NVIDIA GTC · サンノゼ

NVIDIA GTC 2027の参加費:現地参加とオンライン視聴の選び方

最終更新:2026年9月11日

SAP Centerの外観。青空の下、三角形のガラス屋根と金属パネルの外壁を持つアリーナの正面に「SAP center」の看板
基調講演が行われるSAP Center(2022年撮影)。GTC開催時の様子ではありません。写真:Daniel Ramirez(CC BY 2.0)

NVIDIA GTC 2027の参加費は、2026年9月11日時点で未公表です。NVIDIAの公式FAQは登録開始を「later this fall」(2026年秋)と告知しており、価格ページにはまだ2026年の内容が残っています。判断の土台になるのは直近の実績で、2026年は4日間のConferenceパスが通常$2,525、展示のみのExhibits Onlyが$930、オンラインのバーチャルパスは無料でした。発表内容を追うだけなら、有料パスは要りません。 お金を払う理由になるのは、基調講演の座席、展示フロア、NVIDIAのエンジニアとの1対1、そしてハンズオンの4つだけです。開催概要そのものはNVIDIA GTC 2027完全ガイドにまとめています。

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無料のバーチャルパスでどこまで見られますか

基調講演のライブ配信と、セッションの後日オンデマンド視聴です。2026年は1,000本を超えるセッションが対象で、費用はゼロ、渡航も不要でした。日本企業にはもう1つ受け皿があります。GTC週にあわせて開かれるJapan Virtual AI Dayで、2026年は3月19日(木)の日本時間9時から17時、全編日本語・オンライン・参加費無料、事前登録制でした。製造、医療、大学・研究機関、公共分野の国内ユーザー企業の実装事例が中心で、内容の性格が本会議とは違います。本会議が「NVIDIAが何を出すか」なら、こちらは「日本企業が何をどう入れたか」です。

もう1つ、費用に直結する事実があります。GTCの同窓割引は、過去のGTCに登録した実績があれば適用されます。 現地かオンラインかは問われず、無料のバーチャルパスでの登録も含みます。判定は登録時のメールアドレス単位です。2026年の割引率は40%で、通常$2,525が$1,515になりました。社内に2025年や2026年をオンラインで視聴した担当者がいるなら、人選の前にそこを確認してください。誰を送るかで1人あたり$1,000以上動きます。

現地でしか手に入らないものは何ですか

セッションの中身ではありません。会場でしか成立しないのは、人と物理に紐づいた4つです。以下は2026年開催前にNVIDIAが掲示していた各パスの内容で、金額はいずれも2026年の実績です。

できることバーチャル(無料)Exhibits Only($930)Conference($2,525)
基調講演のライブ配信○○○
セッションの事後オンデマンド視聴○○○
基調講演の座席(SAP Center)××○
会期中のセッション受講××○
展示フロア×○○
Connect With the Experts×○○
夕方のレセプション×○○
昼食××○
Training Labs($500の追加購入)××○
日曜の終日ワークショップ($495、別売)××○

この表で読むべき行は1つです。Connect With the Expertsは、$930のExhibits Onlyパスに含まれます。 NVIDIAのエンジニアと30分、自社の課題を直接議論する枠で、2026年に現地入りした富士通研究所の参加者が最も価値のあったプログラムに挙げたのがこれでした。会場に行く理由がここにある企業は、$2,525を払う必要がありません。

逆に差額の$1,595が何を買っているかも、はっきりしています。会期中のセッションを会場で聞く権利、基調講演の座席、そして昼食です。セッションは終了後に無料で公開されるため、この差額は内容ではなく、その場にいることへの支払いです。 登壇者を20分の入れ替え時間に捕まえて直接質問する、という使い方をしないなら、投資対効果は薄くなります。

目的別にどのパスを選ぶべきですか

社内の目的から逆算すると、選択肢は5つに収まります。費用はすべて2026年の実績で、2027年の価格ではありません。

目的選ぶパス2026年実績判断の根拠
発表内容と技術動向を把握するバーチャル無料セッションは後日すべてオンデマンドで見られます
日本語で国内の実装事例を集めるJapan Virtual AI Day無料日本語のみで完結し、渡航も英語も不要です
NVIDIAのエンジニアに課題を相談するExhibits Only 4日間$930Connect With the Expertsが含まれます
調達先と供給元を一度に回るExhibits Only 4日間$930431組織の出展を4日間歩けます
基調講演を会場で見るConference 月曜1日$1,2601日パスで基調講演に入れるのは月曜だけです
セッションと登壇者への直接質問Conference 4日間$2,525入れ替え時間に登壇者を捕まえられます
実装を手を動かして持ち帰るConference+終日ワークショップ$3,020日曜の8時間ハンズオンは別売です

出展やスポンサーを検討している企業は、まずExhibits Onlyで1年下見をするのが安全です。申込経路とその条件はGTCへの出展方法に分けて書きました。

ワークショップを取る場合の注意を1つ。2026年に参加したGoldrush Computingは、演習環境が会期中しか生きていないと記録しています。

「演習環境のDLIインスタンスがワークショップ中しか動かないため、Jupyter Notebook はその場でローカルに保存しておくべき」

部屋を出た時点で環境は消えます。持ち帰るのは記憶ではなくファイルです。

2027年はいつ、いくらで買えばよいですか

買う判断は早期割引の窓で終わらせてください。2月では遅すぎます。 2026年の実績を日付で並べると理由が分かります。

時期(2026年)起きたこと
前年秋登録開始、早期割引の販売開始
2月2日同窓割引の適用期限、早期割引の終了
2月23日キャンセル期限。以降は返金なし、それ以前も手数料$50
3月6日名義変更の受付期限
開催の約1ヶ月前4日間のConferenceパスが完売
3月16日〜19日開催

実務的な運用はこうなります。早期割引の窓で人数分の席を押さえ、名義は仮でよいので登録し、人選が固まった段階で差し替える。キャンセルより名義変更のほうが期限が遅く、費用も安く済みます。

2027年の価格は、2025年から2026年にかけて主要な価格帯がいずれも約10%上がった($2,295から$2,525、$1,145から$1,260、$845から$930)ことから、4日間パスで通常$2,750〜2,800前後、早期割引で$2,400前後が見込みです。ただしこれは2点からの外挿であって、出典のある数字ではありません。 予算枠の確保にだけ使い、稟議の根拠にはしないでください。

日曜のワークショップを検討している場合は、1泊分の宿泊費が上乗せになります。NVIDIAのFAQは会期を3月14日〜18日、他のページは3月15日〜18日と書いており、この差の1日が日曜のワークショップ日にあたります。到着日の決め方はサンノゼ出張の組み方で詳しく扱っています。

率直な判断:有料パスを買うべきなのは誰か

買わなくてよい企業のほうが多数派です。 発表を追う、動向を掴む、社内に共有する。この3つが目的なら、無料のバーチャルパスとJapan Virtual AI Dayで完結します。渡航費と宿泊費を含めれば1人あたり60万円前後の話になるため、「行っておく」という理由で決裁を通すべき出張ではありません。

$930のExhibits Onlyが最も割に合うのは、技術的な相談相手を探している企業です。 Connect With the Expertsで自社の課題をNVIDIAのエンジニアに当て、展示フロアで供給元と調達先を4日間かけて回る。この使い方なら、パス代は出張総額の1割強にしかなりません。

$2,525のConferenceパスが要るのは、特定のセッションと特定の登壇者に用がある企業だけです。 事前にセッションカタログを読み、質問を用意し、入れ替え時間に登壇者本人を捕まえる。ここまでやる前提がないなら、同じ内容を数週間後に無料で見られます。GPUの供給網にも調達側にも接点がない企業は、パスの種類を検討する前に、渡航そのものを見送る判断のほうが妥当です。

よくある質問

GTC 2027の登録はいつ始まりますか?
2026年秋の予定です。NVIDIAの公式FAQは登録開始を「later this fall」と告知しており、2026年9月11日時点で価格表もパスの種類も公開されていません。2026年は早期割引が2月上旬で終了し、4日間のConferenceパスは開催の約1ヶ月前に完売しました。2027年も同じ時期に締まる前提で予算を組んでください。
Exhibits OnlyパスとConferenceパスはどちらを選ぶべきですか?
会場でNVIDIAのエンジニアと話すことが目的なら、Exhibits Onlyで足ります。2026年実績で$930、Connect With the Expertsと展示フロア、夕方のレセプションが含まれます。差額の$1,595で増えるのは会期中のセッション受講、基調講演の座席、昼食です。セッションは後日オンデマンドで無料公開されます。
GTCのパスはいつ売り切れますか?
2026年は4日間のConferenceパスが開催の約1ヶ月前に完売しました。NVIDIA自身の価格ページに「Sold Out」が表示され、日本の販売代理店も顧客に完売を案内しています。展示のみのExhibits Onlyパスはその後も販売が続きました。買う判断は早期割引の窓で済ませてください。
GTCの同窓割引はどうすれば使えますか?
過去のGTCに登録した実績があるメールアドレスで登録します。現地とオンラインの別は問われず、無料のバーチャルパスでの登録も対象です。2026年の割引率は40%で、通常$2,525が$1,515になりました。社内に過去のGTCをオンライン視聴した担当者がいれば、その人を派遣するだけで費用が変わります。
登録後に参加者を変更できますか?
2026年は開催の約10日前まで名義変更を受け付けていました。キャンセルは2026年2月23日までが手数料$50、それ以降は返金なしという条件です。人選が固まっていない段階でも席を先に押さえ、後から名義を差し替えるほうが実務的です。2027年の規定は登録開始時にご確認ください。

このカンファレンスの完全ガイド

NVIDIA GTC 2027完全ガイド:日本企業が参加する価値はあるか

NVIDIA GTC 2027(3月15日〜18日、サンノゼ)を日本企業の視点で解説します。参加費の実勢、ZIPAIRの成田〜サンノゼ直行便、ホテル高騰の回避策、ブースを買わずに登壇する方法まで。

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