# ProMat 2027完全ガイド:日本企業のための出展・参加判断 URL:https://www.withexpa.ai/conf/2027/promat 開催:ProMat(シカゴ) 最終更新:2026-08-06 ProMat 2027は、2027年4月19日〜21日にシカゴのMcCormick Placeで開催される、北米最大級のマテリアルハンドリング・物流自動化の展示会です。結論から言えば、倉庫や工場の自動化設備、ロボット、搬送・仕分け装置、部品を売る企業にとっては、北米で最も費用対効果の高い展示会の一つです。来場は無料、ブースのスペース代は1平方フィート$40からで、ベンダー主催のカンファレンスのおよそ10分の1の水準です。一方、米国に法人とサービス体制を持たない企業が、いきなり出展する場ではありません。この記事では、無料である理由、出展の実費、ダイフクや村田機械を含む日系14社の実績、そして日本語ではこれまで誰も書いてこなかった判断材料を提示します。 - 来場者(2025年実績): 5.2万人 - 出展社(2027年契約済み): 930社 - 来場者の購買力: 700億ドル - 来場者の参加費: 無料 ![シカゴのMcCormick Placeを北側の上空から見た航空写真。左に湖に面したLakeside Center、右にLake Shore Driveを挟んだNorth Buildingが並び、North Buildingの下層にトラックの搬入口とバス乗り場が見える](https://www.withexpa.ai/conf/2027/promat/mccormick-aerial.jpg) ## ProMatとは何の展示会か ProMatは、倉庫・物流・製造現場の「モノを動かす仕組み」を売買する産業見本市です。自動倉庫、コンベヤ、仕分け機、フォークリフト、ロボット、AMR(自律移動ロボット)、倉庫管理システムといった、物流拠点を動かすための設備が実機で並びます。主催は業界団体のMHIで、シカゴのMcCormick Placeで奇数年に開催されます。 **この展示会の性格を決めている事実が一つあります。主催者が特定のベンダーではなく、中立の業界団体だという点です。** MHIは1945年から北米のマテリアルハンドリング・物流・サプライチェーン業界を代表してきた団体で、会場で主催者自身の製品を売る人はいません。採用すべき製品ロードマップも、認定資格のトラックも、パートナー制度もありません。会場は、業界団体が自分の会員企業をバイヤーの前に並べる場です。 規模を実績で見ると次のようになります。 | 開催回 | 会期 | 会場 | 登録者 | 出展社 | 純展示面積 | | --- | --- | --- | --- | --- | --- | | ProMat 2025 | 3月17〜20日 | McCormick Place(シカゴ) | 52,223人(過去最高) | 1,160社 | 659,000平方フィート | | MODEX 2024 | 3月 | アトランタ | 50,924人 | 1,051社 | 562,700平方フィート | | ProMat 2027 | 4月19〜21日 | McCormick Place | 5万人以上を想定 | 930社が契約済み | 653,600平方フィート | 2027年の欄だけ性質が違います。930社・977ブース・653,600平方フィートは、**開催の1年以上前にすでに契約が済んでいる区画の実数**で、しかもこの展示会の記録です。主催者が掲げる「1,200小間以上」は、まだ売っている途中の目標値です。判断材料としては、契約済みの930社のほうを信じてください。 **日程について、まだ日本語でどこも指摘していない変更があります。ProMat 2025は4日間、2027年は3日間です。** 会期は3月中旬から4月中旬へ移り、日数は月曜から水曜の3日に減りました。それでいてフロアの広さは2025年とほぼ変わりません。2025年の感覚で視察計画を立てると、**フロアを歩く時間が約25%足りなくなります**。 ## いつ・どこで開催されるのか 2027年4月19日(月)〜21日(水)の3日間、シカゴのMcCormick Placeで開催されます。開場時間は毎日9:00〜17:00です。ProMatは公式に日本語ページを持っており、そこにも「2027年4月19日~21日、シカゴのマコーミックプレイスで開催されます」と明記されています。 **日本からの渡航条件は、この種の米国展示会としては最も良い部類です。東京からシカゴには直行便があります。** | 項目 | 内容 | | --- | --- | | 直行便 | 羽田〜オヘアを全日空、日本航空、ユナイテッド航空が運航。成田〜オヘアはユナイテッド航空。片道6,283マイル | | 所要時間 | 往路約11時間40分〜12時間10分、復路約13時間〜13時間40分 | | 空港から市内 | CTAブルーラインで約40分、空港から片道$5 | | 会場へのアクセス | McCormick Placeはループ地区の南側。会期中は会場間を結ぶシャトルバスが運行されます | | 入国 | ESTA(電子渡航認証)で渡航できます。2026年1月1日の改定で$40.27、有効期間2年 | 気候については、日本人読者が最も誤解しやすい点なので先に書きます。**4月のシカゴは「春」ではありません。** | 日付 | 平年最高 | 平年最低 | 平年降水量 | | --- | --- | --- | --- | | 4月19日 | 15.8°C | 5.2°C | 3.3mm | | 4月20日 | 16.0°C | 5.4°C | 3.6mm | | 4月21日 | 16.2°C | 5.6°C | 3.3mm | 4月の月間降水量は約95mmあり、風も強い月です。朝の5°C台は、湖に面したMcCormick Place周辺では体感でさらに下がります。防水性のある上着と傘は、あれば便利なものではなく必需品です。 **知っておくと役立つこと** McCormick Placeは北米最大級の会議場で、ProMat 2025はLakeside Center、Hall D、North Buildingの3館にまたがり、新設のLakeside Hallを含めて70万平方フィート超を使いました。**館が分かれているため、館内の移動にもシャトルバスを使います。** 会場内のBistroのビュッフェ昼食は$39、Lakeside HallにはProMat Pierという交流スペースが設けられます。653,600平方フィートのフロアを歩き切るには最低2日、2027年は全体で3日しかありません。初日に全館をざっと通し、2日目以降に的を絞る組み方が現実的です。 ## 誰が主催しているのか 主催はMHI、1945年から北米のマテリアルハンドリング・物流・サプライチェーン業界を代表してきた国際的な業界団体です。MHIは自らを「米国最大のマテリアルハンドリング・物流・サプライチェーン協会」と説明し、会員には機器メーカー、コンサルタント、出版社、3PL事業者、システムインテグレーターが含まれます。展示会の運営歴は70年を超えます。 経営陣は、CEOのJohn Paxton氏と、展示事業を統括するChief Exhibitions OfficerのDaniel McKinnon氏です。Paxton氏は機械技術者出身で業界歴30年以上、Demag Cranes and Componentsの社長を経て、MHIのCOO兼次期CEOを務めたのちに現職に就いています。同氏はProMatの目的を「ProMat brings this industry together to connect and share the best equipment and technology, the leading trends and the latest innovations」と説明しています。 **主催者が業界団体であることから、収益構造が直接導けます。** MHIの収入はフロアのスペース代と会員の年会費であり、来場者は無料です。つまり**来場者は商品であり、出展社が顧客です**。この展示会は、セッション会場を埋めるためではなく、ブースに購買権限のあるバイヤーを届けるために設計されています。参加費を払う代わりに、貴社は名簿に載る側になります。 ### 隔年開催だが、業界としては毎年ある MHIは2つの展示会を交互に開催しています。多年度の米国戦略を立てるうえで、この構造は知っておく価値があります。 | 展示会 | 開催年 | 都市 | 会場 | | --- | --- | --- | --- | | ProMat | 奇数年(2023、2025、2027) | シカゴ | McCormick Place | | MODEX | 偶数年(2024、2026、2028) | アトランタ | Georgia World Congress Center | ![アトランタのGeorgia World Congress Centerの正面入口。ガラス張りの建物の上部に施設名の看板が掲げられ、手前に車寄せが広がっている](https://www.withexpa.ai/conf/2027/promat/gwcc-modex.jpg) 同じ業界、同じ団体、出展社もおおむね重なります。つまり**MHIの大型展示会は毎年あります**。ProMat 2027を逃した企業が次を2年待つ必要はなく、11ヶ月後にアトランタでMODEX 2028があります。規模はProMatがやや大きく、そして東京からの直行便があるのはシカゴだけでアトランタにはありません。**日本企業の最初の1回としてはProMatのほうが適しています。** ## どんな企業が出展・来場しているのか 出展社は2025年で1,160社、2027年はすでに930社が契約を終えています。日本企業の視点で重要なのは、**来場者側の質**です。MHIはこの業界では例外的に詳細な来場者データを公開しています。 | 来場者の区分 | 割合 | | --- | --- | | マテハン・物流機器のエンドユーザー、購買担当 | 60% | | 販売店、代理店、メーカー代理人、輸出入業者 | 23% | | システムインテグレーター、コンサルタント | 13% | | 政府、団体、軍 | 4% | 意思決定層の厚さも数字で出ています。**管理職以上が75%、VP・Cレベルが31%です。** 承認権限を持つ人が35%、仕様策定に関わる人が33%です。 そして投資予定額が、この展示会の経済性を他と分けています。 | 今後18ヶ月の投資予定額 | 割合 | | --- | --- | | 100万ドル超 | 39% | | 50万〜99.9万ドル | 13% | | 10万〜49.9万ドル | 15% | | 10万ドル未満 | 33% | **来場者の半数以上が、18ヶ月以内に50万ドル超の投資を予定しています。** MHIは会場全体の購買力を700億ドルと見積もっています。ソフトウェアのカンファレンスとは費用対効果の計算式がまったく違うのは、この一点によります。 来場者は抽象的な経営層ではなく現場の運営者です。63%が完成品の物流センター、57%が製造を支える倉庫、47%が製造・組立工場で働いています。1拠点あたり平均46台のフォークリフトを運用し、1日平均19,778個の荷物を出荷しています。**そして40%が2年以内に物流能力の拡張を計画しており、そのうち70%が新しい自動化・ロボティクスによる拡張です。** 日本の自動化サプライヤーが売り込む先は、まさにこの層です。 MHIは「**来場者の55%は他の展示会に行かない**」とも主張しています。これは主催者の自社調査による自己申告値なので、そのつもりで読む必要がありますが、事実なら米国のほかのどの展示会でもこの層には会えないということになります。 ### 日本企業は何社来ているのか ProMat 2025の公式出展社名簿を全件解析したところ、日本に関係する出展社は14社確認できました。 | 企業 | 2025年ブース | 備考 | | --- | --- | --- | | ダイフク | S3841 | マテリアルハンドリング世界最大手 | | Murata Machinery USA(村田機械) | S1231 | グループ企業のCimcorpと共同出展 | | The Raymond Corporation | S1703、S1903 | 豊田自動織機の米国子会社。教育セッションも3本担当 | | Yaskawa America(Motoman Robotics部門) | N8150 | | | FANUC America | N8301 | | | Kawasaki Robotics USA | N6551 | | | Keyence Corporation | N6963 | | | Itoh Denki USA(伊東電機) | S3859 | | | THK America | S4177 | | | Sumitomo Drive Technologies | S444 | | | Toshiba America Business Solutions | S1268 | | | Ricoh USA | N6424 | | | Canon Virginia | E10654 | | | Brother Mobile Solutions | S327 | | この一覧には、日本企業が読み取るべき構造が2つあります。 **第一に、ほぼ全社が米国子会社の名義で出展しています。** 村田機械はMurata Machinery USAとして、しかもグループ入りしたフィンランドのCimcorpと共同でブースを構えています。伊東電機はItoh Denki USAです。**この展示会は、米国に法人とサービス体制を持つ企業を優遇する構造になっています。** 現地に保守技術者がいない相手から200万ドルの自動倉庫を買う人はいないので、当然の帰結です。 **第二に、ここはスタートアップやパビリオンの展示会ではありません。** ジェトロのジャパンパビリオンはどの回にも存在せず、補助のついた小間クラスターもありません。日本企業は独立して、商業ベースの規模で出展しています。 ### トヨタを探しても見つかりません **ProMat 2025の公式出展社名簿には、「Toyota」も「OMRON」も一度も登場しません。** 名簿全文を文字列検索して確認した結果です。豊田自動織機グループは、米国子会社であるThe Raymond Corporationの名義でのみ出展しており、同社は教育セッションも3本担当しています。 これは2019年からの変化です。ジェトロが2019年にProMatと[Automate](/conf/2027/automate)の併催を現地取材した際は、**トヨタ・マテリアルハンドリング・グループが「圧倒的な存在感」を示していた**と報告されています。当時はファナック、安川電機、三菱電機、川崎重工も目立つ出展をしていました。トヨタが親ブランドを意図的に引いたのか、Raymondに統合しただけなのかは確認できていません。いずれにせよ、**フロアマップでトヨタL&Fを探す読者は見つけられません。** ### バイヤーとして行くなら、窓口はジェトロではなく米国大使館です これはProMat特有の構造で、日本企業の思い込みと逆方向です。**ProMatの国際バイヤー代表団プログラムは、米国商務省のTrade Event Partnership Program(TEPP)と共同で運営されています。** ProMatの公式説明によれば、同プログラムは世界各国の米国大使館・領事館にあるU.S. Commercial Serviceのネットワークを通じて有資格の海外バイヤーを募り、各国の商務担当官が探している設備を見つける手助けをし、会場での商談を設定します。 CESやTechCrunch Disruptでは、ジェトロが日本の「売り手」を海外に送り出します。ProMatでは、**米国政府が海外の「買い手」を呼び込みます。** したがって日本企業の窓口は、在日米国大使館のU.S. Commercial Serviceです。自社倉庫の自動化を検討している日本の荷主やメーカーが視察に行くなら、まずここに問い合わせる価値があります。 なお、ビザ申請用の招待状(Letter of Invitation)は2023年の回では無料登録時にチェックボックスを選ぶだけで発行されていました。2027年も同じ手順かどうかは未確認です。 ## 会場では実際に何が起きるのか 3日間の中身は、展示フロア、教育セッション、キーノート、そして交流イベントの4つです。2027年は教育セッション200本とキーノート3本が予定されています(2025年は215本と4本でした)。 **ただし、この展示会の主役はセッションではなくフロアの実機です。** 教育セッションはかなりの部分が出展社によって提供されており、The Raymond Corporationだけで2025年に3本を担当しています。MHIは「教育セミナーのスポンサー」「フロア上の教育セミナーのスポンサー」を販売商品として掲げています。公募(CFP)は見つかりませんでした。**ProMatの壇上に立つ経路は、出展してからセッション枠を買うか勝ち取るかです。** キーノートについては率直に書きます。2025年の登壇者はIBMのPaul Zikopoulos氏、Bloombergの番組を持つAzeem Azhar氏、そして**アメリカンフットボールの指導者で元NFL選手のDeion Sanders氏**、さらにMHIとDeloitteによるパネルでした。この人選は来場者層を正確に映しています。ここは有名人の講演がつく米国の産業見本市であって、技術カンファレンスではありません。**日本からの参加者がキーノートを軸に日程を組む理由はありません。** 代わりに何が起きるのかは、日本の出展社自身の報告が最もよく伝えています。伊東電機は2025年、直角移載モジュールF-RAT-NX75、マルチアングルボールソーターMABS、クロス搬送モジュールSOG、静音ローラーコンベヤFNRを出展し、こう書いています。 > 「特に小物・ケースなど様々なサイズの荷物を、左右、斜め、直進など任意の角度に高速仕分けができるマルチアングルボールソーター MABSに注目が集まりました。」 **人が集まったのはスライドではなく、実際に高速で動いている機械の前です。** ジェトロが2019年に報告した内容も同じ構図で、当時最も注目を集めたのは「安全柵なしで人と一緒に作業する協働ロボット」であり、年平均成長率50%超が見込まれる分野として紹介されていました。AMRを展示するベンチャー企業も新しい流れとして挙げられています。**この展示会は、動く現物を持ってきた企業が勝つフロアです。** 交流イベントは、無料登録時に選択する形で3つ用意されています。MHI Industry Night、ProMat Women in Supply Chain 2027、そして40歳以下対象のYoung Professionals Networking Receptionです。ブースの行列の外で人に会う現実的な手段はここで、なかでもIndustry Nightが社交の中心です。 言語について、正直な注意を一つ。**公式の日本語ページは存在しますが、それは3段落のマーケティング要約だけです。** 登録フロー、セッション一覧、フロアマップ、出展社ディレクトリはすべて英語です。MHIが会場で日本語対応や通訳を提供しているという記録は見つかりませんでした。**ないものとして準備してください。** ## 参加・出展にいくらかかるのか **来場は無料です。** 業界関係者であれば、無料登録で3日間の展示会場と教育セッションのすべてに入れます。有料の来場者パスというものが存在しません。費用は出展社が負担しています。 したがって、視察目的で行く日本企業にとっての費用は渡航費と宿泊費だけです。参加費が無料で、東京から直行便があり、そのうえ米国政府が会場での商談設定まで手伝う可能性がある。この3つがそろう米国の展示会は、ほとんどありません。 ### 出展する場合 スペース代は公式に公開されています。**MHI会員が1平方フィートあたり$40、非会員が$50**です。 | ブースサイズ | 平方フィート | MHI会員 | 非会員 | 差額 | | --- | --- | --- | --- | --- | | 10ft×10ft | 100 | $4,000 | $5,000 | $1,000 | | 10ft×20ft | 200 | $8,000 | $10,000 | $2,000 | | 20ft×20ft | 400 | $16,000 | $20,000 | $4,000 | | 30ft×30ft | 900 | $36,000 | $45,000 | $9,000 | **この水準を実感するための比較を一つ。Microsoft Ignite 2025の10ft×10ftブースは$45,000でした。ProMat 2027では、その9倍の面積である30ft×30ftが同じ$45,000です。** ProMatはベンダー主催のカンファレンスがターンキーのマーケティングパッケージを売っているのとは違い、伝統的な業界団体の展示会として素のフロアを貸しています。 だからこそ、**この$40という数字を出展費用として稟議に書いてはいけません。** スペース代に含まれるのは区画だけで、スタンドの施工、輸送、搬入出(ドレイエージ)、電源、天吊り、人件費、渡航費はすべて別です。McCormick Placeではこれらが相当な金額になります。 ### MHIに入るべきかどうかは計算で決まります MHIの年会費は$2,000です(業種別グループの会費は別途)。MHI自身が「会員はProMatとMODEXでブースの割引を受けられ、その額は多くの会員にとって会費と同等かそれ以上になる」と説明しています。 計算は単純です。**割引は1平方フィートあたり$10なので、200平方フィートで会費の元が取れます。** つまり10ft×20ftを1小間借りる時点で損益が分岐します。**10ft×20ftを超える規模を考えている日本企業は、区画を借りる前にMHIに入会してください。** なお会員でなくても出展はできますが、出展社は「会員資格を満たしていること」が条件です。 区画の割り当てにも注意が必要です。申し込みはMap Your Show経由の電子申請で、希望を最大6つまで出せます。2022年以降のMHI展示会に出展した企業には優先権のあるブッキングコードが与えられ、MHIは会員に「優先的な区画選択」を訴求しています。**2027年はすでに977小間が確定済みです。今から申し込む企業は、残りから選ぶことになります。** スポンサーシップは教育セミナー、フロア上セミナー、公式アプリ、ネックストラップ、入口階段などが用意されていますが、**価格は一つも公開されていません。** 渡航費・宿泊費・出展費を合わせた総額は、人数と規模で大きく変わります。貴社の条件での概算は、下のツールで数分で試算できます。 ## 日本企業にとって行く価値はあるか 判断基準は明快です。**貴社が米国に法人とサービス体制を持っているかどうか**で、出展か視察かが決まります。そして買い手として行くなら、条件はこのシリーズで最も良い部類です。 **視察に行くべき企業。** 自社の物流拠点や工場の自動化を検討している荷主、製造業、3PLです。参加費は無料、東京から直行便があり、会場には5万人の来場者と930社超の出展社が集まります。さらに在日米国大使館のU.S. Commercial Serviceを通じて代表団に参加すれば、商務担当官が会場での商談を設定します。**費用は実質的に渡航費だけで、失うものがほとんどありません。** 日本の物流業界が抱える人手不足は米国も同じで、ジェトロは2019年の時点で米国製造業が2028年までに240万人以上の人手不足に直面すると報告しています。その課題に対する北米の解答が、このフロアに実機で並びます。ソフトウェアと意思決定の側から同じ課題を見たい場合は、2月ラスベガスの[Manifest](/conf/2027/manifest-vegas)が対になります。あちらは実機ではなく人とソフトが主役で、両方を1年に組み込むと北米の物流の上流と下流が一度に見えます。 **出展すべき企業。** マテハン・物流自動化の設備や部品を売っていて、**すでに米国に法人と保守体制がある**企業です。来場者の60%が機器のエンドユーザーか購買担当、75%が管理職以上、39%が18ヶ月以内に100万ドル超を投資する予定という構成は、資本財を売る企業にとって北米で最も濃い部屋の一つです。ダイフク、村田機械、安川電機、ファナック、キーエンス、THK、伊東電機がすでにここにいるという事実は、競合が来ている場に不在でいることのコストを示しています。しかも10ft×20ftのスペース代は$8,000です。 **まだ出展すべきでない企業。** 米国に法人もサービス体制もない企業です。スペース代の安さは魅力ですが、現地に保守技術者がいない供給者から自動倉庫を買う購買担当はいません。まず無料の視察で1回来て、フロアと競合と顧客を見てから決めるほうが、順序として正しいです。 **向いていない企業。** 動かせる現物がなく、ソフトウェアや構想だけを持ってくる企業です。伊東電機のブースに人が集まったのは高速で動く仕分け機の前であり、ジェトロが2019年に注目したのも柵なしで人と働くロボットでした。**ここは実機が動いて人が集まるフロアです。** キーノート目当ての参加も勧めません。2025年の目玉はアメリカンフットボールの指導者でした。同じシカゴのMcCormick Placeなら、包装ラインを買いに来る来場者は偶数年10月の[PACK EXPO International](/conf/2026/pack-expo-international)に集まります。 最後に、判断の前提として2つの空白を共有します。 **一つ目は、費用の最大の未知数がスペース代の外側にあることです。** ドレイエージ、電源、天吊り、人件費の実額は公開されておらず、McCormick Placeの組合労務ルールについても現在の状況を確認できませんでした。**これが日本の初出展企業にとって最大の実務的な穴で、公開情報では埋まりません。** 米国のスタンド施工会社から見積もりを取る以外に方法はありません。 **二つ目は、日本語の参加レポートが一件も存在しないことです。** ジェトロの2019年のブリーフと、出展社自身のプレスリリースを除けば、最近の回についてProMatを歩いた日本人の記録は見つかりませんでした。英語でも、批判的な記事や「行く価値があったか」を検証した記事は一本も見つかりません。**貴社がProMatの実態を調べても何も出てこないのは、貴社の調べ方の問題ではありません。** 貴社の製品と北米での立ち位置を踏まえた視察・出展判断のご相談は、下記からどうぞ。 ## よくあるご質問 ### ProMat 2027の参加費はいくらですか? 無料です。業界関係者であれば、無料登録で3日間の展示会場と教育セッションのすべてに参加できます。費用は出展社が負担する仕組みのため、来場者向けの有料パスは存在しません。 ### 日本からの直行便はありますか? あります。羽田〜シカゴ・オヘアは全日空、日本航空、ユナイテッド航空が直行便を運航し、往路は約11時間40分〜12時間10分です。成田からもユナイテッド航空が就航しています。空港から市内はCTAブルーラインで約40分、片道$5です。 ### 日本企業も出展していますか? しています。2025年はダイフク、Murata Machinery USA、The Raymond Corporation、安川電機、ファナック、キーエンス、伊東電機など14社が出展しました。ただしほぼ全社が米国子会社の名義で、日本法人としてではありません。 ### ブース出展の費用はいくらですか? 1平方フィートあたりMHI会員$40、非会員$50です。10ft×10ftなら$4,000〜$5,000になります。ただしこれはスペース代のみで、装飾施工、輸送、電源、人件費は別途かかります。 ### トヨタL&Fは出展していますか? 2025年の公式出展社名簿に「Toyota」の記載は一件もありません。豊田自動織機グループは米国子会社The Raymond Corporation名義で出展しています。フロアマップでトヨタを探しても見つかりません。 ### ジャパンパビリオンはありますか? ありません。ジェトロによるジャパンパビリオンはどの回にも確認できませんでした。日本企業は米国子会社を通じて独立して出展しています。一方、来場者向けには米国商務省が運営する国際バイヤー代表団プログラムがあります。