Black Hat USA · ラスベガス

Black Hat USA 2027の参加費:目的別のパス選びと出張予算

最終更新:2026年9月11日

「MANDALAY BAY CONVENTION CENTER」と大きく掲げられた建物の外壁と、手前に並ぶヤシの木
Mandalay Bay Convention Centerの外観(2009年撮影)。会場はその後、2015年の展示スペース増設をはじめ増改築が重ねられており、細部は現在と異なります。写真:Adam Caudill(CC BY 2.0)

Black Hat USA 2027の参加費は、2026年9月11日時点でまだ発表されていません。土台になるのは2026年の実績で、最も安いBusiness Passが早期$799、現地$1,399、Briefings Passが早期$2,799、現地$3,399でした。会期と会場は公式のUpcoming Eventsページに掲載済みで、2027年7月31日〜8月5日、Mandalay Bay Convention Centerです。イベント全体の位置づけはBlack Hat USA 2027完全ガイドにあります。日本から1名をBriefingsに送る総額は、後述の前提で約104万円です。

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2026年のパスは4種類で、価格は3段階に動いた

以下はすべて2026年の実績です。金額は登録時期で3段階に動きました。

パス早期(〜5/22)通常(〜7/17)現地主に解錠するもの
Business Pass$799$999$1,399Business Hall(火〜木)、基調講演、Arsenal
Summit Pass$1,899$2,099$2,499選択したSummit(1日)、上記、朝食と昼食、CPE
Briefings Pass$2,799$2,999$3,399Briefings 2日間、上記、録画アドオンの購入権、DEF CON事前購入オプション
Training Passコース別コース別コース別選択したTraining、Business Hall、朝食と昼食、Labs/Examsの購入権
Briefings + Summit$3,799$3,999$4,499公式表記は「Best value」
Academic$1,999$1,999対象外Briefingsのみ。Trainingに学割なし

見落とされがちなのは、アドオンの購入権がパスに紐づいていることです。Briefingsの録画を買えるのはBriefings Pass保持者だけ、6か月のBlack Hat LabsとBlack Hat Examsを買えるのはTraining Pass保持者だけでした。もう一つ、Business Passだけは朝食と昼食が付きません。

早期登録で$600、通常登録で$400下がる

2026年の刻みは、Early(5月22日金曜まで)、Regular(7月17日金曜まで)、Onsite(8月6日木曜まで)の3段階でした。Briefings Passは早期が現地価格より$600安く、通常でも$400安い設計です。日本発の航空券がおよそ$1,800ですから、稟議のタイミングだけで航空券の3分の1が消えます。

グループ割引は6名からです。

登録時期6〜14名(1人)15名以上(1人)
早期(〜5/22)$2,599$2,499
通常(〜7/17)$2,799$2,699
現地$2,999$2,899

条件は一括登録と一括支払いです。裏返すと、3名や5名の派遣には割引が一切ありません。日本企業が送るのはたいてい1名から3名なので、この表はほとんどの会社に使えません。

価格表記にも注意が必要です。2026年の登録ページは、Briefings Passのカードで現地価格を$3,399と出しながら、同じページのグループ料金表では「Onsite Rate」の欄に$3,199を置いていました。Academicの締切も、バッジ表記の「Ends July 3」と本文の7月17日が食い違っています。稟議は登録画面に出た実額で組んでください。

Trainingsが最も高く、別の商品になっている

2026年のTrainingsは8月1日(土)〜4日(火)の4日間に置かれ、1日、2日、4日の3つの長さがありました。価格はコースごとで、スケジュールページにも登録ページにも出ません。Informaの登録フローで初めて見えます。

公開されている手がかりは限られます。二次情報では2日または4日のコースで$3,000〜$5,000超、Black Hat自身の告知で確認できた2026年の特定コースは$4,100(7月19日までの価格)でした。4日コースの一つには$500相当のハードウェアキットが価格に含まれています。

Trainingsに4日出てBriefingsも聞くと、登録費だけで$7,000から$9,500の帯に入ります。金額の大半を決めるのは、パスの種類ではなくTrainingsを取るかどうかです。

役割別に、どのパスを買うのが正しいか

SOCエンジニア、マルウェア解析、ペネトレーションテストの担当者。 Trainingsが本命です。Briefingsも聞くならBriefings + Trainingsバンドルを選んでください。2026年はバンドル時の本会議分が早期$2,500、通常$2,700で、単体より$299安くなりました。

CISO、セキュリティ責任者。 Summit Passが1日で完結します。2026年の早期価格で$1,899です。2026年のカタログには経験を積んだCISO向けのブートキャンプも並んでいました。技術の中身まで持ち帰るならBriefings Passに上げてください。

ベンダーの事業開発、営業。 Business Passで十分です。Business Hallは火曜から木曜までの3日間、Briefingsは2日しかないので、展示を見る時間はむしろ多く取れます。Briefingsに入れない点と、朝食と昼食が付かない点だけ押さえてください。

大学の研究者と学生。 Academic $1,999でBriefingsに入れます。フルタイムであることの証明が必要で、Trainingには学割がありません。

登壇枠を狙うなら話が変わります。採択されればBriefings Passは無償で、渡航費の一部も出ます。条件はBriefingsとArsenalの応募比較にあります。

1名と3名では、総額がいくらになるか

前提を先に置きます。為替は1ドル153円(2026年9月10日の水準)。航空券は日本発ラスベガス着、8月、経由1回のエコノミー往復で$1,800。ホテルは1泊$330とし、室料に加えてリゾート料金と宿泊税を含めた想定です。食費と雑費は1日$80、現地移動は$150、ESTAは$40(2025年9月30日に$21から改定)、保険は$60です。参加費は2026年の通常登録価格を使いました。

想定参加費渡航・宿泊・その他合計(USD)円換算
Briefingsのみ 1名・4泊$2,999$3,770$6,769約104万円
Trainings 4日 + Briefings 1名・8泊$6,800$5,410$12,210約187万円
Business Pass 3名・各4泊$2,997$11,310$14,307約219万円
Briefings 3名・各4泊$8,997$11,310$20,307約311万円

読み方は2つあります。1名を送る場合、費用の半分近くは参加費ではなく渡航と宿泊です。早期登録で$600削っても、ホテルを2泊延ばせば消えます。そして3名でBriefingsとなると300万円を超え、グループ割引は6名からなので1円も下がりません。

リゾート料金は見積もりから漏れやすい費目です。 ラスベガスの大型ホテルは室料と別に1泊$50前後を取り、そこにClark Countyの宿泊税が乗ります。表示が$250でも請求は$330近くです。

貴社の条件での概算は、下のツールで試算できます。

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補助金は使えません。Black Hat USAには、JETROのジャパンパビリオンも団体出展枠も見つかりませんでした。海外展示会向けの制度そのものは存在するので、対象は海外展示会の補助金・支援制度で確認してください。

DEF CONまで同じ渡航で回すと滞在日数が延びます。組み方はBlack HatとDEF CONの違いにあります。

率直な判断

早期登録に間に合うなら、Briefings Passで1名から始めてください。 2026年の実績で$2,799、総額は約100万円です。米国のカンファレンスとしては高額ですが、中身は査読を通った研究発表です。

Trainingsは、受講後に社内で展開する計画があるときだけ取ってください。 1コース$4,100前後、総額は約187万円です。持ち帰った演習を社内で回す計画があるなら投資は返りますが、受けて終わりなら国内のトレーニングで足ります。

3名を送る計画は、一度組み直す価値があります。 グループ割引は6名からで、3名では1円も下がりません。同じ約300万円なら、1名にTrainingsとBriefingsをフルで受けさせ、残りを国内の研修に回すほうが合理的です。

Business Passだけの視察は、会いたい企業の名前が3社以上挙がってから決めてください。 $999から$1,399で400社超を3日間見られますが、渡航費を足すと1名あたり70万円前後です。製品の比較検討だけなら、国内の展示会で足ります。

よくある質問

Black Hat USA 2027の参加費はいくらですか?
2027年分は未発表です。2026年実績では、最も安いBusiness Passが早期$799、通常$999、現地$1,399でした。Briefings Passは早期$2,799、通常$2,999、現地$3,399です。Trainingsはコース単位の別料金です。
早期登録するとどれくらい安くなりますか?
2026年は早期登録でBriefings Passが$600安くなりました。5月22日までがEarly、7月17日までがRegular、それ以降が現地価格という3段階です。Business Passも同じ幅で動き、$799から$1,399まで上がりました。差額は日本発の航空券のおよそ3分の1に相当します。
グループ割引は何名から使えますか?
6名からです。2026年の早期価格で、6〜14名は1人$2,599、15名以上は1人$2,499でした。一括登録と一括支払いが条件です。3名や5名の派遣には適用されないため、割引は一切ありません。
日本から1名を送るといくらかかりますか?
Briefingsのみの参加で約104万円が目安です。参加費$2,999、航空券$1,800、ホテル4泊$1,320に、食費、現地移動、ESTAと保険を足した想定額で、1ドル153円で換算しています。Trainingsまで受けると約187万円になります。
Black Hat USAに補助金や公的支援は使えますか?
日本企業向けの支援は見つかりませんでした。JETROのジャパンパビリオンも団体出展枠も存在せず、参加費も渡航費も自社負担です。ほかの展示会には海外出展向けの補助制度があるため、比較のうえで判断してください。

このカンファレンスの完全ガイド

Black Hat USA 2027完全ガイド:日本企業のための参加・登壇判断

世界最大級のセキュリティカンファレンスBlack Hat USA(ラスベガス、Mandalay Bay)を日本企業の視点で解説します。2027年の日程、2026年実績の参加費、採択率8%のBriefings登壇まで。

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