The ASSEMBLY Show · ローズモント(シカゴ近郊)

アメリカの組立・自動化展示会の比較:出展先は規模ではなく買い手で選ぶ

最終更新:2026年9月15日

米国で組立と自動化に関わる展示会は、規模の順に並べても出展先は決まりません。2025年実績で630人のISA Automation Summit & Expo、来場者数を公表していないThe ASSEMBLY Show、48,000人を告知するPACK EXPO Internationalの3つは、大きさではなくホールに集まる買い手の職種が違います。ねじ締め工具や組立セルを売るなら、2,600社の包装展より約130社のローズモントのほうが商談になります。

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630人

ISA 2025年実績

約6,000人

ASSEMBLY 2022年

48,000人

PACK EXPO 2026年告知

11社

日本企業(ASSEMBLY)

3つの展示会は規模がどれだけ違うのか

2026年の会期と規模です。数字がいつのものかを列に書いてあります。年を落とすと、この比較は成立しません。

展示会会期出展社来場者
ISA Automation Summit & Expo9月27〜29日65社(2025年)630人(2025年)
PACK EXPO International10月18〜21日2,600社(2026年告知)48,000人(2026年告知)
The ASSEMBLY Show10月27〜29日約130社(2026年)約6,000人(2022年)

会場はISAがオーランド近郊、PACK EXPOがシカゴ、The ASSEMBLY Showがローズモントです。ISAの数字は主催者が自社サイトに載せた2025年の開催後実績です。PACK EXPOの2つは主催者PMMIの2026年向け告知値で、検証済みの直近実績は2024年の2,700社とバイヤー48,000人です。The ASSEMBLY Showだけ性格が違います。主催のBNP Mediaは来場者数を公表せず、2026年のプレスリリースも「hundreds of exhibitors」としか書いていません。約130社は2026年の会場図の139件から企画区画を除いた数です。

来場者数をそのまま比べてよいのか

比べられません。3つは年も数え方も出どころも違います。ISAの630人は2025年の開催後実績です。PACK EXPOの48,000人は2026年の告知値で、しかもバイヤーだけの数え方です。2024年実績では出展社スタッフ29,500人を別に数え、総数を77,500人としています。

The ASSEMBLY Showの約6,000人は、2026年から見て4回前、2022年開催分の数字です。出したのは主催者ではなく電波新聞(2023年8月18日)で、併催展を含むかも書かれていません。2023年以降の実績値は存在しません。稟議書に書くときは必ず2022年という年を添えてください。年を落とすと、社内で最も検証しにくい数字になります。

日本企業のニュースレターにある「出展社数205社、来場者数約20,000人」にもご注意ください。これは毎年4月にナッシュビルで開かれる別展The ASSEMBLY Show SOUTHの数字です。名称の見分け方はThe ASSEMBLY Show 2026のガイドにまとめています。

貴社の買い手はどの会場にいるのか

会場の大きさではなく、そのホールに貴社の製品を買う権限のある人がいるかで決まります。

貴社が売るもの買い手がいる会場会える相手
ねじ締め、圧入、接着・塗布、漏れ試験、電線加工、組立セルThe ASSEMBLY Show製造技術者、工程技術者、工場の管理職
包装機、充填機、ラベラー、包装ラインの検査PACK EXPO International食品、飲料、医薬、日用品のライン責任者
制御システム、SCADA・HMI、OTセキュリティISA Automation Summit & Expoプロセス産業の制御技術者、規格の実務者

3つは互いに競合していません。組立設備メーカーがPACK EXPOに島小間を構えても、通路を歩いているのは包装ラインを買いに来た人です。48,000人という数字は、そのうち何人が貴社の商品を買う立場かには答えてくれません。

ISAの630人は、展示会ではなく会議の数字です。展示ホールはホテルの宴会場で、2026年の会場図にある小間位置は49です。実機を運び込む場所ではなく、カタログとノートPCのデモで規格と制御の話をする場所だとお考えください。中身はISA Automation Summit & Expo 2026のガイドで分解しています。

日本企業はどれだけ出展しているのか

比率で見ると、The ASSEMBLY Showが最も高くなります。

展示会日本企業全体比率調査時点
The ASSEMBLY Show11社約130社約8%2026年9月6日
ISA Automation Summit & Expo2社33社(確定分)約6%2026年9月6日
PACK EXPO International44社以上2,607件約1.7%2026年8月6日

The ASSEMBLY Showの11社はCADDi、エプソン、マキタ、日東精工など、ISAの2社は三菱電機のSCADA・HMI部門とMax USA Corpです。PACK EXPOの44社は下限値です。日本の製造業は米国現地法人名や買収したブランド名でフロアに出るため、日本語の社名で検索しても見つかりません。2,607件を1件ずつ照合して得た最低数です。

重なりが1つあります。3会場のうち2つに名前が出る日本企業が1社います。マックス(MAX USA Corp)です。ローズモントのブース1306とオーランドのブース315で、締結工具が組立フロアと制御系の会議の両方で通用すると判断しているということです。PACK EXPO側の顔ぶれはPACK EXPO International 2026のガイドにあります。

出展の実務と2026年の日程はどう違うのか

ブース単価を公開しているのは、3つのうちISAだけです。10フィート四方が2,500ドル、10×20フィートが4,450ドル、20フィート四方が8,700ドルで、オンラインで申し込めます。The ASSEMBLY ShowとPACK EXPOはどちらも非公開で、営業窓口から取る必要があります。来場者の登録料はいずれも安く、早期登録ならThe ASSEMBLY Showの買い手は無料、PACK EXPOは30ドル、ISAは展示のみ無料です。

出展料の実額を左右する項目が2つあります。1つはドレージです。The ASSEMBLY Showは、会場直送分の搬入作業費を出展料に含めています。米国の展示会ではドレージは別請求で、見積もりが読みにくく、日本から機材を送る出展社が最も金額に驚く費目です。ただしカーペットと什器は含まれませんので、別途手配が必要です。

もう1つはMcCormick Placeの労務規則です。PACK EXPOの会場では、開幕日の6か月以上前から常勤で雇用されている自社社員なら一定範囲の設営作業を自分で行えます。現地で手配した人員をこの枠で動かすことはできません。詳細はPACK EXPO 2026の出展準備にあります。

日程は9月末から10月末までの5週間に並びます。McCormick Placeとローズモントは同じシカゴ都市圏ですが、1回の渡航で両方は回れません。最終日10月21日と初日10月27日のあいだが6日空くからです。担当者を分けるか、2週間の出張として組むかの選択になります。オーランドはさらに条件が違い、日本からの直行便がありません。羽田・成田から直行便でオヘアに着くローズモントとは、往復の負担が別物です。

なお、この3つのいずれにも、ジェトロのジャパンパビリオンも業界団体の視察団も見つかりませんでした。公的支援を前提に予算は組めませんので、海外展示会の出展補助金で自治体などの制度をご確認ください。

率直な判断

組立設備、締結工具、組立用ロボットを売るなら、The ASSEMBLY Showです。約130社のフロアに日本企業が11社いて、ドレージが出展料に込みで、会場はオヘア空港から5分です。PACK EXPOに同じ費用をかけても、包装ラインを買いに来た来場者に組立セルは売れません。

包装や充填に製品が1つでもあるなら、比較の対象はPACK EXPOだけです。ここでは規模がそのまま意味を持ちます。

ISAは出展先ではなく、視察先としてお考えください。630人の会議で、展示はホテルの宴会場です。米国の規格実務者と関係を作る目的なら投資に見合いますが、装置を売る場所ではありません。

3つとも見送ってよい企業もあります。米国に販売・サービス拠点がない企業です。どの会場でも、引き合いを受ける相手と、据付と保守を担当する相手が必要になります。代理店の目処が立たないうちは、出展先の比較より先に決めることがあります。

貴社の製品と顧客に照らした出展先の絞り込みは、下記からご相談ください。

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よくある質問

米国の組立・自動化の展示会で、組立設備を売るならどれですか?
The ASSEMBLY Showです。約130社のフロアに日本企業が11社出展しており、来場者は製造技術者と工場の管理職が中心です。PACK EXPO Internationalは2,600社と桁が違いますが、来場者は包装ラインの買い手なので、組立設備の商談にはなりません。
The ASSEMBLY Showの来場者数は何人ですか?
主催者は公表していません。存在する唯一の数字は電波新聞が報じた2022年開催分の約6,000人で、2026年から見て4回前の開催のものです。2023年以降の実績値はありません。稟議で数字を求められる場合は、必ず2022年という年を添えてください。
3つの展示会の来場者数はそのまま比較できますか?
できません。ISAの630人は2025年の主催者実績値、PACK EXPOの48,000人は2026年の告知値でバイヤーのみの数え方、The ASSEMBLY Showの約6,000人は2022年の業界紙報道です。年も数え方も出どころも違います。
日本企業の出展比率が高いのはどれですか?
The ASSEMBLY Showです。約130社中11社で、比率は約8%になります。ISA Automation Summit & Expoは33社中2社、PACK EXPO Internationalは2,607件中44社以上で約1.7%です。
2026年は3つとも回れますか?
同じ渡航では回れません。ISAが9月27日から29日のオーランド近郊、PACK EXPOが10月18日から21日のシカゴ、The ASSEMBLY Showが10月27日から29日のローズモントです。シカゴの2展でも6日空きますので、担当者を分けるか渡航を2回に分ける判断になります。

このカンファレンスの完全ガイド

The ASSEMBLY Show 2026完全ガイド:日本企業のための参加・出展判断

The ASSEMBLY Show 2026(10月27〜29日、シカゴ近郊ローズモント)は日本企業11社が出展する組立技術の展示会です。バイヤーの入場は無料、会場はオヘア空港から5分です。

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