CES · ラスベガス
CES 2027の出展費用:単独出展とパビリオンの予算比較
最終更新:2026年9月11日

CES 2027の出展費用は、選ぶルートによって桁が変わります。主催者のCTAはブース料金を公開しておらず、単独出展の場合はスペース代だけで約$4,650〜$5,150(10フィート×10フィート、CES 2026水準の施工会社推計)、装飾と渡航と宿泊まで積み上げた実例は総額約300万円です。一方、JETROのJAPANパビリオンに採択されれば出展料は無料になり、負担は渡航費と自社展示物に絞られます。CES 2027完全ガイドが参加費と出展可否の全体像を扱うのに対して、この記事は見積書の1行ずつを埋めることだけを扱います。
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CES 2027のブース料金はいくらですか
公表されていません。ces.techの出展社向けページは4つの参加方法(展示スペース、ミーティングスペース、ブランディング・PR、ソートリーダーシップ)を並べたうえで、料金には触れず問い合わせフォームへ導きます。CES 2027の出展社マニュアルには「Topline Rates」という項目がありますが、中身は出展社ログインの内側です。
いま外から確認できる数字は1つだけです。米国のブース施工会社NPARALLELが、CES 2026の実績としてスペース代を1平方フィートあたり$46.50〜$51.50、CTA会員か非会員かで変動すると公表しています。最小区画は10フィート×10フィートなので、スペース代だけで$4,650〜$5,150という計算になります。同社は「CES 2027の料率は未公表」と明記しており、これは主催者の公表値ではなく施工会社の見積り実績です。予算稟議に使うなら、その但し書きごと使ってください。
| ルート | スペース代 | 主な自己負担 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 単独出展(本会場) | 1平方フィート$46.50〜$51.50(CES 2026、施工会社推計) | 全額 | 制限なし |
| 単独出展(Eureka Park) | 8フィート×10フィートのパッケージ(料金非公開) | 全額。実例で総額約300万円 | 設立5年以内など、CTAの選考あり |
| JETRO JAPANパビリオン | 無料 | 渡航・宿泊・展示物・輸送 | 35社程度、選考あり |
| 東京パビリオン | 無料 | 渡航・宿泊・展示物 | 都内中小企業10社程度 |
| JAPAN TECH | 非公開 | 渡航・宿泊・展示物 | 民間の共同パビリオン |
Eureka Parkの区画が8フィート×10フィートであることは、CTA自身が公開しているStartup Experienceの規約に書かれています。優勝企業への賞品として「8' x 10' upgraded booth package」と記載があり、標準区画の輪郭がここから読み取れます。
ブース料金のほかに必ずかかる費用は何ですか
Freemanが発行しているCES 2027のLVCC向け資料が、含まれるものと含まれないものをはっきり分けています。ここは推計ではなく、開催3か月前の時点で確定している条件です。
含まれるもの。400平方フィート未満の列型ブースには、8フィートのバックドレープとサイドドレープ、社名と小間番号入りのIDサイン1枚、電気工事2時間分が付きます。全出展社に1月5日火曜夜からの清掃4夜分も付きます。ただし電気工事2時間分は、2026年11月25日までにFreemanのオンラインで発注した場合に限られます。
含まれないもの。ブース内のカーペットです。敷設されるのは通路だけで、ブース内は任意かつ実費です。自社でカーペットを送る場合は、事前倉庫への到着期限が2026年12月4日になります。
そして搬入出です。Freemanの独占業務で、200ポンド未満の荷物でも200ポンド分が課金されます。事前倉庫の受付開始は2026年11月9日、12月11日を過ぎると割増、会期中の時間外や指定搬入日を外した場合も割増です。料率は発注サイトの内側にありますが、同じLVCCで公表された直近の実額は2022年のNACS Showで、事前倉庫・木枠梱包が100ポンドあたり$109.25でした。同年のSEMA Showは1ポンド$0.93の定額制です。4年前の水準なので、桁を掴む用途に限ってください。
施工そのものは組合員の仕事です。LVCCでの設営と撤去は組合労働で行うのが原則で、自社の正社員が電動工具も脚立も使わずに組み立てられる範囲だけが例外になります。日本の展示会の感覚で「自分たちで立てればタダ」と見積もると、現地で崩れます。
3名・最小区画ならいくら見ておけばよいですか
10フィート×10フィート(約9.3平方メートル)に3名を送る前提で積むと、次のようになります。ドル建ての現地費用と円建ての渡航費は出典が違うので、分けたまま置きます。
| 費目 | 見積り | 根拠 |
|---|---|---|
| スペース代 | $4,650〜$5,150 | NPARALLELの推計、CES 2026水準 |
| 装飾・什器・グラフィック・現地サービス | スペース代の2倍前後 | 「総額はスペース代の3倍」という同社の目安から逆算 |
| 搬入出(200ポンド、事前倉庫・木枠) | 約$219 | LVCCの2022年公表料率$109.25/100ポンド |
| 宿泊(3室×5泊) | 約$3,930 | CES 2026会期週のラスベガス平均$262.14/泊 |
| ESTA(3名) | $120.81 | 1名$40.27、2026年1月1日改定後 |
| 渡航費(3名) | 約180〜195万円 | Kikuviの日本発2名の実額から1名60〜65万円で換算 |
現地費用の小計はおおむね$18,000〜$20,000、これに渡航費が乗ります。宿泊は工夫が効く費目で、同じCES 2026の会期週にダウンタウンの平均は$112.90でした。会場から遠くなる代わりに、1室あたりの差は1泊$150近くになります。
積み上げの答え合わせになるのが、CES 2026のEureka Parkに単独出展したKikuviの公表値です。創業半年のスタートアップで、日本から2名と米国在住2名の4名体制、宿泊を意図的に圧縮して総額約300万円でした。内訳は渡航費130〜140万円、出展料と家具レンタルとWebアップグレードとUnveiled参加費で150万円、宿泊と食費が30万円強です。ブースを作り込まず、人数を絞り、宿を我慢した数字がここだと考えてください。
パビリオンに採択されると費用はどう変わりますか
JETROのJAPANパビリオンは出展料が無料です。CES 2027の募集要項によれば、JETROが負担するのはデモブース出展費、基本装飾・施工費、基本備品のレンタル費、基本電気代、入場パスです。上の試算でいえば、スペース代と装飾・什器がまるごと消えます。
残るのは渡航費、現地宿泊費、国内外の交通費、基本装飾に含まれない備品代、自社展示物と配布物とPR素材、そして展示物の輸送費と許認可の取得費用です。搬入出が自己負担のまま残る点は見落とされがちなので、重い実機を持ち込む計画なら早めに重量を確定させてください。ブース位置はJETROが決め、排水や大型電力が必要な場合は制限か自己負担になります。
東京都の東京パビリオンは、都内中小企業10社程度を対象に、小間料、パビリオン設営、商談通訳、PRツール作成までを都が負担します。民間のJAPAN TECHは幅約1.5メートル×奥行約1メートルのユニット単位で、鍵付き展示台、500W電源、サインスペース、出展社バッジ5枚、ピッチステージの利用が含まれます(料金は非公開)。応募条件と締切はEureka Parkの出展条件で、公的支援の全体像は海外展示会の補助金・支援制度で扱っています。
CES 2027分の募集はJETRO、東京都、JAPAN TECHのいずれも締め切り済みです。CES 2028を狙うなら、動き出すのは2027年の初夏になります。
率直な判断
パビリオン枠を取れる企業は、単独出展の見積りを取る前に応募してください。スペース代と装飾費という最大の2費目が消え、残るのは渡航費と輸送費だけです。落選しても失うのは応募工数だけで、その間に単独出展の見積りは並行して進められます。
単独出展を選ぶ価値があるのは、パビリオンの選考基準から外れていて、かつ$20,000規模の現地費用と渡航費を1年の予算として説明できる企業です。Kikuviの総括は「ブース自体にお金をかけすぎるより、ブースで出会ったキーマンをその日の夜の食事やサイドイベントに誘い出し、深い話をする」ほうが費用対効果が高い、というものでした。装飾費を削って夜の会食に回す判断は、実例に裏づけがあります。
見送るべきなのは、ブース料金を先に確定させないと稟議が動かない企業です。CTAは料金表を出さないので、営業担当との会話を始めない限り数字は永遠に出てきません。逆に言えば、問い合わせを入れて見積りを取ること自体は無料です。CES 2027の視察計画から入って、翌年の出展を判断する順序も現実的です。
ご相談はこちらよくある質問
- CES 2027のブース料金はいくらですか?
- 主催者のCTAはブース料金を公開しておらず、営業担当への問い合わせ制です。米国のブース施工会社NPARALLELは、CES 2026の実績として1平方フィートあたり46.50ドルから51.50ドル、最小区画の10フィート×10フィートで4,650ドルから5,150ドルと公表しています。CTAの公表値ではなく施工会社の推計です。
- CESの出展費用は総額でいくらかかりますか?
- 単独出展の実例は総額約300万円です。CES 2026のEureka Parkに単独出展した日本のスタートアップKikuviが、渡航費130万円から140万円、出展とPRで150万円、宿泊と食費30万円強という内訳を公表しています。宿泊を圧縮した4名の構成なので、実質的な下限とお考えください。
- ブース料金のほかに必ずかかる費用は何ですか?
- 搬入出費と宿泊費です。搬入出はFreemanの独占業務で、200ポンド未満でも200ポンド分が課金されます。ブース内のカーペットも料金に含まれず、通路だけが敷設されます。宿泊はCES 2026の会期週でラスベガス平均が1泊262.14ドルでした。
- JETROのパビリオンに採択されると費用はどう変わりますか?
- 出展料が無料になります。JETROがデモブース出展費、基本装飾と施工費、基本備品のレンタル費、基本電気代、入場パスを負担します。貴社の負担は渡航費、現地宿泊費、自社展示物と配布物、展示物の輸送費に絞られます。CES 2027の募集は2026年7月21日で締め切られました。
- 出展料の早期割引の締切はいつですか?
- CES 2027のLVCC出展社は、Freemanへの発注を2026年12月1日までに済ませると事前割引料金が適用されます。吊りサイン工事、ユーティリティ、トラス照明パッケージは11月25日が締切です。無償の電気工事2時間分も、この11月25日までの発注が条件になります。
このカンファレンスの完全ガイド
CES 2027完全ガイド:日本企業のための出展・参加判断CES 2027(1月6日〜9日、ラスベガス)に日本企業が行く価値はあるか。参加費$149〜$1,750、来場14.8万人、日本からの出展105社という実情を出典付きで解説します。
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