# ISA Automation Summit & Expo 2026完全ガイド:日本企業のための参加・出展判断 URL:https://www.withexpa.ai/conf/2026/isa-automation-summit-and-expo 開催:ISA Automation Summit & Expo(レイクブエナビスタ(オーランド近郊)) 最終更新:2026-09-06 ISA Automation Summit & Expo(ASE)は、国際計測制御学会ISAが年1回開く自社イベントで、2026年は9月27日から29日までフロリダ州レイクブエナビスタのWalt Disney World Swan and Dolphinで開かれます。最初に規模を書きます。**2025年の来場者は630人、出展社は65社です**。会場はコンベンションセンターではなくホテルの宴会場で、最小ブースは10フィート四方に折りたたみテーブル1台と椅子2脚が付いて2,500ドルです。日本語で書かれた参加レポートは1本も存在せず、日本の公式ルートも視察団もパビリオンもありません。そのうえで、この記事が扱う価値のある事実が1つあります。ISAの日本支部は2026年7月8日の総会で、支部そのものの解散を議案にかけました。その議案書に書かれた理由が、日本企業がこの展示会をどう見るべきかを、主催者よりも正確に説明しています。 - 来場者(2025年実績): 630人 - 出展社(2025年実績): 65社 - 最小ブース: $2,500 - 展示会場: ホテル宴会場 ## ISA Automation Summit & Expoとは何のカンファレンスか ISA Automation Summit & Expoは、**規格団体が主催する専門家会議に、小さな展示会が併設されたイベント**です。商業見本市ではありません。主催はISA(International Society of Automation、国際計測制御学会)で、1945年設立、本部はノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パークにあります。ISAは規格の策定、CAPとCCSTという技術者認定、講座の提供、InTech誌の発行を主な事業としており、展示会はその5番目に位置づけられています。 まず名称の混同を解いておきます。日本語で「オートメーション サミット」を検索すると、UiPathの年次カンファレンスが上位を占めます。まったく別のイベントです。また社名に「ISA」を含む日本企業が複数あるため、検索結果はさらに散らかります。この記事が扱うのは、ISA/IEC 62443とISA-95を策定している非営利団体ISAの、年次イベントです。 内容の中心は制御システムのサイバーセキュリティです。会議のステージは4つあり、基調講演のステージ、ISAGCA(ISA Global Cybersecurity Alliance)のOTサイバーセキュリティ・ステージ、新技術とプロセス制御のステージ、キャリアスキルのステージという構成です。主催者が星印を付けている重点領域は、AI、OTサイバーセキュリティ、専門能力開発、計装とプロセス制御、新技術の事例研究、重要インフラ防護の6つです。 規模は数字で押さえてください。 | 年 | 開催地 | 会場 | 実績 | | --- | --- | --- | --- | | 2024 | サウスカロライナ州チャールストン | 未公表 | 未公表 | | 2025 | レイクブエナビスタ(フロリダ州) | Disney's Coronado Springs Resort | 来場者630人、出展社65社、講演者67人 | | 2026 | レイクブエナビスタ(フロリダ州) | Walt Disney World Swan and Dolphin | ブース区画49(会場図) | | 2027 | ナッシュビル(テネシー州) | Gaylord Opryland Resort & Convention Center | 未定 | **この表の読み方は2つあります**。1つ目は、開催地が毎年変わり、しかも一度もコンベンションセンターを使っていないということです。リゾートホテルで開く会議であって、都市型の見本市ではありません。2つ目は、公表されている来場者数が630人という1点だけだということです。職種別の内訳も業種別の内訳も国別の内訳も、ISAは公表していません。この規模の会議は来場者調査を発注しないので、出展を検討する側は事前に部屋の中身を見積もれません。 数字の性格も明記しておきます。630人はISAが会期後に発表した「attendees」で、登録者数ではありません。ただしISAは出展社スタッフを別勘定にしていないため、**630人のうち何人が売り手側かは分かりません**。2025年の出展社は65社で、ブースには2枚から6枚の展示会パスが付いています。買い手だけが630人いると読むのは誤りです。 ## 2026年はいつ・どこで開催されるのか 2026年9月27日(日)から29日(火)まで、フロリダ州レイクブエナビスタのWalt Disney World Swan and Dolphinで開催されます。**ただし会議と展示は28日と29日の2日間だけです**。27日は出展社の搬入日で、夕方17時から19時に歓迎レセプションと展示プレビューが開かれます。 ![湖の対岸から見たウォルト・ディズニー・ワールド・ドルフィン。中央に大きな三角形の屋根を持つ建物、左右にサンゴ色の客室棟が広がり、手前にヤシの木と桟橋が並ぶ](https://www.withexpa.ai/conf/2026/isa-automation-summit-and-expo/venue-dolphin.jpg) 会場の性格を先に書きます。**展示会場はNorthern Hemisphere B-Eという名前のホテル宴会場です**。2026年の公式会場図に並ぶブース区画は49で、そのうち1つはISA自身のブース201です。同じ図には、Robot Experience Hub、ロボットのデモエリア、学生向けのSimulation Showdown、ISAのセルフィースポット、スポンサー用の商談室、そしてフードトラック3台が描かれています。ホールを歩き回る展示会ではなく、宴会場を一周する展示会です。 移動については、日本から行く場合に一番効く事実を先に書きます。 | 項目 | 内容 | | --- | --- | | 直行便 | ありません。日本からオーランドへの直行便は運航されていません | | 乗り継ぎ | 米国内で1回。往復とも必要です | | 空港から会場 | オーランド国際空港(MCO)からレイクブエナビスタへ。会場はホテルそのものなので、チェックイン後の移動はありません | | 会期中の移動 | 不要。宿泊、会議、展示がすべて同じ建物の中にあります | | 懇親会 | ISA Honors & Awards Galaはバスでユニバーサル・オーランドへ移動します | **日程を組む前に確認すべき3点** 会議と展示は2日間で、しかも初日の会議は14時15分に終わります。2日目は16時45分までです。実質的な滞在価値は2日分しかないので、乗り継ぎ2回の往復と釣り合うかを先に計算してください。次に、展示会だけを見るなら9月14日までの事前登録で無料になります。この締切を過ぎると当日登録の75ドルがかかります。3つ目に、ISAの認定講座は会議の後、9月30日から10月2日に開かれます。講座が目的なら会議に登録する必要はなく、滞在は逆に長くなります。宿泊料金については、ISAは2026年のルームブロック料金を公開していません。 ## 誰が主催しているのか 主催はISAです。1945年設立の非営利の専門家団体で、規格の策定団体でもあります。ISA/IEC 62443(産業用制御システムのサイバーセキュリティ)とISA-95(企業システムと制御システムの統合)は、どちらも日本の製造業とプラント業界で通用する規格です。 **主催者が規格団体であることが、この展示会の性格をほぼすべて説明します**。会場がリゾートホテルなのは、来場者数ではなく委員会の会期に合わせて場所を選んでいるからです。会議の前後に規格委員会の会合と地区役員会が入っているのも同じ理由です。そして認定講座が会議とは別売りで、会議に登録しなくても受講できるのも、ISAの本業が展示会ではないからです。 ISAは自社の英語サイトに会員数を掲載していません。ISA日本支部のページには「世界の40,000人の会員および400,000顧客」と書かれています。ISA本体の一次情報ではなく日本支部による記述なので、参考値として扱ってください。現在の会長やエグゼクティブ・ディレクターの氏名も、ISAの公式ページからは確認できませんでした。 ## どんな企業が出展しているのか **この展示会のフロアは、計装が少し付いたOTセキュリティのフロアです**。名前から想像する「オートメーション全般の展示会」ではありません。2026年に公表されている出展社33社を分野で分けると、次のようになります。 | 分野 | 出展社の例 | | --- | --- | | OT・ICSサイバーセキュリティ | Fortinet、Thales、Acronis、Palindrome Technologies、Perseus、Sentinel Devices、OTbase、Classic Automation | | エンジニアリング・コンサルティング | Burns & McDonnell、1898 & Co.、Interstates、Bureau Veritas | | 計装・校正 | Beamex、Control Station、Thermal Edge | | 産業用ネットワーク・エッジ機器 | Moxa、NEXCOM、Electro-Matic | | 産業データ・ソフトウェア | TimescaleDB by Tiger Data、Liveline Technologies、Datasparks、Rain Digital Factories、Mitsubishi Electric Iconics | | システムインテグレーター | Automated Systems Inc.、General Control Systems、ITG Technologies、Rawson | | 工具・締結 | Max USA Corp | スポンサーはプラチナがHoneywell、ゴールドがZEDEDAとAcronisです。**ここで確認しておくべきことは、誰がいないかです**。Siemens、Rockwell Automation、Schneider Electric、ABB、Emersonのいずれも、2026年の出展社リストにもスポンサーリストにもありません。産業オートメーションの大手が集まる場所ではないという事実は、名称からは読み取れないので明記しておきます。 日本企業は33社中2社です。三菱電機が2019年にICONICSを買収して設立した米国のSCADA・HMI部門であるMitsubishi Electric Iconics Digital Solutions(ブース207)と、マックス株式会社の米国法人Max USA Corp(ブース315)です。数え間違いが起きやすい点も書いておきます。**MoxaとNEXCOMは台湾企業です**。どちらも日本法人を持っているため日系と誤認されやすいのですが、この2社を足して4社と数えないでください。 日本語の出展レポートも参加レポートも、この展示会については1本も見つかりませんでした。「ISA Automation Summit 参加レポート」で日本語検索をかけても、出てくるのはISA自身のプレスリリースとISAの公式動画だけです。IMTSであれば日本工作機械工業会の視察報告があり、[IMTSのガイド](/conf/2026/imts)ではそれを引用できました。この展示会にはその材料がありません。 ## 会場では実際に何が起きるのか 2026年の基調講演は、9月28日9時から9時45分、ミシェル「MACE」カラン氏の「Flying Through Fear: Creating a Culture of Courage」です。元米空軍のサンダーバーズでリード・ソロ・パイロットを務めた2人目の女性で、USA Todayのベストセラー著者でもあります。 **つまり基調講演は自動制御の話ではありません**。プロの講演者による動機づけの講演です。2025年も同じ構成で、初日が元NASA宇宙飛行士のダグラス・ハーリー氏、2日目がBad Wolf SecurityのTom Liston氏でした。技術的な中身は基調講演以外の3ステージにあります。 そのステージの時間の売られ方も知っておいてください。**ゴールド(18,000ドル)以上のスポンサーには、会議ステージでの30分の技術デモ枠が付きます**。ダイヤモンド(25,000ドル)は基調講演の直後の30分です。展示ホールのステージでの15分枠は1,000ドルの追加オプションです。どの登壇が公募や査読を経たもので、どの登壇が購入されたものかを、聴く前に見分けられるようにしておくべきです。 セッションの中身は具体的です。2026年の月曜10時30分には、CyberKnight Middle EastのSachin Mohan氏による「Conflict in the Middle East & Its Impacts on OT/ICS Infrastructure」が組まれています。同じ時間帯には、AIを使ったテーマパーク運営から産業オートメーションが何を学べるかというセッションもあります。会場がディズニーのリゾート内であることを踏まえた企画です。 会期の周辺には、ISAの規格委員会の会合と地区役員会が入ります。これは展示会の付属品ではなく、むしろ逆で、**委員会に出席する人たちが集まる週に展示会が併設されている**という構造です。 ## 参加・出展にいくらかかるのか **展示会を見るだけなら無料です**。2026年9月14日までに事前登録すれば、展示ホールに無料で入れます。この締切を過ぎると当日登録で75ドルです。 | 区分 | 早期 | 通常 | | --- | --- | --- | | 展示会のみ(9月14日までの事前登録) | **無料** | 無料 | | 展示会のみ(当日登録) | - | $75 | | 会議+展示会、ISA会員 | $880 | $980 | | 会議+展示会、非会員 | $1,075 | $1,175 | | 会議+展示会+ISA入会 | $1,035 | $1,135 | | Expo Eats(食事、1日) | $65 | $65 | | Expo Eats(食事、2日) | $125 | $125 | | Honors & Awards Gala | $250 | $250 | 早期割引の締切は2026年7月31日で、すでに終了しています。ISA会員は会議登録と講座受講がそれぞれ20パーセント引きになり、登録と同時に入会すると158ドル分が浮くとISAは説明しています。 認定講座は別立てです。9月30日から10月2日にIC32(ISA/IEC 62443を使った制御システムの防護)とMT01(オートメーション・プロジェクト管理)が、9月26日にはIC31C(上下水道事業者向けのサイバーセキュリティ講習)が開かれます。IC32はISA会員が早期1,555.50ドル、通常1,728ドル、非会員が早期1,944ドル、通常2,160ドルです。**会議に登録しなくても講座だけを受講できます**。 出展料はISAが公開しています。 | 区分 | 価格 | 内容 | | --- | --- | --- | | Exhibit Tier 1 | $2,500 | 10'×10'、布掛けテーブル1台、椅子2脚、ごみ箱 | | Exhibit Tier 2 | $4,450 | 10'×20'、テーブル2台、椅子4脚 | | Exhibit Tier 3 | $8,700 | 20'×20'、テーブル3台、椅子6脚 | | Expo Speaker追加 | $1,000 | 展示ホールのステージで15分 | | Silver | $12,000 | ランチスポンサー+10'×10' | | Gold | $18,000 | 会議ステージで30分の技術デモ+10'×10' | | Platinum | $20,000 | 30分デモ+10'×20'の優先区画 | | Diamond | $25,000 | 基調講演直後に30分+10'×20' | どの区分にもパイプ&ドレープ、ロゴなしの社名サイン、Wi-Fi、300ドル相当のリード獲得ツールが含まれます。**電源はどの区分でも別料金です**。ブース申し込みはvFairs上のフォームから自分で行い、オンラインで決済します。営業担当との交渉を経る必要はありません。 費用の見積もりで見落としやすいのは、単価ではなく単価あたりの接触数です。来場者630人に対して出展社65社という比率は、**出展社1社あたりの来場者が10人前後**という意味になります。2,500ドルという価格は絶対額としては安いのですが、渡航費と人件費を足したうえでこの比率と釣り合うかどうかは、別の計算です。貴社の条件での概算は下記でご確認いただけます。 ## ISA日本支部は解散を議案にかけました この展示会について日本語で書かれた最も重要な文書は、参加レポートではありません。**ISA日本支部が2026年7月8日の年次総会に提出した議案説明資料です**。 ISA日本支部(ISAJ)は1996年9月13日に設立された、ISA初の極東支部です。支部会員は自己申告で約60名、2025年の総会資料では会員数40名と記載されています。支部賛助会員には旭国際テクネイオン、Pepperl+Fuchs、日立製作所、横河電機が名を連ねています。支部長は三菱電機の神余浩夫氏、副支部長は横河電機の末吉一雄氏です。 2026年7月8日の総会で、第2号議案として提出されたのが**ISAJ支部の解散**でした。議案書は解散の理由をこう説明しています。 > 特に,インターネットが貧弱な時代,計測制御技術の最先端がISAの会議/展示会であったため,ISA本部に代議員を送ることのできる日本支部は重要であった. > しかし,ISA会議/展示会も低調になり,日本の技術者がISAに注目することが減ってきた. > その結果,会員のリタイアに対して新規加入が増えなくなった.特に40代未満がほとんどいない.このため,将来支部を維持していくことは難しくなってきている. > さらに,SICE産業応用部門とは,会員的にも活動内容も重複している. **日本企業がこの展示会に行くべきかという問いに対して、これ以上に率直な回答は存在しません**。ISAの日本における公式組織が、自らの解散を提案する文書の中で、ISAの会議と展示会が低調になり日本の技術者の関心が離れたと書いています。主催者も旅行会社も、この評価は書きません。 手続きも記録しておきます。議案書が引用する支部規約第8条によれば、解散には支部会員の3分の2の賛成が必要で、**無投票は賛成とみなされます**。解散が決まった場合、支部の残余資金はすべてISA本部に帰属します。2026-27年度予算では本部送金として1,074,470円が計上されています。会員は希望する支部に移れますが、希望がなければ既定で最寄りの台湾支部に移されます。 **ただし、可決されたかどうかは確認できていません**。議案書の結果欄は「定足数x名(支部会員x名)のところ、XX名参加し」というテンプレートのまま提出されており、2026年9月6日の時点でisaj.netにも支部イベントページにも結果は掲載されていません。この記事は、解散が議案にかけられたという事実だけを述べています。 支部が実際に何をしてきたかも、判断材料として重要です。2026年2月19日にはアルカディア市ヶ谷で「OTサイバーセキュリティとプラントAI応用」という技術フォーラムを開き、三菱電機の神余浩夫氏が欧州のデジタル規制と標準化動向を、JPCERT/CC技術顧問の宮地利雄氏が制御システムセキュリティの現況を、千代田化工建設理事の井川玄氏がプラントにおけるAIを講演しました。参加費は会員も非会員も無料です。2024年8月26日には、ISA元会長でISA99/62443の元コンビナーであるEric C. Cosman氏が三菱電機本社で講演し、日本電気計測器工業会と計測自動制御学会が後援しています。 **同じ人物の話を、東京では無料で、定員50名の部屋で聞けたということです**。オーランドで同等の接点を得るには、1,075ドルの会議パスと乗り継ぎ2回の往復が必要になります。ただし支部の解散が議案になった以上、この日本国内のルートが今後も続くとは限りません。 なお、この展示会には日本の公的な支援制度がありません。JETROのジャパンパビリオンも、業界団体の視察団も、都道府県のブースも、出展補助金も確認できませんでした。関連して1つ、JETROの見本市データベースJ-messeが2026年3月31日をもって提供を終了しています。海外展示会を調べるときに最初に開くツールが、もう存在しません。 ## 日本企業にとって行く価値はあるか 判断は目的によってはっきり分かれます。この記事で最も具体的に書ける部分です。 **行く価値がある企業。** 北米のOTセキュリティ市場に製品を売っていて、規格委員会の関係者と会うことに価値がある企業です。ISAGCAのステージと規格委員会の会合が同じ週に同じ建物で開かれるため、**630人という小ささが逆に利点になる場面がここだけあります**。誰が来ているかを事前に把握できていれば、大規模展示会では捕まらない相手と2日間で複数回すれ違えます。逆に言えば、会いたい相手の名前を出発前に言えないなら、この規模は不利にしか働きません。 **出展を検討してよい企業。** すでに米国に販売・サポート拠点があり、OT向けの製品を持っていて、2,500ドルのテーブル1台で試す価値があると判断できる企業です。三菱電機系のIconicsとMax USAが実際にそうしています。ブースはvFairs上で自分で買えるので、商談も交渉も不要です。ただし出展社1社あたりの来場者が10人前後という比率は先に認識しておいてください。 **行かなくてよい企業。** 3つあります。1つ目は、ISA/IEC 62443の習得が目的の企業です。IC32講座は会議に登録しなくても受講でき、国内でもIPA、JPCERT/CC、CSSCが同じ規格を日本語で扱っています。渡米の理由になりません。2つ目は、産業オートメーション全般の動向を見たい企業です。SiemensもRockwellもSchneiderもABBもEmersonもこのフロアにいません。その目的なら[Automate](/conf/2027/automate)か[IMTS](/conf/2026/imts)です。3つ目は、基調講演を目当てにする企業です。ここの基調講演は元戦闘機パイロットによる動機づけの講演です。 **目的が近いのに行き先が違う場合。** 米国のOTセキュリティの市場そのものを見たいのであれば、同じオーランド近郊で3週間後の10月11日から15日に開かれる[InfoSec World](/conf/2026/infosec-world)のほうが、規模でも情報量でも上回ります。電力・上下水道といった重要インフラのOTが目的であれば、[DTECH](/conf/2027/dtech)がその業界の主戦場です。 最後に、この記事の結論を1行で書きます。ISA Automation Summit & Expoは、**展示会としては小さく、規格団体の会議としては本物**です。行く理由があるとすれば展示ではなく人であり、その人が誰かを出発前に特定できているかどうかで、2日間の価値は変わります。貴社の状況を踏まえた参加・出展の判断は、下記からご相談ください。 ## よくあるご質問 ### ISA Automation Summit & Expo 2026はいつ・どこで開催されますか? 2026年9月27日から29日まで、フロリダ州レイクブエナビスタのWalt Disney World Swan and Dolphinで開催されます。ただし会議と展示は28日と29日の2日間だけで、27日は搬入と歓迎レセプションです。展示会場はNorthern Hemisphereというホテルの宴会場です。 ### 規模はどれくらいですか? 2025年の実績で来場者630人、出展社65社、講演者67人です。主催者であるISAが自ら公表した数字で、これ以外の来場者統計はありません。2026年の会場図に並ぶブース区画は49で、2025年より広くはありません。 ### 参加費はいくらですか? 展示会だけなら無料です。9月14日までに事前登録すれば無料で入場でき、当日登録は75ドルです。会議に出る場合はISA会員が早期880ドル、非会員が早期1,075ドルからで、会員は20パーセント割引になります。 ### 出展するといくらかかりますか? 最小のExhibit Tier 1が2,500ドルです。10フィート四方の区画に、布掛けテーブル1台と椅子2脚とごみ箱が付きます。電源は別料金です。10フィート×20フィートが4,450ドル、20フィート四方が8,700ドルです。 ### 日本企業は出展していますか? 2026年の公表出展社33社のうち、日本に本社を持つ企業は2社です。三菱電機系のMitsubishi Electric Iconics Digital Solutions(ブース207)と、マックスの米国法人Max USA Corp(ブース315)です。MoxaとNEXCOMは台湾企業なので数え間違いにご注意ください。 ### 日本から行く場合、飛行機はどうなりますか? オーランドへの直行便は日本から出ていません。米国内で1回乗り継ぐ必要があり、往復とも同じです。会場はホテルそのものなので、空港からホテルに入ればそれ以降の移動はありません。 ### ISA/IEC 62443を学びたい場合、この展示会に行く必要はありますか? ありません。ISAの認定講座IC32は会議に登録しなくても単独で受講できます。日本国内でもIPA、JPCERT/CC、制御システムセキュリティセンター(CSSC)が同じ規格を日本語で扱っており、規格の習得だけが目的なら渡米する理由は弱いです。 ### ISA日本支部に相談できますか? 現時点では不確実です。ISA日本支部は2026年7月8日の年次総会で支部の解散を第2号議案にかけました。可決されたかどうかは2026年9月6日時点で公表されていません。解散した場合、会員は既定で台湾支部へ移ることになっています。