# Anime ExpoのJETRO出展支援:Geek Streetの応募条件と準備 URL:https://www.withexpa.ai/conf/2027/anime-expo/jetro-pavilion 開催:Anime Expo(ロサンゼルス) 完全ガイド:https://www.withexpa.ai/conf/2027/anime-expo 最終更新:2026-09-11 Geek Streetはジェトロが運営するAnime Expoのジャパン・パビリオンで、**参加費は無料**です(渡航費・滞在費は自己負担)。ただし枠は極端に狭く、2026年は「5社程度」の募集に対して6社が採択され、募集期間は**14日間**でした。そして2026年9月11日時点で、**2027年の実施は確定していません。** イベント全体の評価は[Anime Expo 2027完全ガイド](/conf/2027/anime-expo)にあります。 ![「ANIME EXPO」の大型バナーを掲げたロサンゼルス・コンベンションセンターのガラス張りの円形棟と、その前の広場を歩く多数の来場者](https://www.withexpa.ai/conf/2027/anime-expo/lacc-south-hall.jpg) ## ジェトロは何を出し、企業は何を持ち出すのか **ジェトロが出すのは、South Hall正面最前列付近のブース区画と、そこに立つための費用です。** 2026年の採択企業向け発表には「会場内Exhibit Hall (South Hall) 正面最前列付近において、JETROジャパン・パビリオン 「Geek Street」 を展開する予定です」と書かれています。**最前列は、単独出展では追加費用を払っても取りにくい位置です。** 同時に運営されるのが、招待制のネットワーキングイベント**AniSocial Block**です。2026年の会場はMoxy Downtown Los Angeles、参加企業は自社の取り組みを紹介する機会を得ます。2025年の前身にあたるイベントには業界関係者約100名が招かれました。 2026年の事業には、もう1つ性格を示す一文があります。 > 本年度は米国市場において日本初のアニメ・漫画IPなどをPRする際にその重要性がますます高まっているインフルエンサーによる各ブースのPRを実施し、活用事例を創出します。(ジェトロ、2026年3月9日) **インフルエンサーによるブースPRが事業目的に組み込まれています。** 2026年の採択は、ClaN Entertainment、大日本印刷、フクヤ、Minto、NTT Solmare、リグラフィックスの6社で、扱う分野はゲーム、VTuber、ボーカロイド、日本IPのキャラクターグッズ、kawaii文化の商材、伝統工芸まで広がっていました。 企業側が持ち出すのは、渡航費、滞在費、商品、そして人です。**費用がゼロになるのは小間料だけで、[出展にかかる残りの費用](/conf/2027/anime-expo/exhibit-cost)は単独出展と変わりません。** ## 応募できるのはどんな企業か 2026年の募集要項の条件を、満たせなかったときに何が起きるかと並べます。 | 応募条件(2026年) | 満たせない場合 | | --- | --- | | 日本コンテンツの海外展開の交渉権、または海外販売の権利を持つこと | 権利元の許諾書から着手することになり、14日間の募集期間には間に合いません | | 1年以内に米国で販売可能な見込みの製品・サービス(即売できるものを優先) | 開発中の商材は優先度が下がります | | 原則として会場で販売・引き渡しができること | 権利販売だけの企業は入口で外れます | | 会期の全日程と準備日にブースへ1名以上を常駐させること | 実質5日間の人員拘束です。2名体制では回りません | | AniSocial Blockで英語プレゼンができる人員がチームに1名以上いること | 通訳の手配ではなく、社内人員の要件です | | 事業参加後も海外からの引き合いに対応できる担当者がいること | 帰国後の受け皿がない体制は対象外です | | ジェトロのPR活動に協力し、データベース登録とアンケートに回答すること | 事務負担として工数に見込んでおきます | | 訴訟・コンプライアンス上の問題がなく、反社会的勢力との関係がないこと | 通常の公的支援と同じ確認事項です | **ジェトロは「その場で売れて、英語で説明できて、帰国後も対応できる企業」を選んでいます。** これはAnime Expoという場の性格そのものです。**版権を売るだけの企業は、ジェトロの基準の時点で適合しません。** ## いつ何をすればよいのか 2026年の実績日程です。2027年の日程はまだ公表されていません。 | 時期(2026年実績) | 出来事 | | --- | --- | | 3月9日 | ジェトロのお知らせページに募集告知 | | 3月23日 23時59分(日本時間) | 応募締切。募集期間は14日間 | | 4月上旬 | 必要に応じてオンライン面談 | | 4月中旬 | 書類審査と最終採択の決定 | | 4月30日 | 採択企業の公表 | | 7月2日〜5日 | 会期 | **14日間という数字が、この制度で最も実務に効きます。** 3月上旬にジェトロのお知らせページを見ていない企業は、その年の枠を確実に逃します。権利元の許諾、英語プレゼン担当者の確保、5日間の人員手当てを、告知が出てから始めると間に合いません。 2027年について正確に書きます。**ジェトロの「出展支援する展示会(年間予定)」ページは、2026年9月11日に確認した時点で最終更新が2026年7月22日、掲載されているのはAnime Expo 2026の行のままです。** ジェトロは2023年から毎年AXを支援していますので継続の公算は高く、2026年の周期に従えば2027年3月ごろの告知が見込まれますが、これは当社の推測です。同ページには出展の中止・変更の可能性についての注記も付いています。**やることは1つ、2027年2月末にこのページを見る予定を入れることです。** ## 枠はどれだけ狭いのか ジェトロ枠の日本企業数は、2024年が16社、2025年が12社、2026年が6社です。**3年で3分の1近くまで縮み、2026年の募集要項も「5社程度」と書かれていました。** ジェトロは縮小の理由を公表していないため、原因は断定できません。**Geek Streetを「日本企業の広い入口」として説明する資料があれば、それは古い認識です。** ## ジェトロ枠と単独出展のどちらを取るか | 論点 | Geek Street | 単独出展 | | --- | --- | --- | | 小間料 | 無料 | 非公開、個別見積もり | | 位置 | South Hall正面最前列付近 | 申し込み順と区画次第 | | 採択の確実性 | 5〜6社の選考、落選あり | 契約すれば確定 | | 意思決定の期限 | 3月の14日間 | 2027年5月までの契約で公式リストに掲載 | | 人員要件 | 全日程+準備日に1名以上常駐が条件 | 自社判断 | | 公的助成の併用 | 共同出展のため東京都の助成は対象外 | 小間料・装飾費・輸送費が助成対象になりうる | 最後の行を補足します。東京都中小企業振興公社の令和8年度展示会出展助成事業は、海外展示会も対象で助成限度額150万円、助成対象経費の3分の2以内ですが、**共同出展と代理出展は対象外**です。ジャパン・パビリオンはこれに当たります。単独出展であれば出展小間料、小間内装飾費、輸送費が対象になりますが、交通費・宿泊費・飲食費は対象経費に含まれません。制度の全体像は[海外展示会の出展補助金・助成金](/conf/subsidies)にまとめています。 ## 率直な判断 **Geek Streetは応募すべきですが、事業計画の前提には置かないでください。** 5〜6社の枠を、参加費無料で最前列という条件で争います。当たれば費用対効果でこれを上回る出展方法はありません。外れる確率のほうが高いという前提で動くのが正しい扱い方です。 **応募すべき企業。** 会場で売れる在庫があり、英語で自社を説明できる人員がいて、5日間の人員を出せる中堅のIP・グッズ企業です。2026年の採択6社の顔ぶれを見ると、大日本印刷のような大企業からリグラフィックスのような小規模事業者まで幅があり、規模で外れる制度ではありません。 **見送るべき企業。** 権利販売だけを扱う企業と、2名で会期を回す計画のチームです。前者は選考基準に、後者は常駐要件に当たります。 **そして、落選を前提に並行して動いてください。** 3月に応募すると同時に、West HallまたはKentia Hallの10フィート×10フィートで見積もりを取り、[現地運営費の積み上げ](/conf/2027/anime-expo/exhibit-cost)を済ませておきます。そもそも商談が目的でここに来ているなら、先に[Anime ExpoとLicensing Expoの違い](/conf/2027/anime-expo/licensing-b2b)を読んでください。 ## よくあるご質問 ### Geek Streetの参加費はいくらですか? 無料です。ジェトロの2026年募集要項には「参加費:無料」と明記されています。ただし渡航費と滞在費は自己負担です。ブースはExhibit Hall(South Hall)の正面最前列付近に置かれます。 ### 2027年のGeek Streetは実施されますか? 2026年9月11日時点で未確定です。ジェトロの出展支援展示会の年間予定表は最終更新が2026年7月22日で、掲載されているのはAnime Expo 2026の行のままです。ジェトロは2023年から毎年支援していますが、2027年の告知はまだ出ていません。 ### 応募の締切はいつごろですか? 2026年は3月9日に告知が出て、締切が3月23日23時59分(日本時間)でした。募集期間は14日間です。同じ周期であれば2027年も3月ごろの告知が見込まれますが、これは当社の推測で、ジェトロの発表ではありません。 ### ライセンス契約だけを目的にした企業でも応募できますか? 適合しにくい条件です。ジェトロは1年以内に米国で販売可能な製品・サービスであること、原則として会場で販売・引き渡しができることを条件に挙げ、即売できる製品を優先すると書いています。売る物がない出展は選考基準の入口で外れます。 ### ジェトロ枠に東京都の展示会出展助成事業を併用できますか? できません。同事業は共同出展と代理出展を対象外としており、ジャパン・パビリオンはこれに当たります。単独出展であれば出展小間料、小間内装飾費、輸送費が対象で、助成限度額150万円、助成対象経費の3分の2以内です。