $2,195 | $2,295 | $2,495 |
| Executive Summit(10月15日) | $995 | $995 | $1,095 |
日本のサプライヤーが見落としやすいのがNES(Non-Exhibiting Supplier)です。 電池業界に製品やサービスを売る企業が出展せずに来場する場合、時期を問わず一律$399が課金されます。無料枠はありません。「まず視察だけ」と考えている部材メーカーや装置メーカーは、無料のExplorer Passではなくこの$399を予算に入れてください。
カンファレンスパスには団体割引があります。3〜5名で10%、6〜9名で20%、10名以上で25%です。キャンセルは2026年9月14日まで無料、9月15日以降は$150の手数料がかかり、それ以降の同僚への名義変更は$50です。Explorer Passは返金されません。
出展する場合
ブース料金は1平方フィートあたり$48.75〜$56.50で、ブースサイズによって変わります。日本企業が初出展で想定する最小構成の10ft×10ft(100平方フィート)なら、スペース代だけで$4,875〜$5,650です。10ft×20ftならその倍になります。この金額に含まれるのはスペースのみで、装飾施工、電源、搬入出(ドレイエージ)、輸送・通関、スタッフの渡航費はすべて別途です。総額はスペース代の数倍を見込んでください。バッジは10ft×10ftあたり10名分まで無料で、それ以上は追加料金です。
正直な注意が2点あります。搬入日は2026年8月6日時点で未定(TBD)のままであり、Huntington Placeの組合労務ルール(米国の会議場では実費に直結します)も公開されていません。いずれも契約出展社に配布される出展社マニュアルでしか確認できないため、見積もり段階では営業窓口(888-463-7805)に直接確認する必要があります。
渡航を含めた出張の形
日本からの現実的な日程は6泊です。ハルカゼ旅行社が2026年向けに公開しているモデルプランは、10月12日に日本発、13〜15日の3日間を自由視察、16日にデトロイト発、17日に日本着という組み方で、月曜のワークショップは含んでいません。この形なら、パス代は無料またはNESの$399、ホテルは1泊$250〜$300で4〜5泊、これに航空券が乗る計算になります。
渡航費・宿泊費・参加費を合わせた出張総額は、人数と為替で大きく変わります。貴社の条件での概算は、下のツールで数分で試算できます。
Calculate your costs日本企業にとって行く価値はあるか
判断基準は一つです。貴社が電池セルを「作る」側か、電池を作るための何かを「売る」側かです。売る側なら行くべきで、作る側なら優先度は下がります。
行くべき企業。 電池・EVの生産ラインに材料、部品、計測機器、製造装置を供給する企業です。理由は三つあります。第一に、買い手が地元にいます。主催者は出展社に対しFord、General Motors、Teslaの意思決定者と会えると訴求しており、デトロイトのOEM購買部門がこのフロアを歩くのは、単にここが彼らの街だからです。第二に、日系38社以上がすでに出ています。競合が来ている場に不在でいることのコストは、出展費より高くつく可能性があります。第三に、2024年・2025年と2年続けて会場の技術的重心が製造プロセスと熱・安全対策にあり、これは日本の部材・装置メーカーの土俵そのものです。
北米生産の立ち上げを検討している企業も行くべきです。 ミシガン州経済開発公社とDetroit Regional Partnershipが日系サプライヤーの誘致に動いており、ジェトロがその紹介経路を持っています。州知事が日本代表団に直接謝意を伝える程度には、州側の関心は本物です。展示会そのものより、この面談の機会に価値があります。
行かなくてよい企業。 電池セルそのものを製造する企業です。日本のセルメーカーは自社名で出展しておらず、基調講演の舞台もGM、LG Energy Solution、SK On、ExxonMobilが占めています。この場で得られる情報は、貴社がすでに社内で持っている可能性が高いものです。消費者向けのEV製品やサービスを売る企業も同様で、ここは最終消費者のいない産業見本市です。
1年目に受注を期待する企業も、期待値を下げてください。 ジェトロの視察プログラム参加者の声は「普段は接点をもたない企業の話を聞くことができ、非常に有意義な機会だった」「EV・バッテリーに関する多様な材料や部品、技術に関わる企業を訪問でき、視野が広がった」というものでした。どちらも視野の広がりについての感想であり、商談成立や受注に触れた発言はありません。初年度に持ち帰るのは契約ではなく地図です。 それを前提に稟議を通せる企業だけが満足します。
出展を検討すべき企業へ。 計測、材料、工程装置のいずれかを持つなら、10ft×10ftのスペース代$4,875〜$5,650は北米市場の入場料として高くありません。ただし登壇を狙うなら基調講演ではなく技術セッションとライトニングトークです。Inventus Powerの参加記が示すとおり、ブース以外の露出はNew Product Showcaseの枠と主催者メディアの取材から生まれており、そこは申し込みで取りに行けます。
最後に、この記事を書くにあたって分かった事実を一つ共有します。日本企業による出展報告や参加レポートは、日本語で一件も見つかりませんでした。 エンプラス、阿波製紙、セミテック、芝浦機械、フジクラコンポジット、日本電計、兼松KGK、ポリマテック、田辺工業と、出展のご案内は数多く公開されているのに、終わった後に何があったかを書いた記事がありません。ジェトロの短信が唯一の日本語の現地報告です。貴社がこの展示会の実態を日本語で調べても何も出てこないのは、貴社の調べ方の問題ではありません。
貴社の製品と北米市場での立ち位置を踏まえた参加・出展判断のご相談は、下記からどうぞ。
Talk to usFAQ
- The Battery Show North America 2026の参加費はいくらですか?
- 展示会場を歩くだけなら、2026年8月28日までに登録すれば無料です。8月29日以降は$69、会期中の会場登録は$99かかります。基調講演や技術セッションに出席するには、$995〜$2,495のカンファレンスパスが別途必要です。
- 日本企業も出展していますか?
- しています。2025年は日系企業60社余りが出展したとジェトロが報告しています。2026年も8月5日時点で東レ、TDK、三菱電機、HIOKI、島津製作所、積水化学工業など38社の出展が確認できます。
- 出展しない部品メーカーが会場を見るだけでも費用はかかりますか?
- かかります。電池業界のサプライヤー企業が出展せずに来場する場合、Non-Exhibiting Supplier(NES)として一律$399が課金されます。無料のExplorer Passは適用されません。日本の部材・装置メーカーはこの区分に該当します。
- 日本からの直行便はありますか?
- あります。羽田〜デトロイトはデルタ航空が週7便、A350で運航する唯一の直行便です。所要は往路約11〜12時間、復路約13時間。大阪・名古屋からは乗り継ぎになります。空港から会場までは約35km、車で25〜35分です。
- ジャパンパビリオンはありますか?
- ありません。2026年はドイツ、英国、ニューヨーク州、チワワ州のパビリオンが出展しますが、日本のパビリオンもジェトロのブースもありません。ジェトロは2025年、パビリオンではなく12社16人の視察プログラムという形で関与しました。
- ブース出展の費用はいくらですか?
- 1平方フィートあたり$48.75〜$56.50です。最小構成の10ft×10ft(100平方フィート)で$4,875〜$5,650になります。ただしこれはスペース代のみで、装飾、電源、輸送、通関、渡航費は別途かかります。