# Digital Accountancy Show USA 2027完全ガイド:日本企業のための出展・参加判断 URL:https://www.withexpa.ai/conf/2027/digital-accountancy-show-usa 開催:Digital Accountancy Show USA(オースティン) 最終更新:2026-08-07 Digital Accountancy Show USA 2027(DAS USA 27)は、2027年5月26日〜27日にテキサス州オースティンのPalmer Events Centerで開かれる、会計事務所と企業の財務部門に向けたテクノロジー展示会です。英国で2021年に始まった同名イベントの初の米国版で、主催はベルギーに本社を置く見本市運営会社のEasyfairsです。結論から言えば、米国の会計事務所を販売チャネルとして狙う日本の会計・フィンテックSaaSにとって、2027年は視察する価値はあるが出展する価値は薄いイベントです。理由は単純で、来場予測も参加費もブース料金も出展社リストも登壇者も、開催の9か月前にあたる2026年8月時点でひとつも公表されていないからです。この記事では、確定している事実、英国版の検証済みの実績値、そして公式サイトの数字のうち鵜呑みにできないものを、はっきり分けて示します。 - 英国版の来場者(直近実績): 6,605人超 - 英国版の出展社(2026年登録): 182社 - うち日本企業: 0社 - 会場のブース上限: 357区画 ![池越しに見るPalmer Events Centerの外観。低層で横に長い切妻屋根の建物と、両脇に立つ木立](https://www.withexpa.ai/conf/2027/digital-accountancy-show-usa/venue.jpg) ## Digital Accountancy Show USAとは何のカンファレンスか 会計事務所の実務を対象にしたテクノロジー展示会です。会計事務所のパートナーや代表、記帳代行事業者、そして企業内の経理・財務部門の責任者が、会計ソフト、AI、業務自動化ツールの導入判断をしに来ます。対象は明確に絞られており、公式サイトは学生の入場を「Sorry, we don't allow students.」と一行で断っています。 出自は英国です。2021年に来場者600人の1日開催として立ち上がり、直近では来場者6,605人超、講演者110人超、出展社125社超、ステージ6本超まで育ちました(英国版公式サイトの「The show in numbers」)。2024年4月開催については、会場制作を請け負ったEncore EMEAが自社の事例紹介で「over 3000 finance professionals」と記録しています。2026年10月のロンドン開催(ExCeL、10月7日〜8日)は来場者7,000人超、出展社175社超を見込んでおり、これで6年目です。600人から6,605人まで、5年で11倍という伸び方をしています。 米国版は、この英国版の形式をそのまま持ち込む企画です。公表されているステージは5本で、Main Stage(The Future of the Profession)、AI in Accounting(See It Live)、Practice Growth(Build a Better Firm)、Tech Transformation Stage、Future Finance Stageという構成です。扱う領域はAI、業務自動化、アプリスタック、税務テクノロジー、アドバイザリー、決済、practice management、ERP刷新、M&Aと広く、要するに会計事務所の業務システム全般です。 日本の読者にとって最初に押さえておくべきなのは、規模の桁です。会場のPalmer Events Centerは展示面積70,000平方フィート、10フィート角のブース換算で357区画が物理的な上限です。英国版の出展社182社がそのまま来ても、会場は半分しか埋まりません。CESやNRFのような数万人規模の展示会とは、そもそも比べる対象が違います。**これは「大きな展示会」ではなく、2日間で全ブースを歩き切れる規模の業界イベントです**。 ## 2027年はいつ・どこで開催されるのか 2027年5月26日(水)〜27日(木)の2日間、テキサス州オースティンのPalmer Events Center(900 Barton Springs Road, Austin, TX 78704)で開催されます。会場はレディバード湖の南岸、ダウンタウンのすぐ対岸です。2002年開業、市のAustin Convention Center Departmentが運営し、LEEDゴールドを取得しています。会議室は5室(各1,000〜5,000平方フィート)、隣接する4層の駐車場は1,200台分です。 日本からの渡航は、米国の主要カンファレンスの中では重い部類に入ります。 | 項目 | 内容 | | --- | --- | | 日本からの直行便 | ありません。オースティン(AUS)にはアジア路線が1本もなく、長距離国際線はロンドン、アムステルダム、フランクフルトの3路線のみです | | 現実的な経路1 | 羽田(HND)からダラス・フォートワース(DFW)へ直行、DFWからAUSへ国内線で約1時間。DFW線はJALとアメリカン航空が各週7便、合計週14便です(2026年7月時点) | | 現実的な経路2 | 羽田(HND)からヒューストン(IAH)へ直行、IAHからAUSへ国内線で約1時間。IAH線はANAとユナイテッド航空が各週7便です | | 所要時間 | 太平洋線が約11時間30分〜13時間、これに乗り継ぎ待ちと国内線約1時間が加わります | | 空港から市内 | AUSはダウンタウンの南東約8km。会場までは車で15〜20分程度です | | 5月下旬の気候 | 平均最高30.5°C、平均最低19.3°C。5月の月間降水量は128mmで、年間で最も雨が多い月です | | 入国 | 日本のパスポート保有者はESTAが必要です | 気候で油断しないでください。テキサスの5月というと乾いた暑さを想像しがちですが、統計上は**5月がオースティンで最も雨の多い月**です。屋外を歩く前提の日程を組むなら、薄手の長袖と折りたたみ傘は持っていくべきです。 **現地で効いてくる小さな事実** 会場のPalmer Events Centerはダウンタウンの対岸にあり、Congress Avenueの橋を渡れば徒歩圏です。つまり、宿泊はダウンタウン側に取るのが合理的で、会場周辺にホテル街はありません。駐車場は1,200台と潤沢ですが、日本から来て会期2日ならレンタカーは不要です。もう1つ、乗り継ぎ側の実務です。DFWでもIAHでも、米国入国後にいったん預け荷物を受け取り、乗り継ぎ用のカウンターで再度預け直す必要があります。JALはDFWについて日本語の乗り継ぎ案内を公開しているので、初めての方は事前に読んでおくと当日の判断が早くなります。オースティンは人口約255万人の都市圏で、Apple、Google、Oracle、Tesla、Dellなどが拠点を置く「Silicon Hills」です。会計事務所向けの展示会をこの街でやる理由は、主催者自身が「SaaS、AI、専門サービス企業の集積」と説明しています。 ## 誰が主催しているのか 主催はEasyfairsです。ベルギー・ブリュッセルに本社を置く見本市運営会社で、110本のイベントブランドを持ち、年間の来場者は100万人超、出展社は24,000社超、うち90%がB2Bイベントです。ベルギー、オランダ、スウェーデンで8つの会場を運営し(うち4つは自社所有、合計185,000平方メートル)、Staxの世界ランキングでは上位20社に入ります。従業員は37か国籍の約900人です。 創業者はEric Everard氏で、1988年に24歳で学生向け見本市を立ち上げ、1997年にArtexis、2004年にEasyfairsを創業しました。2022年9月に自身は会長へ退き、Anne Lafère氏とMatt Benyon氏の2人が共同CEOに就いています。分担は地域別ではなく機能別で、Benyon氏が売上・成長・M&A、Lafère氏が人材・技術・マーケティング・ESG・顧客体験を持ちます。資本については2024年7月24日、投資会社のCobepaがInflexionおよびEverard氏と組む形で買収を完了しました。3者が持株会社レベルで各2名の取締役を出す対等構成で、Everard氏は持分の相当部分を再投資して会長にとどまっています。 つまり主催者としての体力は十分です。問題は方角です。Easyfairsが自社サイトに掲げている企業ビジョンは、次の一文です。 > We aim to be the foremost pan-European event organiser, with leading positions across key industry verticals. 汎欧州で最も有力な見本市運営会社になる、というものです。2022年時点の会社紹介が列挙する事業国は14か国(アルジェリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国)で、**この一覧に米国は入っていません**。自社会場も米国にはありません。DAS USAは、主催者の公表戦略の延長ではなく、そこからの踏み出しにあたります。 反対材料も挙げておきます。共同CEOのBenyon氏は経歴上「米国、中国、UAEでも多数のイベントを運営してきた」人物であり、Lafère氏は年間15本以上の新規イベント立ち上げを目標に掲げています。DAS USAはその立ち上げパイプラインから出てきた1本で、思いつきの単発企画ではありません。ただし、米国に旗艦イベントも会場も既存ポートフォリオも持たない状態からの初開催であることは、判断材料として残ります。 イベント自体の生みの親は別にいます。創業者兼CEOのDan Cockerton氏と、共同創業者のJames Howell氏です。英国版の参加者が「Dan Cockerton氏が語っていた無茶なビジョンに毎年近づいている」と書いているように、これはEasyfairsのポートフォリオ商品として企画された展示会ではなく、会計業界の人間が作ったイベントが後からEasyfairsの体制に入った形です。会場の空気が業界コミュニティ寄りである理由は、ここにあります。 ## どんな企業が参加・出展するのか 米国版の出展社リストは、2026年8月時点で「coming soon」です。したがって判断材料は英国版の実績しかありません。そして英国版の実績は、かなり具体的に読めます。 英国版の2026年出展社ディレクトリには182社が登録されています。国別の内訳は次のとおりです。 | 国 | 出展社数 | | --- | --- | | 英国 | 138社 | | 米国 | 12社 | | オーストラリア | 7社 | | ベルギー | 4社 | | アイルランド・ニュージーランド・南アフリカ | 各3社 | | ドイツ | 2社 | | カナダ、キプロス、デンマーク、エストニア、香港、リトアニア、オランダ、フィリピン、スペイン、UAE | 各1社 | 計18か国です。**この一覧に日本企業は1社もありません**。香港もフィリピンも入っていますが、日本は入っていません。JETROのジャパンパビリオンも、共同出展枠も、公的な補助ルートも見つかりません。 分野別の内訳は、この展示会の性格をそのまま示しています。会計業務の自動化・事務所管理が64社、AI・分析・BIが49社、専門サービス・アドバイザリーが25社、財務計画・管理システムが24社、経費・債権債務の自動化が23社です。上位2分類だけで全体の半分を超えます。企業の財務部門向けというより、**会計事務所そのものの業務システムを売る場**です。 米国版の創設パートナーとして発表されているのは、A2X、Combinely、Digits、Fathom、Inflo、Intuit、Karbon、HubSync、Wolters Kluwer、Xeroの10社です。これを競合地図として読むと、米国の事務所向けスタックがほぼ網羅されています。会計基盤がIntuit(QuickBooks)とXero、コンプライアンスとコンテンツがWolters Kluwer、事務所管理・ワークフローがKarbonとHubSync、監査がInflo、レポーティングとアドバイザリーがFathomとDigits、EC会計がA2X、そしてAIネイティブの新顔がCombinelyです。貴社の製品がこのどれかと重なるなら、貴社は珍しい海外勢ではなく、カテゴリー内の後発参入者として見られます。 来場者の質については、英国版の出展者の言葉が最も具体的です。参加者Jack Overton氏の一文が、この展示会の価値を一番よく表しています。 > It has the right people attending every year where I have detailed and focussed conversations (as opposed to explaining the concept of cloud accounting クラウド会計とは何かを説明する必要がない相手と、具体的で焦点の合った会話ができる、という趣旨です。売る側にとって、これは規模より重要な情報です。FreeAgent側の出展者Kirsty Mitchell氏は、出展規模を広げた判断についてこう書いています。 > We took a risk this year and went bigger with the Freeagent presence and it paid off! ただし、これらの声には共通の限界があります。全部が主催者サイトの掲載分で、**リード件数や商談金額を数字で挙げた出展者は1人もいません**。「it paid off」とは書かれていても、いくら回収できたかは書かれていません。出展判断をこの声だけで下すことはできません。 ## 会場では実際に何が起きるのか 2日間の中身は、ステージでの講演、展示フロア、そして交流の3つです。英国版の構成はLightning Talks(実務者による短い講演)、Fireside Talks(事務所の経営者との対談)、Technology Showcase(製品紹介)、Live Demos & Workshops(実機のハンズオン)、そして設計された交流の時間、という組み立てで、米国版もこの形式を持ち込みます。 規模感の目安として、直近の英国版であるDAS25は80本超のセッションと200人超の登壇者を擁しました。Easyfairsはこの記録を「Ask DAS」というAIアシスタントに学習させ、当日のセッション内容に後から質問できる形で公開しています。セッション録画も別途オンデマンド販売されています。**この展示会は、当日その場にいなくても中身の一部を買える設計になっています**。視察の必要性を検討するとき、これは重要な事実です。 会場の空気については、参加者の言葉が一貫しています。 > It feels like a festival....it feels way different from all other accountancy Expo's 演出は意図的で、かつ費用がかかっています。2024年開催の制作を担当したEncore EMEAの記録によれば、複数のブレイクアウトステージにそれぞれ固有のセットを組み、トラス製のアーチで囲んだ大判プリントの背景と高性能モニターを配置しています。参加者のAmin Kashy氏は、各講演にヘッドセット(いわゆるサイレントディスコ方式)が用意されていたことを評価しています。講演の音が展示フロアに漏れないので、隣で出展社と会話が続けられる、という指摘です。 もう1つ、初開催のイベントを評価するうえで見逃せない事実があります。**米国版サイトの「お客様の声」は、英国版サイトからの完全な転載です**。2026年8月9日に両ページを突き合わせたところ、21件の声が同じ順番で、誤字までそのまま載っていました。中には「2025年開催にぜひ参加を」と英国版の過去回を勧めているものまであります。これ自体は立ち上げ期のサイトによくあるブランド資産の使い回しであって不正ではありませんが、米国版のページだけを読んで判断すると、ロンドンの展示会の評価を読んでいることになります。 ## 参加・出展にいくらかかるのか **2026年8月時点で、参加費もブース料金も公表されていません**。推定額も載せません。根拠がないからです。 現状を正確に書くと、次のようになります。米国版の公式サイトには参加登録の導線そのものがなく、あるのは「興味登録」フォームだけです。登録開始日も未発表です。出展についても料金表は存在せず、問い合わせフォームから連絡した企業に個別に見積もりが出る仕組みです。当社のデータベースにも、このイベントのチケット価格の行もブースパッケージの行も1件も入っていません。他社の記事に金額が載っていたら、それは別のイベントか、英国版の推測値です。 分かっている費用の構造だけ整理します。 | 項目 | 現状 | | --- | --- | | 参加チケット | 未公表。登録開始日も未発表 | | 出展スペース | 未公表。料金表なし、問い合わせ制。担当はTanya Cohen氏(Easyfairs) | | 出展付帯サービス | Easyfairsは全社共通でEasyGoという出展社向けの露出・リード獲得パッケージを持ち、これがグループ売上の約1割を占めます。見積もりはスペース料金とEasyGoの組み合わせになる可能性が高いです | | 渡航費 | 羽田からDFWまたはIAHへの往復に、国内線の乗り継ぎが加わります | | 宿泊 | 会場周辺にホテル街はなく、ダウンタウン側に2〜3泊 | ![Palmer Events Centerの駐車場屋上から北を見たオースティンのダウンタウン。手前にレディバード湖を渡る橋と街路樹、奥に高層ビル群](https://www.withexpa.ai/conf/2027/digital-accountancy-show-usa/downtown.jpg) 出展を本気で検討するなら、価格が非公開である以上、社内の予算枠を作る作業自体が主催者との個別のやり取りから始まります。2026年8月時点で動き出せば、2027年5月まで十分な時間があります。逆に、公表を待っていると稟議の時間がなくなります。 貴社の人数と日程での概算は、下のツールで試算してください。 ## 日本企業にとって行く価値はあるか 判断は、貴社が売っている相手で決まります。米国の会計事務所そのものを顧客または販売チャネルにしたいなら、2027年は行く価値があります。ただし**行くのは視察、出展は2028年以降**というのが、現時点の事実に基づいた妥当な結論です。 **視察する価値がある企業。** 第一に、会計事務所向けのSaaSを持ち、米国展開を検討している日本企業です。この展示会の来場者は、クラウド会計の概念を説明する必要がない層で、しかも会場が小さいため2日間で全ブースを回り切れます。数万人規模の展示会では絶対にできない、競合10社の製品を2日で全部触るという行動が、ここでは可能です。創設パートナー10社の顔ぶれは、米国の事務所向けスタックの現在地そのものなので、競合調査の効率としては極めて高くなります。第二に、日本国内で会計事務所を販売チャネルにしているSaaS企業です。米国の事務所が何を導入し、何に金を払っているかを2日で把握できる場所は、他にほとんどありません。会計事務所ではなく事業会社の経理部門が相手であれば、[SAP Sapphire](/conf/2027/sap-sapphire)や[SuiteWorld](/conf/2026/suiteworld)のほうが会場にいる役職が合います。 **出展を2027年に決めるべきではない理由。** 開催9か月前の時点で、来場予測、参加費、ブース料金、出展社リスト、登壇者のすべてが未公表です。英国版は600人から始まって直近6,605人超まで伸びましたが、米国版がどこから始まるかを示す数字は存在しません。主催者の公表ビジョンは汎欧州であり、事業国一覧に米国はありません。しかも会場のブース上限は357区画で、仮に満床でも規模は中堅の業界展示会の域を出ません。初回のブース費用を払って得られるものが、視察との差でいくらになるのかを、現時点の情報で見積もることは誰にもできません。1年待って実績値を見てから決める判断のほうが、はるかに安く済みます。同じオースティンでは3月に[SXSW](/conf/2027/sxsw)が開かれており、街と商圏の下見を兼ねるならそちらのほうが規模も情報量も上です。 **公式サイトの数字で1つだけ注意してください。** 出展募集ページには、製品を「over 15,000 finance professionals and decision makers」に訴求できる、という一文があります。これは来場予測とは書かれていませんし、英国版の検証済み実績6,605人超と桁が合いません。当社のデータベースにもこの数字は主催者の主張として記録されていますが、来場者数の見込みとして読むべきではありません。会場のブース上限が357区画である事実のほうが、規模の上限を正確に示しています。 **行く必要がない企業。** 製品が日本語のみ、または米国法人・米国の販売体制がない企業です。この展示会は米国の会計事務所が導入判断をしに来る場なので、その場で導入できない製品を並べても意味がありません。同じく、企業の経理部門向けERPやFP&Aを主戦場にしている企業も、優先度は低いはずです。分野別内訳のとおり、フロアの半分以上は会計事務所の業務システムです。そして、公的な支援を前提に出展計画を立てている企業も対象外です。JETROのジャパンパビリオンも共同出展枠も存在せず、ブースが欲しければ主催者と直接交渉するしかありません。 **代替案も挙げておきます。** 英国版のDigital Accountancy Show(2026年10月7日〜8日、ロンドンExCeL)は、来場者6,605人超、出展社182社という実績のあるイベントで、しかも米国企業が12社すでに出展しています。米国市場そのものではありませんが、「この展示会が実際どういうものか」を実績のある回で確かめるという意味では、初開催の米国版より確実です。まずロンドンで形式を確認し、次にオースティンの初回を視察し、そのうえで2028年の出展を判断してください。初開催のイベントに対しては、この順序が最も損失を抑えられます。 最後に、この記事を書いている理由を書いておきます。**このイベントについて、日本語の情報はひとつも存在しません**。日本語のSERPを2026年8月9日に走査した結果、出てきたのは英語の公式サイト2つ、ExCeLの会場ページ、オランダのイベントカレンダー、LinkedInのショーケースページだけでした。参加レポートも出展レポートも、PR TIMESの発表も、note・zenn・はてなブログの記事も、旅行会社のパッケージも、ひとつもありません。つまり日本企業がこのイベントを検討するとき、判断材料は英語で、しかもその半分は主催者が書いたマーケティング文です。貴社の状況を踏まえた参加・出展の判断は、下記からご相談ください。 ## よくあるご質問 ### Digital Accountancy Show USA 2027はいつ・どこで開催されますか? 2027年5月26日〜27日の2日間、テキサス州オースティンのPalmer Events Centerで開催されます。英国で2021年に始まった同名イベントの初の米国版です。主催はベルギーに本社を置く見本市運営会社のEasyfairsです。 ### 参加費や出展費用はいくらですか? 2026年8月時点でどちらも未公表です。米国版の公式サイトには参加登録の導線がなく、興味登録フォームだけが置かれています。出展も料金表がなく問い合わせ制です。見積もりは担当者へ個別に依頼する必要があります。 ### 何人くらい来場する見込みですか? 来場予測は公表されていません。出展募集ページにある「15,000人超」は来場予測とは書かれておらず、英国版の実績6,605人超と桁が合いません。会場のブース上限は357区画なので、規模はその範囲に収まります。 ### 日本企業も出展していますか? していません。英国版の2026年出展社リスト182社の内訳は英国138社、米国12社ほか計18か国ですが、日本は1社もありません。JETROのジャパンパビリオンも共同出展枠も存在しません。 ### 日本からオースティンへの直行便はありますか? ありません。オースティン(AUS)にはアジア路線が1本もなく、長距離国際線はロンドン、アムステルダム、フランクフルトのみです。羽田からダラス(DFW)かヒューストン(IAH)へ直行し、国内線に約1時間乗り継ぐのが現実的です。 ### 5月下旬のオースティンの気候はどうですか? 平均最高気温30.5°C、平均最低気温19.3°Cです。5月は月間降水量128mmで、年間で最も雨が多い月にあたります。屋外の移動を前提にするなら、薄手の長袖と折りたたみ傘を用意してください。 ### 初開催のイベントに出展するリスクは何ですか? 来場者数、出展社、登壇者がすべて未確定であることです。英国版は600人から始まって直近6,605人超まで伸びましたが、米国版がどこから始まるかを示す数字はありません。2027年は視察にとどめる判断が現実的です。