Pittcon · ピッツバーグ
アメリカの分析機器展示会を比較:同じ4,000ドルで会える相手が違う
最終更新:2026年9月15日

米国で分析機器の出展先を選ぶとき、判断すべきは規模ではなく、床にいるのが誰かです。10ft×10ftでおよそ4,000ドルという似た水準の判断で、Pittconは6,000人の55%が大学・研究機関という床、analytica USAは2,222人の90%が決裁関与者という床、BioProcess International US Westは800人のバイオ生産に絞った床、MD&M Westは1万4,000人の製造・調達の床を買うことになります。会いたい相手が4通りに分かれているだけです。
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2026 Attendee Brochure
パンフレット · 2026年版 · 4.2 MB
4つの展示会はどう違うのか
主催者の見込みと実績を混ぜないでください。
| 項目 | Pittcon 2027 | analytica USA 2027 | BioProcess Intl US West 2027 | MD&M West 2027 |
|---|---|---|---|---|
| 会期 | 4月24日〜28日(展示は26日〜28日) | 11月2日〜4日 | 3月16日〜18日 | 2月9日〜11日 |
| 都市・会場 | ピッツバーグ/David L. Lawrence Convention Center | ボストン/Hynes Convention Center | サンディエゴ/San Diego Convention Center | アナハイム/Anaheim Convention Center |
| 来場者 | 6,000人以上(主催者見込み。2024年実績約6,000人) | 2,222人(2025年実績、開催はこの1回のみ) | 800人以上(主催者。2025年実績も約800人) | 1万4,100人以上(主催者見込み。2026年実績1万3,800人以上) |
| 出展社 | 350社以上(主催者見込み。2025年ボストンは350〜450社) | 270社(2025年実績、19カ国) | 90社以上(主催者。2025年は実名で67社を確認) | 1,800社以上(主催者見込み。2026年実績1,876社) |
| 10ft×10ftの出展費用 | 4,000ドル(什器込み4,900ドル) | 3,800ドル(設備込み6,500ドル) | 未公表 | 未公表 |
analytica USAの2,222人は「米国式の集計方法による」と主催者自身が注記していますので、他の3つと同じ物差しで並べられる保証はありません。MD&M Westの1,800社以上も見込みで、2026年8月5日時点の公式リストで実名を数えられたのは1,345社です。BioProcess International US Westも、主催者の90社以上に対し2025年に実名で確認できたのは67社でした。
床にいるのは誰か
ここが4つを分ける唯一の行です。
| 展示会 | 公表されている来場者の性格 |
|---|---|
| Pittcon | 大学・研究機関・財団55%、企業35%、政府6%(2025年実績、2027年プロスペクタス5ページ) |
| analytica USA | 90%が決裁者または決裁関与者、71%が管理職以上(2025年来場者調査、2027年プロスペクタス記載) |
| BioProcess Intl US West | 割合の公表なし。5つのトラックが細胞株開発から商用生産までを扱うため、装置仕様を決める生産技術者が中心です |
| MD&M West | 割合の公表なし。Expo Passは資格審査つきで「フロアのバイヤー」を謳い、5分野は医療機器、自動化、設計・製造、樹脂、包装です |
数字だけを見れば、analytica USAはPittconより明らかに商談向きの構成です。ただし、この90%は1回しか開かれていない展示会の1回分の調査結果です。2025年コロンバスの初回で、主催のメッセ・ミュンヘンの展示ディレクターは事前取材で「2,500人に届けば上出来、社内目標は間違いなく4,000人」と語り、実績は2,222人でした。社内目標を44%下回っています。
BioProcess International US Westは規模が一桁小さく、出展費用も参加費も未公表です。それでも比較に残る理由は、バイオ医薬の生産現場に分析を売る場合、装置の仕様を決める層にいちばん近い床だからです。
出展費用はどこまで公表されているか
正価を公開しているのは2つだけです。
- Pittcon。什器なし10ft×10ftが4,000ドル、什器込み4,900ドル。2027年プロスペクタス8ページの正価です。内訳と渡航込みの総額はPittcon 2027の出展費用で分解しています。
- analytica USA。1平方フィートあたり38ドルで、10ft×10ftの基本区画が3,800ドル。設備込みの区画が6,500ドル、国際パビリオン枠は10ft×10ftで6,900ドルです。2027年版の価格表ですので、今回の回の正価です。米国法人を持たない企業が入るパビリオン枠は、Pittconの什器なしのおよそ1.7倍です。
残る2つは問い合わせ制です。BioProcess International US Westはpartners@informaconnectls.com、MD&M Westは電話窓口のみで、平方フィート単価の公表がありません。この2つは見積もりを取るところから始まります。
来場側で数字が出ているのはMD&M Westです。2026年のExpo Passは超早期と早期が無料、事前登録50ドル、当日199ドルという階段でした。2027年分は未公表です。
日本企業の受け皿はどこが厚いか
厚さの順はMD&M West、Pittcon、analytica USA、BioProcess International US Westです。
- MD&M West。2026年の出展社1,876社のうち73社が日本親会社系で、2027年もすでに48社が確定しています。茨城県と福島県による県単位のパビリオン、中小企業向けの信州大学共同ブースという既存の枠があります。ジェトロも過去にパビリオンを運営していましたが、2026年と2027年の状況は未確認です。
- Pittcon。国際提携9団体のうち3団体が日本の団体(JAIMA、JSIA、PAI-Net)で国別最多です。PAI-NETは展示代行を売っており、詳細は米国商務省のブースとPAI-NETの展示代行にまとめています。ジャパンパビリオンの確認は2016年アトランタの10社が最後です。
- analytica USA。2025年の実名出展社258社のうち15社(約6%)が日本親会社系で、島津製作所、HORIBA、日本電子、日立ハイテクなどです。ジャパンパビリオンもジェトロの関与もありません。
- BioProcess International US West。2025年に確認できた日本企業は2社(ARCALIS、JSRライフサイエンス/KBI Biopharma)です。パビリオンはありません。
公的支援を前提に予算を組む場合は、海外展示会の出展補助金で自治体と団体の制度を確認してください。
目的別にどれを選ぶか
| 貴社の目的 | 行くべき展示会 | 会える相手 |
|---|---|---|
| 新製品を英語圏の業界メディアに載せる | Pittcon | 記者、装置を選ぶ研究者 |
| 購買の決裁層に会う | analytica USA | 管理職以上の来場者。ただし母数は2,222人です |
| バイオ医薬の生産工程に装置を入れる | BioProcess Intl US West | 細胞株開発から商用生産までの生産技術者 |
| 医療機器の製造工程に計測を入れる | MD&M West | 医療機器メーカーの設計・調達 |
| 渡航せずに米国市場の反応を測る | Pittcon(展示代行) | 代行ブース経由の来場者 |
| 県や大学の共同枠で安く試す | MD&M West | 同上。ただし助成金は代理出展に使えません |
率直な判断
1つに絞るなら、床の性格で選んでください。規模で選ぶとMD&M Westですが、あれは医療機器製造の展示会です。分析機器そのものを売る床はPittconとanalytica USAの2つで、両者の差は「研究者に6,000人会う」か「決裁関与者に2,222人会う」かです。
Pittconとanalytica USAの両方を試すなら、同じ年度に収まります。Pittconが4月、analytica USAが11月ですので、4月の結果を見てから11月の出展を決められます。
まだどこにも行かなくてよい企業。米国に販売網がなく、誰が仕様を決めているのかも把握していない企業です。出展先の比較より先に、自社の製品を誰が選ぶのかを特定してください。
貴社の製品と北米での立ち位置を踏まえた出展先の絞り込みは、下記からご相談ください。
行程プランを見る ご相談はこちらよくある質問
- 米国で分析機器を売るなら、どの展示会に出るべきですか?
- 会いたい相手で決まります。研究者に実機を触らせて英語メディアに載せたいならPittcon、購買の決裁層に会いたいならanalytica USA、バイオ医薬の生産現場ならBioProcess International US West、医療機器の製造工程ならMD&M Westです。
- analytica USAはPittconより買い手が濃いのですか?
- 主催者の2025年来場者調査では90%が決裁者または決裁関与者、71%が管理職以上です。Pittconの55%が大学・研究機関という構成よりは商談向きに見えます。ただし2025年が唯一の開催回で、来場者2,222人は主催者自身の目標4,000人を44%下回りました。
- 出展費用はどこが公表されていますか?
- 公表しているのはPittconとanalytica USAの2つです。Pittconは什器なし10ft×10ftが4,000ドル、analytica USAは基本区画が3,800ドル、設備込みの区画が6,500ドル、国際パビリオンが6,900ドルです。BioProcess International US WestとMD&M Westは問い合わせ制です。
- 日本企業の受け皿がいちばん厚いのはどこですか?
- MD&M Westです。2026年に73社の日本親会社系出展社があり、2027年もすでに48社が確定しています。茨城県や福島県の県単位パビリオン、信州大学の共同ブースという既存の枠もあります。Pittconは団体提携とPAI-NETの展示代行が強みです。
- 4つとも規模はどれくらい違いますか?
- 来場者はMD&M Westが1万4,100人以上、Pittconが6,000人以上、analytica USAが2,222人、BioProcess International US Westが800人以上です。ただし数字の年次と尺度が揃っていないため、単純な大小比較には使えません。
このカンファレンスの完全ガイド
Pittcon 2027完全ガイド:来場者の55%は大学・研究機関分析機器の国際会議Pittcon 2027(4月24日〜28日、ピッツバーグ)を日本企業の視点で解説します。来場者の55%が学術機関という客層、10ft×10ftブース4,000ドル、PAI-NETの展示代行まで。
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