NVIDIA GTC · サンノゼ
NVIDIA GTCへの出展方法:日本企業の申込経路と準備
最終更新:2026年9月11日

NVIDIA GTCに出展する経路は4つあります。スポンサーティア、Exhibitorティア、NVIDIA Inceptionのスタートアップパビリオン、そしてポスターセッションです。このうち費用を公表しているものは1つもありません。 NVIDIAはスポンサーの料金表もプロスペクタスも出しておらず、問い合わせ先はGTC-Sponsors@nvidia.comの1本だけです。2026年にNVIDIAが掲載した431組織のうち、日本企業は約11社、全体の2.5%程度でした。イベントの全体像はNVIDIA GTC 2027完全ガイドにあります。
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NVIDIA GTC 2026 San Jose Highlights Report
開催実績レポート · 2026年版 · 27.1 MB
出展の経路は何種類ありますか
4種類で、必要な条件も、得られるものも、かかる時間も違います。以下の日本企業はすべて2026年の実績です。
| 経路 | 申込方法と費用 | 対象 | 2026年の日本企業 |
|---|---|---|---|
| スポンサーティア(Elite〜Silver) | GTC-Sponsors@nvidia.comへ問い合わせ。費用は非公表 | NVIDIAとの取引・提携がある企業 | 日立製作所(Gold)、NTTデータ、KIOXIA America、DDC Solutions(いずれもSilver) |
| Exhibitorティア | 同じ窓口へ問い合わせ。費用は非公表 | 出展を希望する企業全般 | 三菱重工業、村田製作所、EIZO Rugged Solutions、Enactic、APPRO Photoelectron、Future Tech |
| Inceptionパビリオン | NVIDIA Inceptionに入会後、案内を受ける。プログラムは無料 | 設立10年未満の非上場テック企業 | SpiralAI |
| ポスターセッション | 公募に応募。かかるのは参加パス代のみ | 技術成果を発表できる企業・研究機関 | Movensys |
ティアの構成そのものが、NVIDIAが何を売っているかの説明になっています。2026年のEliteはAWS、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle、CoreWeave、Nebiusなどクラウド8社、Diamondはハードウェアの供給網、GoldとSilverはSIとエンタープライズソフトウェアの層でした。上位ティアは広告枠ではなく、NVIDIAとの取引関係の写像です。 日立製作所はGoldでの出展と並行してNVIDIA Partner Network Award 2026のBest Software Partnerを受賞し、NTTPCコミュニケーションズは出展側ではないにもかかわらずBest NPN of the Yearを2年連続で受けています。上のティアを買いに行くより、パートナー関係を先に作るほうが順序として正しくなります。
出展費用はいくらかかりますか
分かりません。そして分からないことを、そのまま書きます。 2026年9月11日時点で、NVIDIAのスポンサーページ、出展ページ、FAQ、ワシントンD.C.版のスポンサーページを確認しましたが、いずれにも金額、ブースサイズ、ティアごとの内訳の記載はありません。料金表とプロスペクタスは存在せず、すべてGTC-Sponsors@nvidia.comへの問い合わせに集約されています。
予算として先に固められるのは、出展枠の外側だけです。参加パスは2026年実績で4日間$2,525、展示のみなら$930で、内訳はGTC 2027の参加費に整理しました。ここに渡航費と、GTC週に高騰する宿泊費が乗ります。
周辺の有料枠には公開価格があります。技術メディアのEmbedded Computing Designは、GTC期間中の記事化や動画取材を$815から$2,100で販売しています。ただしこれはメディアの広告枠であって、NVIDIAの床面積ではありません。
Inceptionの応募条件は何ですか
参加費は無料で、条件は4つです。開発者が1名以上いること、稼働中のウェブサイトがあること、法人登記が済んでいること、設立から10年未満であること。応募期限もコホートもありません。
対象外の業種も明示されています。コンサルティングと受託開発、暗号資産関連、クラウド事業者、再販・代理店、上場企業です。 日本のAI関連企業にはSIと受託開発を主業とする会社が多く、この1行で外れる企業が相当数あります。該当するかどうかは応募前に確認してください。
会場での扱いも押さえておく価値があります。2026年、NVIDIAはInception会員のうち55社超をInception Startup Pavilionに集めたと自社の出展ページに記載しており、プレスリリースでは240社超のInception企業が出展したとしています。パビリオンの枠と、Inception会員としての出展は別の数字です。 日本からはSpiralAIがInception枠で名を連ねました。
ブースを買わずに発表する方法はありますか
ポスターセッションです。2026年は150件を超えるポスターが採択され、公募はNVIDIAのサイトで一般に告知されました。費用は参加パス代だけです。
採択された日本企業の例が1つあります。半導体製造装置と産業用ロボット向けのモーションコントローラーWMXを手がけるMovensysは、ブースを買わずに応募し、通っています。内容はWMXとNVIDIA Isaac、ROS2、Jetson Orin/Thorを1台のPCに統合し、AI推論と1msのEtherCAT通信を同一筐体内で閉じることで、シミュレーションと実機の差を縮め、追従誤差を約85%削減したというものでした。同社の報告では、2026年の選考は次の水準だったとされています。
「今回のポスターセッションはGTC史上、最も競争率が激しかったそうです」
この事例から読み取れる採択の条件は、はっきりしています。NVIDIAの製品名で語れる構成であること、そして測定された数字があること。 「AIを活用した」ではなく「追従誤差を約85%削減した」と書けるかどうかが分かれ目です。逆に、ポスターで得られないものもあります。ブース、リード獲得の仕組み、会期中の常設の露出はありません。商談の入口ではなく、技術者に見つけてもらう場所として設計してください。
2027年に向けて何をいつ準備しますか
2027年の出展関連の期限を、NVIDIAは1つも公表していません。 2026年9月11日時点で告知されているのは、参加登録が2026年秋に始まるという1点だけです。以下は公表済みの事実と、2026年の実績からの目安を分けて並べたものです。
| 時期 | やること | 根拠 |
|---|---|---|
| 2026年秋 | 参加登録の開始。まず担当者分のパスを確保 | NVIDIA公式FAQに記載 |
| 2026年秋〜冬 | スポンサー枠を検討するなら問い合わせを送る | 期限の公表なし。問い合わせベースのため早いほど有利 |
| 2026年冬 | Inceptionの入会審査。該当するなら先に済ませる | 応募期限なし。パビリオンの案内は会員向け |
| 2026年冬〜2027年初 | ポスター公募への応募。測定済みの結果を用意 | 2026年の公募は開催前に締切。2027年は未告知 |
| 2027年2月上旬 | 早期割引の終了。パスの完売もこの頃から | 2026年は2月2日に同窓割引が終了 |
| 2027年3月15日〜18日 | 開催 | nvidia.com/gtcに記載 |
公的な支援枠については、はっきりさせておきます。GTCにJETROや自治体のジャパンパビリオンは確認できていません。 日本語と英語の双方で探しても該当がなく、日本企業は個別にスポンサー枠を買うか、Inception経由で入っています。補助金や共同出展を前提に北米のイベントを選ぶのであれば、海外展示会の公的支援を先に読んだうえで、パビリオンの仕組みがあるCESと比較するほうが早く進みます。
率直な判断:出展すべき企業と、まだ出展しなくてよい企業
NVIDIAのGPUを軸にした取引関係がない企業は、出展を検討する段階にありません。 展示フロアはNVIDIAの供給網とチャネルであって、誰でも可視性を買える商談市場ではないからです。2026年に日本から出ていた11社を見ても、電源・冷却(三菱重工業、DDC Solutions)、メモリ(KIOXIA)、電子部品(村田製作所)、SI(NTTデータ)と、NVIDIAの周辺で実際に物と役務が動いている会社ばかりです。
技術で勝負できて、6桁ドルの予算がない企業には、ポスターが最も費用対効果の高い扉です。 ただし条件があります。測定された結果と、NVIDIAのスタック上で説明できる構成。この2つが今なければ、応募より先に用意するものがあります。
設立10年未満の非上場テック企業は、まずInceptionへの入会を確認してください。 無料で、締切もなく、落ちても失うものがありません。受託開発が主業の場合は対象外になる可能性が高いので、事業の説明の仕方から検討が必要です。
出展を1年先送りしても失うものは多くありません。$930のExhibits Onlyパスで1年下見をし、どのティアの誰と話す必要があるかを見てから決める。 料金表が存在しない以上、交渉の材料は現地で集めるしかありません。
よくある質問
- GTCの出展費用はいくらですか?
- 公表されていません。NVIDIAはスポンサーの料金表もプロスペクタスも出しておらず、サンノゼ、ベルリン、ワシントンD.C.のいずれのページにも金額の記載がありません。問い合わせ先はGTC-Sponsors@nvidia.comのみです。2026年9月11日時点で確認した結果であり、当社は推測値を掲載していません。
- NVIDIA Inceptionの応募条件は何ですか?
- 参加費は無料で、開発者が1名以上いること、稼働中のウェブサイトがあること、法人登記済みであること、設立10年未満であることが条件です。コンサルティングと受託開発、暗号資産関連、クラウド事業者、再販・代理店、上場企業は対象外です。応募期限やコホートはありません。
- ブースを買わずにGTCで発表する方法はありますか?
- ポスターセッションがあります。公募制で、2026年は150件を超えるポスターが採択されました。日本のモーション制御企業Movensysはブースを買わずに採択され、NVIDIAのGEAR Labの研究者から直接評価を受けています。かかる費用は参加パス代だけです。2027年の公募開始は未告知です。
- GTCにジャパンパビリオンはありますか?
- 確認できていません。JETROや自治体による共同出展の枠は、日本語・英語のいずれの検索でも見つかりませんでした。GTCに出ている日本企業は、個別にスポンサー枠を買うか、NVIDIA Inception経由で入っています。公的な支援枠を足がかりにしたい場合は、CESなど別のイベントが選択肢になります。
- GTC 2027の出展申込はいつまでですか?
- NVIDIAは2027年の出展申込期限を公表していません。参加登録の開始が2026年秋と告知されているだけです。2026年のポスター公募はすでに締め切られ、2027年分の告知は出ていません。スポンサー枠は問い合わせベースのため、検討中であれば時期を待たずに連絡するのが現実的です。
このカンファレンスの完全ガイド
NVIDIA GTC 2027完全ガイド:日本企業が参加する価値はあるかNVIDIA GTC 2027(3月15日〜18日、サンノゼ)を日本企業の視点で解説します。参加費の実勢、ZIPAIRの成田〜サンノゼ直行便、ホテル高騰の回避策、ブースを買わずに登壇する方法まで。
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