# アメリカの分析機器展示会を比較:同じ4,000ドルで会える相手が違う URL:https://www.withexpa.ai/conf/2027/pittcon/us-analytical-instrument-shows 開催:Pittcon(ピッツバーグ) 完全ガイド:https://www.withexpa.ai/conf/2027/pittcon 最終更新:2026-09-15 米国で分析機器の出展先を選ぶとき、**判断すべきは規模ではなく、床にいるのが誰かです**。10ft×10ftでおよそ4,000ドルという似た水準の判断で、[Pittcon](/conf/2027/pittcon)は6,000人の55%が大学・研究機関という床、[analytica USA](/conf/2027/analytica-usa)は2,222人の90%が決裁関与者という床、[BioProcess International US West](/conf/2027/bioprocess-international-us-west)は800人のバイオ生産に絞った床、[MD&M West](/conf/2027/md-m-west)は1万4,000人の製造・調達の床を買うことになります。**会いたい相手が4通りに分かれているだけです。** ![コンベンションセンターの展示ホールを上の階から見下ろした様子。白いポスターボードが何列も並び、その周囲に出展ブースが配置され、通路を参加者が歩いている](https://www.withexpa.ai/conf/2027/pittcon/hall.jpg) ## 4つの展示会はどう違うのか **主催者の見込みと実績を混ぜないでください。** | 項目 | Pittcon 2027 | analytica USA 2027 | BioProcess Intl US West 2027 | MD&M West 2027 | | --- | --- | --- | --- | --- | | 会期 | 4月24日〜28日(展示は26日〜28日) | 11月2日〜4日 | 3月16日〜18日 | 2月9日〜11日 | | 都市・会場 | ピッツバーグ/David L. Lawrence Convention Center | ボストン/Hynes Convention Center | サンディエゴ/San Diego Convention Center | アナハイム/Anaheim Convention Center | | 来場者 | 6,000人以上(主催者見込み。2024年実績約6,000人) | **2,222人**(2025年実績、開催はこの1回のみ) | 800人以上(主催者。2025年実績も約800人) | 1万4,100人以上(主催者見込み。2026年実績1万3,800人以上) | | 出展社 | 350社以上(主催者見込み。2025年ボストンは350〜450社) | 270社(2025年実績、19カ国) | 90社以上(主催者。2025年は実名で67社を確認) | 1,800社以上(主催者見込み。2026年実績1,876社) | | 10ft×10ftの出展費用 | **4,000ドル**(什器込み4,900ドル) | 3,800ドル(設備込み6,500ドル) | 未公表 | 未公表 | **analytica USAの2,222人は「米国式の集計方法による」と主催者自身が注記しています**ので、他の3つと同じ物差しで並べられる保証はありません。MD&M Westの1,800社以上も見込みで、2026年8月5日時点の公式リストで実名を数えられたのは1,345社です。BioProcess International US Westも、主催者の90社以上に対し2025年に実名で確認できたのは67社でした。 ## 床にいるのは誰か ここが4つを分ける唯一の行です。 | 展示会 | 公表されている来場者の性格 | | --- | --- | | Pittcon | **大学・研究機関・財団55%、企業35%**、政府6%(2025年実績、2027年プロスペクタス5ページ) | | analytica USA | **90%が決裁者または決裁関与者、71%が管理職以上**(2025年来場者調査、2027年プロスペクタス記載) | | BioProcess Intl US West | 割合の公表なし。5つのトラックが細胞株開発から商用生産までを扱うため、装置仕様を決める生産技術者が中心です | | MD&M West | 割合の公表なし。Expo Passは資格審査つきで「フロアのバイヤー」を謳い、5分野は医療機器、自動化、設計・製造、樹脂、包装です | 数字だけを見れば、analytica USAはPittconより明らかに商談向きの構成です。**ただし、この90%は1回しか開かれていない展示会の1回分の調査結果です**。2025年コロンバスの初回で、主催のメッセ・ミュンヘンの展示ディレクターは事前取材で「2,500人に届けば上出来、社内目標は間違いなく4,000人」と語り、実績は2,222人でした。**社内目標を44%下回っています**。 BioProcess International US Westは規模が一桁小さく、出展費用も参加費も未公表です。それでも比較に残る理由は、**バイオ医薬の生産現場に分析を売る場合、装置の仕様を決める層にいちばん近い床**だからです。 ## 出展費用はどこまで公表されているか 正価を公開しているのは2つだけです。 - **Pittcon**。什器なし10ft×10ftが4,000ドル、什器込み4,900ドル。2027年プロスペクタス8ページの正価です。内訳と渡航込みの総額は[Pittcon 2027の出展費用](/conf/2027/pittcon/exhibit-cost)で分解しています。 - **analytica USA**。1平方フィートあたり38ドルで、10ft×10ftの基本区画が3,800ドル。設備込みの区画が6,500ドル、**国際パビリオン枠は10ft×10ftで6,900ドル**です。2027年版の価格表ですので、今回の回の正価です。米国法人を持たない企業が入るパビリオン枠は、Pittconの什器なしのおよそ1.7倍です。 残る2つは問い合わせ制です。BioProcess International US Westは`partners@informaconnectls.com`、MD&M Westは電話窓口のみで、平方フィート単価の公表がありません。**この2つは見積もりを取るところから始まります。** 来場側で数字が出ているのはMD&M Westです。2026年のExpo Passは超早期と早期が**無料**、事前登録50ドル、当日199ドルという階段でした。2027年分は未公表です。 ## 日本企業の受け皿はどこが厚いか 厚さの順はMD&M West、Pittcon、analytica USA、BioProcess International US Westです。 - **MD&M West**。2026年の出展社1,876社のうち**73社が日本親会社系**で、2027年もすでに48社が確定しています。茨城県と福島県による県単位のパビリオン、中小企業向けの信州大学共同ブースという既存の枠があります。ジェトロも過去にパビリオンを運営していましたが、2026年と2027年の状況は未確認です。 - **Pittcon**。国際提携9団体のうち**3団体が日本の団体**(JAIMA、JSIA、PAI-Net)で国別最多です。PAI-NETは展示代行を売っており、詳細は[米国商務省のブースとPAI-NETの展示代行](/conf/2027/pittcon/us-commercial-service-booth)にまとめています。ジャパンパビリオンの確認は2016年アトランタの10社が最後です。 - **analytica USA**。2025年の実名出展社258社のうち**15社(約6%)が日本親会社系**で、島津製作所、HORIBA、日本電子、日立ハイテクなどです。**ジャパンパビリオンもジェトロの関与もありません。** - **BioProcess International US West**。2025年に確認できた日本企業は2社(ARCALIS、JSRライフサイエンス/KBI Biopharma)です。パビリオンはありません。 公的支援を前提に予算を組む場合は、[海外展示会の出展補助金](/conf/subsidies)で自治体と団体の制度を確認してください。 ## 目的別にどれを選ぶか | 貴社の目的 | 行くべき展示会 | 会える相手 | | --- | --- | --- | | 新製品を英語圏の業界メディアに載せる | **Pittcon** | 記者、装置を選ぶ研究者 | | 購買の決裁層に会う | **analytica USA** | 管理職以上の来場者。ただし母数は2,222人です | | バイオ医薬の生産工程に装置を入れる | **BioProcess Intl US West** | 細胞株開発から商用生産までの生産技術者 | | 医療機器の製造工程に計測を入れる | **MD&M West** | 医療機器メーカーの設計・調達 | | 渡航せずに米国市場の反応を測る | **Pittcon**(展示代行) | 代行ブース経由の来場者 | | 県や大学の共同枠で安く試す | **MD&M West** | 同上。ただし助成金は代理出展に使えません | ## 率直な判断 **1つに絞るなら、床の性格で選んでください**。規模で選ぶとMD&M Westですが、あれは医療機器製造の展示会です。分析機器そのものを売る床はPittconとanalytica USAの2つで、両者の差は「研究者に6,000人会う」か「決裁関与者に2,222人会う」かです。 **Pittconとanalytica USAの両方を試すなら、同じ年度に収まります**。Pittconが4月、analytica USAが11月ですので、4月の結果を見てから11月の出展を決められます。 **まだどこにも行かなくてよい企業**。米国に販売網がなく、誰が仕様を決めているのかも把握していない企業です。**出展先の比較より先に、自社の製品を誰が選ぶのかを特定してください。** 貴社の製品と北米での立ち位置を踏まえた出展先の絞り込みは、下記からご相談ください。 ## よくあるご質問 ### 米国で分析機器を売るなら、どの展示会に出るべきですか? 会いたい相手で決まります。研究者に実機を触らせて英語メディアに載せたいならPittcon、購買の決裁層に会いたいならanalytica USA、バイオ医薬の生産現場ならBioProcess International US West、医療機器の製造工程ならMD&M Westです。 ### analytica USAはPittconより買い手が濃いのですか? 主催者の2025年来場者調査では90%が決裁者または決裁関与者、71%が管理職以上です。Pittconの55%が大学・研究機関という構成よりは商談向きに見えます。ただし2025年が唯一の開催回で、来場者2,222人は主催者自身の目標4,000人を44%下回りました。 ### 出展費用はどこが公表されていますか? 公表しているのはPittconとanalytica USAの2つです。Pittconは什器なし10ft×10ftが4,000ドル、analytica USAは基本区画が3,800ドル、設備込みの区画が6,500ドル、国際パビリオンが6,900ドルです。BioProcess International US WestとMD&M Westは問い合わせ制です。 ### 日本企業の受け皿がいちばん厚いのはどこですか? MD&M Westです。2026年に73社の日本親会社系出展社があり、2027年もすでに48社が確定しています。茨城県や福島県の県単位パビリオン、信州大学の共同ブースという既存の枠もあります。Pittconは団体提携とPAI-NETの展示代行が強みです。 ### 4つとも規模はどれくらい違いますか? 来場者はMD&M Westが1万4,100人以上、Pittconが6,000人以上、analytica USAが2,222人、BioProcess International US Westが800人以上です。ただし数字の年次と尺度が揃っていないため、単純な大小比較には使えません。