# IMTSとJIMTOFの違い:来場企業と出展目的で選ぶ URL:https://www.withexpa.ai/conf/2026/imts/vs-jimtof 開催:IMTS(シカゴ) 完全ガイド:https://www.withexpa.ai/conf/2026/imts 最終更新:2026-09-11 IMTSとJIMTOFは、どちらも偶数年に6日間開かれる工作機械の総合展です。違うのは規模と客層と値段で、来場者数はJIMTOF2024の129,018人に対しIMTS 2024が89,020人、素地スペースの単価は同じ面積でIMTSが2割から3割高く、入場料はIMTSが海外から無料、JIMTOFが当日3,000円。そして最も実務に効く違いは、**この2つが同じ年度の予算と同じ機械を奪い合う**ことです。IMTS側の詳細は[IMTS 2026完全ガイド](/conf/2026/imts)にまとめました。 ![シカゴのマコーミック・プレイスを道路越しに見た外観写真。左に曲面屋根のガラス張りの建物、右にガラスと石を組み合わせた背の高い柱が並ぶ](https://www.withexpa.ai/conf/2026/imts/mccormick-north-south.jpg) ## 数字で見た違い 直近の実績が揃っている2024年の回で並べます。どちらも公式の開催結果からの数字です。 | 項目 | IMTS 2024 | JIMTOF2024 | | --- | --- | --- | | 会期 | 2024年9月9〜14日 | 2024年11月5〜10日 | | 会場 | McCormick Place、シカゴ | 東京ビッグサイト | | 主催 | AMT | 日本工作機械工業会、東京ビッグサイト | | 登録来場者 | 89,020人(うち学生14,713人) | 129,018人(うち海外10,423人) | | 出展者 | 1,737社 | 1,268社(直接出展1,027社) | | 展示場面積 | 約113,947平方メートル | 118,540平方メートル | | 参加国・地域 | 上位はカナダ、メキシコ、中国、台湾、日本 | 19か国・地域 | **規模はほぼ互角で、来場者数はJIMTOFが4割多い**というのが2024年の実像です。「北米最大の工作機械展だから東京より大きいはずだ」という前提は、少なくとも数字では支えられません。 2026年の回では条件が変わります。IMTS 2026は120万平方フィート超、約90,000人の見込みで発表されました。一方JIMTOF2026の展示場面積は92,850平方メートルで、東京ビッグサイトの改修により東4〜6ホールが使えないためです。2024年の118,540平方メートルから21.7%の縮小になります。**2026年に限れば、床面積はIMTSのほうが広くなります**。 ## 偶数年が重なる:予算は本当に競合しないのか 競合します。ここは正確に書く必要があります。 IMTSが偶数年に開かれるのは、欧州の工作機械工業会CECIMOとの取り決めで、EMOを奇数年に置くためです。この調整の相手はEMOであって、JIMTOFではありません。JIMTOFも偶数年に開かれるので、**2つは毎回同じ年に来ます**。しかも間隔は短く、2024年はIMTSが9月9日開幕、JIMTOFが11月5日開幕で8週間。2026年はIMTSが9月14〜19日、JIMTOFが10月26〜31日で、わずか5週間半です。 会期が重ならないことと、予算が競合しないことは別の話です。実際に取り合いになるのは3つあります。同じ事業年度の展示会予算、実演に出せる機械の台数、そして据付と実演に張り付ける技術者の人数です。シカゴで9月に据えた機械を、10月末の東京ビッグサイトに間に合わせるのは、輸送日程としても要員としても簡単ではありません。**両方に本気で出るなら、機械は別個体を用意する前提で計画してください**。 ## 来場するのは誰か IMTSの来場者像は、公式の来場者報告で数字が公開されています。購買における役割は、最終決定が22%、共同での決定が24%で、**81%が何らかの形で購買に関与**します。職種は経営層・役員25%、エンジニアリング24%、生産・品質21%。米国内の来場が多い州はイリノイ、ミシガン、オハイオ、ウィスコンシン、インディアナで、中西部の製造業ベルトそのものです。関心のある製品カテゴリーの1位はGeneral Automationで、工作機械そのものより上に来ています。 JIMTOFは海外来場者が10,423人、全体の8.1%でした。裏を返せば9割以上が国内の来場者です。IMTSは海外来場者の実数を公表していませんが、上位5か国はカナダ、メキシコ、中国、台湾、日本で、北米の近隣国と東アジアが中心です。 つまり**JIMTOFは日本市場と来日バイヤーに、IMTSは北米、特に中西部の買い手に届く展示会**です。同じ「世界4大工作機械展示会」でも、届く相手は重なりません。 ## 出展料はどちらが高いか 面積あたりの素地スペース単価を、同じ土俵で比べます。JIMTOFの1小間は3m×3mの9平方メートル、IMTSは平方フィート単価なので9平方メートル(96.9平方フィート)に換算しました。 | 区分 | 9平方メートル相当の素地スペース | | --- | --- | | IMTS 2026、AMT会員($29/平方フィート) | 約431,000円 | | IMTS 2026、非会員($37/平方フィート) | 約551,000円 | | JIMTOF2026、主催者会員 | 340,000円(税抜) | | JIMTOF2026、協賛団体会員・海外工業会会員 | 380,000円(税抜) | | JIMTOF2026、国内・海外一般 | 460,000円(税抜) | 換算は2026年9月10日の仲値1ドル153.73円によるものです。会員同士でIMTSが約27%高く、非会員と一般の比較でも約20%高くなります。 差はここで終わりません。**IMTSには全出展者に必須のCustom Blockが乗ります**。搬入、カーペット、養生、清掃、機械の吊り込みを含む一括料金で、貨物密度によって単価が決まり、辞退できません。JIMTOFは「原則スペースのみのお引渡し」で、希望すれば小間仕切りパネルが無料で提供されます。同じ面積を買っても、着地する総額の差は単価の差より大きくなります。IMTS側の内訳は[IMTS出展費用の見積もり方](/conf/2026/imts/exhibit-cost)にまとめました。 入場料は逆向きです。IMTSは海外からの参加登録が無料、JIMTOFは当日3,000円、前売1,000円(学生無料)。視察だけなら、シカゴのほうがバッジは安く済みます。 ## 率直な判断 **JIMTOFを優先すべき企業。** 国内の設備投資と、来日する海外バイヤーが主戦場の企業です。来場者数で4割多く、出展料は2割から3割安く、輸送も要員も国内で完結します。海外比率は8%程度なので、輸出の商談を主目的にすると期待は外れます。 **IMTSを優先すべき企業。** 北米に販売・サービス網があるか、これから作る企業です。買い手の81%が購買に関与し、商圏は中西部の製造業ベルト。ただし機械を1台動かすまでの費用と手間はJIMTOFより明確に重く、出展の意思決定は会期の16か月前から始まります。 **両方に出る企業。** 同じ年に5〜8週間の間隔で2回、機械と技術者を張り付ける計画になります。予算は競合しないという説明を見かけますが、会期がずれているだけで、年度と設備と人は同じ資源です。片方を映像とサンプルの展示に落とすか、機械を別個体で用意するか、どちらかを先に決めてください。 **まず見に行く企業。** IMTSは海外からの参加登録が無料で、羽田からシカゴへ直行便が飛び、会場に電車が乗り入れています。出展の前に一度歩いてみる価値は十分にあります。視察団と個別手配の費用差は[IMTS視察団と個別手配の比較](/conf/2026/imts/inspection-tour)に、公的な出展支援は[公的支援と補助金](/conf/subsidies)にまとめてあります。 ## よくあるご質問 ### IMTSとJIMTOFはどちらが大きいですか? 来場者数はJIMTOFが上です。JIMTOF2024は129,018人、IMTS 2024は89,020人でした。展示場面積も2024年はJIMTOFが118,540平方メートル、IMTSが約113,947平方メートルでJIMTOFがわずかに上回っています。ただし2026年はJIMTOFの会場が改修で縮小します。 ### IMTSとJIMTOFは同じ年に開催されますか? どちらも偶数年に開催されます。IMTSは9月にシカゴ、JIMTOFは秋の東京で、間隔は6週間前後しかありません。IMTSが偶数年なのは欧州のEMOと年をずらす取り決めによるもので、JIMTOFとの調整ではありません。 ### IMTSの出展料はJIMTOFより高いですか? 同じ面積の素地スペースならIMTSのほうが2割から3割高くなります。9平方メートル相当で比べると、IMTS 2026はAMT会員で約43万円、非会員で約55万円。JIMTOF2026は1小間が主催者会員34万円、一般46万円です。IMTSにはさらに必須の搬入パッケージが乗ります。 ### IMTSの入場料はいくらですか? 海外からの参加登録は無料です。米国内の個人登録は85ドル、5名以上の団体は1人50ドルです。JIMTOFは当日3,000円、前売1,000円で、学生は無料です。日本から視察に行く場合、バッジの費用はIMTSのほうが安くなります。 ### アメリカの工作機械展示会はIMTS以外に何がありますか? 奇数年にはFABTECHが同じMcCormick Placeで開かれます。自動化に絞るならA3が主催するAutomate、精密切削に絞るならクリーブランドのPMTS、東海岸ならEASTECがあります。IMTSが開かれない年の選択肢として使えます。