# SEMICON Westの開催地変更:2026年と2027年の参加判断 URL:https://www.withexpa.ai/conf/2027/semicon-west/phoenix-move 開催:SEMICON West(フェニックス) 完全ガイド:https://www.withexpa.ai/conf/2027/semicon-west 最終更新:2026-09-11 SEMICON Westは2026年10月13日〜15日のサンフランシスコ開催を最後に、**2027年3月30日〜4月1日からアリゾナ州フェニックスへ恒久的に移ります**。2回の間隔は約5カ月半しかありませんので、日本企業はまず「両方に行く」「2026年だけ」「2027年だけ」の3択を決める必要があります。米国のファブに装置や材料を新規に売り込む企業は2027年、既存顧客との関係維持が目的の企業は2026年が合理的です。会期・会場・出展企業の全体像は[SEMICON West 2027完全ガイド](/conf/2027/semicon-west)をご覧ください。 ![砂漠の造成地に建つ半導体工場群を上空から捉えた写真。手前は太陽光パネルの駐車場と仮設事務所が並び、奥では多数のクレーンが立ち工事が続いている](https://www.withexpa.ai/conf/2027/semicon-west/tsmc-fab21.jpg) ## 2026年と2027年、どちらに行くべきですか 目的から逆算すると、答えはほぼ一つに決まります。 | 貴社の目的 | 推奨 | 理由 | |---|---|---| | 米国のファブに装置・材料を新規に売り込む | **2027年フェニックス** | 調達・技術評価の担当者がアリゾナに集まっています | | 既存顧客の米国拠点との関係維持 | **2026年サンフランシスコ** | 顔ぶれは変わらず、渡航が直行便で済みます | | 先端パッケージングの商談先を探す | **2027年フェニックス** | Amkorの新工場が同じ都市圏にあります | | 出展を検討中で、判断材料が足りない | **2026年に視察、2027年に出展** | 会場は変わりますが、出展社と来場者層は連続します | | 用力設備・クリーンルーム部材を売る | **2027年フェニックス** | ファブ建設の施工側と同じ会場に立てます | | 渡航予算が1回分しかない | **2027年フェニックス** | 以降は毎年春のフェニックス開催が続きます | 「2026年に視察して2027年に出展する」を選ぶ場合だけ、注意点があります。**SEMIは会期中に、会場内で次の小間販売を受け付けます**。2026年開催では10月13日から15日にかけて、Onsite Space Selection Officeが窓口になると案内されています。視察してから社内で検討し直すと、良い区画は残っていません。視察に行く担当者に、その場で仮押さえできる権限を持たせるかどうかを事前に決めておいてください。 ## フェニックス移転は実験ではありません SEMIは一度試してから決めています。**2025年10月7日〜9日、SEMICON Westは初めてフェニックスで開催されました**。その結果が移転の根拠です。 | 指標 | 2025年フェニックス開催の実績 | |---|---| | 出展社数 | 前年比45%増 | | 初日の来場者 | 2024年の約2倍 | | 展示規模 | 18年ぶりの大きさ(SEMI Americas社長の説明) | | 登壇者 | 567名 | 数字はいずれも2025年開催の実績で、2027年の予測ではありません。それでも、50年以上サンフランシスコで開催してきた展示会をSEMIが動かした理由としては十分です。恒久化の発表と同時に、**2028年5月9日〜11日、2029年4月3日〜5日**まで日程が確定しています。一時的な移転ではないという意思表示です。 SEMI自身が挙げた理由はもう一つあります。下期がSEMICON India、Taiwan、Europa、そしてSEMICON Japanで埋まっているため、Westを春に動かすという説明です。日本企業にとっては、**SEMICON JapanとSEMICON Westが別の四半期に分かれる**という意味になります。 ## アリゾナには誰がいるのか 会場が変わることより、顧客の所在地が変わったことのほうが重要です。フェニックス都市圏で進行中の投資を並べます。 | 企業 | 内容 | 状況 | |---|---|---| | TSMC | 米国への投資額**1,650億ドル**、フェニックス北部にファブ群 | 建設・稼働が継続中 | | Amkor | ピオリアに**70億ドル**、104エーカーの後工程キャンパス | 2025年10月6日着工、生産開始は2028年前半の予定 | | Intel | チャンドラーのOcotilloキャンパス | 稼働中 | Amkorの拠点は、クリーンルームだけで75万平方フィートを超える計画です。TSMCのCoWoSとInFOを扱う予定で、フェニックスのTSMC工場で作ったチップを同じ州内で封止・テストする流れができます。**前工程と後工程が同じ都市圏に揃うのは、米国では初めてです**。 装置や材料を売る立場から見ると、これは「会場が砂漠に移った」話ではありません。**買う人が引っ越した**話です。会期の前後に顧客の建設現場や工場を訪問する日程が、同じ渡航の中で組めます。サンフランシスコ開催では成立しなかった組み方です。 ## 渡航はこう変わります **日本からフェニックス・スカイハーバー空港への直行便は運航していません**。ロサンゼルス、サンフランシスコ、ダラス、ホノルルなどでの乗り継ぎになります。2026年のサンフランシスコ開催は羽田・成田からの直行便で入れましたので、この差は実務に効きます。 具体的に見積もり直すべき項目は3つです。 **移動時間と遅延リスク**。乗り継ぎが1本増えると、到着当日に設営や商談を入れる余裕がなくなります。搬入日の前日入りを前提に日程を組み直してください。 **サンプルと機材の扱い**。装置のデモ機や重量物を手荷物・別送で持ち込む場合、乗り継ぎ空港での積み替えが1回増えます。輸送業者に見積もりを取り直す前提で考えてください。費用の内訳は[SEMICON West 2027の出展費用](/conf/2027/semicon-west/exhibit-cost)で分解しています。 **宿泊と会場動線**。Phoenix Convention Centerはダウンタウンにあり、モスコーニ・センターとは建物も搬入経路も別物です。過去のサンフランシスコ開催で使った施工業者、ホテル、シャトルの前提はそのまま引き継げません。 ## 2回とも同じ会計年度に入ります ここが見落とされやすい点です。3月決算の企業の場合、**2026年10月のサンフランシスコ開催と、2027年3月30日〜31日の会期2日分は、どちらも2026年度に入ります**。4月1日の最終日だけが翌年度です。 つまり2026年度の1本の予算で、SEMICON Westに2回参加することになります。実務上は3つ確認してください。 1. **出展料の請求時期**。小間の申込金と残金がいつ請求されるかで、計上年度が動きます。2027年分の請求が2026年中に来る可能性があります。 2. **会期が期末をまたぐこと**。3月30日から4月1日の日程は、3月決算企業にとって期末最終日を含みます。現地での支払い、両替、精算をどちらの年度に落とすかを出発前に決めてください。 3. **2028年は5月開催に戻ること**。2028年5月9日〜11日は完全に翌年度に入ります。2026年度だけが2回分を抱える変則的な年です。 年度をまたぐ処理を面倒だと感じるなら、判断は単純です。**2026年10月を視察に使い、2027年3月の出展費用を2027年度の予算として起案してください**。会期が4月1日を含むため、社内の説明はつきます。 ## 率直な判断 **2027年に行くべき企業**。米国のファブに前工程装置、後工程装置、材料、部材を売る企業です。アリゾナの投資規模と、Amkorの後工程拠点が2028年前半に立ち上がる時期を考えると、2027年春は仕込みとして早すぎません。ファブ建設の施工側と商談したい企業も同じです。 **2026年で足りる企業**。米国での商談相手がすでに固定していて、年に一度の顔合わせが目的の企業です。直行便で入れる最後の回ですから、移動の負担が最も軽い形で用は足ります。 **どちらも見送ってよい企業**。顧客の意思決定が日本国内で完結している企業です。まず12月のSEMICON Japanで、米国拠点の誰が装置を選んでいるかを聞いてください。そこで名前が出てこないのであれば、渡航の議論はまだ早い段階です。米国の他の半導体イベントとの比較は[アメリカの半導体展示会比較](/conf/2027/semicon-west/us-semiconductor-shows)にまとめています。 なお2027年の参加費、出展料、来場者数の目標はいずれも未発表です。2026年9月11日時点で主催者サイトが扱っているのは2026年10月開催分だけで、2027年の価格表は存在しません。予算を組む段階では、過去に公表された単価を下限として置いてください。 ## よくあるご質問 ### SEMICON West 2026と2027は、どちらに参加すべきですか? 米国のファブに装置や材料を新規に売り込むなら2027年のフェニックスです。既存顧客との関係維持が主目的なら2026年10月のサンフランシスコで足ります。2回の間隔は約5カ月半しかなく、同じ日本の会計年度に収まります。 ### SEMICON Westはなぜフェニックスに移ったのですか? 2025年10月に初めてフェニックスで開催した結果が良かったためです。出展社は前年比45%増、初日の来場者は2024年の2倍になり、SEMI Americas社長は18年ぶりの規模だと述べています。SEMIはこの実績を踏まえて恒久移転を決めました。 ### 2026年10月のサンフランシスコ開催は最後ですか? SEMICON Westとしては最後です。2027年以降はフェニックスが恒久的な開催地で、2028年5月9日〜11日、2029年4月3日〜5日の日程まで発表済みです。サンフランシスコで50年以上続いた開催がここで終わります。 ### 日本からフェニックスへの直行便はありますか? ありません。ロサンゼルス、サンフランシスコ、ダラス、ホノルルなどでの乗り継ぎになります。サンフランシスコ開催は羽田・成田からの直行便で入れましたので、移動時間と遅延リスクは確実に増えます。 ### 2027年の出展料や参加費は決まっていますか? 2026年9月11日時点では未発表です。主催者サイトは2026年10月開催分の登録を受け付けており、2027年の価格表は出ていません。予算はSEMIが過去に公表した単価を下限として組んでください。