SEMICON West · フェニックス
SEMICON West 2027の出展費用:ブースと現地運営の予算
最終更新:2026年9月11日

SEMICON West 2027の小間単価は、2026年9月11日時点で未発表です。主催者サイトはまだ2026年10月のサンフランシスコ開催を販売しています。SEMIが最後に公表した単価は2021年のもので、SEMI会員は1平方フィートあたり34.50ドル、非会員は47.50ドルでした。この単価をそのまま当てはめると、400平方フィート(約37平方メートル)に4名を送る出展の総額は7万〜11万ドル程度になります。会期と会場の基本情報はSEMICON West 2027完全ガイドをご覧ください。
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何を基準に予算を組むか
2027年の価格表が出ていない以上、公表済みの数字から積み上げるしかありません。使える一次情報は2つです。
1つ目は、SEMIが2021年の出展社向け資料で公表した小間単価です。単位は1平方フィートあたりで、区分は2つあります。
| 区分 | SEMI会員 | 非会員 |
|---|---|---|
| 素地のみ | 34.50ドル | 47.50ドル |
| パイプ&ドレープ+搬入費込み | 42.50ドル | 55.50ドル |
いずれも2021年開催の公表単価です。小間は100平方フィート単位でしか売られません。最小構成は100平方フィート、およそ9.3平方メートルです。
会員と非会員の差は1平方フィートあたり13ドルです。400平方フィートなら5,200ドル、1,000平方フィートなら1万3,000ドルの差になります。SEMIの会費は企業規模で変わりますので金額は確認が必要ですが、出展面積が大きいほど会員のほうが有利という関係は変わりません。共同出展の追加料金も、会員1,800ドルに対して非会員2,000ドルです。
2つ目は、2026年開催で公表されている運用ルールです。単価は違っても、付帯条件は引き継がれる可能性が高い項目です。
- 契約面積100平方フィートあたり、Expo Plusパスが5枚無料で付きます
- 共同出展社は100平方フィートあたり1社まで、料金は会員1,800ドル、非会員2,000ドルです
- 出展社は全社、商業総合賠償責任保険の加入が契約条件です
- 米国外に所在地がある出展社は、登録手続きの中で査証招へい状を請求できます。SEMIの処理は5営業日です
400平方フィート・4名の見積もり
装置または材料のサプライヤーが、20フィート×20フィートの島小間で出展し、日本から4名を送る想定です。公表単価の行と、当社の見積もりの行を分けて示します。見積もりの行は前提を書いた概算で、確定値ではありません。
| 項目 | 金額 | 根拠 |
|---|---|---|
| 小間料金(400平方フィート×42.50ドル) | 17,000ドル | 2021年公表単価、SEMI会員、搬入費込み区分 |
| 共同出展1社 | 1,800ドル | 2026年公表、SEMI会員 |
| 出展社バッジ20枚 | 0ドル | 2026年ルール、100平方フィートあたり5枚 |
| ブース施工・什器・グラフィック | 18,000〜35,000ドル | 見積もり。現地レンタル什器+制作物、装置1台の展示台を含む |
| 電気・インターネット・清掃・リード獲得端末 | 3,000〜5,000ドル | 見積もり。3日間、島小間の標準的な構成 |
| 日本からの貨物輸送・通関・会場搬入 | 12,000〜20,000ドル | 見積もり。装置1台と什器で総重量1トン前後、航空便 |
| 4名の渡航(乗り継ぎ便、5泊、現地移動、日当) | 20,000〜28,000ドル | 見積もり。フェニックス直行便がないため乗り継ぎ前提 |
| 保険・予備費 | 2,000ドル | 見積もり。賠償責任保険は契約上の必須項目 |
| 合計 | 73,800〜108,800ドル | 下限は2021年単価をそのまま使った場合 |
1ドル150円で換算すると、およそ1,110万〜1,630万円です。為替は各社の社内レートに置き換えてください。
この試算で最も動くのは、小間料金ではなく貨物と渡航です。合計に占める小間料金は2割弱で、装置を持ち込むかどうかと、何名送るかで総額が3割動きます。装置を持ち込まずカタログとサンプルだけで出るなら、下限は5万ドル台まで落ちます。逆に2027年の単価が2021年から上がっていれば、その分は素直に上乗せしてください。
フェニックス開催で変わる現地費用
会場が変われば、同じ小間でも現地費用は変わります。金額に効く違いが3つあります。
1つ目は労務です。アリゾナ州はright-to-work州で、組合労働の使用が義務づけられていません。出展社の社員が自社ブースの設営作業をどこまで行えるかは、サンフランシスコより緩い運用になります。ただし、具体的にどこまで自社で行えるかは、その回の公式サービス業者と出展社マニュアルで決まります。契約前にマニュアルの労務区分を読んでください。
2つ目は、Phoenix Convention Centerの独占サービスです。リギング(吊り込み)、通信、飲食、ATMは会場指定の業者以外を使えません。天井から看板を吊るす計画がある場合、この費用は競争入札にかけられないという前提で見積もる必要があります。会場全体の貸出面積は約90万平方フィート、展示ホールは31万2,500平方フィートです。
3つ目は宿泊です。2026年のサンフランシスコ開催では、主催者が指定ホテルのブロックを用意し、出展社向けの受付枠を分けて運用しています。2027年も同じ形になるかは未発表です。ブロックの受付が始まったら、社内の出張承認を待たずに部屋数だけ確保してください。会場周辺の在庫は先に消えます。
締切を外すと増える費用
2026年開催の締切を並べます。2027年の日付ではありませんが、締切の順番と間隔はほぼ同じ形で来ます。
| 締切 | 2026年開催での日付 | 外した場合 |
|---|---|---|
| 共同出展の申請 | 9月9日 | 追加不可 |
| 出展社プロフィールの登録 | 9月14日 | アプリと会場サイネージに載りません |
| 公式サービス業者への発注(割引期限) | 9月17日 | 電気・什器・搬入が割増料金 |
| 参加登録の事前料金 | 9月25日 | 当日料金に切り替わります |
| 宿泊ブロックの締切 | 9月25日 | 会場周辺のホテルは自力手配 |
いちばん取り返しがつかないのは共同出展の申請です。会期の約1カ月前に締め切られ、それ以降は自社ブースに他社を入れられません。日本の商社や現地代理店と組んで出る計画があるなら、小間を契約した時点で相手先を確定させてください。
参加登録の側も、事前料金と当日料金の差は小さくありません。2026年開催の事前料金は、SEMI会員でExpo Plusパスが225ドル、Thought Leadershipパスが870ドル、All-Inパスが1,185ドルです。非会員はそれぞれ325ドル、1,095ドル、1,555ドルでした。出展社バッジで足りるのは展示フロアまでで、技術セッションを聞かせたい人数分は別に買うことになります。
ジェトロの支援枠は使えるか
ジェトロが2026年7月22日に更新した「出展支援する展示会」の年間一覧に、SEMICON Westは入っていません。同じ一覧にはIMTS 2026やCES 2027が載っていますので、掲載漏れではなく対象外と読むのが自然です。2027年度分の募集で追加される可能性は残りますが、現時点でジャパンパビリオンを前提に予算を組むことはできません。
一方で、SEMI側にはパビリオンの枠組みがあります。2026年開催の共同出展申込書には国・州パビリオンの区分があり、パビリオンには100平方フィートあたり1社分の共同出展料が免除されると明記されています。実際に2027年のスポンサー一覧には、ニューヨーク州、ミシガン州、アリゾナ州ピオリア市の経済開発機関が並んでいます。州政府が枠を取っている構造ですので、日本側の団体が同じ形で枠を取ることは制度上は可能です。
自治体や業界団体の補助金を検討する場合は、海外展示会の出展補助金にまとめています。開催地変更に伴う渡航費の増分は、SEMICON Westの開催地変更で分解しています。
率直な判断
出展すべき企業。米国のファブに装置、材料、部材を売っていて、すでに引き合いがある企業です。7万ドルから11万ドルという規模は、装置1台の商談が成立すれば回収できる水準です。フェニックスにTSMC、Intel、Amkorの拠点が集まっている以上、2027年以降の出展は毎年同じ場所に積み上がります。
出展より視察が先の企業。米国での実績がまだない企業です。2027年は会場が変わる最初の年で、単価も来場者数も未発表です。情報が出そろっていない年に初出展を賭ける理由はありません。2026年10月のサンフランシスコ開催を視察し、フロアの構成と競合の出方を見てから決めてください。
共同出展から始めるべき企業。現地代理店や商社と組める企業です。1,800ドルで自社名をフロアプランとアプリに載せられます。100平方フィートを単独で借りるより、初年度の負担は桁が違います。
この記事の見積もり行は当社の概算です。公式単価が発表された時点で、小間料金の行は差し替えてください。貴社の面積と人数に合わせた試算は、下記からご相談ください。
費用を試算する ご相談はこちらよくある質問
- SEMICON West 2027の出展料はいくらですか?
- 2026年9月11日時点で未発表です。SEMIが最後に公表した単価は2021年のもので、会員は1平方フィートあたり34.50ドル、非会員は47.50ドルでした。搬入費とパイプ&ドレープを含む区分では会員42.50ドル、非会員55.50ドルです。
- 最小の出展面積はどれくらいですか?
- 100平方フィート、およそ9.3平方メートルです。SEMIは100平方フィート単位でしか小間を販売しません。それより小さい枠で参加したい場合は、他社ブース内の共同出展という選択肢があります。
- SEMI会員だと出展料はどれくらい安くなりますか?
- 2021年の公表単価では1平方フィートあたり13ドルの差でした。400平方フィートなら5,200ドルの差です。会費の水準は企業規模で変わりますので、出展面積が大きいほど会員のほうが有利になります。
- 出展社バッジは何枚もらえますか?
- 2026年開催では、契約面積100平方フィートあたり5枚のExpo Plusパスが無料で付きます。400平方フィートなら20枚です。上位パスへの差額アップグレードも可能です。
- JETROのジャパンパビリオンはありますか?
- ジェトロが2026年7月22日に更新した出展支援展示会の一覧に、SEMICON Westは入っていません。ただしSEMIの申込書類には国・州パビリオンの区分があり、パビリオン枠なら共同出展社1社分の費用が免除されます。
このカンファレンスの完全ガイド
SEMICON West 2027完全ガイド:日本企業のための出展・参加判断SEMICON West 2027は3月30日〜4月1日、フェニックスへ恒久移転します。サンフランシスコ開催・下期開催を前提にした予算は組み直しが必要です。東京エレクトロンとSCREENの位置づけも解説します。
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